翔side
と、ゆーわけで紅魔館前に来ているのだが。
翔
「紅零、紅零…………あれだれ?」
何とか紅魔館に到着したはいいが、本来なら紅い髪の門番が寝ている筈な門には青年が寝ていた。
ラフなシャツに何処にでもありそうな細めのジーパン、深く帽子をかぶっていて長い後ろ髪は編んであり、尻尾のようだ。
紅零
「お前が知らないのに俺が知ってる訳ないだろ?
ここには外から来る人間もおおいんだろ?
しかし美鈴は何処だ美鈴は」
そう、本来ここで門番をしているはずの東方キャラ
『紅 美(ホン メイリン)』、気を使う程度の能力を持つ妖怪で中国拳法を使う事で有名である。
翔
「いないものは仕方ない、とにかく中に入れてもらおう。
すまない、そこに寝てるアンタ!門番さんなんだろ?この館の主にあって見たくてやって来た、中に話をつけてくれないか?」
下手に近付かずに話しかけると青年はのろのろと立ち上がった
青年
「…………ふあぁーあ、はいぃ?
お嬢様に会いたいねぇ、まぁ今の兄さんの声量なら聞こえたかも知れへんなぁ。
咲夜(サクヤ)さーん!聞こえはりましたやろーお客さんですよー!」
盛大に欠伸をかました後青年は関西っぽい話し方で声を張る、すると俺達と青年の間にメイドが現れた。
メイド
「解っているわ、晃(コウ)
…………ようこそ紅魔館へ、私この館でメイド長を任されております、『十六夜 咲夜(イザヨイ サクヤ)』と申します。
このものは『御坂 晃(ミサカ コウ)』
門番をさせています」
お互いに自己紹介をすませ、どうやら主の許可は即刻降りたらしく、紅魔館に入れてもらえるようだ、この辺りから紅零がキョロキョロし始めたので助け舟を出す。
翔
「すまない、メイド長
こいつがここの門番の噂を聞いて彼女に中国拳法を習いたいらしいんだ、会わせてやれないか?」
廊下を歩きながら紅零の肩をがっしりホールドし、十六夜咲夜の方へ突き出していざ交渉開始。
咲夜
「左様ですか、そうですね…………そこのあなた!
この方を美鈴の所までお連れして差し上げなさい。
紅零様、と仰られましたね、美鈴と話がついたら彼女に主の部屋まで案内させて下さい。
田村様…………翔様と翔子様は私が主の元へ案内しますので」
歩いてきた妖精メイドを捕まえて的確に指示を飛ばす十六夜咲夜
手慣れておる。
翔子
「かっこいい…………」
む?何だこの胸に渦巻く黒い感情は…………なんかもう言葉に出来ないんだが。
そんなわけで俺は胸にモヤモヤを抱えながら紅零と別れていざ、紅魔館の主の元へ向かった。
はい、翔が思いっきり咲夜さんに嫉妬しております。
次はついにあのカリスマの塊と遭遇します。