東方歌唱録   作:苦労人ーくろうにん

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再訪問!白玉楼!part2


第六十四話

長い刀…………確か楼観剣といったか。

楼観剣だけを抜刀し、距離を詰めて来る妖夢に対して龍牙を横薙ぎに払い応戦する。

甲高い金属音と共にお互いの剣がぶつかり、すれ違う。

 

妖夢

「!」

 

素早く刀を振り上げ、振り下ろして来る。

 

「!」

 

それに対して下から跳ね上げるように斬り上げる。

再び甲高い音がし、そこから俺逹の剣撃は加速し始める。

一撃一撃がまるで剣士としてのお手本になるのではないかと思うほど見事な妖夢の剣撃を捌いてわずわかな隙に素早くこちらの剣撃を浴びせる。

更に手刀や拳、蹴りを交えながら妖夢の防御を突破しようと試みるがやはり上手くはいかない。

暫くの打ち合いのあと、鍔迫り合いが起こる。

 

妖夢

「みょんな腕前ですね…………動きはまるで素人なのに隙が突けない」

 

正直嬉しい感想だった。

剣の道をゆくものにこう言われたのは意外だったから。

 

「危機を跳ね返す為に磨いた技術だ。

あんたみたいにひとつの道を極める為に磨いたものではないからな。

それは少しはお粗末に見えるだろうさ?」

 

妖夢

「………………?

あぁ、なるほど。

それは貴方なりの謙遜なんですね」

 

「言わせるなよ恥ずかしい」

 

力任せに妖夢を押し飛ばし、俺達の距離は多少離れたが未だにお互いの剣の間合いの範囲内だ。

 

妖夢

「………覚悟!」

 

腰のあたりに納刀していた短い剣、白楼剣を抜刀し、二刀で斬りかかって来る妖夢。

左右ほぼ同時に挟み込むような斬撃に対して体から余計な力を抜き、龍牙を軽く構え…………。

 

「漸禁閃(ゼンキンセン)!」

 

踏み込みつつ斬りあげる、この一太刀で楼観剣での一太刀を迎撃し、大上段に振り抜かれた龍牙をバックステップと同時に袈裟斬りに振り下ろす。

 

妖夢

「っ!?」

 

斬撃を行おうとしていた白楼剣でニノ太刀を受けた妖夢が軽く前につんのめる妖夢に更に追い討ちを掛ける。

 

「ふっ!」

 

右足を起点にしたダンスのターンの様な動きで龍牙を横薙ぎに払う。

 

妖夢

「くぅ!?」

 

崩れたままの体制で龍牙を受け止めた妖夢を龍牙を抜き放つ事で弾き飛ばす。

 

「これで…………!」

 

振り抜いた状態から自然な流れで刺突の動作まで持ってゆき…………突く!

 

妖夢

「お返しです!」

 

空中で無理矢理身体を捻り、その勢いで白楼剣を振るう妖夢。

剣がぶつかり合う音と同時に龍牙は真上へと弾かれる。

 

「くっ!」

 

弾かれた状態からから剣を振り下ろそうと力を込めるが。

 

妖夢

「勝負あり。

です…………!」

 

首元に楼観剣を突きつけられる。

 

「……………ククク。

俺の負けだ、妖夢」

 

こうして幻想郷に来てから初めて剣士として戦った勝負は俺の負けで幕を下ろした。

 

 

 

 

 

 

 




みょんつよし!
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