翔
「クハハハハ!
いやー、やはりお前は強かったよ妖夢!試合を申し込んで正解だった!」
先の試合から数分、俺達は置き去りにしていた幽々子さんを含め、談笑と洒落込んでいた。
幽々子
「あらあら〜試合するなら呼んでくれてもいいじゃない?
つれないわね〜」
頬を膨らませながら拗ねたように呟く幽々子さんをまぁまぁとなだめながら出された緑茶を一口啜る。
翔
「ぐぁあ!?苦ぇ!?」
かなり苦い!いや苦いなんてモンじゃない!
妖夢
「あー、翔さんごめんなさいそのお茶最近発見された新種でお砂糖とミルクを混ぜなきゃ飲めたものじゃ…………」
何だそれ!?つかこの小瓶砂糖とミルクか!?
ん?待てよ?ミルク?
翔
「………………」
自然と翔子の胸に目が行く。
翔子
「あ、あの、翔?
目が怖いよ?」
搾れば出ないかな?
とか馬鹿なことを考えてしまったことを反省しつつ短く「何でもない」と告げて妖夢達の方に視線を戻す。
妖夢
「……………」
めっちゃ幽々子さんの胸見てるーーーーー!?
しかも口の端からよだれ垂れとる!?
しかも幽々子さんはそんな妖夢視線に気付かず大福を頬張っている。
和磨
「確かにあれだけ質量があれば搾れるんじゃないかな?」
小声で呟く和磨の声色はただただ生物学者の探究心のそれだ。
わざとらしく咳払いをすると我に返ったらしい妖夢は顔を下げて震え始めた。
幽々子
「あ、そうだったわ〜
翔?貴方ってまだ便利屋みたいなことしてるのかしら?」
翔
「職業としてやってるわけじゃないけどな。
何かあるなら言ってみるといい」
幽々子
「そう?ならお願いなんだけどこのお茶を紅魔館に届けてもらえないかしら〜。
お礼は…………」
そこで幽々子さんの声を遮る。
翔
「待ってくれ幽々子さん。
そのくらいなら報酬はいらない。
変わったものだったが俺達もご馳走になったし近々紅魔館には顔を出したいと思っていたところだからな。
その代わり届けるのは明日の昼頃になるが?
構わないか?」
その言葉を聞いて後ろの和磨が身を乗り出し、翔子が軽く溜め息をついた気配がしたがわざわざ振り返りはしない。
幽々子
「大丈夫大丈夫〜。
紅魔館の主にこの手紙も渡してあげてね〜。
中身は見ちゃ嫌よ?」
思わず吹き出しそうになりながらも何とかこらえて真面目な顔を作りながらわざとらしく溜め息をつく。
翔
「いくら報酬のないやりとりだろうがそんなことはしないさ。
最低限の礼儀くらい弁えているつもりだ」
そこへ妖夢が口を出してきた。
妖夢
「幽々子様、その事については私も問題ないと思います。
彼はどんな軽いものでも以来の形式は守ると、そんな気がします。」
後ろを振り返るまでもない。
和磨は軽く微笑んだだろうし、翔子もそう悪い気はしていないだろう。
もう翔子と妖夢が微妙な空気になることはないだろう。
翔
「そういう事だ。
ま、信用しろとは言わないが心配もいらないぞ?」
幽々子
「わかったわ〜。
それじゃあ、改めてよろしくね?翔?」
居住まいを正し、短く返事をし、この日は白玉楼を後にした。
次回からはまたオリキャラ達が登場します