幽々子さんから新種の茶葉を預かった次の日。
俺達こと、田村翔、紅零・アルフィオーネ、弘原海和磨は紅魔館の門前に立っていた。
紅零
「やぁ、昨日ぶりだな。晃」
晃
「せやな。
しっかし自分こんなにしょっちゅう美鈴に会いに来て………ホント美鈴のこと好きなんやな。
まぁ美鈴も紅零にはかなり懐いとる訳なんやけど
翔は久しぶりやな、お嬢様か言うてはったわ。
『来客者が全員田村翔位わきまえていればこんなにイライラしないのに』
ってな」
あーそう言えば前にレミリア嬢が言ってたな……。
訳知り顔で入り込んでくる輩が多いと。
しかもそいつらはレミリア嬢の口ぶりから鑑みるにフランの玩具に………。
翔
「やれやれ………彼女らは俺達がディスプレイの外から見ていた《キャラクター》ではなく、確かに存在する《他人》だというのに………。
彼女らに会えた嬉しさに我を忘れたか?
…………俺も一歩間違えば…………」
自然と口をついて出た言葉に紅零は少し表情に影を落とし、晃は首を傾げる。
和磨
「どうやら君がとった行動は正しかったようだね?
そもそも他人への対応を間違えなければこの世界の住人は受け入れてくれるはずなんだけどね」
呆れたような小さな声で告げる和磨。
そうか、こいつは俺の他にも幾つも世界を見てきたんだろう、そこで愚かな行動を取ったものの末路も………。
晃
「そう言えばそこのあんたは初めましてやな。
俺、御坂 晃言います。よろしゅう」
和磨
「あ、どうも………弘原海和磨です。
よろしく」
挨拶も早々に門が内側から開かれ、中からメイド長が現れた。
咲夜
「いらっしゃいませ。
紅零は今日も、美鈴に用事かしら?」
紅零
「レミリア嬢には昨日色々と話をさせてもらたったからな
今日は美鈴に会いに行きたいかな。」
ほう、紅零もレミリア嬢と話すことがあるんだな。
てっきり美鈴とばかり会っているものかと思っていたが。
咲夜
「そう、では妖精メイドに案内させるわ。
此処で少し待っていて頂戴?
翔は久しぶりね、今日はお嬢様に?」
翔
「ああ、西行寺幽々子より茶葉を預かっている。
それからレミリア嬢への手紙もな」
こくりと静かに頷いた咲夜。
咲夜
「それはご苦労様、すぐに案内するわ。
そこの方は?」
恐らく和磨の事だろう。
翔
「新しい仲間だ、レミリア嬢にも紹介したい。
一緒に連れていっても?」
咲夜
「お嬢様は来訪者は拒まれないわ」
翔
「ククッ、では案内をお願いしよう、構わないかな?瀟洒なメイド長殿?」
あー、やっぱりこの会話楽しい………!
咲夜
「承りました。こちらへ」
こうしてほぼポカーンとしている和磨を引き連れ、レミリア嬢のまつ部屋へと歩き出した。