翔
「晃一人で足りるか?
ここに都合のいい便利屋もどきがいるわけだが?」
首をコキコキと鳴らしながら提案してみる。
レミリア
「あら?その便利屋さんもどきは傭兵の仕事も受けてくれるのかしら?」
今だカリスマフェイスを崩さないレミリア嬢。
さて、一応確認をとっておこうかな。
翔
「レミリア嬢?幻想郷の人間をいたずらに傷付けたりはしていないよな?」
レミリア
「弱者をいたぶる趣味はないの。
それとこれを自分の口からしかも他の吸血鬼に話すのは癪なのだけど人間を殺すほど血は飲めないの。
前にも言ったかもしれないけど失礼な外来人は妹の玩具にしたり食料にしたりしているから幻想郷の人間を襲う必要はないの」
もちろん知っている。
特にレミリア嬢はたくさんの血を吸えず、服に大量の血液を零すことから《スカーレット・デビル》という異名を取ることはよく知れた話だ。
翔
「その言葉、あんた自身に正しいと誓えるか?
紅魔館の主として、大きな力を持つ吸血鬼としてだ」
レミリア嬢の目に不機嫌の色が浮かぶ。
しかし俺は真っ直ぐにレミリア嬢の赤い瞳を見返す。
頼む、誓うと言ってくれ、そうすれば俺はあんたの味方になれる。
もしかすると俺のこの心は顔に出てしまっているのかも知れない。
そうでなくともこの幼い瞳は俺の心を見透かしているのかも知れない。
レミリア
「…………ええ間違いなく私の言葉は真実よ。
私自身の誇りに誓うわ」
それだ、その言葉が聞きたかった。
翔
「わかった。充分だ。
俺に傭兵をやらせてくれ。
咲夜、門に一番近い窓はどこだ?
もちろん開く奴だぞ」
次の瞬間、景色が変わった。
ここは………門だ晃が棒を構えている、それに対しているのは何かしら武器を構えている男が数人。
そして…………。
翔
「咲夜、ここまで運んでくれたのには礼を言う。
で、あの男が引きずってるのはここの妖精メイドだよな?」
そう、男の一人が少女を引きずっている。
体は傷だらけ、着ている服はかろうじて服の様相を保っているがもはやボロ布だ。
咲夜
「ええ、今朝早くお使いに行かせたの。
……………やってくれたわねあいつら」
ぎり。と歯を噛み締める音が聞こえる。
晃
「翔、咲夜さん…………。
あんのボケども…………黒焦げにしたってもええやんな…………?」
翔
「その前に彼女を助けてやろう」
思い切り踏み込んで男の前に移動し。
翔
「離せクソ野郎」
鼻っ柱に拳を叩き込み、男が手を離したところで妖精メイドを確保する。
晃
「おう、兄さんら…………あの世に行く覚悟は出来とんのやろなぁ……………!」
わかりやすい敵キャラばかり生み出してしまうのが自分の悪い癖だと思うのですが………