翔
「!」
とても人間では扱えないであろう大きさの剣を取り出し、手近なならず者の顔の横に突き刺す。
翔
「あ、やべ、ついやっちまった。
レミリア嬢、床の修繕は俺がやるから許してくれ。
あと貴様らには少し忠告しといてやる。
こちらはいつでもお前らの首を飛ばせる…………それとも」
ならず者のひとりの髪の毛を掴み持ち上げて耳元で囁く。
翔
「キッツイお仕置きがお望みなら用意するぞ?
俺のオススメは『耳の中にはちみつを流し込んで蟻に生きたまま脳みそを食い破らせる』ってヤツなんだが…………どうする?」
ワザと艶のある声を出して異常な奴を演出する、本音を言えばそんなサイコな拷問、いやもっと素直に言えば拷問自体やりたくない。
だがこいつらはそれくらいビビらせないと情報を吐きそうにないのでもうマジで拷問したくて仕方ないみたいな演技をしてみる。
すると俺の演技が予想以上に真に迫っていたらしくならず者は歯をカチカチと鳴らしながら涙を流し始めた。
翔
「いや?ここは敢えてシンプルなヤツもいいな…………適当に身体中に傷をつけてそこに塩を塗るってのはどうだろう?
実はこれただ痛いだけじゃなくて傷口から入った塩の塩分で体内の塩分濃度が狂ってかなり苦しんで死んじまうらしいぞ?
どんな感じなんだろうなぁ?防御反応として喉が乾くのかもな?
当然水分なんて摂らせないがな?
あぁ、それともこの辺の妖怪におやつとしてお前らを差し出す。とかは?
なんでも闇を操る食欲旺盛な妖怪がいるらしいな。それも見た目は可愛らしい少女だとか…………。
想像してみろ。周りは一面闇。
知覚できるのはその妖怪の息遣いのみ、そしてその妖怪は淫靡な音を立てながらお前を噛み砕き、咀嚼し、飲み下してゆく。
痛いだろうな、苦しいだろうな、怖いだろうな。
でもその妖怪は焦らすように可愛らしい少女の口でお前の身体を平らげていくんだ。」
途中からなんか楽しくなってきて思いついた拷問を提案していく。あくまで優しい口調で、相手が聞き取りやすいようにゆっくり、はっきりと囁く。
「……う……ょ……!……し…!
…………翔!」
ふと我に帰ると、和磨が俺を横から揺さぶっていた。
そして他のメンバー、と言ってもレミリア嬢、咲夜、和磨、それからパイプ椅子に座っている紅零の4人だが。
その4人が全員引いている。
翔
「?」
和磨
「それ。それ。」
和磨が指差す先を見ると、俺が脅しをかけていたならず者が失神している。
床に転がされたならず者共などはカチカチと歯を鳴らし俺を化け物でも見るような目で見ている。
何が起こった?
はちみつの件は某這い寄る邪神様が活躍するラノベの主人公が言っていたものを、お借りしました