翔side
長い廊下を右へ曲がり左へ曲がり階段を上がって下ってと暫く歩くと目の前に立派な扉が現れた。
咲夜
「主が中で待っています。
どうか貴方方が我が主にとっての退屈しのぎになりますように」
それだけ言うと十六夜咲夜はその場からすっといなくなった。
翔
「では行くとするか」
ドアを煩過ぎず、静か過ぎずで開け、失礼する。
とだけ添えて入室する。
そこにはピンクの服に身を包み、可愛らしい顔をした少女が、その小さな体に不釣り合いな程大きな椅子に腰掛け、脚を組んで座っていた。
そしてその小さな体躯に似合わない程大きく禍々しい羽を携え、全身から溢れ出る妖しい魅力と確かな力は確かに夜の王を名乗るに相応しい。
翔
「お招きいただきありがとう、気の利いたことは言えないが本心から感謝する」
頭を下げると翔子も慌てて俺に習う。
少女
「あら、礼儀正しいのね、でも貴方には似合わないわ。
いつも通りに話しなさい?
ここに来たと言うことは必要ないかも知れないけど貴方の態度に敬意を払って名乗らせて頂くわ。
『レミリア・スカーレット』よ、心にこの名を刻みなさい」
翔
「ククッ、ありがたいな御身自ら名乗って頂けるとは。
こちらの自己紹介は必要かな?レミリア嬢?」
どうしよう。このカリスマと話すの超楽しい、ワザと怒らせたりしたら闘わざるを得ないだろうか?
闘ったとしてどれだけやれるか?
試してみたいが…………。
レミリア
「必要ないわ、田村翔。田村翔子。
それにしても感心するわ。
最近の外来人達は訳知り顔でやって来ては私達を見て大騒ぎしたりして…………何人妹の玩具にしてやったか数えるのも億劫だわ。」
やはりカリスマか溢れていてもまだ精神は大人になり切れていないらしい、頬杖をついて溜め息を吐く姿は退屈した子供そのものだった。
翔
「確かに失礼な連中だな、そんな奴らは覚えている必要はないさ。
アンタだって今まで食ってきたパンの枚数や米粒の数なんて覚えてはいないだろう?」
とある吸血鬼の台詞を改造して使う。
これは吸血鬼として言ってみたたい台詞だったのでかなりテンションが上がる。
レミリア
「ふふ、やはり吸血鬼同士気が合うわね、田村翔?」
おっと、俺はここに来てまだ自分が吸血鬼だと言ってないが…………?
翔
「…………いつから気が付いてたんだ?レミリア嬢?」
隣で状況を見守っていた翔子もこれには驚いた様子で俺の執事服の背中の部分を握って来た。
レミリア
「最初から…………そもそもバレないとおもっていたのかしら?」
レミリア・スカーレットは楽しそうに口角を釣り上げていた
シリアスになって来ましたかね
私の特技はこの様な空気をぶち壊すことです