第七十六話
集めろ!バンドメンバー!
和磨にバンドを組まないかと聞かれた翌日。
とりあえず知り合いを当たって見ては?
と提案された事もあってとりあえず友人を当たって見ることにした、そして一人目はこいつ。
晃
「は?バンド?
またけったいなこと言い出しよるなお前は。
お嬢様?どないしたらええかな?」
場所は館の主であるレミリア嬢の部屋、しかもレミリア嬢が足を組んで座っている椅子の目の前というこの謎状況。
レミリア
「構わないわよ、ただしシフトを組まなきゃいけないからバンドとやらをするときは早めに咲夜に報告して休みを都合するか自分が休みの日をうまく使いなさい」
うわ、バンドがなにかも知らずに即答で了承しやがった。
翔
「ありがたいが………………なんかアレだな。
因みに紅零はギターが弾けるみたいだが、お前は何か楽器できるか?」
そう、俺が驚いた点の一つ、あの日和磨にバンドを持ちかけられた話を紅零に相談した時の台詞が。
紅零
「へぇ、じゃあ俺も混ぜてくれよ、俺ギター弾けるからさ」
だった訳だ。
そりゃ驚くだろ、共同生活を行っていた友人がいつの間にかギターを弾けるようになってたんだから。
どうやら音を緩和する魔術を重ねがけし、幻想入りする随分前から習得していたらしい。
晃
「お、俺ドラム出来るで。
後はベースと、あとはキーボード?
でなんか形になるんちゃう?
因みに翔は何やるん?」
翔
「悪いが楽器はできなくてな。
ボーカルをやらせてもらおうかと」
一応言及しておくと別に歌が上手い訳ではない。
決してない。うん。歌声が特殊なだけだ。
そんなこんなでメンバーを集める旅を再開することにした(晃は久々に休みだったらしいので連れ出さないことにした)。
翔
「と、いう訳だ、メンバーを一人確保したぞ」
一旦帰宅した俺を翔子、紅零、クレア、和磨、そして昼飯(そうめん)が待っていた。
クレア
「順調じゃん!いけるよ!」
翔子
「…………」
紅零
「あと知り合いって言えば恭典と圭亮の二人か」
和磨
「怖いくらい順調でワロタ」
クレアは箸を握り締め興奮した様子、翔子はマイペースにそうめんをすすっている。可愛い。
紅零は顎に手を当てて二人の顔を思い浮かべているようだ。
そして和磨、お前だけなんで冷やし中華なんだよ。
和磨
「うーん、その二人は何処にいるのかな?」
翔
「うむ、圭亮は人里にいるんだろうが、恭典はなぁ。
ま、旧地獄を歩き回れば出くわすだろうよ」
そう言えば圭亮と恭典にはしばらくあってないな。
和磨
「うん、ここに呼ぼう。
そうしよう、皆昼食を済ませちゃおう、その二人をここに呼ぶよ」
なんだ、このいいしれない嫌な予感は…………。