昼食後、俺達は家を出て少しのところにある開けた場所まで来ていた。
和磨
「ここをこうして、それで……………良し。
紅零とクレアはそこに立って魔力の供給をお願い。
翔、僕の後ろに立って、その友人達の顔をしっかり思い浮かべながら僕の背中に手を置いて」
和磨が地面に紋章を書き、俺達は和磨に支持されたとおりに陣取る。
因みになんの指示も受けなかった翔子は少し離れた場所で俺達を見守っている。
和磨
「目標検索…………ヒット。
移動準備よし…………捉えた。」
和磨が手を掲げると俺達の目の前に魔法陣が現れ、そこから恭典、けいの二人の姿が徐々に浮かび上がる。
和磨
「転送完了………一度に二人はなかなかにきついね…………」
紅零
「意外に魔力使ったな…………ふぅ」
クレア
「はぅ、身体がだるいね」
和磨、紅零、クレアはフラフラと座り込み、覚束無い足取りで魔法陣から出てくる圭亮と何のけなしに歩いてくる恭典を俺が迎えた。
翔
「久しいな二人とも。
いきなり呼び立てて済まなかった」
右手と左手をそれぞれ恭典と圭亮に差し出す。
恭典
「あァ、驚いたが気にしちゃァいねェよ。
元気そォだなァ?翔?」
握手に応じる恭典にお陰さまでな。と返す。
圭亮
「久しぶり、相変わずだな、翔」
圭亮もまた握手に応じてくれる。
お前も元気そうでよかった。
と返すとニカッと少年のような笑顔を浮かべた。
二人と手を離し、まずは軽く事情を話すことにした。
翔
「よし、立ち話もなんだから家に来てくれ。
すぐそこなんだ」
そうして家に戻ってきた俺達はまずは自己紹介からはじめる事にした。
恭典
「和泉 恭典だ。
まぁ、ダチのダチはダチって事で恭典でいいぜェ」
まず一番槍は恭典。
豪胆な性格がよく出ている。
圭亮
「神谷 圭亮って言います。
俺の事も圭亮って呼んでくれ」
一度眼鏡を直してから圭亮が名乗る。
少し緊張が見えるが特におかしなところはない。
和磨
「弘原海 和磨。
僕のことも和磨って呼んで欲しいかな」
淡々とした自己紹介だが、決して鼻につかない声音の和磨。
クレア
「クレアだよ、ボクのことも呼び捨ててね?」
おお、ナイスウインク。
見事に決まったな。
と、これで名乗ってないものはいないな。
それならば次は本題に入るか。
翔
「翔子、クレア。
お茶と茶菓子を用意してくれるか?」
翔子
「はい!」
クレア
「はーい!」
うむ、やはり女性陣に用意してもらうと特別感があって非常によろしい。
翔
「では本題に入るか。
本日諸君を読んだ理由なのだが」
翔
「諸君には俺達とバンドを組んでもらいたい」