東方歌唱録   作:苦労人ーくろうにん

9 / 106
突撃!紅魔館!part3



第九話

翔side

 

「へぇ、最初からか…………まいったな。

隠す気はなかったんだがな」

 

レミリア嬢はまだ楽しそうに笑っている。

 

レミリア

「翔?貴方腕に自信はあるかしら?」

 

手首をプラプラさせながらレミリア嬢が問いかけて来る。

 

「弾幕ごっこはあまり自信がないな

喧嘩ならその辺の人間よりかは強いだろうがな」

 

そこまで俺が言い終わると同時、レミリア嬢の姿が消えた様に思えた。

が、頭が理解しなくとも俺の目と身体は最善の行動を取っていた。

翔子を左手で軽く後ろへ突き飛ばし、右手で刀を抜いて構えていた、何故?などと考える暇もないうちに金属がぶつかる高い音が響いた。

 

レミリア

「へぇ…………よく止めたわね、翔」

 

レミリア嬢は紅い光で出来た槍を俺に向かって突き出し、俺はそれを刀で弾いていた。

 

「状況が掴めないんだが、レミリア嬢よ…………どういうつもりだ?」

 

場合によってはこちらから斬りかかるつもりで刀を軽く構える。レミリア嬢は笑みを消さずに答える。

 

レミリア

「貴方もよく知ってるんでしょ?弾幕ごっこ。

あれわざわざ決闘を遊びレベルまで下げてあげなきゃいけないでしょう?

身体がなまってしまうわ、だから一つ私のリハビリに付き合って欲しくてね。

どうかしら?」

 

なるほど、幻想郷にスペルカードルールが馴染みきれない理由には、こんなものもあるのかも知れないな。

 

「そうか…………俺で良ければ付き合おう、レミリア嬢のおかげで頭の中にあった疑問に一つ答えが出たんだ、その礼をしたい」

 

ニヤリと笑い、一度距離を取ったレミリア嬢と俺の間に十六夜咲夜が割って入った。

意外と遅かったな。

 

咲夜

「お嬢様⁉︎何事ですか⁉︎」

 

俺に向かいナイフを構える十六夜咲夜をレミリア嬢が制した。

 

レミリア

「退きなさい咲夜、彼には悪意はないわ。

少し遊ぶ程度だから黙って見てなさい?」

 

優しい声音に強い意志を感じ、十六夜咲夜はレミリア嬢はの後ろまで下がる。

 

翔子

「翔…………大丈夫?」

 

今まで沈黙を守っていた翔子がついに口を開いた。

 

「任せろ。

後突然突き飛ばして悪かった…………怪我はないな?」

 

レミリア嬢から目を離さずに翔子に尋ねる。

すぐに返事がなかったので翔子の方を振り向こうとしたその時、予想外の爆弾が投下された。

 

翔子

「うん、大丈夫…………いきなり胸触られたからびっくりしたけど……………」

 

「なんだと⁉︎

す、すまんわざとじゃない!」

 

思わず振り返ると、翔子が自分の身体を抱きながら視線を下げていた、顔が少し赤いのが冗談で無いことを物語っていた。

突然翔子が前を指差した。

 

翔子

「翔!後ろ!」

 

「っつ⁉︎」

 

右手に持った刀を払う様に振るう。

ギィィイン!と言う音と火花が俺が辛うじてレミリア嬢の槍を弾いたのだと証明していた。

 




戦闘開始です。
戦闘中は流石の翔もふざけない……………………ハズ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。