にゃんこ大戦争 〜幻想冒険記・season2〜   作:れいど

2 / 3
どうも、れいどであります。

今年も夏休みの課題に追われそうです。
助けてください。

ほんと猫の手も借りたいですわ。

今回から本編が始まります。
前作は完全なるバトル物でしたが、今作は日常+たまにバトルって感じで行きたいと思います。

では本編開始ィ!!




1話 氷、切らしました

 

 

ここは幻想郷。

 

忘れ去られた者が住まう地。

 

人間、妖怪、亡霊、神など様々な種族が各地に住んでいる。

 

そんな場所なのだが……

 

 

 

ー博麗神社ー

 

 

ミィーンミンミン ミィーン

 

 

霊夢「……あっ…づ〜〜い…………」

 

 

博麗神社の巫女『博麗霊夢』は縁側で滝の様に汗を流しながら寝そべっていた。

 

幻想郷は夏真っ盛りなのだ。

辺りの蝉の鳴き声が暑さをより強調している。

 

 

霊夢「こ、今年の夏の暑さは異常だわ……」

 

 

すると神社の中から1人の忍者と1匹の丸っこい生物が出てきた。

 

 

ハヤブサ「うむ……全くだ……」

ネコ「あづいにゃ〜〜……」

 

 

忍者の方は『ハヤブサ』、そして白く丸い方は『ネコ』である。

 

この2人は『にゃんこ界』という幻想郷とは別の世界から幻想入りし、彼らが所属している『にゃんこ軍団』の敵である『わんこ軍団』から共に幻想郷を守った、謂わば霊夢や他の幻想郷の住人にとっての”戦友” である。

 

霊夢「ハヤブサ……あんたに至っては夏なのにそんな厚着してるからでしょうが……外しなさいよ……」

ハヤブサ「ダメだこれを人前で外すのは私のポリシーに反する。」

ネコ「変なプライドだにゃ〜……」

 

 

すると霊夢が立ち上がった。

 

 

霊夢「あ〜もうダメ……氷取ってこないと本当に死ぬ……」

 

 

霊夢はキッチンの戸棚から保管していた氷を取り出そうとする。

だが、ここで霊夢は重大なことに気づいた。

 

霊夢の顔が一気に青ざめていく。

 

 

ネコ「れ、霊夢さん?」

 

 

その様子を見にきたネコが声をかける。

 

 

霊夢「……りが……れ…る……」

ハヤブサ「…ん?」

霊夢「こ、氷が……切れてる……」

 

 

その言葉を聞いた瞬間、2人の中の時が止まった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ハヤブサ「こんなに急ぐ必要あるのか?」

霊夢「当たり前じゃない!こんな猛暑なんだから、氷なんてすぐ売り切れるわよ!」

 

 

3人は氷を補充するため、人里へ疾走(霊夢は飛行)していた。

 

全ては氷を手に入れるためである。

クーラーがまだ普及していない幻想郷にとって、氷は必需品なのだ。

 

そんな時だった。

 

 

???「うおおぉぉぉぉ!!」

ハヤブサ「!!何者!?」

 

 

反対側から高速で飛行して来るものが見えた。

 

 

霊夢「……ま、魔理沙?魔理沙じゃない!」

魔理沙「ん?おう、霊夢!!」

 

 

白黒のエプロンドレスに尖り帽子をきた魔法使い『霧雨魔理沙』である。

 

 

霊夢「あんたがそんなに慌ててるなんて珍しいわね。」

魔理沙「ああ、売り切れる前に氷を手に入れないといけないからな!」

霊夢「はぁ!?あ、あんたも!?」

魔理沙「何!?霊夢もか!?」

 

 

…………

 

 

暫くの沈黙。

そして……

 

 

霊夢・魔理沙「「氷は私が貰ったぁぁぁぁぁ!!」」

 

 

ものすごい勢いで飛んでいってしまった。

 

 

ハヤブサ「……これ私達が行く意味あるのか。」

ネコ「ゆっくり行くにゃ〜」

 

 

取り残されたハヤブサとネコは行く必要性を感じられなかったが、一応人里へ向かった。

 

 

 

 

 

ー人里ー

 

 

霊夢・魔理沙「「つ……ついたぁ〜……」

 

 

人里に着いた霊夢と魔理沙。

ここに来る間超高速で飛んできたせいで熱風を浴びまくり、汗が滝のように流れている。

 

後は氷屋で氷を買うだけなのだが……

 

 

魔理沙「うおぉ……こ、混んでる……!」

 

 

この暑さだ。

人里に氷屋は幾つかあるがどこも混んでおり、客がいない所があったと思ったら、もう既に売り切れている。

 

去年までは里の人間だけだったので割とすんなり入手できたが、今年はネコも長蛇の列に加わっているため氷が減るスピードが凄まじい。

 

 

霊夢「ぜはー……ぜはー……ちょ……どうすんのよ、全然氷にありつけないじゃない……!」

魔理沙「やべぇ……まじで熱中症で死ぬ……」

 

 

その時、後ろから声が聞こえた。

 

 

???「お、霊夢と魔理沙じゃねぇか。どうしたんだ。」

霊夢「……?あ、あんたは黒ダル!!」

 

 

黒い毛並みに眼帯、そして帽子をかぶっている『ダークダルターニャ』である。

 

彼もまたにゃんこ軍団の一員である。

 

 

魔理沙「黒ダル〜!暑さで死にそうなんだ!助けてくれ〜!」

黒ダル「な…おいバカやめろ今の俺に触ったら……」

 

 

魔理沙が黒ダルに触れたその瞬間……

 

 

ジュゥゥゥ……

 

 

魔理沙「あっづううぅぅああああああああ!!!

 

 

肉が焼けるような音と共に物凄い声をあげながら、魔理沙はその場でのたうち回り始めた。

 

 

黒ダル「俺全身真っ黒だから熱こもってんだよ。」

魔理沙「あづづづづ!!本当に氷無いとやばい!」

霊夢「そ、そうだったわ。氷屋探さないと……!」

黒ダル「氷屋?ああ、それならあっちのがまだ残ってるはずだぞ。」

 

 

そう言って黒ダルは路地裏を指さした。

 

 

霊夢「え?あんた場所にあったっけ?」

黒ダル「さっき見かけたんだ。路地裏の先だからこっちからは目立たないんだろうな。」

 

 

黒ダルは持っていた水を一口飲む。

そしてもう一度霊夢と魔理沙の方を振り向く。

 

 

黒ダル「残ってるといっても在庫は少ないはずだ。だから早めに行って……って、もういねぇ!!」

 

 

黒ダルが振り向いた頃には2人は路地裏に消えていた。

 

 

黒ダル「……地霊殿の奴らにアイスでも買って帰るか……」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

霊夢「ほ、本当にあったのね……」

 

 

黒ダルが言った通り路地裏を抜けた先に新たな氷屋があった。

しかもあまり並んでいない。

 

 

霊夢「や、やっと氷にありつけるわ……」

 

 

満足気に並ぶ2人。

数分後、2人の番が回ってきた。

 

 

氷屋の店員が氷を渡そうと水の入った桶を見る。

暫くして、店員は不穏な顔を浮かべて振り返った。

 

 

店員「も、申し訳有りません……氷……先程の方で最後だったみたいです……」

霊夢・魔理沙「………は?」

 

 

現実は非情である。

 

その場で膝から崩れ落ちる2人の耳に入ってきたのは慌てるような店員の声と蝉の鳴き声だけであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハヤブサ「……どうしたお前ら。」

ネコ「100連ガチャ爆死したみたいな顔だにゃ〜」

 

 

先程人里に着いたハヤブサが氷屋の前で崩れ落ちている霊夢と魔理沙と合流した。

 

 

霊夢「あ〜……ハヤブサぁ〜……私たちもうダメだわ〜……」

ハヤブサ「氷はどうした氷は。」

魔理沙「見ての通りの結果だぜ〜……」

ハヤブサ・ネコ「「あっ(察し)」」

 

 

納得したような表情を浮かべる2人。

 

 

ハヤブサ「だからこれをくれたのか。」

 

 

ハヤブサは2つの大きめの袋を取り出す。

 

 

霊夢「ん〜……なにそれ……って、氷っ!!」

 

 

その袋の中には大きめの氷が幾つか入っていた。

 

 

霊夢「ちょっと、氷あるんなら早く言いなさいよ!」

ハヤブサ「いや、これは貰ったやつだ。」

魔理沙「貰ったやつ?」

ハヤブサ「ああ、先程黒ダルとすれ違ってな、アイス買った時に氷もついてきたからといって私にくれたんだ。」

霊夢「……わ、私たちの苦労は一体……」

 

 

別の意味で再び崩れ落ちる2人。

 

 

ネコ「世知辛いにゃ。」

 

 

そしてネコは小さく頷きながら、さっき貰ったスクラッチくじを擦っていた。

 

 

 

 

そして3日後、再び地獄の氷争奪戦が繰り広げられたという……

 

 

 

 

 

 

 

 




今年の夏暑すぎんか。

おかしいやろなんやねん40度て。
サウナやん。

今年の夏は一歩も家から動きたくないですね。


ではまた次回!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。