忘れもしませぬ、あれは拙僧がユグドラシルプレイヤーであった頃… 作:nightマンサー
これは書かねばと再度筆を取った次第にて!
※短いし殆ど進んでないですが許して…
「……?」
モモンガが異変に気付いたのは、道満と別れの言葉を告げてから数秒後だった。
(……ログアウト、されない?)
ロンソール操作とゲームマスターコールーーーGMコールを行うが、全くアクションが起こらない。
(どういうことだっ!!)
玉座から立ち上がり、心の中で叫ぶ。
「どうかなさいましたか、モモンガ様?」
混乱しているモモンガに、声が掛かる。
しかし、それは隣りにいる道満とは逆側から聞こえしかも女性の声だった。
それに驚きつつ目をやると、そこにはこちらを不安そうに見る守護者統括のアルベドの姿があった。
「モモンガ様、モモンガ様?如何されましたか?」
驚きで反応出来ないでいるモモンガに詰め寄るアルベド。
「ンン、落ち着きなされ。アルベド殿」
それを制してくれたのは、他でもない道満であった。
「モモンガ殿はたった今起こった事態への対処をお考えのご様子。お考えが一度纏まるまでその場で待機するのがよろしいでしょう」
「かしこまりました、道満様」
道満の言葉で再び頭を下げた状態に戻るアルベド。
すると、頭にメッセージ着信の音が聞こえる。
(モモンガ殿、聞こえておいでですかな?)
(ど、道満さん、これはメッセージですよね?一体なにが…)
動揺して取り乱しかけた所、急に心が落ち着く。
どうやらスキルの【感情抑制】が自動発動したようだ。
(ふむ、問題なく聞こえているようで結構。何が起こったか解りませぬが、一先ず周辺探索から実施してみては如何ですかな?)
(そ、そうですね……)
メッセージで道満さんと会議し、取り敢えず情報収集から始めることに決める。
「セバスよ、ナザリックを出て周囲1キロ範囲の状況を確認するのだ」
「かしこまりました、モモンガ様」
「モモンガ殿、念のためプレアデスを2人程同行させては如何ですかな?」
「そうだな。ではソリュシャンとエントマはセバスに同行せよ。他のプレアデスは9階層に上がり侵入者が来ないか警戒せよ」
「かしこまりました。モモンガ様、道満様」
頭を深々と下げ退出していくセバスとプレアデス。
「モモンガ殿、拙僧やることがある故暫しお暇いたしまする。何かあればメッセージにて」
そう言ってモモンガの返事を聞く前に、道満は【リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン】による転移を行い、【玉座の間】から退出した。
◆
ナザリック地下大墳墓 【宝物殿】
【玉座の間】から転移した道満はナザリックのアイテムが保管されている【宝物殿】に来ていた。
目の前には黄色の軍服を身に纏うドッペルゲンガーが敬礼して待ち構えていた。
「ようこそお越しくださいました、道満様っ!」
「えぇ、お久しぶりです。パンドラズ・アクター殿」
このパンドラズ・アクターこそ、ナザリックの【宝物殿】の領域守護者であり、モモンガが作製したNPCである。ドイツ語、軍服、芝居がかった口調と作製当時のモモンガの趣味全開ーーー謂わば黒歴史の産物である。
「本日はどのようなご要件でしょうか、道満様?」
「ンンン、大した用事ではありませぬ。
ーーーーーーワールドアイテムを取りに来ただけですゾ」