大乱闘スマッシュブラザーズ TriUmph   作:陰陽の使者

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開催

~???~

 

「ようやく、か。」

 

あの大事件から6年間。

 

また、あの大会が開催される。

 

「よう、兄貴!」

 

「!…君か。」

 

「そう硬くなるなって。ただの報告だ、ほ・う・こ・く。」

 

「…そうか。どうした?」

 

「あの二人が、この世界に着いたみたいだ。後にほかのファイターたちと遭遇するはずさ。」

 

「ふむ…なるほど。ご苦労だったな。」

 

「お前も、ダイブ大胆なことも仕掛けたもんだな。」

 

「…ふん。毎度毎度のリクエストの、せめての「答え」に、水を差すとでも。」

 

「いいや。いつものお前の彼らへの挑戦にそうしてるだけで十分だから。でも、いいのか?第一号機と二号機だろ?」

 

「れっきとした人間を作り物の様に話すな。」

 

「当の創造者が何言ってるんだ…」

 

「心配無用だ。初めて作った「命」。彼らには、自身がもてるんだ。それに、何か問題があるとしても…彼らが何とかしてくれるだろう…」

 

闇に包まれたこの世界に、二人が静かに会話する…

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

~とある世界、スマッシュ・ホテル~

 

「ふう、っと。」

 

真っ赤なバッグをベッドの隣に置いて、僕はそのベッドに腰掛ける。赤い帽子を脱ぎ、顔に出た汗を袖で拭く。

 

「うーん、たった6年でも、まるで長かったな。…でも。」

 

帽子をしっかりとかぶり、僕…マリオは、立ち上がる。

 

「いよいよか…燃えてくるな。」

 

近い未来に開催される、第四回大乱闘のイベントに対して、僕の胸に踊る熱い闘士の炎はさえぎられる事なく燃える。

 

第一回は、僕を含めてたったの十二人しか参加してなかった。とある神みたいな存在が気まぐれに始めたプロジェクトは、とても小さくて、人気が集まりそうにもなかった。

 

それの第四回が、これだ。

 

発表が来たのは一年前。そのときには、僕を含めてベテラン九人と、期待を裏切らなさそうな三人の新人ファイターが集まってた。特に、その中の一人はとても不思議な人だった。特にその中の一人が、ほとんど僕たちとは縁のない次元からきたらしい。それでも、彼とは何か共通する何かを見つけ、すぐに仲良しになった。

 

時がつれ、次々とベテランたちと新人たちが集まってきた。懐かしい顔、変わってしまった顔、初めての顔、面識のある顔、まったく予測できなかった顔…創造者が選んだファイターに、決して間違いがなかった。

 

そして、大会の正式な発表が公表された、数周年後の今。

 

僕たちは、大会の準備に、練習試合や話し合いをして、開催への時間を待ち遠しく過ごした。

 

僕は、ついさっきリザードンと、新人のゲッコウガとタイムマッチをやった後。リザードンの凄まじいパワーと、ゲッコウガの素早くトリッキーな戦術に惑わされたが、何とか乗り切って、ゲッコウガとの同点につなげることに成功した。大会に参加するポケモンの中で、一番「なぜ?」と思わせる物も、なかなかの戦闘力だった。

 

「ちょっとみんなのところへと行くかね…」

 

僕は、にぎやかが好きだからね。

 

そう思い、部屋のドアノブに手をかけた。

 

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~バトル・ルーム~

 

「まだだ!それぐらでやられちゃ、パルテナ様の親衛隊長の名折れだ!」

 

「…!」

 

ちょうど僕が自由部屋、別名「バトル・ルーム」に到着したころ、バトル・シムレーション機ですでにバトルが始まってた。これは…天界から来た天使のピット対ハイラルの剣士リンクとの、ストック・バトルらしい。ストックそれぞれ1対1に絞られ、終盤らしく二人は必殺技に頼らず、接近しながらの通常技やスマッシュを使用していた。

 

「あら、マリオ。来てたの。」

 

「お…」それを見守るのは、いつも微笑む勝利の女神…に、一番近い存在と言える、新人ファイター。…正直、この人が入るのかと思えるほど、驚くべきな存在。

 

「パルテナ様。」相手が相手だけあって、光の女神パルテナに礼儀正しく帽子を脱ぎ礼をする。

 

「あら、いいのよ、別に。ここでは「神」じゃなく、「ファイター」を名乗るから。」

 

「やっと滲んできたね、パルテナさん。」

 

そう答えたのは、僕と同じくベテランのカービィだった。と、いっても、外見はまったく異なるものだった。

 

丸っこい体に短い腕と足ではなく、外見は立派な「人間」になってる。ショートな赤い髪に星型のヘアピースをつけ、ピンクなセーターにマルーンな短パンとスニーカーと言った、意外とカジュアルな服装をまとった、意外と低くない背(青年ぐらい)の男の子だ。第三回の大会までは丸っこい姿のはずが、今はこの人間状態。なぜこうなったかと言うと、カービィ自身もきっかけは知らず、ただこうなったと言ってる。一応元の姿に変身できるが、人間のほうが気に入ってるらしい。…ま、いいけど。

 

「よ、カービィ!」僕が元気よく手を振ると、彼も元気よく明るい笑顔でそれを返す。「リンクたちのほうはどうなんだ?」

 

「うーん、ピット君はがんばってるけど、これはリンクが強いね。盾もあるし。」

 

「それを理由で…」

 

「あと、ピット君、なんか力入りすぎて、逆にリンクに遊ばれてるよ。」単純な理由だけだと思いきや、カービィはもっともな意見を述べる。「これじゃ、勝ちを焦ってるしかいえないよ。」

 

「あら、あなたもそう思う?」

 

「これでもベテランだから、いやでも気づくよ!」

 

…ほかに変わったことがあると言うと、やっぱり性格、かな?まあ、時に子供っぽく天然ボケで、大食い物と、大幅なオンチだということと、人懐っこい事は変わってない。でも、なんとなく…違う。

 

その証は、賢さ。それなりの強さの戦士だけど、昔なら、さっき指摘したピットのように、何がわからずそのまま突っ込むのが、いまやちゃんと戦術を立てるようになったらしい。それだけではなく、人物観察にも制を上げ、今は人が考えてることに大体の、ぴんとした目星を突く。このあってない6年間に、そんな急な変化が可能なのか…?ま、いいけど。

 

「あ、終わったよ。」

 

「あら、本当ね。」

 

試合は…結局カービィが言ったようにピットが先にやられ、リンクの勝ち。ベソ泣きに何とかこらえようとするピットとその後ろに、いつものように無言なリンクが、シミュレーターから降りる。

 

「ナイスリンク!相変わらず冷静な戦いね!」

 

「…」コク

 

「ぱ、パルテナ様…ヒグ。」

 

「隊長の名折れ、と聞いた気がするけど…」

 

カービィとパルテナ様の褒め言葉(?)に対し、それぞれリンクは静かに頷き、ピットはさらに落ち込みのドン底に落ちる。すかさず僕が慰めようと…

 

「まあまあ、ピット君も頑張ったよ。次があるからさ。」

 

「ま、マリオさーん!」

 

…あ、今度はこっちに集中を向いた。な、なんか襲ってきた!?ヤバイ!?

 

「あ、そういえばピット!ピーチ姫が神のドリンクの調合品を作って、後でピットに試したいって!」

 

「本当!ヤッホー!!」「あら、これは試してないと。」

 

カービィの一言につられ、ピットは飛び出す。

 

「さ、サンキューカービィ。」

 

「えへへ。ちょっとこっちも暇になったし、ね。」

 

カービィはシミュレーターを指差す。「一発、いいかな。」

 

「…もちろん!」

 

ささっとバトルの設定を変え、ガチバトルにする。ノーアイテム、終点ステージの、つわもの用の戦いだ。

 

「Let’s Go、Kirby!」

 

「行くポヨ!」

 

掛け声とともに、激突…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーと…ここだね。」

 

「ここか…豪華だな。」

 

「そりゃまあ、あの人が作った場所だからね。ああ見えて目立ちがりやだから。」

 

「分かります!始め会ったときもそんな感じでした!」

 

「うるさいな、お前も…で、ここに集まるんだよな、ファイターたちは。」

 

「う、うん、まあね。」

 

「そうか…どんなやつか、楽しみだな…」

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