とあるオタク女の受難(ガンゲイル・オンライン編)。   作:SUN'S

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第11話

□月≦日

 

今ごろレンさんとフカ次郎さんはピトフーイのリアルと会っているのだろうか。なんて考えながらピトフーイとの最終決戦に向けて、沢山の仕込みを用意する。

 

一応、私も呼ばれたけど。

 

そういうのは柄じゃないし、いきなり会って話すこともない。強いて言えば自重と淑やかさを持ってほしいと思うぐらいだ。

 

そんなことを独り言のように呟きつつ、残りのマネーを注ぎ込んだ銃剣をホルスターに入れる。かつて、このゲームにいたという知り合いの武器を少しだけ真似たものだ。

 

私に出来ることはそれぐらい。

 

あの人も苦悩して、ここにいたのだろうか。

 

そう思い出に耽りながらピトフーイを殺すこ道具を買い漁る。私の本気と彼女の本気、それを見守るレンさんたちにも恥じない戦いをする。

 

もっとも勝つとは私だ。

 

□月∞日

 

私と最後の挨拶を交わすためにやって来たピトフーイと一緒にレンさんの隠された獰猛さに驚愕した話で盛り上がる。

 

ピトフーイ、貴女は私を殺せる?なんてジョーダンを交えながら決闘を受諾する。貴女と私の最終決戦は、みんなに楽しんでもらおう。

 

何年経とうと私達の戦いが残るように、GGO史上最高の殺し合いをしよう。私を殺して、貴女を殺して、誰もが忘れない夢物語を紡ごう。

 

私の言葉に笑みをこぼすピトフーイと手を打ち合わせて別れる。

 

はあ、私って意外と依存性なのかな?なんて思いながらピトフーイを見送り、ゆったりとした歩みで自室へと向かう。

 

あの頃のようになるつもりはないが、ピトフーイと戦うとなれば変わるかもしれない。そうなればピトフーイも、あいつのことだし喜びそうだな。

 

そんなことを考えながら銃器や弾薬に圧迫されたストレージを広げ、必要なものをすべて取り出す。私が死んだらドロップする。まあ、ピトフーイも欲しがっていたんだ。

 

これくらい安いものだ。

 

□月ヴ日

 

レンさん、フカ次郎さん、エムさん、SHINC、その他のプレイヤーが集まる酒場の真ん中でピトフーイと対峙する。私達の決闘を見るために集まった物好き、それ以外にも賭け事を行っているものもいる。

 

私を本当の意味でい殺せるのはピトフーイだけ、他の奴らじゃダメだ。ゆっくりと転送される感覚を味わいながらピトフーイに中指を立てる。

 

ピトフーイも親指を下に向け、私に馬鹿にしたように笑う。どっちもどっちだとレンさんは言いそうだが、これだって立派なコミュニケーションだ。

 

それに最後の戦いぐらい楽しみたい。

 

そう思うことは必然だ。

 

私とピトフーイの他に誰もいない住宅地。パニッシャーを構えるピトフーイに357マグナムとコルト・パイソンを向ける。火力は向こうが上だが、小回りは私のほうが有利だ。

 

 

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