とあるオタク女の受難(ガンゲイル・オンライン編)。 作:SUN'S
○月℃日
今の気分はゴルゴ13である。
ようやくドロップしてくれたM16を試しつつ、彼の着ていたスーツを製作する。GGOに無いものは改造するなり、作ってしまえば良い。
ゆっくりと照準を合わせて狙撃する。
私じゃどれだけスキルを積んでも1000メートルがギリギリだ。如何に彼が偉大であるかを理解し、彼のようなスナイパーにはなれないと再確認できた。
そんなことを考えながらピトフーイに合図を送る。彼女は暇さえあれば遺跡や廃墟を漁って、何も無ければドロップ品の獲得者に交渉を持ちかける。
彼女と出会った頃には当たり前で、私もカモられそうになった。あれは嫌な思い出だ。いきなり、話し掛けてきたと思ったら「こんにちは、それちょうだい!」だったもの。
ピトフーイの狂喜の笑い声を聞きつつ、遺跡にやって来たハイエナを狙撃する。私は盗んだり奪ったりする行為を否定するつもりはないが…。
流石に友達を狙われるのは見過ごせない。
○月£日
やっぱり、レンさんは可愛い。
ピトフーイがいない時は私と一緒にエネミーを狩り、PKしようとしてきた奴らを狩る。最近はP-90主体の高速移動による戦法を確立し、私もレンさんの誤射の餌食になった。
私からドロップしたスタンダード S-333 Volleyfireが気に入ったらしく、私もドロップ品を返してとは言えないのでプレゼントした。
外見的にはヘンテコなオートマチックだけど、二発同時に撃てる安心感は半端ない。バレットラインも一発って扱いになるから奇襲にも使える。
ただ、ペアで撃つ。
そのせいで三発しか撃てないし、リロードはオートマチックじゃなくてリボルバーと変わらない手動だ。レンさんが要るならスピードローダー、装填用の道具もあげるわよ?
そう彼女に言うと「ほ、ほんと良いんですか、後からダメとかお返しとか言われても出来ませんよ?」なんて警戒され、なんだかとても泣きたくなった。
私ってレンさんに警戒されてたのね。確かにピトフーイと一緒にいる時点で変なやつって扱いは受けてたけど、ここでもそうなのね。
○月¢日
ピトフーイの物だけあって素材の性能は良い。しかし、私のオススメした漫画とはいえだ。普通に考えれば作ろうとは思わない代物だ。
先ずブローニングM1919機関銃と1.59インチ・ブリーチローディングヴィッカースQ.F.ガンMk2をくっ付けろ。
やっぱり、あいつは頭が可笑しい。
どうやったら機関銃とロケランを合体させようと思い付くんだ。いや、私のオススメした漫画のせいか。くそ、なんで私はトライガンをオススメしてしまったんだ。
とりあえず、二つとも分解して組み直そう。
そんなことを考えながら機関銃を解体し、銃身と弾薬庫に別ける。先ずは設計図を作らないといけない。はあ、安請け合いするものじゃないわね。
お高い機関銃を触れるというのは役得だ。しかし、こんなぶっ壊れたものを作るために、あっさりと手放せるのは流石だと思う。
私は絶対に使わないけど。