とあるオタク女の受難(ガンゲイル・オンライン編)。   作:SUN'S

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第4話(小比類巻香蓮(LLNEE))

最近、ヘンテコな知り合いが出来た。

 

一人はグロッケンの路地で知り合ったピトフーイ、通称ピトさん。GGOではわりと有名人らしく、いつも見られるか話し掛けられるそうだ。

 

もう一人はピトさんに連れられていったガンショップで知り合ったお姉さん。変態的な銃器を集めるコレクターで、ピトさんの相棒?みたいな人だ。

 

ピトさん曰く、GGO屈指のガンスミス。私のサブアームであるスタンダード S-333 volleyfire。スーさんもお姉さんに貰ったものだ。ホントは誤射でやっちゃったお姉さんからドロップしたものだけど。

 

私のスピードと体躯はGGOでは脅威となり、狭い場所や広い場所を問わず、私に走られたら終わりだと言ってくれた。

 

ただ、トラップを設置されると走れない。それを回避するために反重力ユニットを貰った。スケートボードというもので、ピトさんはかなり昔のものだと教えてくれた。

 

ひょっとしてお姉さんじゃなくておばあちゃんなのだろうか?と考えたりもしたけど、そうではなく何でも集めたくなる収集癖のせいだそうだ。

 

そんな半年にも満たない短い間の出来事を振り返っていると、廃墟の片隅に重なって倒れている上半身だけ裸の変態を見つけた。

 

「ピトさんピトさん、あれ見て」

 

「なになに?うわ、キモっ…!」

 

確かに二人や三人なら妥協できるけど、十人近いと気持ち悪い光景だ。よく見れば「ランボーを讃える会」というロゴがある。

 

ランボー、ランボーってなに?

 

そうピトさんに聞いても知らないと言葉が返ってきた。お姉さんに聞けば分かるかな?なんて思いながらメールを送ったら十秒も経たず、メールが送られてきた。

 

「ピトさん、昔の映画だって」

 

「これの出る?」

 

「えと、たぶん……」

 

「レンちゃん、これ見れる?」

 

私はピトさんが指差す筋肉の山から視線を逸らしつつ、出るんじゃないかな?程度の曖昧な言葉を返す。やっぱり、お姉さんは博識だ。

 

ピトさんの主戦力、パニッシャーは漫画に登場する架空の兵器。私もお姉さんに電子書籍で貰っているけど、かなり面白い作品だ。

 

「「掛かった!」」

 

すぐさま意識を切り替えてワイヤーに絡まった人型エネミーへと突撃する。予めピトさんが用意していた地雷でHPは少し減り、私のP-90とピトさんのパニッシャーが甲殻を粉砕する。

 

今日も大漁だ。

 

その喜びをピトさんと分かち合う。ただ、お姉さんが見当たらないのが不自然だ。ピトさんも周りを見ているけど、お姉さんは見えない。

 

いや、よく見ればいた。エネミーの死体の後ろだ。私とピトさんが倒したエネミーを振り回している。なにかの番組で見たヌンチャクみたいだ。

 

「レンちゃん、人間ってすごいわね」

 

「うん、あれはすごかった」

 

なにも見なったことには出来ないので視線を逸らし、エネミーに一方的な暴力を振るうお姉さんについて考える。あの人に出来ないことってあるのかな?

 

そんな夢物語のようなことを考えつつ、ピトさんの拾ったヘンテコな銃を見せてもらう。私達の後ろから響いてくる炸裂音は気にしない。

 

むしろ考えたりするだけで疲れてしまう。

 

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