とあるオタク女の受難(ガンゲイル・オンライン編)。 作:SUN'S
◇月∨日
久しぶりにピトフーイに会った。
私の醜態を見に来たらしいが、そんなものを晒した覚えはないと言ったら憐れみの目を受けてきた。かなりイラッと来たので目潰ししておいた。
なにか言ってるけど、ただの目潰しだ。
わりと誰でも出来るけど、私のやり方は五指すべてを使ったものだ。他のやつとは違う。しかし、エムさんと仲睦まじいようで安心したよ。
ほら、後ろにいるぞ。いやいや、そっちじゃなくて電柱の後ろだ。私と話してるときもエムさんは片時も貴女から目を離さず、じーっと見ていた。
あとエムさんにもパニッシャーを作った。
ちょっと、いきなり叩かないでよ。
たしかにパニッシャーはピトフーイのものだけど、製作権限は私のものだ。それにパニッシャーの中身は別物だし、むしろコスト的に言えばピトフーイのやつが何倍も上だ。
◇月∧日
ピトフーイの乱獲を手伝いつつ、それとなくSJ優勝を目標にする理由を問う。答えはつまらない。SAO事件を発端に、各地で模倣犯は現れるが直ぐに逮捕される。
私は聞いていて呆れた。
ピトフーイは単純に生きるか死ぬかを試したい。そして、惨たらしく殺して殺されたい。それだけのために限り無くデスゲームに近いものを探している。
どうして、それを私に本当のことを言うのかと聞けば「わりと長い付き合いで、私に似てるからっていうのは、どう?」なんてふざけているが、彼女は死にたくて死にたくて仕方がないのだ。
私は心中するつもりはないし、ピトフーイを死なせるつもりもない。勝ってさよなら、負けてさよなら、そんなものはどうでもいい。
そういう面倒なのはPvPで決めればいい。
私が勝てばピトフーイは死なない。ピトフーイが勝てば私も一緒に死んでやる。ただし、レンさんを自殺に巻き込むのは許さない。
その約束を守るなら、どこまでだろうと私はピトフーイに付き合おう。あと、そうなったらエムさんも一緒に死ぬと思うから、そっちで宜しく。
◇月∠日
私の格好は変だろうか?
そう二人に問うと「すごく変だ」なんて言われた。私の力作メカドラゴンは不評なのか。折角、空も飛べるようにジェットエンジンを搭載したのに。
私の言葉にドン引きするレンさん、呆れたように溜め息を吐くエムさん、同じくメカドラゴンを付けたピトフーイを見る。
わりとピトフーイのメカドラゴンも素敵なフォルムだが、私のメカドラゴンはブレードを格納できる優れものだ。
ちょっと、かっこいいスペースエンジンを搭載しているからといって、いい気になるんじゃない。それにレンさんたちにも用意してある。
変態的な車両ことパーティースラッパーだ。
ああ、そんな、壊さなくても……。
やっぱり、あの顔がダメだったのか。今度はピトフーイをモチーフにして、数多の機関銃を配置するとしよう。あわよくばレンさんの痛車も作りたい。