ゾンビライバーはアイドルになりたい   作:HYLEN

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なんかやたら更新に時間がかかってるのはアニメ見返しながら小説書いてるので自宅以外だと映像機器がないから流せないからです。

え?スマホでアニメ流せるって?

まあそれはそうなんだけど(納得)

……初投稿です。


I ♡(このタイプのラブよく見るよね)HIPHOP SAGA②

洗面台の前に立つ。

 

鏡に映った自分を今一度見てみる。

 

レッスンの時、嫌でも目に入るこの顔。

 

今は、みんなが等しくブルーフェイスだから誰も気にしちゃいないし、ブサイクだ綺麗だとかそういう問題点にはいない。

 

「……大丈夫。私なら出来る。顔以外は完璧な私だもん」

 

自分に言い聞かせるのは自信をつける為。

 

悲劇を生まない為にも、今はグループ活動だから、一人の迷惑が全員に影響を及ぼす。

 

また、誰かが私のせいで苦しむことのないように。

 

 

 

『朱音ちゃんがアイドルを辞めるなら、私だって辞めてやる!』

 

 

 

大丈夫、次はきっと、上手くいく。

 

 

 

 

昨日の夜、愛ちゃんと白い髪の子(純子ちゃん!どっかで聞いた事がある気がする…)がここを出ようとしたらしい。いや、正確には実際に外に出て、警官に撃たれたそうだ。

 

アイドルに銃を向けた警官なんて後にも先にもそいつだけだろうな。ぬっ殺す。

 

それと、さくらと喧嘩?していた金髪の子はあの後、私とも一悶着、いや半悶着あった。

 

 

 

「てめえもやろが!いい子ちゃんぶっとんちゃうぞおらあ!」

 

「ええ!?そこで私に飛び火するの!?」

 

「てめどこ中だよ、記憶喪失とか言ったらぶっ殺すぞ!」

 

「あ、中学は虐められてたから登校拒否してた」

 

「イジメと!んなもん気合いで何とかせえや!」

 

 

 

登校拒否って……サキさんよりヤンキーだな私……。

 

それはともかく。

 

今日も今日とてレッスンです。相変わらず練習してるのはさくらちゃんと私だけだけども、一応皆顔は出している。あれかな?部屋に閉じこもってその結果タツPを呼び寄せるのが皆いやなのかな?

 

まあタツPうるさいし。それにうるさいし。付け加えるならうるさいし。

 

「……クソッ」

 

あ、サキさん出ていっちゃった。でもタツPは何か言うつもりは無し。しばらくの教育方針は放置かな?放置してれば勝手に好感度が上がるってそれどこの放置武将ゲーム。

 

一応愛ちゃんと純子ちゃんは残るらしい。というかすごいこっちを見てくるんだよな……。そんな捨てられた子犬みたいな目をしないでくれ私なら拾うけども問答無用で。

 

……多分訳ありって感じだな。それがアイドルをやらない理由っぽいし。

 

あ、声が少しだけ聞こえる。

 

「……昨日、本当に撃たれたんですよね。私達」

 

「死ぬかと思った…」

 

「もう死んでますけどね…」

 

純子ちゃんナイスゾンビ!(?)

 

……そういえば私達ってどうやったら死ぬんだろう。

 

欲求を満足させた時?ゲームよろしく頭を撃たれた時?HPが無くなった時?

 

……まさか不死身って事はないよね?

 

 

 

さくらちゃんとベランダで黄昏れる。絵になるな〜…ゾンビじゃなければ。

 

「明日は本当に気をつけんと…」

 

「そうだね〜。身バレは怖いよ〜。炎上モンだよ〜?ゾンビなら物理的に炎上するかもよ〜?」

 

火炎放射器でも持ち込まれたら流石に死ぬと思うけどね。

 

「おい」

 

声のした方を見ればイカゲソ食べてるサキさんがいた。お疲れ様っす!

 

「ぶっ殺すぞ」

 

二言目にはそれかい!まるで私だな(ぬっ殺す)

 

「あぁ〜ごめんなさい!邪魔しちゃって「まてよ」」

 

……キムタ(おっと危ない)

 

「てめえ、なんであのグラサンの言いなりになっとるつか」

 

「こ、幸太郎さんの事?」

 

ドン!

 

おお、台パンだ。いや叩いてるのは柵だから……。うん。

 

「あたしはお前とは違え!やりてえ事しかやらんし、根性ある奴しか認めん!」

 

……まあ、まださくらちゃんはアイドルやりたくてやってると言うよりは成り行きって感じだもんね。私はアイドルやりたいし、人並みには根性あるし!

 

「サキちゃんのやりたいことって?」

 

「全国制覇にきまっとよ」

 

おー特攻隊長っぽい!

 

「え?何で?」

 

そこに全国があるから……とかかな?(登山家)

 

「チッ」

 

それだけ言うとサキさんは帰っていく。

 

「サキちゃん!」

 

「あ?」

 

「その、一回だけでも一緒にやって「やんねえよ」」

 

サキさん言葉遮るの好きネ。まるで私ネ(2話参照)

 

「…サキちゃんはさ、まだアイドルってものが分かってないんだよ。さくらちゃん。その為にも明日のライブ、絶対成功させてサキちゃんにアイドルをやりたいって思わせなきゃ!」

 

「……うん」

 

…不安そうだな〜。まるで…。

 

とにかくやるっきゃない!明日は頑張るぞー!

 

 

 

「うぁいいあおあ、うぃえいうあうえ、おーあ、うぉううぉういあいうえううぉおおえお。うぇあうぇう」

 

「すみません、全く聞き取れません」

 

黒のワゴン車の中で、彼女達はメイクをしていた。ゾンビ特有のそのグリーンフェイスを肌色に塗る為だ。

 

「やっべえ…これイケとるやない!?」

 

「ゆぎりん綺麗〜!」

 

「ほんなんすかえ?リリィはんも愛らしいでありんす」

 

メイクはまるでゾンビの面影を無くすほど完璧で、まるで人間のような姿だった。

 

「……ぁ〜やべ、涙出てきた」

 

そんな中、一人上を向いてティッシュで目元を抑える朱音。

 

「?朱音ちゃん?大丈夫?」

 

「あー、気にしないで。涙でメイク落ちないようにしてるだけだから」

 

何故涙が出ているのかは朱音は言わない。というより、あまり聞かれたくなさそうだ。

 

(……これが、今の私か……。確かに素はいいんだよな〜……)

 

『朱音ちゃんは表情が綺麗だよ!笑った時なんて女神か!って思ったもん!間違いなく美少女だよ!』

 

懐かしい記憶を思い出す朱音。ついぞあの子は顔を褒める事はなかったが、それは嘘をつかないというあの子の頑なな意志だったのだと、朱音は昔気づいたのだ。

 

不安そうなさくらと少女達は、遂にステージに向かう。

 

 

 

「みんな、ゾンビだってバレんようにね…」

 

「んなもん余裕だろ!ゾンビなんかぜってえ分からんって!超ヨユー!」

 

まあ、この顔でゾンビ言ったら、ある意味人気でそうだけどね。

 

「あぁあ!サキちゃん!」

 

「むしろ今、あたし史上…一番マブよ〜!」

 

「分かった分か「その通り!!」えっ!?ちょ、朱音ちゃん!?」

 

「今の私達なら無敵艦隊よ!美しさの面で言えば最強クラス!これでゾンビってバレたらむしろそれをキャラとして打っていこうぜ!?」

 

私も実際前世ではゾンビロールプレイのアイドル(自称)だったし、何とかなるっしょ!!

 

今、私は猛烈にテンションが上がっている!恐らく世界一だ!何故って?

 

 

 

私の前世のコンプレックスが見る影もないからよ!!

 

 

 

あ〜、こんな美少女、今まで見た事ある?私は無いね!間違いないっ!

 

だって、顔以外は完璧な私よ!?唯一の弱点が克服されたコラボキャラが上方修正で攻略リセマラランキングTOPに躍り出る程の暴挙よ!(?)

 

 

 

「ちょっと、朱音ちゃん!落ち着いて!」

 

落ち着いてだって?落ち着いていられるかよこれが!!

 

「お待たせしました。えーっと、グリーンフェイスの皆さん、お願い致します」

 

「あ、あの私達デス娘なんですけど……」

 

「お前達は今日からグリーンフェイスだ」

 

「え?」

 

突然障子が開け放たれそこにいたのは巽P。おっすおっす。

 

「幸太郎さ「いいか?観客に心のグリーンフェイスを…見せてやれ!!」」

 

「意味が分かりません!」

 

その意味不明さすら、私には届かない!(?)グリーンフェイスでもグリーンピースでも、なんでもござれよ!!もはや私を止められる者などいないのだから!!

 

「オーケー!!!レッツゴー!!!ゴーゴーゴーゴ

 

 

 

「……」

 

そこは、まさにアウェイ空間。おじいちゃんおばあちゃんしかいないそこはまるで田舎の町内会という名の同窓会。

 

思わず私の勢いも止まりました。今後の朱音の活躍にご期待下さい。

 

 

 

取り敢えず頑張れさくら!今の私にこの空気をどうにかする力はない!!(簡単に崩れ去った顔以外完璧の言葉)

 

「あぁぁ……」

 

「たえちゃん…!」

 

たえちゃんは相変わらずの模様。お前ブレないなぁ!

 

「あ、は、はじめまして…私達、グリーン娘です、あぁ、グリーンフェイスです…」

 

餅つけさくら!大丈夫!現状がこれより悪くなる事はないから!

 

「ち、因みに、私は1号、隣のこの子が0号…そして端から2号、3号、4号」

 

何故誰一人として観客と目を合わせないのか?答えは簡単。この空気感のせいだよ。

 

そして、ゆうぎりさん、何故舞妓はんみたいになってるのか。所作めっちゃ綺麗!!

 

「え?ああ!5号!6号、7号…です」

 

「イェーイ!キラリーン★」

 

「フゥー!キャピーン♡」

 

そしてリリィちゃんと私のコンビネーションポーズが決まった!!効果はイマイチだ……。

 

「私達グリーンフェイスは佐賀の活性化の為に活動するグループです。歌も踊りもまだまだですけど、一生懸命練習しました」

 

歌も踊りもプロ級がここに三人いるけどね。あぁ、愛さんと純子さんと私ね。

 

いや待てよ、愛さんはまだしも純子さんはまだ歌ってる所も踊ってる所も見た事がないな。

 

そういえば踊りに関していえばベクトルが違うけどガチプロがいますね。そこで座ってる人なんですけど。

 

それと、さくらちゃん。嘘は良くない。少なくとも一生懸命やったのはさくらちゃんと私だけだ。

 

オタクって嘘つかれるの嫌いなんでしょ?(偏見)自分は嘘つく癖に(悪口)まるで私だな!(自虐)

 

「が、頑張るぞ!」

 

「「おー!!」」

 

……なんかこの状態で踊っても空気取り戻せなくない?というか最初からこうだから取り戻すも何もないけど。

 

「ミュージック……カモーン……」

 

音楽始まったけど、この音質。絶対1000円スピーカーでしょ。私知ってるんだから。前世で買った事あるんだから。

 

スピーカーは妥協するなとあれほど……!(言ってない)

 

さくらちゃん。ごめん。私この状況で踊れる程肝据わってないんだわ。

 

あと、ゆうぎりさん。さくらちゃんの前で舞を披露するのはやめてあげて!さくらのライフはもう0よ!(ゾンビだからライフは最初から0)

 

 

 

ん?あの、たえさん?どこ見てるんで?

 

「えぇ!?たえちゃん!?」

 

さくらちゃんがたえちゃんの腕を引っ張る。たえちゃんの向く先には……イカゲソ。

 

 

 

おいこら巽ぃ!たえちゃんにイカゲソの魅力教えたのお前だろ!よりによっておじいちゃんおばあちゃんの好物勧めやがって!たえちゃん耐えられないだろうが!(激ウマギャグ娘)

 

「だーめー!!っあ!」

 

あ。

 

 

 

たえちゃんの腕が取れる。そしてバランスを崩したたえちゃんの頭は首から取れてしまい、宙を待って、おじいちゃんのもとへ。そしておじいちゃんはたえちゃんにイカゲソを食べさせる。

 

いや、そうはならんやろ。

 

 

 

なっとる!やろがい!!

 

 

 

誰だ今の。

 

「はい!手品!手品でーす!ホーンテッドパワーでーす!」

 

それで誤魔化せるのは恐らくおじいちゃんおばあちゃんだけだぞさくら良かったなここにはおじいちゃんおばあちゃんしかいない!

 

たえちゃんの身体だけが暴走してる……。どういう仕組みなんだろう。

 

「朱音ちゃん、これお願い!」

 

「えぇ!?」

 

いや、たえちゃんの頭を“これ”って……。人の頭を投げるな!

 

「……大丈夫?痛くない?」

 

「はーい!これも手品でーす!ホーンテッドパワーでーす!」

 

それで誤魔化せるのは以下略。

 

というかこれどう収集つけるんだろう。

 

「はい!朱音ちゃん頂戴!」

 

「あ、うん。はい」

 

そして体とくっつけたたえちゃんの頭を再度とるサキさん。なんで!?

 

「うはー!これメット取る時、首とれるやん!」

 

そしてサキさんが抑えてるたえちゃんの頭を引っ叩くさくらちゃん。なんで!?!?

 

飛んでくるたえちゃんの頭を私ナイスキャッチ!!

 

「……大丈夫?痛くない?(二つの意味で)」

 

 

 

「だからゾンビ隠せよ!!」

 

 

 

え?さくらちゃん?

 

「全然ゾンビ隠す気ないやん!アイドル首、とらんやろ?どっから見ても人間だと?どこに首とれる人間がおると?頭腐っとるんかバカゾンビ!」

 

「てめえ上等だこら!いい度胸だ!マジで宝当神社までぶっ飛ばす!」

 

「ゾンビがバレたらあたしら終わり!言ってる意味がアンタお分かり?呑気な事ばっか言ってばっかりのゾンビは鈍器で頭パッカーンだ!

 

同じ事ばっか何度言わせんだ!警察にだって銃打たれてんぞ!」

 

???

 

なんでこの人達は突然ラップバトル始めたの?

 

そして何処からか聞こえて来るビートボックス。振り返れば巽P。なんで!?!?!?

 

そして始まるラップバトル。いつの間にかゆうぎりさんが何処かから持ち出したか三味線を弾いていた。リリィちゃんは手拍子を観客に求め出した。

 

これ、もしかして試されてる?アドリブ力。私そんなトラブルの対応0ナウ?

 

……やめとこ。

 

 

 

というかさくらちゃんよくそんな即興で韻踏めるね。語彙力?すごいわ。

 

というかおじいちゃんおばあちゃんにも喧嘩売ってるのはなんで?

 

「顔がトラウマでコンプレックス?実力でねじ伏せろバーチャルアイドル!そんな逃げ道の言い訳、説得力なんてありゃしねえ!」

 

 

 

ん?なんか今の一文私に向かって言ってなかった?ヴァーチャルアイドルって私しかいないはずなんだけど?さくらちゃん?さくらちゃーん!?

 

 

 

「またやっちゃった……」

 

「いや、またやっちゃったじゃなくてさ、さっきのラップの最後なんで私ディスったの?私何もしてなくない??」

 

「おいさくら」

 

「あ、はい」

 

「あっ、私は無視?」

 

「さっきはごめんなさい」

 

「それは私にも言ってほしいな?」

 

「お前根性あるやん。あそこでラップぶっ込んでくるとはよお。気に入った!」

 

「え?あの…」

 

「それにお前、タマゴみてえな顔しとるけん。タマゴッチ思い出すやんな!」

 

「え?私タマゴっぽい?」

 

「アイドルか…これで全国制覇ってのもおもろいかもな…」

 

「サキちゃん…」

 

(今日のは全然アイドルやなかとだね……)

 

 

 

……いいもん。どうせ私なんてアドリブ力0のクソ雑魚ヴァーチャルアイドルだもん。

 

こうなったら次の練習では実力でさくらをねじ伏せるしかないな!




原作との相違点はリリィが名前を呼ばれた時主人公ちゃんとポージングしていることぐらいです。

主人公ちゃんが何故こう言う場でアイドルとしての力を発揮できなかったのかは今後語るつもりです。

そういえば原作でもリリィちゃんならこう言う場ならむしろ踊ると思うんだけどなんで踊らなかったんだろう。いや、踊らないにしても多少のパフォーマンス位やってもおかしくない筈……。

因みにラップパートを丸々カットしたのは歌詞書くのが途中で面倒になったからです(正直)。

大体ラップってのは文字に起こすと一気にダサくなるからね、仕方ないね。
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