「-----あれ?」
目を開けると、そこは自分の部屋---ではなく、真っ白な空間だった。
「俺、一体……どうなって……?」
……そうだ、オンラインゲームをやってて、ログアウトができなくなって、それで?
「ラスボス倒す時―――」
―――死んだんだ。相打ちになる形でお互いのHPが0になって……。
『ふむ、記憶に混乱は無いみたいだな?』
突然声がかけられ―――いや、直接頭に声が聞こえてくる。
「だ、誰だよ!?ここは何処何だよ!?」
辺りを見るが、白ばかりだ。何処にいるんだ?
『私はここにはいないよ。君の頭に直接語りかけている』
何だそれ?テレパシーか何かか?
『そう思ってくれてかまわないよ』
「人の考えを勝手に読み取るんじゃねぇよ」
『あぁ、気分を害したのなら謝るよ、すまないね』
「お前……何者?」
テレパシーとか、人の思考を読み取ったり……人間のできることじゃない。
『そうだね、君達のいう『神』とでも思ってくれれば良いよ』
「―――神?ふざけてんのか?―――って、言えたらいいんだけどな。
んで?何で俺がこんなところにいるんだ?」
『自分が死んだのは覚えているね?』
「あぁ、忘れるはずも無い……というか忘れられない」
『君が死んだのは―――事故だ』
「は?俺は事故なんかで死んでないぞ?ゲームで―――」
『違う、君が死ぬという事が事故だったんだ』
―――事故?俺は死ぬはずじゃなかったのか?
『あぁ、そうだよ……すまないと思っている』
「―――まぁ、いいさ。お前だってわざとじゃないんだろ?
間違いなんて誰にでもあるさ……それで人を死なすのはどうかと思うけどな」
『お詫びといっては何だが―――』
「ん?お詫びなんてあんのか……生き返らせて欲しいんだけどなぁ」
『死者蘇生など、この世界ではできないよ。できればそうしている』
「だよなぁ……って、『この世界』?」
『そうだ、君達の次元とは違う次元……『異世界』とでも言おうか?
お詫びとは、君を異世界に送るということだ』
「い、異世界だって?どんな世界に送るんだ?俺が決めるのか?」
『いや、転生先は決まっているよ』
「決まってるのかよ!?そこは決めさせようぜ!?」
それもうお詫びじゃなくね?それで乱世の世界とか終わるんだけど?
『魔物や魔法が存在する世界に君を送るよ』
魔法かー……ゲームではお世話になったなぁ。
「どんな感じに俺は転生をするんだ?」
『君のは使い魔となって欲しい』
「使い魔?召喚獣みたいな奴か?」
召喚獣として呼ばれるのか?ゲームでは呼ぶ側だったけど……
『いや、必要なときに呼ぶのではなくずっと傍にいる。』
「ふーん……仕えるってのは嫌だけど、分かった」
『要望は何かあるかい?』
「要望?要望って……どんなの何だ?」
『そうだね……『無限の魔力』とか『誰にも負けない力』とか、そんな感じだよ』
「じゃあ……俺がやっていたオンラインゲーム……そのキャラクターで行かせて欲しい」
『それぐらいなら大丈夫だね。他には?』
「装備とか、召喚獣とか、アイテム……持っていけるか?』
このぐらいだったら絶対に死なない自信がある。
『あぁ、分かった……他には?』
「もう大丈夫だ。これ以上考え付かない」
『それじゃあ、転生を開始するよ?』
「頼む」
俺の体が、足元からスゥー……と消えていく。
「それじゃあな、神」
『あぁ、元気に暮らしてくれよ?』
俺の体は、完全に消えた。
オープニングだからすごい短いです。