岩タイプで砂嵐と全体A急所2上昇スキル持ちのお兄さんは好きですか   作:プルータス

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ポケマスの時空だと主人公勢は基本的に「ゲームクリアしてるけどチャンピオンには負けてチャンピオンになっていない」状況です。例外はレッドとグリーン。
なので剣盾もムゲンダイナ戦後にダンデに敗北、家に帰ってシーソーコンビ編に入ってザシアンザマゼンタ捕獲の流れです。


チャンピオンの敗北(トレーナーズサロン)

 画面でリザードンとメガリザードンXの炎が激しくぶつかり合う。無敵のチャンピオン(ダンデ)生ける伝説(レッド)という伝説の男同士の真剣勝負。最後に立っていたのはレッドのメガリザードンXだった。

 ポリゴンフォンのバトルレコーダー機能が終了し、覗き込んでいた3人組が思い出したかのように深く呼吸をする。最近パシオにやってきたメロンさんマクワさんの親子コンビとそれに挟まれたマサルくんだ。親子の緩衝材にされたマサルくん可哀想。

「いや、まいったね。うちのチャンピオンが真っ向勝負で負けちゃったじゃないかい」

「ガラルのトレーナーとしては、うん。やっぱりショックが大きいね」

「ダンデさんの存在はガラルの人間にとっては特別ですからね」

 ポリゴンフォンをこちらに返しながら3人が感想を口にする。

 けして余裕の試合ばかりではない。最後の一匹、読み間違えたら命取りの紙一重の勝利もある。だが、その限界ギリギリの勝負に十年間常に勝利してきたのがダンデというチャンピオンである。

 もちろんパシオの対戦形式はガラルと違う。トレーナーが一匹のポケモンとバディとなりチームを組んで戦う形式は個人の能力よりコンビネーションが重要となる。

 鋼の番兵ギルガルドに代表されるダンデのパーティはバランスがよく、単純にタイプ相性で勝ってもその弱点をつく技を持つように鍛えられている。ダンデの相棒リザードンだけに注目しているとリザードンにたどり着くことすらできないだろう。

 そのバランスの良いパーティがダンデの強みのひとつであるが、このパシオでは活かすことができない。パシオの形式は『勝ちやすく負けやすい』とも言えるだろう。

 対戦相手のチームはレッドとその幼馴染のグリーンとリーフだ。幼馴染なだけでなく悪の組織ロケット団相手に肩を並べ背中を預けながら戦ってきたコンビネーションは底が知れない。

 対してダンデと組んだのは我らがジムリーダーキバナと昔ファイナルトーナメントで俺をボコボコにしたネズ。共にガラルジムリーダーでも最強クラスだが、カントー幼馴染トリオに比べたら連携で劣ってしまった。

 ダブルドラゴンとも言われるキバナはダブルバトルの名手だが、個人で二匹のポケモンに指示するダブルバトルと3人がそれぞれ指示するパシオ形式のバトルでは勝手が違う。

 カントー幼馴染トリオは既に第一回WPMに出場して準優勝の成績をおさめている。パシオ形式への習熟度の差が勝敗を分けた試合と言えるだろう。

 

「相手のチームではグリーンさんの立ち回りが光りましたね」

 マクワさんが感想戦を始める。レッドのライバルのグリーンは俺様気質でありながら周りへの気配りが効くナイスガイだ。ぽっちゃりハンサムでありながら女性人気のあるマクワさんとは似てるところがあるかもしれない。

「アタシはリーフちゃんに注目したね。他の2人が才能による力押しになりそうなところを上手くフォローしてる。相手の嫌がることを読んでいるのさ」

 メロンさんが推すのはリーフだ。リーフはレッドグリーンに比べると才能に劣る。だが2人に食らいつく執念と相手を観察することによる搦め手によって2人に劣らず注意すべきトレーナーになっている。

「ボクはレッドさんかな。幼馴染に他の事を任せて攻撃に専念する。……凄い精神力と信頼だ」

 マサルくんはユウリとホップの幼馴染である。ホップはともかくユウリちゃんに任せて攻撃に専念するのは……わりと難しいかもしれない。

「フォーチュンクッキーと飲み物持ってきましたよ」

 リーリエちゃんがピッピと共にお盆に飲み物とお菓子を乗せて持ってきてくれた。動画を見終わり机が空いたのを見計らって持ってきてくれたのだろう。俺と3人がそれぞれお礼を言う。

「その対戦の後でダンデさんのコメントがあるんですけど、ガラルの人はみんなそのコメントを言い当てているんですよね」

 リーリエちゃんが不思議そうに言う。だがガラル人なら予想ができることなんだよコレ。

 せっかくなので3人に分割して予想してもらう。

「まずは『みんなすまない。今回は負けてしまったぜ』ですかね」

「その後は『だが俺はこの敗北を糧にさらなる高みを目指して強くなる』だろうね」

「で、『この先も応援していてくれ。レッツ チャンピオンタイム!』で締めですね」

 『チャンピオンタイム』に合わせてマサルくんが見事なリザードンポーズを決める。さてはファンボーイだな。

 リーリエちゃんとピッピがパチパチと拍手する。ちなみに俺が初めてこの対戦の動画を観たときもこのコメントは言い当てた。

「ガラルの人はみんなダンデさんが好きなんですね」

「それだけのカリスマと人間性を持った、うちのチャンピオンだからね」

 とはいえ勿論「俺こそがダンデに勝利してチャンピオンになってやる」とみんなが闘志を燃やしているのがガラルのポケモントレーナーではあるんだが。




書いてる途中で詰まってるうちにガラルから何人もやってきて、更に新作発売に間に合わなくなるというていたらく。
とりあえずギガイアス相棒にしなくてよかった(砂嵐要員で相棒候補だった)。まさかサロンでキバナがギガイアス相棒につれてくるとは思わなかった件
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