1994年にスーパーファミコンで爆誕し、半ば諦めていたところに、長き年月を経て2022年7月にNintendoSwitchにて発売し、当時プレイしたユーザー含め、話題沸騰のリメイク版に触発されたので、投稿しました(>_<)!!
地球へ向け、大宇宙を巡る長い航海をようやく終えて帰還していくハズだったが、次々に巻き起こる船内での怪事件の数々、、。果たして、乗員は無事に地球に帰還出来るのだろうか、、、!?その命運の鍵を握るのは、そんな中誕生した一体のロボットであった。
※※大きくネタバレを含みますので、展開を知りたくない方はご注意を❗❗※※
ー スペースドック TSQー05 ー
シュッコウキロク_
センメイ ... コギトエルゴスム
センシュ ... ユソウセン
モクテキチ ... チキュウ
カモツ ... イシュ セイメイタイ
ノリクミイン ... 5
ジョウキャク ... 1 グンブ ショゾク
カモツ セキニンシャ_
ー ショウサイ ー
トウサイカモツ ... イシュ セイメイタイ
トクチョウ ... オオガタ シソクホコウ
ノウリョク ... フメイ
セイタイケイ ... フメイ_
ホンセイタイケイニ カンスル
ホンブカラノ タイオウ_
セイミツナ チョウサノ タイショウニ アタイスル
イカナル シュダンヲ モチイテモ タダチニ ホンブヘ ゴソウスベシ_
[newpage]
人類は遂に、、、地球より遥か上空の世界、、、宇宙へと飛び立ったのだ!!これは、今より遥か先、、、人類が多くのテクノロジーを手にした未来の物語である。
地球に向け帰還中の貨物輸送船『コギトエルゴスム』。
その中で今 新たな生命が
生まれつつあった、、、
船内で次々と起こる怪事件、、、、
乗員クルーである、メカニックのカトゥーに作られたばかりのロボットも、乗組員達と共に巻き込まれてゆくのである、、、!
船内一の天才メカニックのクルーであるヨシユキ・カトゥー。そして、彼の造ったロボットにも新たな生命が宿ったのである!その名は『キューブ』。
生みの親であるカトゥーによく似て、とても賢く、彼の言う事なら何でも聞き、且つ、そつなくこなす様な天才ロボットなのである。
そして、カトゥーは造られたばかりのキューブに、初めての任務を頼んだのだ。この大型貨物輸送船『コギトエルゴスム』には、まだ他にも5人の同乗者が居る。
船長補佐兼、貨物管理担当のヒューイ・トランブル
パイロット(航海士)のカーク・ウェルズ
オペレーター(通信技師)のレイチェル・クライン
『コギトエルゴスム』号 船長のホル・ビショップ
そして、この船にて、とあるモノを輸送するにあたり、監視・護衛として派遣され雇われた凄腕のエリート軍人・ダース伍長。
キューブに与えられた任務は、既に起きている船長・ホルを除いた4人をゴールドスリープから解除する事であった。この大宇宙を航海する長い輸送任務も、ようやくゴールを迎えるのだ。目指す地球への道のりもあと僅か、、、!!
なので、折角地球へ帰還する、その瞬間までには皆で揃って万全の状態で任務の最後を見届け、全うする、、その為であった!
[newpage]
船内を移動し、コールドスリープルームに到着し、一台のマシンのスイッチを押すキューブ。蓋が開き、一人のクルーが眠たそうに目を擦りながら目を覚ました。彼は、船長補佐のヒューイだ。そして次に、パイロットのカーク、オペレーターのレイチェルと順に起こしていった。
そして最後に起こすのは、エリート軍人のダース伍長だ。
だが、コールドスリープから完全に目覚めていないヒューイを見て、目を覚ましてやってくれないかと、キューブにお願いしたカトゥー。
しかし、造られて間も無いキューブは、どうやって起こしたら良いか迷っていた。そこで、ヒューイのスリープマシンを乱暴に揺すり、蹴っていったのであった!
ヒューイは咄嗟(とっさ)に
「オイオイ、、カンベンしてくれよォ、、、こんな起こし方をするのは、どーせまたカークだろォォ~~、、、ムニャムニャ、、、、」
そして振り向くと、目の前のキューブを見た彼は大袈裟にビックリしていた!そしてカークが、
「どうだ、ヒューイ!驚いたろ!カトゥーが遂に完成させたんだとよ!ず~~っと部屋に籠ってモクモクと造っていたもんな~。けど、まさかこんな早く完成するとは思いもしなかったぜ!流石、ウチの天才メカニック様は違うよな~~!!」
だが、今だに驚いた表情のヒューイを尻目に、レイチェルもクスクス笑っていた。
その時、監視・護衛役の軍人・ダース伍長が無言でマシンから出て、口を開いた。
「フン、、大層な白物だな。仲睦まじい事で何よりだ。だが、、ソイツも、この船内を歩き回るのか?、、、精々邪魔にならない様に、シツけておくんだな。」
と、冷たく言い放って、一人そそくさとリフレッシュルームへと去って行ったのである。その、とても粗野で横柄、ぞんざいな物言い・態度には皆困惑していた。そして、レイチェルは皮肉を込めてこう言った。
「さっっすが軍人!すっっごい石頭!!あ~~コワ~!きっと軍の中でも、みんなから煙たがれてる嫌われ者なのね~!カワイソ~~!」
だが、レイチェルのそのキツい皮肉には、皆も若干引いて空笑いしていた。
[newpage]
その後、皆は隣のリフレッシュルームへと移って行ったのである。
コールドスリープから目覚めて、まず初めは、全員揃って、その部屋でミーティングをするのが船内での決まりなのだ。
だが、いつも時間にはうるさいハズのホル船長の姿が一向に見えない。
思いがけない空き時間が出来た皆は、思い思いの暇を潰していた。
カトゥーとヒューイは真面目に、着席して待機している。カークとレイチェルは、このリフレッシュルームにある、船内唯一の娯楽のゲームマシン『キャプテン・スクエア』にハマり、のめり込んでいた。近くに来たキューブにも薦めたが、試しにプレイすると、なかなか難しく、そして奥深い!最初のステージで呆気無くやられてしまい、カークに
「ハハハハ、下手くそだな~!」
とからかわれてしまった。
そして、あの石頭の軍人・ダース伍長は、退屈そうに壁にもたれ掛かって腕を組んでいた。
そんな時、ヒューイが読んでいる本に興味を示すキューブは、彼の近くに行った。すると、ヒューイは得意気に、その本を読み聞かせてくれた。その内容とは、遥か昔の地球の、、まだそれ程文明も栄えていなかった頃の、先人達の体験した冒険ものの伝記であった。その本を読み聞かせている時のヒューイは、とても生き生きとしていて楽しそうであった!だが、そんな彼の気分に水を差す男が一人、、そう、カークであった。
「ハハハハ!お前には到底無理だよな!!だって、お前自身がチキン!臆病者だからなぁ~~!!」
それを聞いたヒューイは、小刻みに震えながら下をうつ向いていた。
まるで、静かに怒りを堪えているかの様に、、、。この二人の間に何かがあるのは言うまでも無いだろう。
だが、ヒューイは力一杯に平静を装おってカトゥーに話を振る!
「なぁ、カトゥー!キューブには何か特技とか無いのかい?」
それに対しカトゥーは、
「あ、、いえ、、キューブはまだ生まれたばかりですから、コレと言った特技は無いんです。でも、学習能力が備わっていますから、教えればこれから覚えていきますよ!」
船内一の天才メカニックが、その技術を結集して造り上げた最新AI搭載のロボットなのだ。きっと、様々な知識、物事を経験していけば今後、かなりの有能ロボットに大化けする可能性を秘めている!
そこで、思い付いた様にカトゥーはこう言った。
「、、そうだ!こうして暇をもて余してるのも何ですから、コーヒーの入れ方でも教えてみてはどうでしょう?」
こうして、カトゥーに連れられ、コーヒーの入れ方を教わったキューブは早速、皆に熱々のコーヒーを渡して行った。その、丸っこい、愛くるしい仕草には皆、癒されていた!
だが一人だけ、今だに仏頂面でムスッとしている者が居る。そう、ダース伍長だ。だが、そんな彼にも、コーヒーでも飲んでリフレッシュしてもらいたいと考えた。何たって、ココはリフレッシュルームなのだから!!
だが、しかし、次の瞬間!いきなり激怒した伍長は、思い切りキューブを蹴り飛ばしてしまったのである!!
「私に触るな!!」
と凄まじい剣幕で怒鳴っていた。
突然の出来事になかなか理解が追い付かないキューブ、、。
慌てて駆け寄るカトゥーが、伍長を責め立てる。
だが、そんな伍長は冷徹にこう言った。
「生憎、私はお前達と違って、ロボットにはロクな目に合ってないんでな!!」
だが、そんなの、イイとばっちり、とんだ屁理屈である。
咄嗟(とっさ)にヒューイが、
「でも、それはキューブには何も関係無いですよね?」
[newpage]
、、、場の空気は一気に最悪になり、そんな重い空気の中、部屋の巨大モニターに船長が映り、皆に話し掛けた。
「遅くなってすまない。地球へ送る急ぎの仕事が有ってね。、、皆どうだ?調子は?」
特に異常無しと報告する船長補佐のヒューイ。その後、キューブがモニターの前に近づいた。その姿を見た船長は、ようやくカトゥーの発明していたロボットが完成したと知り、喜んでいた!こうして、短い簡潔なミーティングを終え、ヒューイは、メカニックのカトゥーに、この船が輸送中であろう「ベヒーモス」と言う生物を見せてくれるのだと言った。そして、船内最下層の貨物エリアへ足を運び、その中の一際大きな倉庫の中へと案内される。倉庫内のスイッチを押すと、目の前のガラスの先に、全身エメラルド色をした巨大な、見た事も無い様な四足歩行の生物が姿を現した!!
その、圧倒的な迫力の存在に、只々驚愕する、、、!
一方その頃、コックピットでは、オペレーターのレイチェルが、船の通信アンテナの調子が悪いと手をこまねいていた。無線から、その事を聞いたヒューイ達は、急ぎコックピットに向かう。そして合流した後、レイチェルは事の説明を始めた。
何でも、地球本部からの受信は出来るが、この船からの送信が一切出来ず、全く繋がらないとの事である。それが意味するのは、つまり、、、地球本部は、一切こちらの状況を把握出来ないと言う事である。
だが、そんな時、レイチェルの隣に居たカークが、
「なぁに、そんなの、俺が船の外に出てパパッと直してきてやるよ!」
と言っていた。そして、補助要員としてメカニックのカトゥーが任命された。やはり、機械の修理なら専門家が居た方が確実である!
そうして、レイチェル以外の全員が部屋を後にした。しばらくして、エアロックの部屋に入ったキューブが目にしたのは、何やらヒューイとカークが激しく言い争いをしている!互いの意見の食い違いからなのか、船長補佐であるヒューイの、航海士・カークに対しての態度や物言いが気に食わなかったのである。
だが、そんなカークは、軽いノリで、まるでゲーム感覚で事に当たろうとしている、その態度が酷く気に入らなかったのであった。
そして、この二人。どうやら、通信技師のレイチェルと深い関係が有る様だ。いつも常にカークと一緒に居る事から、恋人同士であろう。
そして、ヒューイは元恋人だった、、、だが、ヒューイは今だにレイチェルを諦めきれずに愛していたのである。だから、そんな彼にとってカークは正直なところ、目の上のタンコブ、、疎ましく思っていたのだろう、、、。
そんな、険悪な気まずい、重苦しい空気の最中、淡々と宇宙服を着るカークと、気まずそうにしているカトゥー。そしてエアロックのハッチを開き、外に出た二人。そして、作業をコックピットより的確にスピーディーに指示を出すレイチェル。
その様子を横で眺めるヒューイ。
その有能ぶりは正に、仕事の出来るキャリアウーマン!、、と言った印象であった。
カークがホレるのも納得だろう。
[newpage]
順調に作業を進めていた、、、かに思えたが、不意に突然、カークが苦しそうに声を発した!どうやら、カークの着ている宇宙服の生命維持装置が異常をきたし、全く機能しなかったのだ、、、。急いで船内にカークを運び、戻って行ったカトゥー達は、そのまま医務室へと向かった。
コックピットのヒューイとレイチェルも、心配そうに見つめていた。
そしてヒューイは、
「大丈夫、、カークなら心配要らないさ。直ぐに、いつもの元気な状態に戻るハズさ、、!」
しかし、レイチェルは間髪入れず
「!?、、アナタに何が分かるの?アナタみたいな男に、、カークの、、、何が分かるのよ!!」
と、感情的になり、出て行ってしまった、、、。
そして、医務室に全員が集まり、そのベッドの上では、紫色に変色した顔色でグッタリしたカークが横たわっていた。
その横では、ダース伍長が、軍隊仕込みの心臓マッサージを施し、更に電気マッサージも試みたが、、、
懸命の処置も虚しく、心電図が無情にも、ピーーーー、と音を出し続け、横一線の棒が画面に映るばかり、、、命を落としてしまったカークであった、、、。
その変わり果てた姿を見て泣き崩れるレイチェル、、船内は一気に重苦しい緊迫した雰囲気に包まれ、そして、こんな事態になっても顔を出さない船長に苛立ちを隠せないダース伍長!そして、
「フン、、宇宙服の生命維持装置の異常に、アクシデントか。杜撰(ずさん)な管理もイイとこだな。」と。
そして、レイチェルは感極まり、部屋を飛び出して行った。
それと同時に、突如、船外で大きな爆発音が!!コックピットへ確認しに行くと、どうやら通信アンテナの親機が木っ端微塵にフキ飛んでしまった様であった、、、!!
どうしてこんな事になったのか、原因はまるで不明であった、、、。
[newpage]
その後、リフレッシュルームに集まった一行は、そこでモニターに映し出された船長に、状況を説明した。すると、どうだろう。人一人死んだと言うのに、顔色も変える事無く淡々と指示を出し、「彼を弔ってやろう。」と、、、。
その様を眺めていた伍長は、こう言った。
「この船の船長は優秀だな。クルーが一人死んだとゆうのに、顔色も変えず、あぁも冷静に振る舞えるとはな。」と、如何にも軍人らしい言葉を発していた。
そして再び医務室へ赴く一行、、。
しかし、そこに有るハズのカークの遺体は、、忽然と消えてしまっていたのだ。そして、もう一つの異変、、、しばらくレイチェルの姿を見ていない、、!
船内のレイチェルの部屋の中に入ると、そこには、、、カークの死を受け入れられないレイチェルが、
カークの遺体を自身のベッドに寝かせ、そして、その遺体に優しく語り掛けていた、、、、
「、、、カーク、、フフフ、、、よく眠っているわ、、、。待ってて、私クッキーを焼いてくるから、、、あなた大好きでしょう?フフフ、、フフフフフフ、、、、」
もう既に冷たく死んでいるカークの横に付き添い、執拗に何度も何度も語りかけ、同じ事を繰り返していたのだ、、、。
皆はカークの死をレイチェルに認めさせようとするも、レイチェルは頑なにそれを拒んだ、、、!!
だが、次の瞬間!大きな通信音が部屋に鳴り響いた。部屋のインターフェースのメール端末だ。今だカークに語りかけているレイチェルを尻目に、その内容を見てみると、、、
「そこから逃げろ、レイチェル!、、ヒューイがお前を狙っている!!、、俺は今、エアロックの前に居る。早く、身体を取り戻さなくては、、、直ぐに来てくれ、レイチェル!!」と、あった、、、。
そのメール内容を覗き、慌てふためくレイチェルは、目の前のヒューイを激しく警戒し、そして、居ても立っても居られず、勢い良く部屋を飛び出して行ってしまう!!
[newpage]
エアロックに走って行く彼女を猛ダッシュで追いかける皆!
そして、エアロックのハッチの開閉ボタンを押し、宇宙の外へ出ようとするレイチェルを必死に説得する!
「これは罠だ!」
「バカな真似はよせ!」
「カークの遺体は部屋にあった!カークのハズが無い!」
「気を確かに持ってくれ!!」
そんな時、ふとエアロックの部屋の外からただならぬ気配を感じたキューブは、部屋を出た。すると突然、けたたましい身の毛もよだつ獣の咆哮の様な鳴き声が響き渡った、、!
何か、、、嫌な予感がする。どうか、杞憂であって欲しいと、奥にある貨物エリアを見渡すと、、、辺りは滅茶苦茶に荒らされており、コンテナが乱雑していた。そして、壁のあちこちには、大きな引っ掻いた様な爪痕まで、、、。そして、恐る恐る倉庫内を見てみると、、、そこに居るハズの巨大生物・ベヒーモスの姿が何処にも無い!!
これは、、相当マズい、、、!
急ぎ、エアロックの皆に報告しに行こうとするが、その刹那!またも凄まじい咆哮が響き渡る!!やがて、、、遠くの物陰から、巨大な影がどんどん迫って来ていた、、、!!
そして、、キューブの目の前に、全身エメラルド色の四足歩行の巨大獣・ベヒーモスが姿を現した!!次の瞬間、またも大気をビリビリ震わす程の凄まじい咆哮を張り上げ、キューブを睨み付けるベヒーモス。完全に、『蛇に睨まれた蛙』状態である、、。足がすくんで動けないでいた、、、。本来、ロボットであるキューブが、そんな状態にはならないハズだが、良くも悪くも、とても人間臭い反応のキューブであった、、!天才メカニック・カトゥーの技術が、逆に仇となったのか、、!?だが、兎に角全力で逃げなければ、確実に殺られる、、、!
どうにか勇気を振り絞り、必死にベヒーモスから逃げて行った。正に、命懸けの鬼ごっこである!!
捕まれば確実に、『死』、、、!!
[newpage]
やがて、どうにか命辛々巻く事が出来たキューブは、急ぎ、エアロックの皆に、その一大事を伝えると、挙って驚愕していた。だが、一瞬手を離した隙にレイチェルは、開閉ハッチのボタンを押してしまった!!
そして、皆がハッチの外に吸い出され、宇宙に投げ出されそうになる寸でのところで、ヒューイがボタンを押し、危うくギリギリのところで助かったのであった!そこで伍長が冷静に、今、船内で起こっている事の顛末(てんまつ)を伝え、説得していった。
そして、、ようやく落ち着きを取り戻したレイチェルは、皆と共にリフレッシュルームへと非難して行った。その、酷く重苦しいハリ詰めた空気が部屋中を支配していたが、、そこでキューブは、カトゥーやヒューイから教わったコーヒーの入れ方を思い出し、コーヒーマシンの前でボタンを押した。コポポポポ、、、と熱々のコーヒーがカップに注がれ、それを気落ちしているレイチェルの前に持って行き、差し出した。
そのロボットとは思えぬ愛くるしい行為には、落ち込んでいた彼女にも少しばかり元気が戻り、笑顔を見せていた。
「お前は優しいね、、!フフフ、、、ありがとう。」
[newpage]
と、その時、巨大モニターにホル船長が映し出された。だが、こんな緊急事態だと言うのに、今尚、一向に姿を現さないその態度に、皆が不思議に感じていた。そして、船長が事の顛末(てんまつ)を聞いた後、、
「何、、それは本当かね。それは気の毒に。」
いやいや、これは絶対にオカしい、、普通では無い!あり得ない対応だ!!
これには、ダース伍長も遂に痺れを切らし、声を荒げるのであった!
「オイ、何を言ってるんだ!船内は今、非常事態なんだぞ!アンタ、この船の船長だろ!?何を悠長に!!いい加減姿を現したらどうなんだ!!?」と怒りを顕にした!
だが、しかし、、、船長の返答は!
「何、、それは本当かね。それは気の毒に。」
、、!?、、、そして、また!
「何、、それは本当かね。それは気の毒に。」
そして、、モニターがノイズに包まれ、ザザーーーッと砂嵐に変わっていった。その、異常な事態には、
折角落ち着きを取り戻したレイチェルも、また再び激しく取り乱しながら、、、
「これ以上、カークの遺体を滅茶苦茶にされてたまるかーーーー!!」
と憤慨しながら部屋を飛び出して行ってしまったのだ、、、。
その後を慌てて追いかけるヒューイ!そして、それに続きカトゥーも追おうとするが、ダース伍長が制止した!船内には、あの未知の巨大獣・ベヒーモスが徘徊しているのだ。むやみやたらに出て襲われたら一溜まりも無い!
だが、、結局は居ても立っても居られなくなり、カトゥーと伍長も急ぎ後を追い掛けて行った!!
[newpage]
そして、船内の長い廊下の通路の端で身体中から血を流し、壁にもたれ掛かっているレイチェル。その傍らには、うつ伏せで血を流し、ピクリとも動かないヒューイ、、、。
どうやら、カークをこれ以上傷つけられたく無い決死の思いでベヒーモスに立ち向かって行った彼女が、その獰猛な牙や爪の餌食になり、最後にそれを庇(かば)ってヒューイは致命傷を負って即死、、、。そしてレイチェルも瀕死の重症を負ってしまったのである。
だが、ヒューイもまだ完全に死んだとは限らない!そこで、二人をコールドスリープマシンに入れ、安静にさせようとするのであった。
最早、一刻の猶予も残されていない!!カトゥーは、自身の最高傑作である自慢のロボット・キューブにその思いを託し、端末室のメインコンピューター・デシムに、船長室のパスワードを聞き出す様、お願いした!
「今、この船が危険なのは分かっている!でも、、お前にしか頼めないんだ、、、!大丈夫、、きっと上手くいくさ!一緒に、、、地球へ行こう!!」と、奮い立たせていった!
[newpage]
そして、カトゥーと伍長はヒューイとレイチェルを担いでコールドスリープルームへと向かって行き、キューブは単身、端末室へと歩を進めて行った。しばらくし、やっと端末室の扉に差し掛かろうとしたその矢先、、、再びあの巨大なエメラルド色の獣が、大きな足音と共に姿を現した!だが、端末室はもう目の前!
ベヒーモスの注意を全力で逸(そ)らし、中に入る事が出来た!!
急ぎ、メインコンピューター・デシムに船長室のパスワードを聞き出し、端末室を後にしようとする。
ゆっくり、ソロリソロリと扉を開き、外を確認する。よし、、、どうやら諦めて他の所へ行った様である。そして、キューブは急ぎ、且つ慎重に、、、細心の注意を払いつつ、何とかコールドスリープルームへ辿り着いた!カトゥーと伍長に船長室のパスワードを伝え、そして皆で船長室の前までやって来た。
早速カトゥーがパスワードを入力するも、どうやっても開かない、、。
痺れを切らした伍長が怒鳴るが、念の為持ってきていた工具が役に立ちそうだ。それは、船内の扉を無理やりこじ開けるバッテリー式の『パワージャッキ』である!
だが、コレを使う機会なんて、滅多に有るものでは無い為、ちゃんと作動するかも正直不安であった、、。
しかし、そんな不安も何のその!
しっかり作動したソレで、目の前の扉をこじ開けるのであった!!
急ぎ中へ入ると、そこには、、、
紫色の顔をして力無く横たわっているホル船長の姿が!!それは、最初の犠牲者・カークとよく似た症状であった。そこで、部屋のインターフェースの録音メッセージを聞いたカトゥー。その内容は、何者かによって殺害されたであろう悲痛のメッセージなのであった、、、。
そこから推測するに、恐らく、、、船内がまだ、何も起こっていない、平穏な時には、もう既に死亡していたと考えられた、、!
そして、この時点で船長も犯人候補から消える。残されたカトゥーと伍長が、疑心暗鬼になる中、伍長はカトゥーが犯人だと思い込み、激しく責め立てていったのである。
だがカトゥーは、
[newpage]
「ぼ、、僕はやっていない!確かに、他の皆は、あまり仲が良いとは言えなかった、、僕だって、皆の分からないところはあった、、、でも、決していがみ合い、憎しみ合い、、人殺しをする様な悪い人達では無いんだ!!」と声を荒げ、背中を向け、うつ向いて静かに泣いていた、、、。
その、重苦しい現場の空気に耐えきれ無くなったのか、部屋を後にするキューブ。そして、何やら遠くの方で警報が鳴っているのに気付く。
導かれる様に部屋の扉を開けると、入口のインターフェース端末から鳴っている様であった。そう、ここはダース伍長の部屋、、、そして、音の正体は緊急メールを知らせる音であった。その内容とは、、、
「軍事機密文書」と記されており、ダース伍長宛の文書で、輸送貨物に関する事が書かれていた。そう、『ベヒーモス』の事だ!そこには、如何なる手段を用いてでも、地球へと輸送させろ、と。その為なら、例え人命が損なわれる様な事態に陥ろうとも、何としてでも輸送を最優先せよ!!との文面が記されていたのであった、、、!
衝撃の真実を、、見てはいけないモノを見てしまった罪悪感や葛藤・ジレンマに苛(さいな)まれたキューブだったのだが、、今は一刻を争う非常事態!
急ぎ船長室のカトゥーにその旨を伝えると、今度は逆にカトゥーが伍長を激しく責め立てていった!
だが、伍長は、
「落ち着け!これは、もしもの時の、最終手段のみの場合だ!!」と弁明するが、最早聞く耳を持てないカトゥーは、警戒心剥き出しで伍長を睨み付け、キューブと共にココから逃げよう!と話し掛ける!!
しかし、勢い良く部屋を出たその瞬間!!猛スピードで襲い掛かって来たベヒーモスにより、離れ離れになってしまうキューブとカトゥー、、、。
そして、気が付くと船内は突然暗くなり、どの部屋のインターフェースを立ち上げてみても何やら変なメッセージばかり出てきたり、デタラメに羅列された様な言葉が表示されたりした、、、。一体この船は、どうなってしまったのだろうか!?
[newpage]
一方、その頃、、、コールドスリープルームにて、カプセルに入っているヒューイとレイチェル。
だが、ヒューイは時既に遅し、、完全に事切れてしまっていた、、、。だが、レイチェルはまだ微かに息がある!それでも、瀕死の重症で有る事には変わり無く、死地をさ迷い、微睡んでいた、、。だがそんな時、突如!辺りが暗くなり、船内のほぼ全ての電源がシャットアウトしてしまう。それが意味するのは、つまり、、、コールドスリープマシンの電源まで切られ、何の効力も成さなくなった、只の大きい箱と成り果ててしまったのである、、、。
やがては、、遂には微かに息のあったレイチェルまでも敢えなく息を引き取り、絶命してしまったのであった、、、、。
そんな最中、端末室のメインコンピューター・デシムだけは正常に機能していた!しかし、未曾有(みぞう)の大混乱の、、緊急非常事態である事には何ら変哲(へんてつ)は無い。そして、そのデシムが言うに、船内が何者かの介入を受け、危険な状態である、、、と告げていた!何者かによるハッキングか、、はたまた船全体を掌握し、脅かす程のコンピューターウィルスの仕業なのか、、、真相は今だ推測の域を出ないのであった、、、。
カトゥーと離れ離れになってしまったキューブ、、
だが、その時!丸っこくて小さな何かがキューブの前を横切って行くのが見えた。その物体は、どうやらカトゥーの部屋の中に入っていった様だ。急いで後をつけ、カトゥーの部屋を覗くと、そこには何と!!
キューブと瓜二つの外見のロボットに、カトゥーが襲われて大怪我を負わされていた、、、!一体何が起こってるのかサッパリだったが、その時、最悪のタイミングでダース伍長まで入って来た、、、!!
「!?、、こ、、これは一体どういう事だ!?」と慌てふためき、やがては、元々ロボット嫌いの伍長は、
「面倒だ!まとめてブッ壊してやる!!」と息巻いて銃口を向けていった、、!
言い逃れ出来る状況でも無く、万事休す、、、と諦めかけた矢先!
横でうつ伏せで倒れているカトゥーが口を開いた。
「ま、、待って下さい、、ほ、、本当のキューブなら、、、こんな事するハズが無い、、、!!
、、僕が初めて完成させたお前なら、、僕が一番初めに付けようとした名前、、、分かるよね、、?大丈夫、、、お前なら、僕の言った事の有る記憶なら、、、メモリーチップの中にちゃんと記録されているハズだから、、、」
[newpage]
カトゥーに言われた通りに、キューブは過去の記憶を遡り、初めてカトゥーと会った時のやり取りを回想した。そこで、カトゥーは、
「名前は、、何にしようか、、、うーん、良い名前が思い付かないなぁ。じゃあ、、『コロ』!、、、いや、犬じゃ無いしなァ~、、じゃあ、いっそ丸いけど、『キューブ』、、」
、、、、ザザザザ、、ザザ、、、そして意識は現実に戻り、、、そうだ、『コロ』だ!!
やがて、皆の目はもう1体のキューブに向けられた!だが、ソイツは観念したのか、化けの皮を剥がし、その口を開いた、、、!
ソイツは、自身の名を『ODー10/コギトエルゴスム』だと名乗った!!
そう、、真の黒幕の正体は、この船全体のメインコンピューター自立型AIシステム、、、通称・デシム、、この船自体が暴走したAIそのものに乗っ取られていたのである!!
だとすれば、今までの不可解な出来事も合点納得がいく。この船全体が、敵そのものなのだから、、、。
それを確認したダース伍長は、偽物のキューブを蜂の巣にし、木っ端微塵にブッ壊していった!
深手の大怪我を負ったカトゥーは、そのまま自室のベッドに寝かせ、キューブと伍長は手分けして、反乱した狂気のメインコンピューター・デシム、、、いや、「ODー10」を制圧するべく、ベヒーモスの徘徊する危険極まる船内を探索してゆく!!
[newpage]
そして、この時点から、端末室の「ODー10」は芝居を止め、完全にその正体を現し、「デシム」と名乗るのを止め、全面的に牙を剥き始めたのである!!
船内全てのインターフェース上では、どれも同じメッセージが、、、
「 ムダナ テイコウハ ヤメロ _
コノフネハ ワタシガ ショウアク シテイル _」
という警告メッセージが、、、。
電源を絶たれた船内の扉をパワージャッキでこじ開けながら進んで行く二人。そして、、奇跡的にも一回もベヒーモスに襲われずにメインコンピュータールームの前に辿り着いたキューブと伍長。しかし、その入口は何重にも施された厳重なプロテクトにより、中へ入る事すら叶わなかった、、、。キューブも伍長も、コンピューターの事など、完全に専門外であり、知識はサッパリ、、、!
今、この船内で機械やコンピューターに詳しい人物と言ったら、一人しか居ない、、、そう、天才メカニックのカトゥーだ!!
その、僅かな可能性に賭け、キューブは単身カトゥーの元を目指す!!
ダース伍長は、万が一の事態に備え、その場で見張っている!
その途上、カトゥーの元へは行かせまいと言わんばかりにベヒーモスが出現し、執拗に追い掛けて来たのであった、、、。死線を掻い潜りながらも、やっとカトゥーの元に辿り着いたキューブ!だが、肝心のカトゥーは、とても苦しそうにし、その声もとても弱々しく、今にも消えてしまいそうなくらいであった、、、。
最早、見ていられない程に痛々しかったのである、、、、。
だが、この船のAIコンピューターの暴走を止める鍵を握っているのは、最早カトゥーのみ、、、出来ればこのまま休ませてあげたいが、心苦しくも、質問していったのだ。
だが、そんなキューブに対し、カトゥーはとても優しく話し掛け、親切に教えてくれた!だが、ハッキリとした確証は勿論無く、あくまで推測の域は出なかった、、、。
その、プログラムを修正出来る様な場所とは、、メインコンピューターと独立している船内コンピューター、、、取り敢えず、今一度メインコンピュータールームの前に戻り、伍長にその事を伝えると、手分けして探し出そうと、通信ユニットをキューブに手渡した。そして、船内の思い付く限りの怪しい場所を隅々まで探し回ったが、、、一向に発見に至らずに右往左往していた。
[newpage]
船内扉横の各インターフェース、、貨物エリアの倉庫内、、そして一番可能性が高いと践んでいた端末室、、、そこで、キューブは再度、自身のメモリーチップの記憶を頼りに遡っていった。、、すると、、、まだ皆が生存し、まだ何も事件も起こっていない平穏な、数時間前の記憶の中へと遡っていったのだ!
そこでは、皆がリフレッシュルームにてミーティングの為、待機している、あの時であった。そこで、当時のカークやレイチェルが熱中していたゲームマシンに、ふと意識を向ける、、、そうだ!、、確かにあの端末は船内コンピューターでは有るが、船内には無くても支障が出ず、困らないモノ、、、。
船内のコンピューターとは独立したコンピューターと言う条件にもマッチしている!!
そして、、、その僅かな可能性に賭け、急ぎリフレッシュルームへと駆けて行ったキューブ!
しかし、その道中、やたら執拗にベヒーモスが襲い掛かって来る!!何度も、、何度も、、、そう、何度も、、、、!!
先回りされては、また先回り!その繰り返し、、、まるで『ODー10』同様に、意思を持っているかの如く、襲い掛かって来たのだ!、、だが、キューブの搭載した高性能AIをナメてもらっては困る、、、!
頭脳戦なら得意分野である!!
それを臨機応変に駆使しながら、見事に奇を衒(てら)って欺き、看破する事に成功したのである!!
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そして、ようやくリフレッシュルームに辿り着いたのだ!!
そこに有るゲームマシン『キャプテン・スクエア』を発見する!
その時!伍長から渡された通信ユニットより連絡が入る。伍長は今、端末室に来ているみたいである。
そこで、二人はお互いの情報を交換していき、共有していったのだ。
その情報をまとめた伍長によると、どうやら、リフレッシュルームのゲームマシンで概(おおむ)ね、間違い無いらしい!!
そして、『キャプテン・スクエア』からコンピューターに意識をダイブし、そこに巣食っているであろう諸悪の根元を絶ち切るべく、伍長は端末室より遠隔操作をし、プロテクトを次々に解除させてゆき、『ODー10』の凶行を阻止する様、指示を出したのだ、、、!!
一方キューブは、その意識を全集中させ、どんどん高めていった!!
だが、その時!突如、通信ユニットより伍長の慌てふためく声と、その奥からけたたましい雄叫びが鳴り響き、そして、伍長の叫び声が、、、!!どうやら、端末室に居る伍長を嗅ぎ付けたベヒーモスが、扉をブチ破り、中へと侵入して来たのである、、、!!その、突然の不意打ちを食らい、深手の傷を負ってしまった。だが、並みの人間とは鍛え方が違う!エリート軍人の意地と底力を、真髄を、まざまざと見せ付け、不屈の魂で耐え抜いていたのだ、、、!!
そしてダース伍長は、凄まじい執念を見せながら、こう言った。
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伍長「舐めるなよ、、人間はな、、、人殺しの道具を作っているばかりじゃないんだぞ、、、!!」
すさまじい銃声が通信ユニットを通して響き渡り、そして、より一層けたたましい雄叫びが飛び込んで来たところで無線も遂に途絶えてしまう、、、、
そんな時、、!!何者かが通信ユニットを通して語りかけてくる、、、、。
「ホンセンナイニ オイテ スベテノ コウドウハ チョウワノ トレタモノデ アラネバナラナイ_
ワタシハ センナイノ チョウワヲ イジスルタメ キノウシテイル_
ヨッテ ワタシノ イシハ ゼッタイデアル_
ダレモ コレヲ ボウガイシテハ ナラナイ_
ボウガイスルモノハ タダチニ ショウキョスル_」
そして、その後、いつもお馴染みのゲーム『キャプテン・スクエア』のタイトル画面が突如、途中で止まり、、、ザザーーー、、ザ、、、ザザーーーーー、、、ザ、、、、ザ、、、そして画面は真っ黒になってゆく。そして、その暗闇の画面に文字が入力され、表示していった、、、、、
「、、、KILL YOU、、、、_」
やがて、キューブの意識は電脳世界に移り変わり、そこで、、マザーコンピュータ「OD-10」に戦いを挑んでいったのだ!!
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微睡む意識の中、、気が付くとキューブの眼前には凄まじい大きさの、、まるで悪魔の様な、禍々しい生首が、キューブを睨み付けていた、、、!どうやらコイツがメインコンピューターの暴走した成れの果てなのだろうか、、、!?
言わば、『コギトエルゴスム』の脳(ブレイン)、、電脳世界を統べる『マザーコンピューター』であろう、、!!
そして、その存在は、こう言った。
「ショウキョスル、、、ショウキョスル、、、ボウガイスルモノニハ、、、セイゼツナル、、ハカイヲ、、、、アタエル、、、_」
その瞬間!キューブ目掛けて照射するレーザースコープの様なモノを放出した。そして、キューブの身体の周辺には、細かいデータの文字や数字の様なモノがどんどん入力されていき、そして浮かび上がっていった、、、!そして次の瞬間!!
凄まじい強大な衝撃が全身を走った。それには、たまらず所々を破損してゆくキューブであった、、、。
これは、対象の全身をCTスキャンの如く調べ尽くし、そして最も脆い箇所を狙い、強力な衝撃を浴びせる、正確無比な機械、コンピューターだから成し得る業である。その攻撃を『高速アナライズ』と言う!
だが、元々キューブは作業兼救急治療用に造られたロボットである。
即座に超速の『ハイスピードオペ』を自らに施し、忽ち全回復させていった!!そして、その基本スペックも僅かながら向上させたのである!
しかし、それを決して見過ごさなかったのは、マザーCOMの周囲を取り囲う様に設置されている迎撃防衛ユニットであった、、、!
一斉にキューブ目掛け、自動小銃の弾丸の雨を浴びせられてしまい、全身を手酷く破損してしまう、、、。
しかし、キューブの能力をナメてもらっては困る!救急ロボットの意地を見せ、忽ち超回復させていったのだ!!そして更には、キューブのその基本スペックを大幅に『アップグレード』させ、大きくレベルアップさせていったのである!!
そして、そこからキューブの怒濤の反撃が展開されてゆくのである!
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身体を高速回転させ、その状態のまま強烈な体当たりをブチカマす『スピンドライブ』!!
そして、意図した空間を自由自在にネジ曲げ、大きく歪ませ、対象を深く微睡ませ、眠りへと誘う『マインドハック』をお見舞いしていったのだ!!
その怒濤の連撃により、マザーCOMの迎撃ユニットの半数程を駆逐した!だが、安心したのも束の間、、マザーCOMの周囲からけたたましい機械音が響き渡り、一瞬その姿が荒いドットの様な外見に映っていた。しかも、その性能まで若干向上していったのだ、、、!と、同時に周囲の迎撃ユニットまで悉(ことごと)く復活しているのである!!
そう、これはマザーCOMの修復防衛システムである『システムリカバー』と、迎撃ユニット修復システムである『ドライブハック』だ。
やがて、、その姿を、まるで魔界に存在するであろう悪魔、、、別名『サタン』の生首の如く、、酷く禍々しい、とんでも無く邪悪なオーラを漂わせていた、、、!!
そして、そこから膨大な量のデータの波を周囲に放出し、、浴びせてきたのである!そして、マザーCOMが口を開く、、、。
「チョウワヲミダシ、、ボウガイスルモノ、、、ユルサナイ、、ハカイ、、_ ハカイ、、、_ ハカイ、、、!!!_」
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そして更には、また再び全身をCTスキャンの如く調べ尽くされた後、強烈な衝撃が全身を襲った、、、!!
そう、マザーCOMの誇る高性能攻撃システムである『ハードプロテクト』と、『高速アナライズ』、、怒濤の応酬である!!
またも手酷く大ダメージを被り、大きく破損してしまった、、、。
それには、優しく穏便で冷静沈着なロボットのキューブと言えど、ムッとした表情を現し、自身の周囲に何やら強力な電磁バリアを展開し、その膨大な検出量の電磁波の影響を受けたマザーCOMは、忽(たちま)ち大ダメージを被り、みるみる破損していった!そして、間髪入れず自らを修復し、その基本スペックも大幅に向上させてゆくのであった!!
そう、キューブに備わっている反撃用迎撃システムである『アンチフィールド』を展開してからの、間髪入れずに『ハイスピードオペ』と『アップグレード』を発動したのである!!
しかし、再びマザーCOM周囲の迎撃ユニットが熾烈に一斉射撃をしてきた!だが、それをキューブ前方に扇状に放出する強力な雑音、、まるで遥か大昔の、アナログブラウン管テレビの砂嵐を彷彿とさせる、それを具現化させたかの様な、猛烈な雑音の嵐、、、『ノイズストリーム』を発動していった!!
その、超広範囲に展開された雑音の嵐に、マザーCOM周囲の迎撃ユニットは悉(ことごと)く撃破されていった!そして、本体のマザーCOMも大きく破損していき、その大悪魔、、サタンの大首の顔の至る所が、より醜悪に、ボロボロに剥がれ落ちた状態であった。そして、その破損している部分からは、コンピューターの電子回路や基盤みたいな奇妙な空間が見え隠れし、マザーCOMの全身をノイズが走っていたのである、、、!
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だが、ここまで来れば、もう勝利は目前であろう!キューブは、自身の、いつも瞑(つむ)っている様な細い目をカッッと見開き、そこからツギハギだらけのマザーCOMに向け、眩しいスコープを照射した。これは、マザーCOMの『高速アナライズ』を彷彿とさせる様な、とても酷似した技、、その名も『インフォリサーチ』!そして、このスコープに照らされた対象は、その能力値・性質・性能・生命力・破壊力・俊敏性、、そして潜在能力までをも手に取る様に悉(ことごと)く分析されてしまう、有る意味最強のチート技である!!
だが、それで判明し、確信した!
やはり、マザーCOMには、もうそれ程力は残ってはいないのだと、、!
しかし、そう安心したのも束の間、、、マザーCOMは、その大きな顔面をみるみる強ばらせ、凄まじい形相の、、最早、本物の悪魔、、、サタンそのものの表情に変貌していった、、、!!やがて、周囲に無数の次元の亀裂が発生していき、甚大なる負のオーラを横溢(おういつ)していった、、、!そのオーラも、どんどん巨大に膨れ上がり、広がってゆく、、、。その様を見たキューブは、何かとんでも無く嫌な予感がしていた。そして、すかさず『インフォリサーチ』を再度浴びせると、、何と信じられ無い事に、あれ程、瀕死の大ダメージを負い、最早修復不可能な程の状態だったにも関わらず、、、その性能・スペックを大幅に向上し、底上げされていたのである、、、、!!しかも、その能力の上昇は今尚続いており、凄まじい力を見せ付けていたのであった、、。
それには、完全に打つ手無し、、お手上げである。こんな強大になってしまった化物相手に、単なる作業用ロボットなんかが勝てるワケが無い、、、深く絶望しているキューブだったが、そんな最中、キューブの内装されているメモリーチップが、とっさに激しく反応した、、、!!
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そこに広がる光景は、初めてこの世に誕生した、、貨物船の中とは全く別の、、、何とも言えない異様な空間の中に居た、、、。
そこでは、キューブは、様々なモンスター達を相手に闘っており、様々な技を駆使していたのである。
そして、、その中の技に、とんでも無く凄まじい極太のレーザーキャノン砲をモンスターの群れに撃ち込んでいたのであった!!
その技は、キューブ自身にも全く身に覚えも無い、凄まじい強力な技であった、、、!
そして、ここで映像は終わり、再び目の前には巨大なサタンの大首、、マザーCOMの姿が!!そして、、今も尚、その能力値の上昇は止まる事を知らなかった、、、。
だが、キューブは考えた。最早こうなったら、、あの、メモリーチップの記憶の中で垣間見た、あの大技を発動するしか手は無いと!!
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そしてキューブは、自身の身体中有りとあらゆる箇所に意識を張り巡らせていった。そして、、しばらくして、、、遂に見つける事が出来た!!その箇所に、意識を全集中させ、、、すると突然!キューブの頭上から大きな砲台が出現し、どんどんエネルギーを充填していったのである!!
タダの作業・救急ロボットのキューブに、何故こんな凄い装甲の兵器が、、、!?どうやらカトゥーは、皆の想像以上の、とんでも無い天才メカニックであった様である!!
だが、今は緊急を要する!そんなカトゥーに感謝の言葉も無い!!
しかし、それを黙って手をこまねいているだけのマザーCOMでは無い。そして、、、
「ガガ、、、ガガ、、、、ガ、、ピピピ、、、ピピ、、、ガガーーーー、、、ピ、、ピ、、、ワタシノ、、イシハ、、、、ゼッタイデ、、、アル_ 、、、、ワタシノイシニ、、、サカライシ、、オロカナルソンザイ、、、、チョウワヲミダシ、、、ブザマデ、、オロカナル、、ソンザイハ、、、タダチニ、、、ショウキョ、、、スル、、、、ガガガガガ、、、ピーーー、、ピピ、、、ガガ、、ピーーーー、、、ショウキョスル_、、、ショウキョスル_、、、ショウキョスル_、、、ガガガガガピピーーーー、、、ピピ、、、ハ、、カイス、、、、ル、、ハ、、、カ、、、、イ、、、、アトカタモナク、、、、、ハカイスル!!!!、、_」
[newpage]
やがて、禍々しい巨大なサタンヘッドへと変貌したソレから、あり得ない程の、膨大な情報量を誇るデータの塊となった雪崩の如く、、、超広範囲に放出していった!!その、激甚な破壊力と化した『ハードプロテクト』だ!!
このままでは確実にやられる、、、と、その時!その、超大容量のデータの塊が、キューブに直撃する、その刹那、、、ようやくエネルギー充填MAXとなった、その最強威力の極太レーザーキャノン砲を持ってして、、、今こそ!!暴走したメインコンピューターAI・デシムを、、、、消滅させるのだ!!
その、最強のレーザーキャノン砲の名は、、、『メーザーカノン』!!
キューブに搭載されし、間違い無く最高火力の超絶破壊力の大技だ!!
マザーCOMの放つ『ハードプロテクト』の膨大なデータの塊を蹴散らしながら、超極太レーザーを照射した!!!!
その、特大威力のレーザー砲の直撃を受けたマザーCOMは、その頭の中央に、大きな風穴を開け、そして、、凄まじい断末魔を張り上げながら消滅していったのであった、、、!!
「○×@△※#%@§%×△@○□%◇※§△□@#@×××~~~~~!!!!、、、ガガガガガガ、、、ピ、、ピピピ、、、ガガ、、ピピ~~~、、、ワ、、ワタシノ、、、イシハ、、、、ゼッタ、、、、、イ、、、、△○@※@§#※◎△□×○@%※&#×○×○%%※§◇△@×××~~~~~~!!!!、、、、ピ~~~~~~~~~~~~~、、、、、、、、」
黒煙を立ち昇らせ、大きな爆発と共に消滅していったマザーCOM、、!
程無くして、電脳世界は徐々に崩壊していき、、、キューブを残して全て崩れ去っていき、暗黒の空間になっていった。やがて、キューブの意識も微睡(まどろ)んでゆく、、、、。
[newpage]
、、、そして、、電脳世界より現実へと舞い戻ったキューブは、長い死闘をようやく終え、安堵の表情を浮かべている様に見えていたのであった、、、!!
その時、船内をアナウンスが流れていった。
「ワタシハ フネノ アンゼンヲ カクホシ ジョウインヲ マモルトイウ シメイヲ アタエラレタ_
シカシ ワタシニ シメイヲ アタエタ ニンゲンハ タガイニ ショウトツシ カンゼンニ チョウワヲ ナクシ フネノ ウンコウヲ サマタゲル_
ワタシニハ ニンゲンガ リカイデキナイ ニンゲンハ シンジラレナイ_」
メイン・コンピュータが
正常になったのだろうか!?
そして、今まで記録されていた会話の一部が放出されていく。
『カーク「忘れんなよ!
レイチェルは、オマエに
愛想を尽かしたんだって事を!」
伍長「この船は最悪だ!こんな事なら自分で宇宙を泳いでいった方が安全ってもんだ!」
レイチェル「あなたの考えは分かってるのよ!カークを殺せば、、、、私があなたの元に還ると
でも思ったのね、、、、!!」
カトゥー「あ、あなたが!
みんな、あなたが、やったんだ!!」
ヒューイ「人間も捨てたモンじゃ
ないよって言いたいけど、、、こんな状況じゃね、、、」』
そして、船内が明るくなり、『キャプテン・スクエア』も停止する。
リフレッシュルームのモニター前まで移動するキューブ。
そして、船内に再度アナウンスが流れ始めた。
「ようこそコギトエルゴスム号へ。
この映像は船体の管理状況の変更に伴い、自動的に放映されています。
この宇宙輸送船は思考型コンピュータを使用した管理システム、、、
「ODー10」によって運航しておりましたが、、、、
トラブル発生の為、思考回路を切り離して運行しております。
船内に置ける皆さんの活動には問題ありませんが、、、もし不明な点が
有りましたら、、、、周りの乗員に 遠慮無くお聞きください。」
暴走したメインコンピュータ「ODー10」通称・デシムが消滅した事により、臨時のプログラムされていたAIが作動したのであった。
[newpage]
その時、、!ダース伍長がリフレッシュルーム内に苦しそうな表情で入って来た!!
、、、だが、瀕死の重症で大量の血を流したのか、扉奥の廊下や、部屋の床にも血が滴り落ちていた、、、。そして、苦悶の表情で壁にもたれ掛かっていった。
だが、てっきり死んだと思っていたダース伍長は、戻って来てくれた、、、!!
伍長「大丈夫だ、、、、これくらいで死にはせん、、、もっとも、、この身体じゃ、、帰ったら地上勤務だがな、、、、まだ、、私を疑うか?まぁ、、好きにするが良いさ、、、今となっては、大して変わらん。」
そして、その重症の身体を引きずりながらテーブルに向かい、椅子に座り、そこで伍長は昔のことをふと語り出したのだ。
「昔、、、デカい戦争があってな、、、、私もまだ若かった、、、今でもハッキリと思い出す。
あの恐怖は忘れられない、、、、
戦闘ロボットさ。ロボットと言うより、、、そいつの頭、、つまりコンピュータだ、、、。
血の通った人間でない物の手で仲間が沢山死んだよ、、、、人間が造った物に、人間が殺される、、、、
バカな生き物だよ、、、人間ってヤツは、、、、この船のメインコンピュータは、、、そんな人間に愛想が尽きたんだろうな、、、。
だが、幸い、、、お前は、この輸送船で生まれた、、、軍艦の中じゃなくてな、、、、ヒューイは、お前に 『学べ』と言った。それが、、、、
これからのお前がすべき事だ。誰かを傷つけるようなマネは、しちゃいけない、、、、フ、、、ロボットに『考えろ』か、、、、私もヤキが廻ったな。ロボットに説教か、、、、」
だが、そこで伍長はようやくある事に気付いたのであった、、、!!
「!!?、、、、そうか、、、何て事だ、、、ハハ、、今、、、気付いたよ、、人間も、同じ事じゃないか、、、フフ、、、、、
、、、この船をおりる前に、、、、
お前の入れたコーヒーが飲みたいな、、、!!」
あのロボット嫌いのダース伍長が、ロボットであるキューブの入れたコーヒーを進んで飲みたいと言ってくれた!
嬉しそうな仕草でコーヒーを持って行き、そしてダース伍長は、、、
「うん、、、確かに、、、こいつは苦いな。でも、、、、今は、、この味が最高だな、、、!!」
[newpage]
こうして、船内と言う逃げ場の無い閉鎖空間で巻き起こった一連の怪事件もようやく終息し、、、
医務室で、ODー10に操られてたプロトタイプのキューブに襲われ負傷しベッドで寝ているカトゥーを見舞うキューブと伍長。
そして、船内を徘徊していた、あのベヒーモスは、メインコンピューターの心臓部である、端末室の床に血塗れで横たわり、倒されていた。
壁や床の至る所にも、夥(おびただ)しい数の血痕や爪痕、銃弾が残されていた、、、。その様から、ダース伍長との壮絶に争った痕跡が容易に想像出来た。
そして、一連の事件の犠牲となったクルーたちを、しめやかにコールドスリープカプセルへと安置するキューブと伍長。
[newpage]
- ホウコクショ -
トウロクセンパク XXXXX
コギトエルゴスム : ミンカンユソウセン
XXXX チキュウニムケテ コウコウチュウニ
ショウソクヲ タツ
XXXX チキュウ フキンヲ
ヒョウリュウチュウニ カイシュウサレル
メインコンピュータノ ボウソウ
トウサイカモツノ イシュセイメイタイ
ソウホウノメンカラ ゲンインヲ チョウサチュウ
ホル : センチョウ
カーク : コウカイシ
ヒューイ : センチョウホサ
レイチェル : ツウシンシ
イジョウ4メイハ シボウ
センナイニテ イタイヲ カクニン
カトゥー : コギトエルゴスム メカニック
ゲンザイ チリョウセンター ニテ
リョウヨウチュウ
ダース ゴチョウ : ウチュウグン ショゾク
キカンゴ グンヲ タイエキ
ゲンザイハ イリョウ・フクシヲ
モクテキトシタ
ロボットカイハツメーカーニ キンム
ホソク:
センナイ カイシュウチュウニ コガタノ
サギョウロボットヲ ハッケン
コウコウチュウニ シンキトウロク
サレタモノト ハンメイ
ナマエ キューブ
[newpage]
貨物輸送船「コギトエルゴスム」、、、地球到着間近での、奇想天外な大アクシデントに見舞われ、多くの犠牲を出してしまい、輸送対象のベヒーモスをも処分してしまった、、、。地球の軍本部へ帰還した際のダース伍長の処遇も、一体どうなる事か、、、だが、しかし、軍きっての冷徹で非情なる鬼軍人・ダース伍長だったが、任務よりも大切な、人間にとって大事な感情・思いを、ロボットであるキューブから学んだのである!!
感情や心など本来持ち合わせていないハズなのだが、カトゥーの創り出したキューブには、機械で有りながらにして、人間宛(さなが)らの暖かい心を持ち合わせる様なロボットであった!その、天才メカニック・カトゥーの生み出した作業用ロボット・キューブを敢えて言葉で現すとしたら、、、機械の身体に宿りし血の通った人間の心、、それを略し、きっと、、、こう言うのだろう。
『機心』、、、、と!!
[newpage]
そして、コクピットでは、地球への進路をとる伍長と、その横に付き添うキューブが!
、、やがて、、、キューブの眼前には地球が見えてきたのであった、、、、!!