7つの異世界 そして『魔王』   作:ずーさん

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LIVE A LIVE原始編のストーリーです。
所々、独自の解釈も含めて表現しております。
1994年にスーパーファミコンで爆誕し、半ば諦めていたところに、長き年月を経て2022年7月にNintendoSwitchにて発売し、当時プレイしたユーザー含め、話題沸騰のリメイク版に触発されたので、投稿しました(>_<)!!


遥か太古の大昔、人類がまだそれほど文明も言語も発達していなかった頃、、、
一人の少年と一匹のゴリラ、そして一人の可憐な少女が発端となる運命の物語です。
だが、その運命をモノにするには、立ちふさがる壁があまりに多すぎる、、
果たして運命をモノにするのは、誰なのだろうか!?


※※ネタバレも含みますので、展開を知りたくない方はご注意を❗❗※※


ー原始編ー

遥かなる太古の昔、、人類が誕生するよりもずっと前より、様々な生物が誕生し栄えては消え、また栄えては消えていった。

そして、その中で最も繁栄し、文明を築いたのが『人間』なのであった。

まだ言葉も満足に発達していなかった大昔、、人間はジェスチャーや身ぶり手振りで各々思いを伝えていたのであった。

 

そんな時代を生きる、強くたくましい一つの部族が居た。集落で過ごす、

一人の少年「ポゴ」。そして相棒のゴリラの「ゴリ」。

彼等はいつでも、何をやるのも常に一緒で、一蓮托生(いちれんたくしょう)の運命共同体なのであった。

ご飯を食べる時も、狩りに出かける時も、遊ぶ時も、寝る時も、全て。

 

 

[newpage]

そんな平穏な日々を過ごしていた一人と一匹だったが、そこに突然、風雲急を告げる出来事が起こったのである!

 

ある日、集落の皆が寝静まった深い夜、、いつも、ものの数秒で爆睡するはずのポゴだったのだが、何故だか落ち着かない様子でふと目覚めたのである。

何の気無しに足は食料庫の方へ向かっていた。本能の赴くままか、何かの気配を感じたからなのか、、自分でもよく分からなかった。

食料庫の中は特に何の変哲も無く、大量の保存された肉と山盛りのワラが敷き詰められていた。

だが、山盛りのワラの一部が突然、

ガサッと音を立てて僅かに動いたのである、、。

 

恐る恐る近づき、顔を近づけて確かめてみると、、ワラからいきなり顔が飛び出して来た!!

驚き仰け反るポゴを尻目に、何とも可愛らしい少女が出てきたのであった。

少女は「べる」と言い、怖い人達に追われていて、どうかこの集落でしばらく匿(かくま)ってほしい、、そう訴え掛けている様に感じた。

 

ポゴとゴリは顔を見合わせ、一瞬どうしようか考えたが、直ぐ様了承した。

一先ず自分の部屋に連れて行き、

いつも隣で寝る予定のゴリをはね除け、その寝床に少女べるを寝かし付けたのであった。と言うのも、

ポゴはべるにすっかり一目惚れのご様子で快く持て成そうと、すこぶる張り切っていたのである!

だが、興奮のあまり、ドキドキしてしばらく眠れなかった!

 

 

[newpage]

その翌日、ポゴ達は、べるの事を族長に話そうとした。

しかし、突如平穏を打ち破るかの如く、

けたたましい騒音が集落に近づいて来る、、!!

 

そして、音の正体達が次から次へと侵入して来たのである。

どうやらポゴ達とはまた別の部族の様だ。

慌てふためくポゴ達と集落の部族達、、

 

数人の配下をゾロゾロ引き連れ、一人のやたらキザったらしい男が登場する。

男の名は「ざぎ」。

そして、辺りを見渡しながら主張した。

 

「この集落に、我ら部族の少女が一人来なかったか?、、、我らの執り行うべき儀式に絶対必要な、大切な生け贄なのだ。、、ココに来ている事は部下からの調べで分かっているんだぞ!

大人しく差し出すなら、今なら許してやる。

もし、差し出さないならば、、容赦はしないぞ!!」と男は言ってた様に感じた。

 

そして配下数人に、集落内をくまなく探す様に命じたのだ。

有無を言わさず物色され、たじろぐポゴ達部族は、ただ見ている事しか出来なかった。

 

やがて、ざぎ配下の一人が奥の部屋で少女べるを発見し、ざぎの元へ連れ出し、差し出したのである。

 

だが、呆然としていたポゴだったが、ようやくハッと気が付いたかの様に動いたのだ。

愛しの、べる、、ようやく見つけた意中の彼女(ひと)を、下らない儀式の生け贄などにされてたまるか!!と激しく息巻き、

ざぎに突っ掛かって行ったのである!!

 

ざぎは軽くあしらうも、執拗に食って掛かるポゴに嫌気が差し、軽く相手をするのであった。

相棒のゴリもとっさにポゴに加勢し、そして、いざ勝負!!

 

 

【バトル】

ポゴが手にした武器で雄叫びをあげて殴り掛かり、蹴りまくるも、軽くざぎにカワされてしまう。そして次にゴリが爪で引っ掻くも、それもまたカワされてしまったのだ。

だが、ざぎに少しだけカスったのか、頬に赤い線が出来ていた。

違和感を覚え、頬にゆっくりと手を当て、、自分の血を見たざぎは、ワナワナと怒りが湧いてくるのである。

 

「こ、、こんな雑魚一匹に、、、この俺が、、血を流しているだとーー!??」

 

とでも言っている様に見えた。

怒り叫ぶ、ざぎは、ゴリ目掛けて飛び掛かり、痛烈な回し蹴りをお見舞いし、悶えながらその場でうつ伏せで倒れ込んだゴリであった、、。

 

それを見ていたポゴは、取り乱した今が好機と見て、雄叫びを張り上げながらざぎに突進した。待ち構える、ざぎだったが、そこから急に姿勢を低くしたポゴは、そのまま激しいタックルをカマし、ざぎをグイグイとシメ上げていったのであった!

 

しかし、怒り叫ぶ、ざぎは凄まじい力を発揮してポゴを跳ね除ける!

そのまま、手にした武器でボコボコにメッタ殴りにし、ポゴもノックアウトされたのであった、、。

 

 

[newpage]

見事に完敗したポゴとゴリを見下し、皮肉な笑みを浮かべた、ざぎ。

そして、拘束したべるを担いだ配下達と共に去って行ったのであった、、。

 

ポゴはとても悔しそうにジタンダを踏み、ゴリはうつ伏せで倒れて涙していた。

だが、そんな二人にはお構い無しに、容赦無く族長が詰め寄る。

 

「一体何なんじゃ!?アイツ等は!!、、ポゴ、お前は何を考えておる!!このワシの許可も得ず、勝手な事をして皆に迷惑掛けよってーー!!お前と言う奴は、、ムキーーーー!!!!

お前はもうこの集落には置いておけん。追放じゃ、、、出て行くが良い!!

そしてゴリ!いつまで寝ておるかーー!お前も同罪じゃーー!!」と言っている雰囲気だった。

程なくして族長の命にて、数人の部族達に無理矢理外まで運ばれ、そのまま放り出されてしまったのであった、、。間髪入れず奥から族長が来て、

「ほれ、忘れ物じゃー!!」と、ポゴ達の荷物も放り出した。

 

 

[newpage]

、、、すっかり集落を追放されてしまった二人は、しばらく途方に暮れていた。

 

その時、二人の腹がグーーと大きな音を立てた。いつもなら、飯の時間なのだが、

当然何も用意はされていない。

そこで、二人は周囲の動物達を狩る事にした!

 

獲物には困る事は無く、猪やダチョウ、鹿など一通り集まり、

それ等を全て丸焼きにして食し、腹ごしらえは出来た!!

途中、とんでも無い大きなキングマンモスとも出くわし、奮闘して狩ろうともしたが、二人の実力では全く歯が立たず、ボコボコに返り討ちにされたりもしていたが、、。

 

 

[newpage]

二人は手頃な洞窟を見つけ、そこで暖を取り休む事にした。

その夜、、深い深い微睡みの中、ポゴは夢を見た。

 

辺り一面の花畑、、しばらく歩くと、

べるの後ろ姿が!!

意中の彼女(ひと)、べるに再び会える喜びに歓喜し、べるを振り向かせると、何と、、

顔がゴリなのであった!!

思わずムカついてブン殴り、そこでハッと目が覚めた、、!

ふと隣を見ると、ゴリが遠くに吹き飛んで壁にめり込んでいたのであった!

 

もう一眠りして、今度こそ、べるの夢を見るべく気合いを入れてる矢先、

ゴリが洞窟の奥で何かを見つけ、ポゴに訴えかける。

 

ポゴは、

「うっさいわボケェーー!まーたお前は邪魔する気かーーー!!」と拳を振り上げた!

だが、ゴリもそうそう馬鹿では無い。

同じ手は二度食らわないと、拳を颯爽とカワし、ポゴの顔面をンガッと引っ掻いて、ポゴはすっかり大人しくなった。

 

そして、お互いに冷静になったところで本題に入り、ゴリが手にした何かを手渡した。

それは、べるが被っていた花飾りの冠ではないか、、!

そして、冠が落ちていた所の真上の壁からは、微かに風が漏れていた。また、よく見ると扉の形の溝らしきモノまで見受けられた。

 

、、、これは、間違いない!!

べるは十中八九、この扉の形らしきものの奥に連れて行かれたに違いない。

 

二人は、、特にポゴは、こうしちゃいられないと、テンションを上げて扉の壁へと渾身の体当たりをカマした!

何回か体当たりしていると、扉の壁はみるみるヒビだらけになり、更にもう一撃カマすと、ガラガラと音を立て、壁が崩れ、扉が姿を表したのだ!!

 

[newpage]

その奥を急いで突き進んで行き、洞窟を抜けるとそこは、、、

一つの集落が目に飛び込んで来た。

恐らくここが、べるの暮らす集落なのだろう。

ざぎと言う男や配下達も、ここに皆集まっているはず、、!

 

 

いざ、気を引き締め、集落に入るも、

人の気配が何処にも何も無い、、。

こんな夜遅くなのに、一体どうゆう事なのだろう、、

 

不思議に感じながらも、奥へ奥へと進んで行くと、集落の中でも一際大きな洞窟が見えて来た!

 

そして、その洞窟からは、何人もの人間の、儀式による祈りを捧げる声らしきモノが聞こえてきたのであった、、!!

間違いない、、!この奥で、べるを生け贄に捧げる儀式が執り行われている、、!!

 

このままでは、べるが生け贄に捧げられてしまう、、、

意を決し、洞窟に足を踏み入れると、祈りを捧げる無数の声は洞窟に反響して不気味にこだましていた。

 

長い洞窟を抜けると、そこには大きな祭壇が広がり、その中央の柱に括り付けられたべるが居た!

 

[newpage]

ポゴ「べるーーーー!!!今助けるぞーー!!」

 

必死の訴え掛けに、べるは、

 

「お願い、、来ないで、、もう、私の事は放っといて!

掟には、やっぱり逆らえないの、、こんな私に良くしてくれて、、ありがとう。

あなたは、あなたの道を、どうか生きて、、!!、、、短い間だったけど、とっても、、とっても、、、楽しかったよ!ポゴ!!」

 

これ以上、ポゴ達を巻き込む事に、自分に嫌気が差したのか、頑なに突き放す姿勢を取るべるなのであった、、。

 

だが、そんな事でポゴは引き下がる訳も無く、

 

「バカヤローー!!何でそんな事言うんだぁぁーーー!!フザけんな、、そんな下らない掟なんて、、儀式なんて、、クソ喰らえなんだよーー!!四の五の言ってないで、俺達と一緒に来ぉぉぉーーーーい!!」

 

べる「、、、やめて、、こんな私を、、あなた達を巻き込んでしまった私なんか、、、迷惑を掛けた私なんて、、、いっそ死んだ方が良いのよォォォーーー!!!!」

 

ポゴ「な、、死んだ方が良いだと、、、この大馬鹿ヤローーー!!!何で分からないんだよーーー、、俺は、、俺はァァ、、迷惑だなんて、、これっぽっち足りとも、、思ってなんていないぞーーー!!」

 

 

[newpage]

そんな時、祭壇にいた敵部族の族長と、ざぎが話に割って入る。

 

敵部族族長「痴話喧嘩の最中すまないが、大事な生け贄をたぶらかしたのは、お前か?

フン、まだ子供では無いか!!

いっちょ前に恋人気取りなのは結構だが、もはや全てが手遅れなのだ!」

 

ざぎ「フッ、、そうゆう事だ!お前等如きが今更駆け付けたところで、もうどうする事も出来ん!!それとも何か?、、また、痛い目に合いたいのかァァーー!?」

 

ポゴ達が以前、全く歯が立たなかった、ざぎが立ち塞がり、絶体絶命、、。

 

 

だがしかし、、ここで諦めたら男が廃る!べるへの感情は、、この程度の情熱だと、、この程度の思いだったと、、自分を否定する事になってしまうだろう。

 

覚悟を決め、強敵ざぎと、いざ対峙するのであった、、!!

 

 

【バトル】

大きな雄叫びを張り上げ、気合いを入れ、手にした武器を振りかざして突進して殴り掛かるポゴ!

だがそれも虚しくカワされ、代わりにゴリが渾身の体当たりをブチカマして突き飛ばした!

このまま一気に畳み掛けようと追撃の準備をしていると、ざぎは空中で華麗な回転をして

綺麗に着地したのであった。

全く息すら乱さず、余裕綽々(しゃくしゃく)で不敵な笑いを二人に送る。

 

「フッフッフッフッフッ、、この程度なのか?お前等の実力は!?」

 

そして、そこから素早い軽快なステップを踏み、二人に突進して武器で殴り、蹴っていった。

その動きには、二人は全然手も足も出ず、ただただ攻撃を許すのみになってしまっていた、、。

やはり、このざぎと言う男は強い!だが、これでは以前と全く同じ結果になってしまう、、!

今回ばかりは、何が何でも負ける訳にはいかない、、!

ここで負けたら、掛け替えのない大切な彼女(ひと)を失い、そして、培ってきた己の尊厳までも失う様な気がしてならなかったのである。

 

だが、メラメラと激しく闘志を燃やし、素早いざぎの攻撃の隙を、ようやく突く事が出来た!

ざぎの身体をグイグイと力強くシメ上げ、その間、ゴリがボコスカと殴り、蹴りの連続で畳み掛けようとする!

少し卑怯かもしれないが、これで、ようやくざぎに勝利出来る、、!

だが、その考えは甘い考えだったと知らしめられられる事に、、。

調子に乗るのも大概にしやがれ!!と、咆哮しながら、何と!二人同時に持ち上げながら空中にジャンプし、そのまま地面に痛烈に叩きつけたのである!!

 

思わぬ反撃を食らったポゴとゴリは、とても痛そうに転げ回り、悶えていた。

この、ざぎと言う男、、素早いだけでは無く、力までをも二人を凌駕していたのだ。

将に、死角のない戦闘のプロ、、闘いのエリート戦士とでも言ったところだろうか、、!?

 

[newpage]

ポゴとゴリ二人は、激しく息切れし、体力を大きく消耗していた。

このまま負けてしまう事は、何としても回避しなくては、、!

再び気合を入れ直し、激しく声を張り上げながら、ざぎ目掛けて飛び込んで行くポゴは、

そこから突進の勢いに任せた頭突きをお見舞いした!間髪入れずそこから武器で激しく殴り、蹴り、ざぎを持ち上げ、ブン投げた。

 

その先に待ち構えていたゴリが、野生の本能剥き出しの雄叫びを張り上げ、爪で引っ掻き、

ボコスカ殴り、蹴り、何処で覚えたのかプロレス技のジャイアントスイングらしき技でブンブン振り回し、そのまま遠くへとブン投げていったのである!!

 

ざぎの顔からは、すっかり余裕が消え、額や頬には血が流れ、目は血走っていた。

 

「キ、、キサマ等ァァァーー!!ゆ、、許さんぞォォォーーーー!!ハァ、、ハァ、、、

こ、この俺をここまで追い詰めるとは、、、。軽く遊んでやろうと思っていたが、もうやめたァァーー!ズタズタのギッタギタのボロ切れの様にしてやる、覚悟しろォォォーーー!!!!」

 

そこに、今までのキザな、クールな、ざぎの面影は無かった。完全に頭に血が昇っているのだろう。

どうやらお互いに譲れない闘いなのは、両者とも同じなのであった様である。

 

理性を失ったざぎは、力任せの突進から手にした武器を振り回し、殴り掛かった。

だが、それをとっさに防いだゴリ!、、だったが、続け様に放った強烈な回し蹴りをモロに食らい、大きく吹き飛び、倒れ込んだゴリ。

ポゴの声掛けにも全く反応せず、完全に気絶してノビているのであった。

 

「こんのヤローーー!!よくもゴリをー!コイツ!もー怒ったぞォォォーーー!!!!」

 

怒りを顕わにしたポゴは、メラメラと闘志を燃やし、身体能力を向上させ、ざぎに力任せに突っ込んで行った!!

 

もはや、お互いに完全にブチギレ状態の両者は、一歩も譲らず激しく殴り合い、蹴り合い、

一進一退を繰り返していた。

 

そしてしばらくの間、睨み合っていると、、、突如!!

 

 

[newpage]

、、ズシーン、、ズシーーン、、、と、

大きな地鳴りが起こり、それは次第に大きくなり、一際大きな地鳴りと共に祭壇が陥没し、

奈落へと真っ逆さまに落ちていってしまったのである!!

 

祭壇にて闘っていたポゴ、ゴリ、ざぎ、柱に括り付けられたべる、見届け人の敵部族族長の

5人は、どんどん下へと落ちていった、、、。もはやこれまでかと、死を覚悟した一行。

 

だが、不思議と痛くも何とも無い!それもそのハズである。

奈落の真下には、無数の動物の骨が大量に敷き詰められており、それがクッションになって無事助かったのであった。

 

 

しかし安心したのも束の間、、、再び、ズシーン、、ズシーーンと地鳴りが起こり、

そして、5人の眼前には、超大型の恐竜・ティラノサウルスの、「おーでぃーおー」が現れたではないか!!

足元に転がる無数の動物の骨、、それはつまりは、、そうゆう事なのである。

新しい獲物がまた落ちて来たと、ソイツは大きな口を開け、凄まじい咆哮を鳴り響かせた!

 

「ギャォォォォォォォーーーーーー!!!!」

 

[newpage]

そこで、敵部族の族長が、こんな所で死んでたまるか!と、同じ部族である、ざぎやべるを

他所にそそくさと逃げて行った。

 

だが当然ながら、おーでぃーおーからそう簡単に逃げおおせるハズも無く、その大きな口で簡単に丸呑みにされてしまった族長。バリッボリッと鈍い咀嚼(そしゃく)音がし、、

そして、族長の被っていた冠だけがカランカランと、ポゴ達の足元に転がって来た。

 

そして、ソイツは一際凄まじい咆哮を張り上げながら、ポゴ達に襲い掛かって来た!!

 

「ギャォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ーーーーーーーー!!!!!!!」

 

 

【バトル】

おーでぃーおーは、耳を劈(つんざ)く凄まじい咆哮を張り上げ、巨大なシッポで4人まとめてなぎ払おうと、振り回した。寸でのところでカワすが、4人共散り散りになってしまう、、。

 

こんなとんでも無い奴相手に、ちっぽけな人間数人が、どうにか出来るのだろうか!?

辺りには絶望感が漂い始めていた、、。そんな絶望的な状況を変えようと、勇んで先陣を切ったのはゴリ!

ウホウホッと大きな雄叫びを上げながら胸を鳴らし、おーでぃーおーの注意を惹き付けるのであった。

そして、注意がゴリに向いているその隙に、後ろからポゴが全力で殴り掛かって行くのである!

 

だが、、おーでぃーおーの、その分厚い皮膚には殆ど通用せず、ほぼノーダメージ、、。

軽く気分を害されたのか、ポゴを睨み、鋭い爪で引き裂いた。

傷口が焼ける様に熱く、そして、凄まじい激痛と共に出血したのであった。

それを見ていた、べるは、急ぎポゴの下に駆け寄り、薬草を取り出して傷口へと押し当てた。

そうしてどうにか応急処置されたポゴは、フラつきながらも何とか立て直し、己を鼓舞して声を張り上げた!

 

そんな、諦めの悪い人間(バカ)は、こうしてくれる!!

とでも言わんばかりに、おーでぃーおーは、その大きな口で噛みつくが、直前でカワしていった。

その後、今度は逆にポゴが、空中から飛び掛かりながら噛みつき、その肉を引き千切り、食べていったのである!

肉を食べて体力も回復させ、体勢はギリギリ立ち直したのだった。

そして間髪入れずゴリも、ポゴに続いて噛みつき、肉を引き千切り、食べた!

ポゴとゴリ二人は俄然やる気が上昇していき、このまま勢いに乗って仕留めてしまおうと、

激しく息巻いていた!!

 

[newpage]

叫び苦しむ、おーでぃーおーは、二人を振りほどき、そして怒り狂ったソイツは、、、

とんでも無い勢いで二人に体当たりをブチカマしてきた!

予想を上回る俊敏な突進に、とっさに対応が遅れ、何も出来ないまま直撃を許してしまい、

大きく吹き飛ぶ二人は、すっかり満身創痍(まんしんそうい)、、。

 

たまらず、それを見ていた、べるは二人を元気付ける必死の応援をする!

 

「、、そうだ、、、こんな所で、、負けたら、、誰が、、、べるを守るんだ、、俺は、、、

こんな所で負けたりなんて、、、しない!!!」

 

それはゴリだって当然、同じ気持ちだ!

二人は不屈の闘志で立ち上がり、体勢を立て直し、士気も大きく鼓舞されていったのである!!

 

べるから勇気と熱いエールをもらったポゴとゴリは、強敵・おーでぃーおーに再び立ち向かい、二人で取り囲みながら飛び掛かり、手にした武器で痛烈に殴りまくり、渾身の蹴りを入れまくり、、何発も、何発も、、何発もお見舞いした!!

 

しかし、このまま大人しくただやられている訳も無く、、その、

純然たる野生の本能を剥き出しにしたソイツは、、、一際大きな咆哮を辺りに張り上げながら、距離を一気に詰めたソイツは二人をなぎ払い、更にはそのまま空中へと飛び上がった!

そして、狙いをポゴとゴリ二人に定めると、そこから超スピードの急降下を展開した。

 

、、、直撃は避けられたものの、その衝撃は甚大で、二人は大きくキリモミ状に吹き飛び、、

所々を酷く打ち付けられ、ボロボロに、、、。

そして、何の気無しに周囲を見渡すと、何と、、べるまでも、ボロボロに酷く怪我を負って横たわっているではないか、、、!!

恐らくは、おーでぃーおーの放った衝撃に巻き込まれてしまったのである、、。

 

 

[newpage]

ポゴとゴリ二人は呆然と立ち尽くす。

だが、そこで彗星の如く現れたのは、さっきバチバチにやりあっていたハズの、ざぎ!

怒り狂った形相で、遠くから回転しつつ、おーでぃーおー目掛けて、強力な回し蹴りをブチ込んだ!

そして、おーでぃーおーの狙いはざぎに定め、、凶暴な咆哮を張り上げ突進した。

だが、それをヒラリと華麗にカワし、カウンターとして、手にした武器で思い切り頭部をブン殴り、何と、、あのティラノサウルスの、おーでぃーおーを気絶させたのであった!!

 

それにはポゴ達も流石と素直に表現するしか無かった。

敵として、散々苦戦を強いられた相手が、いざ味方になってくれると、こうも心強いものなのだと痛感せざるを得なかった。

 

そして、ざぎは、ポゴとゴリ二人にも、「一気に畳み掛けるぞ!」と、3人で思い切りブン殴りまくり、蹴りまくったのであった!!

 

だがしかし、このまま大人しくやられ続ける様な、おーでぃーおーでは無いのは、ポゴ達が一番良く知っていた。

案の定、凄まじい闘気を横溢(おういつ)させたソイツは、カッッと目を見開き、、、!!

今までで最も激しい咆哮を張り上げながら、巨大なシッポを大きくなぎ払った!

 

そして真っ先に狙いを定めたのは、またも、ざぎ。

その大きな口をカパッと開け、噛み砕こうとするのだ、、。だが、決して動じる事も無く、

それを軽々とカワしたのであった!

だが、突然左手に激痛が走った。ふと見ると、何と、、薬指と小指が嚙み千切られている、、!そして、僅かに動揺したその隙を突かれ、おーでぃーおーが容赦無い次の一撃を仕掛けて来る。

 

鋭い爪による引き裂き攻撃、、その強力な一撃により、腹をかっさばかれ、、大量の血を吹き出し、悶え苦しみ、のた打ち回る、ざぎ、、!

 

まさか、頼みの綱であった、ざぎまでやられてしまうとは、、、

このまま敗北を覚悟し、諦めかけた、その時!!

 

 

[newpage]

遠くの方から、べるがズルズルと這いずりながら、ざぎの下へと寄って来た。

残り少ない力を必死に振り絞り、手にした薬草をざぎの傷口に当て、草の茎でしっかりと縛り、

そして、、ざぎの無事を確認すると、パタリと崩れ落ち、倒れた、べる、、。

 

べるの身体を揺すり、話し掛けるも、グッタリとしていた。

 

 

ざぎ「べ、、る、、?、、べるーーー!!お前とゆう女は、、何で、、俺は、、一族の掟に従い、お前を生け贄にしようとしていたんだぞ!?

そんな俺を、、、お前は、、、、ウグググ、、、俺は、、俺はァァ、、、

何て愚かだったんだ、、、、あぁぁぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ーーーーー!!!!」

 

生まれて初めて、ざぎは、掟に背き、己の本心と向き合った瞬間なのであった。

 

しかし、熱い思いを煮え滾らせていたのは、ざぎ一人だけでは無い!

傍らで見ていたポゴとゴリ二人も、ざぎの熱い思いを汲み取り、そして受け取り、感化されていった、、!!

 

ポゴ「ざぎ、、、お前は嫌な奴だったけど、、気持ちの熱さ、、本当の気持ちは一緒なんだと、よーーく分かったぞ!!

べるをこんな酷い目に合わせた悪い恐竜、、、俺、、、絶対に許さない!!!!

、、手を貸してくれ、ざぎ!一緒に、あのデカブツをコテンパンにブチのめしてやろうぜ!!

ゴリも!もちろん付き合ってくれるよな!!?」

 

間髪入れずゴリは、

「ウッホォォーー!!ウホッホォォォォーーーー!!!(当たり前だぁーー相棒!!やってやろうぜェェェェーーーー!!!)」

 

 

[newpage]

気合十二分の3人は、こうして心を一つにし、3人からは激甚なる闘気が溢れ出て、その身体能力を最高潮にまで上昇させていったのであった!!

 

対する、おーでぃーおーは、今尚、凄まじい形相で睨み付けている。

ズシーン、、、ズシーーンと、、ゆっくりと、着実に近づいて来るソイツ(悪魔)は、、、、

 

 

そして、、ビリビリと大気が震え、歪み、風が巻き起こり、大地が怯える程の凶暴な咆哮を張り上げながら、超絶な速さで突進し、体当たりを連続でカマしてきた!

だが、そんな凄まじいハズの攻撃を、見事に次から次へとカワし、撹乱してゆくのであった!

、、確実に強くなっている、、、!?

そう実感する3人であった。

 

攻撃がカワされ、怒り狂った、おーでぃーおーの全身からは、赤黒い瘴気(しょうき)にも似た禍々しい闘気を放出させながら、、また空高く飛び上がった。

そして、そのまま3人まとめて踏み潰してやろう!と狙いを定め、、、

超絶スピードで急降下していったのだ!!

 

その衝撃は計り知れなく、、地面が深く抉れ、陥没する程の強力無比な一撃を、、

直撃寸前ギリギリで回避した3人は、急ぎ体勢を立て直し、一斉(せい)に飛び掛かっていった!

そして、手にした武器でボコボコにタコ殴りにしていったのである!!

直ぐ様、反撃が来るものだと、警戒を緩めずに攻撃を続けていたのだが、おーでぃーおーは一向に何も仕掛けてこないではないか!

、、それもそのハズ!

 

自分の放った急降下の、あまりの強大な破壊力で陥没した地面に足を取られ、ソイツは身動きを制限されていた。

将に、自業自得とでも言うべき、因果応報なのであった、、!

これは千載一遇(せんさいいちぐう)の大チャンス!このまま、一気に仕留めるには、今この時を持って、他は考えられない。

 

3人は、おーでぃーおーの周囲を取り囲み、再び手にした武器でボコスカと殴りまくり、、

蹴りまくり、、そして!

 

 

「ギャォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ーーーー、、、、、、、」

 

痛烈な断末魔の叫びを残し、倒れ込んだ、超大型恐竜・おーでぃーおーなのであった、、、!!

 

 

[newpage]

命からがら、死線を超え、満身創痍(まんしんそうい)のボロボロ状態になりながらも、

どうにか超大型恐竜・おーでぃーおーを倒す事が出来た一行は、

その勝利に喜び分かち合っていたのである!

もはや、儀式、生け贄、掟など、何の意味も成さない事にようやく気が付く事が出来た。

その決定的瞬間でもあったのである、、!!

 

 

そして、奇跡も舞い降りた。

闘いの中で死んだと思われた、べるがムクリと起き上がり、皆に微笑みかけるのであった!!

 

 

、、そして、、、共通の大敵を前に、協力して撃破する事によって、ポゴとざぎには絆が構築されたのだ!

ざぎとべるは、今までの部族をスッパリと抜け、そしてポゴ達の部族へと新たに加わったのであった。

 

 

その夜、ポゴとゴリ、べるとざぎ、ポゴ達の部族達、族長と、皆で楽しくワイワイ、

羽目を外した大宴会は夜が明けるまで続いたのであった。

 

 

 

[newpage]

めでたしめでたし

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