7つの異世界 そして『魔王』   作:ずーさん

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LIVE A LIVE西部編のストーリーです。所々、独自の解釈も含めて表現しております。
1994年にスーパーファミコンで爆誕し、半ば諦めていたところに、
長き年月を経て2022年7月にNintendoSwitchにて発売し(PlayStation4、〃5版は2023年4月)、
当時プレイしたユーザー含め、話題沸騰のリメイク版に触発されたので、投稿しました(>_<)!!


時は西部開拓時代のアメリカ、、、
『賞金稼ぎ』と呼ばれる、いわゆる『バウンティハンター』と、懸賞金が掛けられ、捕らえた者に報酬が支払われる者『賞金首』が幅を利かせ、闊歩(かっぽ)する、無法の世の話である。
一人の賞金首の男が繰り広げる波乱万丈のストーリーが展開する、王道西部劇です。
そして、最後に衝突する、凶悪な敵との決闘、、、
果たして賞金首の男に待ち受けてる結末は、『生』か『死』か!?

※※ネタバレも含みますので、展開を知りたくない方はご注意を❗❗※※


ー西部編ー

時は西部開拓時代のアメリカ、、、

『賞金稼ぎ』と呼ばれる、いわゆる『バウンティハンター』と、懸賞金が掛けられ、捕らえた者に報酬が支払われる者『賞金首』が幅を利かせ、闊歩(かっぽ)する、無法の世、、。

そんな、激動の時代に身を置く賞金首の男が颯爽と馬にまたがり、広い荒野を駆けていた。

賞金首の男の名は、サンダウン・キッド。元々は、とある町の保安官をやっていたのだが、

どうゆう理由か定かでは無いが、自ら『賞金首』になってしまったのであった。

 

そして今日も男一人、、広い荒野を颯爽と馬で駆けて行く、、、!

だが、しばらく駆けると前方から一人の男が馬にまたがって現れる。

彼の名は、マッド・ドッグ。執拗にサンダウンの首を付け狙う『賞金稼ぎ』の男である。

幾度も決闘を申し込んでは、あと一歩のところで敗れてしまっているのだ。

しかし、彼の執着心は並大抵では無く、まるでストーカーの如く四六時中付け回す時もあるくらいである!

しかし、そんなマッドでも、流石にもう嫌気が差したのか、今こそ、この場で決着を付けよう、と申し出をするのだ!サンダウンも気持ちは同じで、最低限の言葉で、

「あぁ、、、。」とだけ一言交わすと、両者互いに銃を構えたのである!!

 

そして、、鋭い銃声が響き、その瞬間!マッドの乗っていた馬が突然暴れ出し、マッドを置いて逃げて行ってしまった、、。

そう、サンダウンは、マッドの馬の蹄を撃ち抜いたのであった!

どうやら、サンダウンは、全く相手にする気が無かった様だ。

やがて、そのまま目もくれず、また颯爽と荒野の果てへと駆けて行くサンダウンであった。

背後には、恨めしそうな面持ちで見つめるマッドの姿。それは、どんどん小さくなり、やがて見えなくなっていった。

 

 

[newpage]

程無くして、一つの小さな町・サクセズタウンを発見し、今晩は、この町で休息を取る事にした。その前に、まずは町の中央に構えるBARの扉を開け、カウンター席に腰掛け、一休みする。、、だが、店内の人々は、やたらビクビクと、何かに怯えており、警戒している様な者ばかりであった。

店内にはガンマンの男が4人、旅芸人の男が3人、チビチビと飲みながら、こちらを何か恐ろしい者でも見るかの様に見つめていた。店のマスターも同様に、震えた様な素振りで、こちらを見つめていた。

 

随分と感じの悪い店が有ったモンだと、ため息混じりにしていると、、、

突然、一人のガラの悪い男が入店して来たのである。

男がズカズカと入って来て、真っ先にサンダウンの近くに来ると、、

 

「あぁ〜〜ん?オカシイなァ〜。俺の指定席が取られているなぁ〜!?

なぁ、ソコは俺の指定席なんだよ。、、、どけよ!!」

 

と、その時!BARの奥から気の強そうな勝ち気な一人の女性が現れ、ガラの悪い男を追い出そうと食って掛かった!女性の名は、アニー。このBARのマスターの妹である。

 

そして、どうやらこのガラの悪い男、、幾度と店にやって来てはタダ酒を飲み、タダ飯を食らい好き放題言ったり暴れたりする様である。

だが、そんなガラの悪い男にも決して怖じ気付かず、強気にあしらうアニーとは対称的に、

店のマスターや、他の男は、何も言えずに皆見て見ぬフリ、、、。

 

そんな腑抜けた男共に腹を立て、一喝するアニーに、ガラの悪い男はアニーに近づき、顎を持ち上げ、

 

「へへっっ、、気の強い女は好きだぜ!?なぁ、こんなシケた店なんて捨ててよ、俺の女になれよ!」

 

だが、男の手を払い除け、そのまま男にビンタをカマしてしまったのであった、、!

すっかり気分を害されたガラの悪い男は、アニーに手を上げようとするも、すかさず奥から子供が一人、男に体当たりして、

 

「やめろーー、お姉ちゃんをイジめるなァァーーー!!」と叫んでいった!

この子供の名はビリー。

 

すっかり頭に血が登った男は、ビリーを掴み、思い切りブン投げた!

だが、その先のサンダウンが危なげ無くキャッチしたのである。

 

[newpage]

そして、その矛先はサンダウンの方へと進んで行ったのだ。

ガラの悪い男は、

 

「ヘッヘッヘ、、、オメェも災難だよなァァ〜〜?お詫びと言っちゃ何だが、今日のところは、この俺が一杯オゴってやるよ!」

 

どうゆう風の吹き回しかと思ったが、次の瞬間!

 

「オイ、マスター、、、ミィィルクだ(笑)!!テメェみてぇな腰抜けにゃ、ソイツがお似合いだぜ!!ギャハハハハハ〜〜〜!!」

 

男は慣れた手つきで、ナミナミと注がれたミルクの入ったコップを、サンダウンの目の前までシュッ、とスライドさせた。

しかし、サンダウンは、何も言わず、無言でソレを男の元までシュッ、とスライドさせて返却した!

その光景を見た男は、こう言う。

 

「あれ〜〜?オッッカしいなァァ〜!たった今、この俺様がオゴってやったミルクが、そのまま帰ってきている様に見えるんだが〜〜!?いけねぇな〜〜、酔っ払いすぎたか〜?

何たって、ココの酒は、安酒ばっかだからよォ゛ォ゛〜〜〜!!!」

 

そして、遂にシビれを切らした男は、激しくサンダウンに突っ掛かる!!

 

賞金首として生活していると、日々絡まれる事も多い。慣れた様子で、こう言う返した。

 

「、、消えろ、、、。」

 

その瞬間!ガラの悪い男は腰の銃を抜き、店内で銃撃戦がおっ始まったのである!

 

「テメェ〜〜!!この俺様が誰だか分かってんのかァ゛ァ゛!?

クレイジーバンチの斬り込み隊長・パイク様だぞォォォ〜〜〜!!?」

 

しかし、威勢が良いのは言葉だけで、サンダウンの前では、まるで赤子の如く、いとも簡単に勝負はついてしまったのであった。

そして、王道の負け犬の遠吠えを一つ!

 

「チクショォォォォ〜〜〜!!覚えてやがれ〜〜〜〜〜!!!」

 

そう言い残し、そそくさと店を出て行ったのである。

 

 

[newpage]

少しして、この町の保安官が、「何事だね!?」と店に入って来た。

するといきなり、ビリーが保安官に激しく突っ掛かり、責め立てる。

 

「今更何しに来たんだよ!?いつもいつも、、パパはアイツ等から逃げているだけの、、

臆病者だーー!!」

 

と、痛烈に批判するのであった、、。

 

この町・サクセズタウンは、無法者集団・クレイジーバンチによって支配されており、

毎回町に押し掛けては好き放題、やりたい放題なのであった、、。

そして、BAR店内にやって来ては、タダ酒を飲み、タダ飯を食らい、傍若無人(ぼうじゃくぶじん)な振る舞いを繰り広げているのである。

 

そんな、ドン底の生活にほとほと嫌気が差したBARマスターの妹・アニーは、

 

「この町の男共はみんな腰抜けばかり、、。黙っていたらいつまでもこのままだって、、分からないの!?」

 

と主張する。

そして、近くに居た4人の男達に食って掛かり、

 

「ウェイン、、ジェンマ、、クリント、、セザール、、何をボーーッとしているの?

アンタ達、立派なのは名前だけ!?」

 

と、痛いところを付かれた。そして、、

 

「その、腰にぶら下げているモノは、飾りなの!?」

 

と更に追い打ちを掛けた。グゥの音も出ずに意気消沈の4人、、。

そして、その怒り・憤(いきどお)りは、3人の旅芸人の男達へも飛び火する!

 

「アンタ等も一端の男なら、威勢の良い言葉の一つでも吐いてみなよ!!

何だい!揃いも揃ってだらし無い!!」

 

3人の旅芸人も、何も言い返せず目を背けているだけであった。

 

だが、店のマスターはサンダウンを見て、この方ならきっと、何とかしてくれるかも、、、!

と話を持ちかけた。

 

 

[newpage]

と、その時!また一人の男が入店する。

そう、サンダウンを追って遥々(はるばる)やって来た、マッドであった。

そして、こう言ったのだ。

 

「生憎ソイツは、そんな立派な正義の味方じゃねぇぜ!ソイツの名を聞いたらさぞ驚くだろうぜ?、、、教えてやろう、、ソイツは、、キッド。、、サンダウン・キッド、、『賞金首』だ!!」

 

そこで、保安官がとっさに店内の手配書の紙に目をやった。

サンダウンに賭けられた賞金は5000ドル。そして、それを頂くのが『賞金稼ぎ』であるマッドだと言う訳である。

 

マッドの狙いは勿論、サンダウン!そしてマッドが再び口を開く。

 

「表へ出な!今度は絶対に逃さねぇ、、!!白黒付けさせてやる!!」

 

そして、マッドは静かに店の外へと消えて行ったのであった。

少しして、何かを悟った様な面持ちで、サンダウンも静かに店の外へと消えて行った、、。

 

こうして、男と男の、雌雄を分かつ決闘の幕が切って落とされる!

ルールは至って簡単。互いに背中合わせに5つ数えながら歩き、数え終えたら振り返って撃つ!!

ただ、それだけである。

 

これでようやく、長い長い因縁にも決着が付くのだと、、そう思われていた、、、が!?

 

 

[newpage]

5つめの合図と同時に両者はそれぞれ、全く別の方向を撃っていったのだ。

、、、しばらくすると、撃った先の茂みや物陰から、何者かのうめき声が上がる、、。

そう、無法者・クレイジーバンチの者達なのであった!

 

どうやら、サンダウンの噂を嗅ぎ付けた数人が、コッソリ後をつけ、付け狙っていたのである。

無法者達を見事に見抜き、華麗に始末したその姿に感銘を受けた町の人々は、、

絶望の闇の中に一筋の光明を垣間見た!!

 

そして、マスターの妹・アニーが、腰抜けの男達に代わって、サンダウンとマッド二人に、

クレイジーバンチの始末を依頼するのであった、、、!!

更にアニーは、クレイジーバンチを始末してくれた暁(あかつき)には、報酬として、この町で取れた金(きん)を分けてあげる!と約束したのだ。

そう、この町・サクセズタウンは、以前はゴールドラッシュにより、大量の金が発掘されたのである。今は既にその面影も残されていないのだが、恐らくはきっと、その頃の蓄えを分けてもらえる、と言う話だろう。

 

しかし、肝心のクレイジーバンチについて、今一よく分かっていない二人は、

軽くおさらいをした。

 

その話ではどうやら、過去に『第7騎兵隊』と言う凄腕のガンマン集団が居たのだが、

とある闘いにより、多くの同胞を失った。だが、その生き残りが堕落し、無法者となり、

それを束ねる頭が、O・ディオと言う男なのだ、と理解したのであった!

 

そして、マッドは、

 

「へっ、仕方ねぇ、、女の頼みとあっちゃ〜、断る理由(わけ)が無い!」

 

と、快く受け入れたのだ。対するサンダウンは相変わらず無言だったが、

仕方無い、、付き合ってやる、、といったところであった!

 

だがしかし、相手は相当な大人数の集団である。このまま正面から闘おうとすれば不利なのは必定、、、そこで、マッドは思い付く。

敵の数が多いのなら、減らせば良い。では、どうやって?、、つまりは、

 

 

[newpage]

町の至る所に罠を設置し、張り巡らし、各個撃破する、、とゆう、至ってシンプルな作戦であった。

 

だが、流石にサンダウンとマッド二人だけに全て任せるのは、ちと虫が良すぎだと、マッドは言う。町の人々の反応を伺うと、皆ごもっともだと、誰も反論する者は居なかった。

この支配された絶望から抜け出せるのなら、何だってやってやる!と、

皆はその気になり、激しく息巻いていたのである!!

ただ一人、保安官を除いては、、。

黙して何も言わない保安官にシビれを切らしたのか、息子のビリーが保安官の胸のバッジをブン取り、そしてサンダウンに渡し、こう言った。

 

「これは、おじちゃんが付けてよ!パパには、、このバッジを付ける資格なんて無いんだーー!!」

 

、、、依然黙したままの保安官だったが、ようやく重い口を開き、、

 

「私は今まで、下手に逆らい、町が危険に侵されるのを恐れていた、、。だが、、、、

危険を侵さねば、、勝ち取れぬ未来もある、、!!」

 

と、腹を決めた保安官なのであった!

そして、

 

「サンダウン・キッド!、、そのバッジは、あなたが持っていてくれ!

、、この闘いが無事終わって、私が本当の、、保安官の資格を取り戻すまで、、、!!」

 

[newpage]

と、その時!突如入店して来た一人の女性が、

 

「アタシもやるよ!大人しく手をこまねいているだけなんてゴメンだ!

黙ってたって、アイツ等にイイ様にされるだけ、、なら、一か八か、やってやろうじゃないのさ!!」

 

と、アニーにも負けず劣らずの勝ち気な女性が協力を申し出た!

そう、この女性は、4人の男の一人・ウェインの妻・ダラスなのであった。

ウェインは戸惑うも、ダラスの凄まじい気迫に圧倒され、作戦に参加する事になったのである!!

 

こうして、役者が一通り揃い、各自、罠に使える道具を探すべく、町中を隈なく探索する。

 

そして、保安官は改まって話しだした。

 

「クレイジーバンチは、毎回決まって、日の出と共に大挙してやって来る。

今の時刻からだと、丁度、町の鐘が8つ鳴ったら日の出だ!だから、それまでに、何としても準備しておかなくては!!」

 

残された時間は案外、有りそうな様で意外と、多くは残されてはいないのである。

急ぎ事を進めなくては、取り返しの付かない事態を招いてしまう、、!!

早速、皆で手分けして町中の倉庫や納屋、馬小屋、民家、宿屋、BAR店内全てを隈なく見て回り、、、罠に使えそうな道具を見つけなくてはならないのである。

 

 

 

[newpage]

、、、、どれ程の刻が過ぎたのだろう、、、あれから鐘は5つ鳴り、残すはあと3つ、、。

それを過ぎてしまうと、タイムオーバーである!!

だがしかし、罠に必要であろう材料はどうにかこうにか、皆の一致団結した協力プレイのお陰で一通り掻き集められた様である。

 

そして、各道具を一つ一つ見定めたサンダウンとマッド二人は、それらを一番相応しい相手にそれぞれ渡してゆくのであった。

 

 

まず、

保安官の息子・ビリーには飛び道具のパチンコを、

マスターの妹・アニーには使い慣れたフライパンを、

マスターには、落とし穴を仕掛ける為の穴掘り用のスコップを、

保安官には、手先が器用なマッドが空きビンとアルコール、布切れで作った火炎ビンを、

4人の男、ジェンマ、ウェイン、クリント、セザールにはそれぞれ、火炎ビン、馬の注意を惹き付けるニンジン、足を引っ掛けるロープ、ツルツル滑るコールタール油を。

ウェインの妻・ダラスには、ニンジンを、

3人の旅芸人にはそれぞれ、スコップ、ニンジン、ロープを

渡していったのであった!

 

一通り全員に渡し終えたサンダウンとマッドは、倉庫の奥で見つけた、とあるモノを取り出し、誰か使える者は居ないかと、皆に聞いてみた。

そう、それは何と、、ダイナマイトであった!!

だが、誰も名乗り出ない。、、、しばらくすると、奥から保安官が手を挙げ、

 

「私が取り扱おう!!」

 

と、名乗り出た。そして、保安官は静かに語り始めた。

 

「かつて、この町も昔はゴールドラッシュで活気が有り、にぎわっていた。アニーからも聞いたはずだ。だが、ある時を境に、徐々に金の採掘量が年々少なくなっていった。

そこで考えた、、手っ取り早く爆破して、一気に掘り出す為の切り札として、ずっと保管してあったのだよ。だが、結局、皆、使う踏ん切りがつかず、、結局、ずっと保管しておいたのだ。この私も、すっかりコイツの存在は忘れていたのだがね、、。」

 

だが、今こそ、コイツの出番となる日がやって来たのである!

扱いが非常に難しく、かなり危険も及ぶ為、ここは一番知識と扱いに長けた保安官が適任だと判断し、サンダウンとマッド二人は、ダイナマイトを手渡した!!

 

 

[newpage]

そして、、、しばらくの刻が流れ、、いよいよ鐘が8回鳴り、町中に鳴り響き、そしてすっかり夜は明けた、、。

やがて、、、、朝日と共に、物凄い数の馬の蹄(ひづめ)の音が遠くから聞こえてくる、、、。

そう、、クレイジーバンチの集団が大挙して押し寄せて来たのである!!

 

だが、大勢で押し寄せて来たクレイジーバンチの集団を、サクセズタウンの町人達の仕掛けた数々の罠により、見事、戦力の大半を削る事に成功したのである、、、!!

 

ある時には脚を引っ掻けるロープ、

またある時にはスコップで掘った深い深い落とし穴、

燃え盛る火炎ビン、ツルツル滑るコールタール油、

馬の注意を惹き付ける大好物のニンジン、

そして更には!

保安官の息子・ビリーの放ったパチンコ玉、

BARマスターの妹・アニーがフライパンで思い切り死角からフルスイングし、

そして、、保安官の設置した、強力な破壊力のダイナマイトを駆使して、

大勢居たクレイジーバンチは、ボスのO・ディオ含めたったの4人にまで削る事に成功したのであった!!

しかし、数々の罠を掻い潜った精鋭達であると思われる。まだ、気は抜けないのである、、!

 

 

やがて、町のBAR店内にて、しゃがれたふてぶてしい男の怒号を耳にする。そう、ボスのO・ディオだ!彼はこう言う。

 

「出てこォい!!出てこねぇなら、、店ごと蜂の巣にしちまうぞォォ!!!」

 

、、、意を決して、店の外へと出て行くサンダウンとマッド!

と、その時、ずっと沈黙していた保安官も勇気を振り絞り共に闘うと言ったが、彼には、もしもの時の為に、町人を守れるのはアンタしか居ねぇ!と鼓舞したのは、マッドであった、、!!

 

 

[newpage]

そして、外を見渡すと、その残存勢力は、ボスのO・ディオ、切り込み隊長のパイク、リボルバー銃使いのダットン、そして、組織No.2の実力を誇る影の支配者、カルベラ、、、!!

 

だが、クレイジーバンチの一人に顔馴染みの男が、、、切り込み隊長のパイクである!昨日、BARでキッドや町人に散々絡んで挙げ句、返り討ちに合った情けない無法者である。だが、、、昨日までとは武装がまるで違う、、。

どうやら、今の彼こそ本来の戦闘スタイルとでも言うのだろう!

 

こうして、役者が揃ったところで、

いよいよ男達の血生臭い決闘の幕は、切って落とされた、、、!!

 

 

 

しばらくの膠着状態が続き、長い沈黙を破ったのはサンダウン!

凄まじい驚異的な速さで銃を抜いた彼は、ディオの心臓目掛け、弾丸を放った!だが、全くビクともしないディオ、、

 

不適な笑みを浮かべながら、懐からラッパを取り出し、けたたましい音を鳴らし吹いていった!

その音を聞いた配下の士気は鼓舞されていき、上昇していったのだ。

 

そして、先に動いたのはクレイジーバンチの切り込み隊長・パイク!!

彼は昨日の辱しめを受けた個人的恨みも有る。激しくイキり立ち、サンダウン目掛けて火炎ビンをブン投げた!だが、その軌道をしっかり追っていたマッドの早撃ちにより、

軽々と撃ち落とされていったのだ。

 

次に動くは、リボルバー銃の達人・ダットン!!

パイクのヘマは、この俺が拭ってやらァ!と言わんばかりにイキり立ち、目にも止まらぬ2連射でリボルバーが火を吹いた!

 

そして更にはウズウズしていたカルベラも遂に動き出したのだ。

手にした立派なウィンチェスターライフルの強力な一発が火を吹いたのである!!

しかし、標的は皆挙ってサンダウンばかり狙い撃ちだ、、!

だが、そんな時、疾風の如くサンダウンの間に割って入ったのは、マッド!

流れる様な華麗な回転撃ち「TXジターバグ」でことごとく撃ち落としていったのであった、、!!

 

そして、仲間に尻拭いばかりさせてしまってる己の不甲斐なさに、怒りが沸々と沸き上がっていった切り込み隊長・パイクは、その面目も丸潰れ、、!何としてもココで大活躍し、面子を立ててやらねば気が済まない。やがて、執念の覚悟を抱いたパイクは、銃を握りしめ、宿敵をサンダウンと定めると、思い切り引き金を引いた!それも怒涛の3連射だ!!

しかし、弾が当たる寸前でサッと回避するサンダウン!

それと同時に、自らの力に過信し、隙だらけのパイク目掛け、炸裂弾「ホローポイント」をお見舞いした!

弾はパイクの上半身をブチ抜き、

血を吹き出しながら無念の表情を浮かべ、散って逝った、、、!

 

 

[newpage]

だが、それを眺めていたO・ディオは、自分の可愛い子分が殺られた事に激昂し、その肩に背負っている超大型の銃器・ガトリング砲を構えた、、、!!

そして、サンダウンとマッド二人目掛けて凄まじい数の弾丸の雨を、次々に撃ち放っていったのだ!

、、こんなのをマトモに食らえば、

確実にタダでは済まないのは明白である。

 

間一髪、危機を免れた二人は、建物の物陰で、ディオや配下の動向を探りながらも、懐から薄いビンを取り出した。そう、バーボンだ。その、昂りすぎた神経では、出来る仕事も満足にコナせねぇ!と互いに冗談混じりに会話を交わす二人は、一つのバーボンを互いに飲み合っていた。

 

やがて、気分をクールダウンし、調子が戻ってきた二人は、再びクレイジーバンチとの決闘に挑んだのであった!!

 

だが、一向に顔を出さないサンダウンとマッドに痺れを切らした配下のダットンが、二人の元に近づいて来たのである。とっさに感付いた二人は、ココは一つ、奇襲作戦を仕掛けようと画策する。

近づいて来るダットン含め、クレイジーバンチの注意は二人が隠れている物陰だ。そこを逆手に取り、また、長屋の様な連なる建物を利用し、一気にO・ディオの背後へと迂回し、大将首を討ち取ろうとゆうのだ!!しかし、果たして上手くいくのだろうか、、、いや、、やるしか無い、、!!

完全に油断している今しか、、ディオの寝首を掻くのは困難である。

 

気配を圧し殺し、、慎重に、且つ迅速にディオの背後へと移動する事に成功した!

そして、サンダウンが遠くから、狙撃技「サイドワインダー」の構えで炸裂弾「ホローポイント」を撃つべく、引き金を引いた!!

 

、、、これで、遂に、この小さな田舎町・サクセズタウンにも無事に平穏が訪れるだろう、、そう考えていた矢先!ディオの近辺を徘徊していたカルベラが、とっさにディオを守る様に立ち塞がり、鉛弾を障害物で防いだ!!

そして、すかさず二人の方向に威嚇射撃を放った!それに注意を奪われた僅かな隙に、馬に股がったカルベラが猛スピードで二人の眼前にまで詰め寄って来たのである。

そして、その強力な馬の後ろ足で、マッドが思い切りフキ飛ばされてしまったのだ、、!

間髪入れずに今度は大きく馬ごと仰け反ったカルベラは、全体重を乗せた前足の叩き付けをサンダウンに仕掛けていった!だが、それを寸でのところでカワしていった、、!

しかし、直後のサンダウンをカルベラの目は逃さない。神速の早撃ち2連射の鉛弾をモロに食らった彼は、たまらずヨロめいたのだ、、。

しばらくし、フラフラとした足取りで腹を押さえながら合流するマッド。やがて、、サンダウンとマッド、カルベラ3人は、長い膠着状態が続いた、、、。

 

 

[newpage]

口火を切ったのは、サンダウンとマッド二人!!

サンダウンは貫通弾「ピアッシング」と炸裂弾「ホローポイント」のミックスショットを展開し、

マッドは、その間、カルベラの懐に瞬時に距離を詰め寄り、回転撃ち「TXジターバグ」をブチ込んだ!!

 

それには、組織No.2の実力のカルベラと言えど無事では済まず、

血を流して片膝を付いたのだ。

 

そこで再度動くは、ダットン!

仲間の危機に奮起し、手にしたリボルバー銃をサンダウン目掛け数発撃ち込んだ!だが、それを難無くカワしていくが、ダットンは不適な笑いを浮かべ、何かを企んでいたのだ、、。

サンダウンのカワした先にすかさず火炎ビンを投げ付け、それ目掛けて再びリボルバーの弾丸を撃ち込んだ。、、瞬く間にサンダウンの周囲は炎に包まれ、逃げ場を失ってしまうのであった、、、。

 

絶体絶命の大ピンチ、、万事休すか、、!?そう、諦めかけたその時!!

相棒・マッドはカルベラの乗っていた馬の蹄を撃ち抜いた。

慌てふためく馬は、逆上してマッド目掛けて突進して来たではないか!

だが、その瞬間!!

 

颯爽と馬に股がり、暴れ狂う馬を見事手懐けていった。そして、そのまま、ダットンに猛突進し、思い切り突き飛ばしていった!大きくフキ飛んだ彼は、建物の柱の角に頭を思い切りブツけ、地面に力無く倒れ込み、、そして、顔面は、馬の蹄の一撃により、大きく陥没していた、、。

見るも無惨な散り様を残し、絶命したのであった、、、!

 

そして、炎の海と化したサンダウンの元へ急ぎ駆けつけ、マッドが大きく手を伸ばした!、、、どうにかスレスレで手を掴み、死地から救出出来たのであった!!

 

やがて再び、、サンダウンとマッド二人は、揃って共闘していったのである!

 

その時、マッドが口を開いた。

 

「オイ、キッド!何やってんだァ!ヘッ、まさかこの俺がお前を助ける事になっちまうとはな。ケッ、、俺もヤキが回ったのかも、、な!これじゃ、本当に恋人同士みてェだぜ。」

 

対するサンダウンも、こう答えた。

 

「、、、フッ、、それも悪い気はしない、、な!」

 

マッドは、

「ハァ!?オイオイ、冗談は顔だけにしやがれ!、、いや、お前が冗談を言うタマとは思えねぇ、、、ケッ、、シラケちまうぜ~。、、ゴソゴソ、、、チッ、、どうやらハマキを落としちまったみてぇだな、、、オイ、キッド!お前、ハマキあるだろ!持ってねぇか?」

 

そして、懐からスッとハマキを無言で渡すサンダウン。

しかめっ面をしながらも、マッドはハマキに火を付け、ゆっくりと深呼吸しながら、こう言った。

 

「、、、キッド!こんな奴等との決闘なんてもう、さっさと終わらせちまおうぜ。俺達の、、、最っっ高のパーティーに、、アイツ等はお呼びじゃねぇぜ。、、、そうだろ、キッド、、!?」

 

「、、、あぁ、、!!」

それだけ答えるサンダウン。

 

 

[newpage]

と、その時、痺れを切らしたカルベラが罵声を浴びせる!

 

「オイ、テメェ等ァァ!!いつまでお喋りしてやがんだァ!冥土へ行く段取りでも交わしてんのかァァ!?、、だったら、、、この俺が、、手伝ってやるぜェェェ~~!!」

 

その時、何かを仕掛けようとしたカルベラだったが、それよりも先に引き金を引いていったのは、サンダウンとマッド二人だった!

 

マッドの疾風の如き「イナズマ撃ち」!それを脳天に直撃させ、

更にサンダウンはその間にカルベラの懐に潜り込み、炸裂弾「ホローポイント」を回転撃ち「TXジターバグ」でブチ込んでいったのだ!!

ことごとく全弾命中させ、全身は、文字通りの蜂の巣に変わっていた。そして、身体中から夥(おびただ)しい大量の血を吹き上げながら血塗れで憤死するカルベラであった、、、!

 

 

、、こうして、いよいよ残すはクレイジーバンチの親玉、O・ディオただ一人、、、!!

そして、彼は、、

 

「、、、俺の可愛い子分達を、、一人残らず片付けちまうとは、、、フン、大した野郎共だァ。、、だが、、この俺のガトリング砲の前ではテメェ等なんぞ、タダのアリンコだぜ!!、、、、グッ、、、ゆるさん、、、、ゆるさんぞォォテメェ等ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛~~~!!!!

パイク、、ダットン、、カルベラ、、、みんな、俺達は家族同然だった、、、それをテメェ等みてぇな虫ケラにみんな殺られちまいやがった、、、。、、グッッ、、ググググッッッ、、、ゆるさねぇ、、一匹残らず木っ端微塵にしてやる覚悟しろォ゛ォ゛ォ゛~~~!!!!」

 

 

マッド「ヘッ、、ようやく本性を現しやがったぜ。、、いくぜ、キッドォォ!!俺達の底力を見せ付けてやろうぜ!!」

 

サンダウン「あぁ、、、!!」

 

 

[newpage]

だが、、すっかり怒りと悲しみで我を失ったディオは、その肩に背負ったガトリング砲を二人目掛け、躊躇無くブッ放していった!!

大きく距離を取り、必死に回避してゆく二人だったが、、、両者共に数発食らってしまい、更には離れ離れになってしまった、、。

 

ディオの凄まじい剣幕でのガトリング砲に、すっかり出鼻を挫かれた二人、、、しかも、仲間を殺された怒り・憎しみ・悲しみで、大きくパワーアップしてしまった様である、、!!

 

サンダウンとマッド二人は、静かに物陰から動向を伺っていた。

しかし幸いな事に、両者は丁度、建物の対岸を隔て、互いに見える位置に居たのである。

これなら、互いにサインを送る事が出来る!

 

だが、激甚なる復讐の鬼と化したO・ディオは、再び怒号を張り上げていった、、、!!

 

「テメェ等ァ゛ァ゛ァ゛~~!!また、コソコソとネズミみてぇに隠れてるのかァ゛ァ゛~~~!?

、、、まぁイイ。出て来ねぇと言うなら、、出て来させるまで、、、!!この俺の、ガトリング砲で、建物ごとブッ潰してやらァ゛ァ゛ァ゛ァ゛~~~~!!!!」

 

マズイ!このままでは、ココも危ない、、、と、その時!マッドがサンダウンにジェスチャーでサインを送る。どうやら、マッドが先ほど同様に、建物の裏から迂回し、ディオの寝首を掻いてやろう!と言うのである!そして最後に、親指を上に立てて、似合わないスマイルを残し、建物の奥へと消えていった。

、、だが、何やらとても嫌な胸騒ぎがしていたサンダウンであった、、まるで、これが最後の光景に思えて仕方無かったのである、、、。

 

 

そしてサンダウンは、ディオの目の前に勢い良く飛び出し、そして、こう言った。

 

「大の男が聞いて呆れるな。そんな獲物に頼らなきゃ満足に勝負も出来ない腰抜けか、、?、、、フッ、、クレイジーバンチも、地に堕ちたな、、、。」

 

と、静かながらも痛烈に罵倒していったのである!だが、それに火に油を注がれたO・ディオは、激しく怒りを顕にし、凄まじい怒号を叫び狂っていったのだ!!

 

 

[newpage]

と、その時!ディオの背後からは黒い服装の男がジリジリ近付いて来ていた!そう、見事、迂回する事に成功したマッドである!!

そのまま、気配を殺し、ジリジリと距離を詰め、、、そして手にした銃を構えていったのだ!

このまま討ち取るのも時間の問題かに思われた、その次の瞬間!!

 

怒り狂って隙だらけだと思っていたO・ディオが、とっさにマッドの方に振り向き、その手に握っているガトリング砲をマッドに向けた、、、!

 

 

、、、凄まじい閃光と銃声と、転がる無数の薬莢(やっきょう)、、、、

そして、次に飛び込んで来た光景、、それは、、、全身を撃ち抜かれ、地面に力無く倒れ込むマッドの姿であった、、、。

 

何が起こったのか理解するのが遅れたが、、ピクリとも動かないマッドの亡骸から滲み広がる大量の血を見て、、、現実なのだと、ようやく理解した。

 

幾度となく、、決闘を繰り広げてきた男、、マッド・ドッグは、もう戻ってこない、、、。

 

そして、サンダウンの中で沸々と溢れる虚無感、、喪失感、、、そして深い悲しみ、、、やがてソレは、

グツグツと煮え滾(たぎ)る深い、、深い怒りへと変化していったのである、、、!!

そこには、己の力が及ばず助けられなかった不甲斐なさ、そして激しい憤り、もどかしさ等、、様々なモノが混在し、、、

 

サンダウンは静かにマッドの亡骸の元に歩み寄り、マッドの帽子を手に取った。、、それを胸に掲げ、、、そして決意した、、!

何としてもマッドの無念を晴らし、、憎き仇敵、O・ディオを討ち果たす事を、、、、!!

 

 

[newpage]

そして一切取り乱す事も無く、だが、確かなる復讐の業火を燃え盛らせ、、ディオを睨み付けたのである。

サンダウンの身体からは、凄まじい気迫・気概・覇気が溢れ出ており、その身体能力も大きく加速されていったのである!!

 

やがて、ゆっくりと銃を握りしめる彼は、ディオが反応するよりも数段速く、、超速の早撃ちで、怒涛の4連撃ち「フォースショット」をブチ込んだ!、、だが、しかし、確かに全弾ヒットさせたハズのディオは、全くビクともしていない、、。

それどころか、ニタニタと薄ら笑いを浮かべ、サンダウンを挑発するのである、、、!

 

一体どうゆう事なのか、困惑するサンダウンだったが、その答えはすぐ分かった。自慢気にディオは、服を捲(まく)り、その中には防弾チョッキを装着しているのであった!!

成る程、そうゆう事なのか、、、

そんなディオに対し、サンダウンは皮肉を込めて、こう言い放った!

 

「、、、フッ、、、クレイジーバンチと言うのは、、マトモに決闘する様なガンマンは、、タダの一人も居やしないらしい、、。俺の知っているアイツは、、、相棒は、、!!

O・ディオ、、、お前なんかと違い、常に正々堂々と闘っていたさ、、、。お前には、、騎士道の欠片も感じないな。、、フッ、、、だが、これで一つ安心した。こんな卑怯な手を使わなけりゃ勝てない様な、、臆病者なんかに、負ける訳が無いと、、な、、、!!」

 

それを聞いたディオの反応は、火を見るより明らかであった。

今までに無い程の凶悪な表情で顔を強ばらせ、、全身からは赤黒い闘気・瘴気が横溢(おういつ)していった、、、!!

そして、ディオが怒号を張り上げる!!

 

「テ、、、テメェ゛ェ゛ェ゛~~~!!言わせておけばァ゛ァ゛~~!!!、、この俺様を、、、クレイジーバンチを、、、、第7騎兵隊を愚弄するつもりかァ゛ァ゛ァ゛ァ゛~~~~~!!!!

、、、覚悟しろ、、サンダウン・キッドォ゛ォ゛ォ゛~~~!!!、、、骨の一片すら、、塵一つすら残さずバラバラにしてくれるわァ゛ァ゛ァ゛ァ゛~~~~!!!!!」

 

 

[newpage]

その瞬間!手にした巨大銃器・ガトリング砲が再び、激しく火を吹き、あり得ない程のとんでも無い数の弾丸の暴風雨を浴びせてきたのである!!

それは、今まで見せたガトリング砲の比では無く、最早逃げ場すら一切与えられない程の絶望的状況であった、、、。

 

だが、しかし、今の大幅に身体能力を向上させたサンダウンには、ディオのガトリング砲の弾道が手に取る様に分かっていた!

最早、彼は人間の限界の壁を突破しており、常人の及ばない程の境地に居たのであった!!

それは、筋肉のリミッターの外れた『火事場の馬鹿力』と、精神集中の最高状態である『ゾーン』を組み合わした様な、凄まじい覚醒状態なのである、、、!!

 

そんな彼にとって、O・ディオ程度の小物相手、、、最早、赤子も同然なのであった。しかし、良きライバルであり、良き相棒を亡き者にした報いは、しかと受けさせてやろうと言わんばかりに、非情なる進撃を開始する、、、!!

まるで絶氷の如き冷酷な眼光で、ガトリングの弾丸の雨を掻い潜り、、ディオの目の前まで迫って行った!!

 

そして、そこから、まるで暴風雨のハリケーンの如く、、尋常では無い数の鉛弾を超連射し、お見舞いしたのである、、、!!

それは、ディオのガトリング砲にとても酷似した、サンダウンの秘めたる大技中の大技であった!!

その名も『ハリケンショット』!!!!

 

 

止まらない弾丸のハリケーンは、装着している防弾チョッキごと、尽(ことごと)く破壊し、乱射していった!!

そして、無情にもディオの全身を次々にブチ抜いていき、、文字通り、蜂の巣状態にしていった、、、!!

 

身体中至る所を風穴だらけにし、そこから、まるで噴水の様な血を吹き上げながらのたうち回るディオ、、、。

だが!、、何と、まだ息が有るでは無いか!!

 

そして、、、

 

「ゆ、、、ゆる゛、、さ゛ん、、、ぞ、、、、ォ゛ォ゛ォ゛、、、テ、、テメェ゛ェ゛だけはァ゛ァ゛ァ゛ァ゛~~~、、、、こ、、、この、、お゛れ゛ざま゛がァ゛ァ゛、、、必ず、、、、ブチ殺じで、、や゛、、、、るゥ゛ゥ゛ゥ゛、、、、、、、」

 

それを聞き終えたサンダウンは、静かにゆっくりと近付いて行き、、、そして、、O・ディオのその脳天に、

狙いを定め、、、引き金を引いた。

そして、去り際に彼は、こう言った。

 

「、、、アディオス、、、、」

 

 

[newpage]

こうして、完全に息の根の止まったディオの死体からは、夥(おびただ)しい大量の血が地面に滲み出し、紅く染め上げていた、、、。

しかし、今だにディオの身体からは、何やら赤黒い瘴気が漂っていたのである。だが、しばらくして、それが完全に消えると、、そこに居たのは!!

 

 

一頭の赤い馬が姿を現した。一体どうゆう事なのか、まるで検討も付かないのだが、、、。

もしや、クレイジーバンチの無念渦巻く思念や怨念等が、この世に再び形を変え、写し出された、、、とでも言うのだろうか!?

と、その時!O・ディオが姿を変えた赤い馬は、何処かへと走り去って行ってしまった。

 

、、、何が何だかサッパリだが、、一先ずは、クレイジーバンチの脅威は拭い去ったのである!!

 

 

[newpage]

やがて、、しばらくした後、町を救った英雄、サンダウン・キッドは、静かに立ち去ろうとした。

だが、その後ろ姿を町人達が急いで呼び止める!そして、BARの看板娘・アニーが、サンダウンに打ち明けた。

 

「あ、、アンタに一つ、、謝らなきゃならない事があるんだ。、、この町には、金(きん)なんて、、、もう何処にも無いのさ、、。だから、、報酬を約束する事は、、、出来ない。」

 

だが、それを聞いてアニーを見つめるサンダウンは、ニヒルな笑みを浮かべながら、こう言った。

 

「、、金なら有ったさ。、、、人を守る事を、、、もう一度教えられた、、、。アンタ達に!」

 

それだけ言い残すと、颯爽と馬に股がり、広い荒野へと走り去って行った、、、!!

 

 

そこで、ようやく何かを思い出したBARのマスターが語り始めた。

 

「そうか、、!彼が、あのサンダウン・キッドなのか!!、、とある町の保安官だった彼の元には、やたら凄腕の男が居るとの噂を聞き付けた、多くの無法者が押し寄せ、、いつしか町に溢れはびこる様になった。そこで、自らの首に懸賞金を懸け、荒野をさ迷う、、、」

 

保安官も感謝の意を込めて、こう言う。

 

「ありがとう、、サンダウン・キッド!!私も、、あなたに教えられた!人を守る事の重みを、、、尊さを!!、、ありがとう、、、ありがとう、、、!!」

 

 

そして、、その、小さくなってゆく後ろ姿をいつまでも、いつまでも見つめる一人の少年の姿も。

そう、保安官の息子・ビリーだ。

 

その小さくなってゆく後ろ姿に向かって何度も、何度も叫び続けていたのである!

 

「おじちゃぁぁ~~~ん!!キッドォォォ~~~!!サンダウン・キッドォォォォ~~~~!!!!」

 

 

[newpage]

、、、そして数日後の事、、クレイジーバンチの脅威から、平穏な日々を取り戻したサクセズタウンのBAR店内にて、今だ貼ってある懸賞金ポスターの前で佇むビリーの姿が、そこに在った!!

 

 

「キッド!また、、会えるよね?、、、僕だって、おじちゃんみたいに、、立派になれるよね、、、!?

いや、なってみせる!!」

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