今月(2022/7)発売する、リメイク版
に触発されたので、投稿しました(>_<)!!
①日本古来の秘技・骨法の達人、森部 生士、
②ムエタイチャンプ、ナム・キャット、
③関節技の達人、トゥーラ・ハン
の、ストーリーです!
※※ネタバレを大きく含みますので、展開を知りたくない方はご注意を❗❗※※
最強への道、、、男なら、誰もが夢を見、憧れる、栄光なる世界!
そんな世界に自分も仲間入りし、
一躍有名になる為、男を上げる為、
成り上がる為、、日々過酷なトレーニングを積んでいる一人の若者が居た。その若者の名は『高原 日勝(たかはら まさる)』。
以前までの彼は、毎日の様にケンカに明け暮れ、痛々しい生傷を作っては、心身共に憔悴(しょうすい)し、
荒んだ日々を送っていた。
しかし、高原のその性格にも少々問題があるとも思われる。
少しでも気に食わない奴には、尽(ことごと)く噛み付き、当たり散らし、
ケンカを吹っ掛けてくる輩が後を絶たなかったのである。
警察に厄介になった事も多々あり、
多くの人に忌み嫌われていた。
そんな日々をずっと送っていた結果、心も身体も限界に達してしまい、ボロボロの満身創痍(まんしんそうい)であった、、。
[newpage]
そんな、どうしようも無い自分を何とか変えようと思い、始めたのが格闘技であった!
格闘技のリングの上でなら、誰にも後ろ指指される事も無く、且つ合法的に相手をボコボコにブチのめす事が出来るからだ!!
これ以上、自分に合った道は他に類を見ないと、歓喜していたのだ!
己の生きる、、、いや、活きる道を見いだせた思いで、欣喜雀躍(きんきじゃくやく)していた彼であった、、!!
そして、、必ずや、いつの日か、
世界で一番強い男に、真の『漢』に!そう、、『最強』の称号を、
手にするその日まで、、、
今の彼の鋼の意志は他の誰よりも強く、強固なモノであり、誰にも負けない自信が、そこに在ったのである、、、!!
[newpage]
ある日、、いつもの様に己にムチを打ち、辛く厳しいトレーニングをこなしていた高原だったが、
ふと気付いてしまったのだ。
これ以上、同じ場所、空間、環境に居て、毎日同じ様なトレーニングをやっている様では、いつまで経っても所詮、井の中の蛙、、、
狭い世界で己の強さを勝ち誇っていても、大海に一滴の水を垂らすが如く、、頗(すこぶ)る無意味な事である。
最早限界だと感じた彼は、まだ見ぬ広く果て無い、
大きな世界へと羽ばたいて行く事を
決意する高原日勝であった!
だが、世界へと歩を進めるその前に、この日本にも、まだ知られざる武道の達人が居る事を知る!
[newpage]
その者を、『森部 生士』と言う。
日本古来より伝わる武術・骨法を
極めし者だ。人体を内部から打ち崩し、相手の心と身体に負担を掛けた隙を狙って撃破するとゆう戦法を主とする秘伝の技の達人である!
彼と対峙し、その技の恐ろしさを、
まざまざと見せ付けられる事になるとは、その時の高原は知るよしも無かった、、。
彼と闘い、コレと言った恐ろしい技も特に仕掛けて来ず、いつの間にか
ハッタリをカマすかの様に「ねこだまし」ばかり連発する森部。
馬鹿にするのも大概にしやがれ!
と怒りを顕にする高原、、!!
そんな彼に、次の瞬間!
突然、みぞおちに激痛が走る。
程無くして、みるみる体調が悪化してゆく高原、、、
どうやら、森部の方が一枚上手だった様である。取り乱した高原の、
その隙だらけの彼に、骨法の秘技を
お見舞いしたのである。
パンチやキック等の威力も半減してしまい、技のキレも鈍くなってゆく高原、、、だが、しかし、、
こんな事で挫ける様では、この先、
世界の猛者相手に渡り合ってゆく事なんぞ、其れこそ夢のまた夢である。何とか打開しようと躍起になって苦しみ、やがて、、、
溢れる不屈の闘志・怒りを力に変え、持ち前の気合いと根性で、
忽(たちま)ち体調を回復させていった高原!!
そして、幸運にも森部の繰り出したであろう骨法の秘技を、文字通り身を持って修得する事に成功した!
その骨法の秘技を『通打』と言う。
元々、格闘センスの高い者ならば、
達人の放つ技を、たった一度その身に食らっただけでマスター出来る様な、天才肌の人間がごく希に存在するのだ。そんな、希に見る才に恵まれた高原日勝は、そこから怒濤の快進撃を展開していったのだ!
[newpage]
そして、森部の繰り出す、もう一つの骨法の技をも直々に食らいながらマスターしたのだ。
その技は『あびせ蹴り』!
猛スピードで相手に突進し、目の前で残像を残して消え、背後から痛烈な蹴りを浴びせる大技である!!
それを見た森部は、これは将来、とんでも無い大物が、この日本から誕生するのでは無いか!?と言う期待をせずにはいられなかった、、!
その後も高原と森部との激戦は続いていき、その中で、森部の骨法の秘技『通打』と『あびせ蹴り』を
見事なまでに自分のモノにし、
そして、まさか自分の技で打ち負かされるとは夢にも考えていなかった森部は、高原に対し、その実力を認めざるを得ないと痛感したのか、
激励と称賛の声を贈ったのであった!!
[newpage]
こうして、幸先の良いスタートを切った彼は、いざ世界へ行かんと!
意気揚々と空港へと足を運ぶ高原日勝の姿が、其処に在った、、、!!
飛行機を乗り継ぎ、行き着いた先は、高温多湿の熱帯気候の国・タイ。生まれて初めて来る異国の地に、見るモノ、触れるモノ、感じるモノ全てが新鮮だった!
日本人とは異なる肌色・異なる言葉・異なる文化に高原は、すっかりカルチャーショックを受けていた。
闘いの前に軽く散策でもしようと、街の中心地に点在する市場を巡っていると、日本では見た事も無い様な果物や野菜、料理や、変わったお面や置物、仏像等が売られている出店がいくつも有り、異文化ならではの不思議な、エスニックな雰囲気を
楽しんでいた。
[newpage]
そんな異国の地・タイにて、
高原の相手をしてくれる相手を探していた!しばらく歩いていると、
一棟の大きな、立派な寺院に辿り着いた。そこは、タイの伝統武術・ムエタイの名門としても有名な道場であった!
門下生達を見てみると、どれも、しなやかで華麗な、蹴りを主体とする、その武術に深く興味を持った高原であった。
早速、そのムエタイなる武術を自分も習いたいと、一人の門下生に話し掛けた。
遥々(はるばる)遠い日本からやって来た高原を快く招き入れ、他の門下生達とも一緒に稽古をする事になる。
やがて、門下生達とスパーリングしつつ、こう思った。この道場で一番強い奴と闘いたい!と。
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突然の申し出に、必死にやめた方が良いと止められたが、一度闘志の火が付いた高原は、言い出したら聞かなかった。それを遠くで聞いていたのだろうか、そんなに自信が有るのなら、相手をしてやろうと、奥の部屋から一人の男が現れた!
さぞ強そうなのが出て来ると思いきや、目に飛び込んできたそのビジュアルは、、シュッと整った顔立ちに、スタイルの良い、華奢な美青年であった。意外すぎるその容姿に、
呆気に取られている高原は、
とっさにこう言ってしまった。
「はァァ!?オイオイ!!お前がココで一番強い奴なのか!?、、、
冗談キツいぜ、、ったく、期待して損したぜ!あ~あ~、とんだ無駄足だったぜ、、、。」
そんな事を言われた相手の美青年は、静かにこう言い放った。
「イヤだね~、何て醜いんだろう。こんな野蛮なのに、ボクの実力が分かってたまるか!フフフ、、、いいよ。なら、相手してあげるよ!
ボクの美しい顔に、その自慢の正拳を叩き込んでみなよ!」と激しく挑発する。
[newpage]
こうして、闘いの火蓋は切って落とされた!
真っ先に突っ込んで行ったのは高原の方だった。こんなナヨナヨした弱そうな奴なんか、秒殺KOだと言わんばかりに、その顔面に正拳を叩き込んで速攻沈めてやろうと意気込んでいた。
そして、高原の渾身の『烈風正拳突き』が、美青年の顔面に当たる直前、、、瞬く間に姿を消した美青年!!
そして次の瞬間、鋭い高速の蹴りが空を切り裂いた!
寸でのところで避けた高原の頬には
一筋の赤い線が出来て、血が垂れていた。
その動きを見て悟った、、、コイツ、、タダの優男なんかじゃ無い!
そう、彼の名は、ナム・キャット。
ムエタイの頂点に君臨する正真正銘の世界チャンプである!
そんな凄い男とは露知らず、無礼な態度を詫びた後、改めてムエタイ世界チャンプ、ナム・キャットとの
激闘を再開した二人であった。
[newpage]
しかし、そんな凄い強者相手に、
果たして自分の力は通用するのだろうか、、、。いや、考えていても埒が明かないだろう。意を決して、
突撃する高原!!こっちだって、
伊達に今までケンカして来た訳じゃ無い。闘いの場数なら、気後れなんてしないはずである!
だが、そんな高原のパンチやキックを尽(ことごと)く余裕の表情で躱(かわ)してゆくナム。
逆に高原は、様々な蹴りをいくつも食らい、その華奢な細い足の何処にそんな力があるのか不思議な程の、
重く鋭いキックの応酬であった。
食らっては気合いで回復、また食らっては気合いで回復と繰り返しながら、最早ギリギリの闘いであった、、、。
「こんな所で、、俺は負けるのか、、、!?今まで、、何の為に闘って来たんだ、、俺はァァァ!!」
そんな悔しさと絶望に気持ちが折れそうになっている最中、、、
[newpage]
その軽やかな動きに翻弄され、掻き回され、右往左往、、、なら、、
どうすれば良いのか、、、そこで、
ふと日本を旅立つ前の森部の言葉を思い出す。
「いいか、高原。この先、、世界には、想像以上の強者が、挙(こぞ)ってお前に立ちはだかるだろう。
だが、決して恐れる事など無い。
お前には類い稀なる才が有る!
お前なら、、、必ずや、、『最強』の座を手にする事が出来るだろう!、、ワシが保証する。精進するが良い、、高原日勝よ!!」
、、そうだ。俺は、、、こんな所で終わる男なんかじゃない!
どんな強い、凄い相手にでも、必ず勝機は有るはずだ。
そこで、一か八か、、、ナムの動きがほんの僅かに硬直する瞬間が在る事に気付く。それは、彼がスキの大きい跳び膝蹴りを仕掛けて来たその終わり際、、それを見逃さず、高原は、森部から会得した骨法秘技『通打』を、ナムのみぞおちに、見事にクリーンヒットさせる事に成功したのだ!!
まさかの痛恨の一撃に悶え苦しむナム。やがて、すっかり動きの鈍くなった彼に、ようやく反撃の狼煙を上げる高原!
[newpage]
ケンカ仕込みのパンチ・キックの怒濤のラッシュに次ぐラッシュの雨あられ!!
そして、キックの中には、ナム・キャットの放つムエタイの足技に酷似した技も垣間見れた。そう、つまり高原は、、ちゃっかりボコボコにされながらも、ナムの技を二つも修得していたのであった!!
それは、『パンチャマ・キック』と『スパイラル・ニー』である。
前者は、鞭の様にしなる鋭いキックで蹴り飛ばす技、
後者は、宙高く跳び上がりながら、相手目掛けて、跳び膝蹴りをお見舞いする大技である。しかし、技の硬直が有り、スキが大きい為に過信は禁物なのである。
相手の技を、またも、見事に己のモノにし、そして、ナムに続け様にラッシュの手を決して緩めたりはしない!そして、ラストを飾るのは、、、森部の『あびせ蹴り』を食らわせて、遂に床に倒れるナム・キャットであった!
[newpage]
ムエタイ世界王者に、、まさかの大番狂わせの大勝利を修めたのである!!
やはり高原は底知れない大器の持ち主の様である。
見事に完敗したナムは、高原の実力を認めるしか無かった。
だがしかし、その顔は、負けたのにとても清々しい表情をしていた。
そして彼は、「フフン、、、このボクを打ち負かした男はキミが初めてだよ。しかも、プロでも無い奴に。でも、、悪くないね。キミみたいな男に出逢えてボクは幸せさ。、、、さぁ、もう行きなよ!ボクよりも手強い奴なんて、この広い世界には五万と居るよ。けど、、絶対に負けるなよ、高原!このボクに勝ったんだ。ツマらない奴なんかに負けたりしたら、許さないからな!」
と素っ気無くも、しっかり熱いエールを贈っていたナムであった!
[newpage]
こうして早速、世界制覇の第一歩を進めた高原は、次なる強者を探して、旅立ってゆくのであった、、、!!
[newpage]
熱帯気候の常夏国・タイのムエタイチャンプに勝利してから一ヶ月、、、
高原は、タイとは全く対極の、
極寒の大国・ロシアに来ていた。
この国のとある軍隊の、とある特殊部隊に、とんでも無く凄腕の軍人が居るとの情報を掴み、遠路はるばるやって来たのだ。
何でも、闘いに置ける、相手を仕留める事に特化した技、、つまりは
殺人技の研究を秘かに行い、尽力している様な、かなりの危険人物である。
だが、常に寒気に晒される極寒の地・ロシアで高原は、
寒さを防ぐ防寒具等、一切持ち合わせてなどいない。
この寒さは、相当の痛手である。
これは一刻も早く、その軍人を見つけ出し、闘わなくては!と躍起になっていたのである。、、、だが、、
そんな特別焦らなくとも、シンプルに防寒具を買えば良いだけの話なんだが(笑)
でも、そんな少し抜けているところが、高原日勝の憎めないところでも有る。
幸か不幸か、持ち前の気合いと根性が、こんな状況でも活きていたのである!
[newpage]
しばらく歩き回り、怪しい場所をくまなく巡り、、、程無くして、
閑散とした場所に広々と構える、
ロシア連邦最高機密の軍用施設の所在を発見し、その前まで来た高原。
早速中に入り、そのヤバい軍人の事を聞いて回るが、皆挙って口を割らず、答えようとしない。
それもそのハズ。その軍用施設は、
一般人は固く立入禁止区域なのだから。
そんな事とは知らず、気軽に侵入してしまった高原を、皆全力でツマみ出そうと襲い掛かって来ていた!
しかし、彼にとっては最早、
相手にもならない雑魚ばかり、、、
そして、騒ぎを聞き付けたのか、
施設の奥の方から、他の軍人よりも一回り程大きな、顔に大きな古キズの有る大男が現れた!
[newpage]
、、、間違い無い、、コイツが、、
殺人技の研究をしている様なイカれた軍人だ、、、!
高原の前に立ち塞がり、無言の圧力を此れでもかと言わんばかりに
放出していた。そして、ようやく
その重い口を開いた大男、、!
「貴様、、ココを何処だと思っている?ココは貴様の様な小僧の来て良い場所では無い。さっさと消えろ。、、、消えないのなら、力ずくにでも沈めてやろう。フフフフフフ、、、、!」
不適な笑みを浮かべるその大男に、
一瞬たじろぐ高原だったが、
直ぐに「ヘヘッ!、、アンタが
特殊部隊の有名な軍人さんか?
だったら、この俺と闘え!
テメェの力を見せてみやがれ!!」
と煽るのだ。
大男の軍人は、
「フン、、なかなか意気の良い奴だな。どうやら口だけは達者だと見える。、、、フフフフ、、、面白い小僧だ。良いだろう、相手になってやろう!だが、勝負は一瞬でカタが着くだろうがなァァ!」
高原は、
「何ィィ~~!口だけかどうか、
証明してやるよ!!この高原日勝の拳と蹴りを食らっても同じ事が言えるかァァ~~!?」
と、またも煽ってく!
相手は、
「フフフフフ、、、所詮、打撃なんぞ、子供のケンカだ。
私に触れれば、忽ち貴様の関節をキメてやろう、、、、。」
[newpage]
こうして、互いに激しく挑発しながら、闘いは始まったのである!!
その大男の軍人の名は、トゥーラ・ハン。
人体において、唯一鍛える事の出来ないとされる関節をキメる事を意のままに操り、その関節技を主体とした、サブミッションの達人である。
改めてハンと対峙すると、その存在感と威圧感は、他の軍人のソレとは全く異なり、他者を圧倒していた。
互いに睨み付けながら、動向を深く伺っている両者。そして、、、
最初に仕掛けたのは、やはり高原!
身体を激しく回転させ、その遠心力を利用して強力なソバットを叩き込む『胴回し回転蹴り』!!
この大男、トゥーラ・ハンを相当出来る達人だと践んだ高原は、
まだ気力・体力のある最初の内に
超短期決戦で仕留めてしまおうと
考えたのである!
しかし、、、攻撃が当たる瞬間を、
ハンが逃すハズが無く、その高原の足を掴み、ガッチリと固定され、
思い切りキメられてしまった、、、
マトモに動く事すら儘ならなくなった高原の上にハンが股がり、
間髪入れず次は、腕までガッチリ固定され、同様にキメられてしまう、、、。こうして、手足を封じられてしまい、絶体絶命の大ピンチに陥ってしまった。
[newpage]
、、これが、関節技と言うヤツか、、!激しい痛みと痺れを引き起こし、手足は全く言う事を聞いてはくれなかった。
あまりの激痛で、意識まで朦朧とし始まる高原、、、
もう、、、ここまでかと、、頭を過ったが、彼の持ち前の並々ならぬ不屈の闘志と根性と気合いで、、、!!ギリギリどうにか体勢を立て直したのである!
その様子を見ていたハンは、
「フフフ、、少しはやる様だな。だが、そう何度も同じ事が通用するとは思わん事だ!」
次の瞬間、その巨体に見合わない俊敏なステップで撹乱し、必死に攻撃を当てようとする高原を、不気味に
笑いながら、全てを躱(かわ)していったのだ、、、。
だったら、、これはどうだ!
天高く空中に跳び上がり、ハンの射程範囲外へ距離を離してからの、
『スパイラル・ニー』を繰り出す高原!
「どうだ!ナム・キャットから会得したムエタイの大技、、早速使わしてもらうぜ、、、!!」
コレで必ず勝負を決めてやる!
しかし、高原の膝がハンに直撃するあともう少しのところで、またもその足をガッチリ掴まれてしまった、、。そしてハンは、
「フフフフフフ、、、所詮は餓鬼のお遊びだな。貴様も、この私を楽しませてくれる男では無かったか、、、。フッ、、、まぁ少しはやる様だったが相手が悪かったな。
貴様はココで、、、バッドエンドだ!!」
その言葉の後、更に腕までもガッチリ固定され、ジワジワとまるで巨大な蛇・アナコンダの如く締め付けてゆくトゥーラ・ハン、、!
[newpage]
先程のハンに掛けられたダメージだって、まだ完璧に回復した訳じゃ無い。ビキビキと身体中の骨・関節・靭帯が悲鳴を上げ、やがて意識もどんどん遠退いてゆく高原、、、。
、、、今度こそ、本当(マジ)にヤバいかもしれない、、、!!
並みの軍人相手なら、まだどうにか闘えたかもしれない。だが、
この大男の軍人、、、トゥーラ・ハンだけは、本当にヤバい奴だった、、、。迂闊に手を出して良い様な相手では無かったのである。
己の無力さを痛感し、力無く眼を閉じる高原であった、、、。
そして、
「フフフフ、、どうした?もう終わりかァァ!?さっきまでの威勢は何処いったんだァ?、、フフフフフフ、、、まぁ、気持ちは分かるぞ。この私に歯向かった奴の末路は、
どいつもこいつも皆同じ運命を辿るのだ。何も悲観する事は無いぞ。
だから、安心してあの世へ旅立つが良い!!」
、、、もうダメだ。ココで俺も短い人生に幕を下ろすんだと、諦めていたその時、、、、!!
[newpage]
薄れゆく意識の中で高原の内の何かが突如、覚醒した!!
激しくメラメラと燃え滾(たぎ)る闘志を、、魂を、、激しく爆発させ、、、ガッチリと固定されて身動きなど絶対に出来ないハズの身体をスッポリとすり抜けていった!
そう、高原は自分の手足の関節を咄嗟(とっさ)に外し、その一瞬出来た僅かな隙間から、地面を転がりながら命辛々どうにか脱出したのである!!
そして直ぐ様、関節を元通りに戻し、また、気合いと根性で体勢を立て直した高原であった、、!
まさかの展開に驚きを隠せないトゥーラ・ハン。
そして、此処から、、、高原日勝の、怒濤の大反撃がスタートしてゆくのである!!
ハン目掛けて猛突進し、眼前で残像を残して忽然と消え、背後からの回転蹴り!
そう、何と高原は、森部の『あびせ蹴り』と自身の技である『胴回し回転蹴り』をミックスさせた複合技までをも、やってのけたのだ!
その痛烈な一撃に、忽ち軽い脳震盪を起こしているハン。
そして、この絶好のチャンスを見逃す手は無い。絶え間無く攻撃を続ける高原は、ハンのみぞおちに、
森部の『通打』をお見舞いする!
こうして、あらゆる戦闘能力の低下したハンに対し、まるで激流のウネりの如く、猛攻のラッシュをブチ込んでいった高原!
そして、、、最後には、ハンの自慢の関節技であるとされる技をも繰り出してゆく!
そう、やはり今回も、しっかりとその身に食らいながら会得していたのである。
腕を固め、圧迫する『アームロック』からの、足をガッチリ固定し、機動力を無力化する『クロス・ヒール・ホールド』!
そして、、一番ラストを飾るのは、
首の頸動脈を思い切り締め付けて圧迫する反則にも思しき大技『チョークスリーパー』まで仕掛け、遂には
締め落とされて意識を失う特殊部隊最強の軍人、トゥーラ・ハンであった、、、!!
[newpage]
しばらくして、ようやく意識を取り戻したハンは、その時、初めて敗北したのだと理解する。
、、こんな男が、この世の中に居るとゆう事実には、正に青天の霹靂(せいてんのへきれき)であった!
こうして、どうにかトゥーラ・ハンに勝利した高原日勝は、また一段と男を上げ、一回りも二回りも強くなっていったのであった!!
そして、ハンがこう言った。
「この私を負かす様な奴が出て来るとはな、、夢にも考えていなかった。、、フフフ、、、フフフフフフフ、、、!!、、ハァ~ッッハッハッハッハ~~~!!!!」
いよいよ気でも触れてしまったのかと身構える高原だったが、直ぐに、こう語ったハン。
「今日は何て素晴らしい日だ!こんな気分にさせる男が現れる日が来るとはなァァ!!、、貴様、名前は?、、、、、、そうか、「高原 日勝」か!良い名だ!なぁ、高原よ。感謝するぞ!この私に、闘う事の楽しさを、素晴らしさを、、あの純粋だった頃の私を今一度思い出させてくれた、、、!フフフ、、私もかつては貴様と同じ、、、熱い心を持ち、敬意を示して闘っていた。、、だが、、いつの日か、私の内に眠っていた闇が、、惰弱な心が、、邪な道へと逸れてしまったのだ。相手を打ち負かすのでは無く、相手を殺す事に取り憑かれてしまい、、、明くる日も明くる日も、殺人技の研究に没頭していたのだ。そして、気が付いた時にはもう取り返しが付かない事になってしまっていた、、、私に闘いを挑んでいった奴は私に跪(ひざまず)き、血反吐を吐き、のたうち回り、事切れ、目の前には物言わぬ骸と化した死体の山、、、私は、、、恐らく、心の何処かで願っていたのだろうな。
この私の暴走を止めてくれる奴が現れるのを、、、!!、、ありがとう、、、高原日勝!ようやく、、、長い悪夢から目が覚めた様なスッキリした気分だ。、、、、、、、
、、、また会おう。だが、その時は、きっと、、真の戦友(とも)として、、、、な!!」
と言い残し、立ち去って行ったトゥーラ・ハンであった。
[newpage]
、、、凄まじい強敵だった。何度も、もうダメだと頭を過ったが、
現にこうして勝利を納めたのである。
ひしひしと、己の実力が上達している事に、喜色満面の高原であった!
そして、トゥーラ・ハンとの闘いのキズを癒した高原日勝は、再び、
更なる強者を探し求めて新たなる地へと、、旅を続けてゆくのであった、、、!!