7つの異世界 そして『魔王』   作:ずーさん

6 / 18
LIVE A LIVE現代編のストーリーです。一部、オリジナルアレンジ有り!!
今月(2022/7)発売し、話題沸騰のリメイク版に触発されたので、投稿しました(>_<)!!
今回は、プロレス界のスーパースター、マックス・モーガンのストーリーです!
※※ネタバレを大きく含みますので、展開を知りたくない方はご注意を❗❗※※


-現代編-④

ロシアを飛び立ってから数日後、

今までのタイやロシアの土地の空港とは違って、一際賑やかな空港に降り立った高原。外はすっかり日も暮れて夜になっていた。だが、やけに

騒がしい、、まるでお祭りかパーティーでも開いているかの様な、

異様な盛り上がりを見せている大都市であった!

そう、ココは世界有数の先進国である超大国・アメリカ!

その中でも一際ド派手な、ギャンブルの出来るカジノが有る事でも有名な大都会・ラスベガスである!

 

今回、高原と闘う相手はと言うと、

実はもう既に決まっていたのだ。

その者の名は、マックス・モーガン。アメリカ全土にその名を轟かせるハリウッドスターで有り、花形のスーパースターで有り、人気プロレスラーである!

そして、そんなマックスの大トリである格闘技試合のリングで闘ってくれると言う、、つまりは、マックス直々に闘いのオファーをしてくれたのであった!

 

 

[newpage]

高原のアマチュア格闘試合を何気なく偶然、動画投稿サイトで知った彼は、高原の素質を見抜いていたのである!そして、、マックスの彗眼(すいがん)は決して間違ってはいなかった。メキメキとその頭角を顕して来ている高原の急成長ぶりに感銘を受け、深く興味を持ったからである。

そして、、、刻一刻と、マックス・モーガンとの試合の刻が、近づいてきていたのだ、、、!

 

そして、どうにか約束の時間ギリギリで会場に辿り着いた高原は、控え室のTVで、マックスの一つ前の試合を何気なく見ていた。だが、、

闘っている選手の一人の、あまりの異様な出で立ち・風貌に、とても不穏な空気を感じ、謎の悪寒を覚えた、、、。

その選手は、紫色のロン毛のボサボサ頭に、脳ミソが飛び出した様な、悪趣味な、気色の悪い髑髏の仮面を被っていた。そして、その言動も酷く荒々しく、粗暴で挑発的であった。しかも、その選手は、プロレスで反則とされる目潰しである、

毒霧や噛みつき、更にはパイプ椅子や木刀、有刺鉄線を巻き付けたバットの様な凶器まで振り回しており、

対戦相手を殺し兼ねない勢いのイカれっぷりであった。、、やがて、

その、あまりの素行の悪さが過ぎたのか、数人のスタッフやレフェリーに抑えられて会場からハケていったのである。、、、何なんだ、、、、

あのフザけた選手は、、!?

あんなのが、試合と呼べる訳など、

あり得ない!だが、世界には、まだまだ知らない、色んな意味で凄まじい奴が居るのだと、物思いに耽(ふけ)っていた高原。

 

 

[newpage]

そうこうしてる内に、ようやく、

マックス・モーガンとの試合の番がやって来た!

会場スタッフに促され、控え室を後にして試合会場の中へと入っていった高原!

ハリウッドスター、マックス・モーガン直々に推薦した男とだけあって、沸き上がる大歓声の中、少しこっ恥ずかしくも、堂々と登場する彼であった!!

 

程無くして、高原の後を追う様に、

けたたましい爆音で入場曲が鳴り響いていった!そして、ド派手に登場するマックス・モーガン!!

これが、、人気者の、滲み出るオーラ、、スターの風格と言うヤツなのか!、、、そして、悠然とリングの中に入って来たのであった!

そして、高原を目の前にして、こう言った。

「オ~~高原ァァ~~!やっと会えたなァ~!ユーのウワサは、前から聞いていたぜ~!強い奴と闘いたいと言うその粋は立派立派!、、、

バァァ~~ッットゥ、、このオレを相手にしても、全く同じ事が出来るかな~~!?」

 

とっさに高原は、

「へへへっ!アンタみてぇな有名な奴と、、スーパースターと、そろそろやり合いたいと思ってたんだ!

オォ~いいぜ~~、やろうぜ!!

けどな、俺だって、一筋縄じゃいかねぇぜ!?、、有名プロレスラーだかハリウッドスターだか知らねぇが、、、この俺の踏み台になるって事実にゃ~、変わりはねぇんだよ!!」と、怖じけるどころか激しく挑発し、煽り散らしてゆく高原であった!

 

それを聞いたマックスだが、挑発に乗るどころか、逆にその煽りを大いに喜び、勇しんで、深く噛みしめながら、こう言った。

「オォ~~!いいぞ~、いいぞ~~高原ァァ~~!ナァ~イススピリィィ~~ッツ!!、、やはりオレの目に狂いは無かったな。ハッハッハッハ!!いいだろう!ドーーンとかかって来い!胸を貸してやろう!!

ウィィィ~~~!!マックス、イチバ~~ン!!高原、ニバ~~ン!!

オ~ケ~!?」

 

 

[newpage]

こうして、、、いよいよ闘いのゴングが鳴り響いていったのである!

しばらく互いに牽制しつつ様子を伺っている両者。

そして、その静寂を打ち破ったのは

マックスの方であった!

かなりガタイの良い大男のマックスだが、その容姿にそぐわない、軽いフットワークで高原の迎撃も、涼しげな表情で躱(かわ)していった。

そして、僅かな瞬間、、高原の背後に回り込み、腰に手を回すマックス!その凄まじい怪力で、ガッチリと掴まれてしまい、為す術の無い高原、、、。そして次の瞬間!!

その体勢から、その怪力で後方へ持ち上げながら仰け反り、そのままマットに思い切り叩き付けられてしまったのである!

凄まじい衝撃が高原の全身を駆け巡っていった!!

その、あまりの大ダメージに、脳震盪を起こし、目の前が霞んで見えていた。、、、このマックス・モーガンと言う男、、コイツもやはり只者では無かった、、、そう痛感する。

この特大威力のプロレス技、、、

この技を『ジャーマン・スープレックス』と言う!

まだ、地面がクッション性の高いマットの上だったから良かったモノの、もしコレが路上等の硬い床だったら、、、そう考えると、かなり

身の毛がよだつ話である。

 

意識朦朧の高原だが、お構い無しに

決して追撃の手を緩めてはくれないマックスであった。

ローキック、エルボー、ラリアット、そして、以前闘ったロシアの軍人、トゥーラ・ハンの十八番である

関節技をも仕掛けて来たのである!

腕ひしぎ十字固め、、逆海老固め、、、からの、キャメルクラッチ!、、と、これでもかと猛攻を仕掛けて来るマックス!!

 

そして、

「ウィィィ~~~!!マ~~ック~ス、、、イッッチバ~~~ン!!」

と、ここぞとばかりに雄叫びを張り上げる!

誰もが、コレで決着はついたと思っていた。

だがしかし、、、このくらいで、、

この程度で、、ココで音を上げる高原日勝では無い、、、!!

マックスが油断して力を僅かに緩めた、その一瞬のスキを逃さずに、

今度は、高原の方が逆に関節技の応酬を繰り出していったのだ!

マックスの足をガッチリ固定し、ハンから会得した『クロス・ヒール・ホールド』をお見舞いする!

そして、痛そうにマットを転げるマックスへ、間髪入れずに『アームロック』をキメてゆく!そして、

その流れる様な動きに乗っとり、

『チョークスリーパー』を仕掛け、

一気に絞め落としてやろうと奮起していた!!

 

 

[newpage]

、、、しかし、この男、マックス・モーガンは、その桁外れの怪力を持ってして、、何と!その、純粋なる力(パワー)、、、たったそれだけで、

逃れる事など不可能とされる『チョークスリーパー』を外していったのである!!

とっさに危険と察知し、直ぐにマックスから離れる高原。

 

、、、何て化物なんだ。あのロシア特殊部隊最強の軍人、トゥーラ・ハンから命懸けで会得した関節技でさえ、通用しないとは、、、。

 

だが、そんな圧倒的劣勢にも関わらず、とても楽しそうな表情で心から闘いを楽しんでいるかの様な高原であった、、、!

溢れ出る闘志・煮え滾(たぎ)る闘魂を震わせ、その、戦闘に必要とされる能力を、自らを激しく鼓舞して向上させていったのである!

体内をアドレナリンが駆け巡り、マックスから受けたダメージも感じない程に、高揚していた!

そして、パワー・スピード・ディフェンス・テクニック・反射神経等々、、、底上げされていった!!

一方、対するマックスは、、その様を負けず劣らず、とても快活に楽しんでいた!

 

どうやら両者共々、良い意味で、

もう既にブッ飛んでいた様である!

 

そこから、お互い一歩も譲らない、

技に次ぐ技、力と力のぶつかり合い、血湧き、肉踊る激闘のトリガー(引き金)を引いていったのであった!!

このまま、永遠に終わらない闘いが始まってしまったのかと錯覚してしまう程の、超絶なる闘いであった!

 

 

[newpage]

、、、、あれから小一時間、、、

高原とマックスは、、今だに闘っていた!両者共に全身アザだらけ、

血反吐を吐きながら、顔面もパンパンに腫れ上がらせながら、『漢』と『漢』のドツき合いは今尚、続いていた。互いに、絶対に負けられない闘いが、、、其処に在る!

とでも言わんばかりに、その熱はどんどん加速していった、、!

 

だが、流石の高原も、最早限界だ。

、、、そろそろ決着をつけねば!

しかし、、正攻法で技をぶつけても、マックスの前では尽く見破られてしまう。なら、一体どうすれば良いのか、、、、そして閃いた!

マックスの、その巨体と怪力から繰り出される技は、どれも破壊力は抜群。だが、やはりその巨体が故に、

どうしても小回りは、あまり効かないのである。とは言っても、並の強者よりは遥かに俊敏であり、スキは限り無く0に等しいのだが、、、。

しかし、このままでは負けるのは必然だろう。

 

、、、一か八か、高原は初めての試みをやってみようと考えていた。

それは、マックスのその自慢の怪力を逆手に取り、利用してやろうと言うのである!

 

 

[newpage]

野太い大迫力の雄叫びを上げながら猛突進してくるマックス!

そこから、お得意のエルボーやローキック、ラリアット等を繰り出して、その重い攻撃の数々を全身に食らいながら、、ボロボロになりながら様子を伺っている高原。

だが、彼の体力も限界寸前である。

しかし、ココで倒れる訳にはいかないのだ!この怪力の化物に勝つ事が出来れば、今よりも更にもっと強く、、『最強』の座に近づく事が出来る!!

 

猛攻を尚続けるマックスは、今までで一番大きな声を張り上げながら、

「ウィィィ~~~!!マァァ~~ッックス!!イチバ~~~~ンンン!!!!高原ァァ、、、ず~~~っっとニバァァ~~~ンンン!!!!YEAHHHHHHHHHH~~~~!!!!、、、悪く思うな、高原ァァ~!勝負の世界は、決して甘くなど無い!辛く、厳しい、蕀の道なのだァァァ~~~!!、、、、

この技で、ユーは必ずマットに沈むのだ!ハァ~~ッッハッハッハッハァァァ~~~~!!!、、、、、

良い試合だったぜ、、ぶっ飛ぶが良い、高原ァァ!!ウィィィ~~~!!!!」

 

渾身の力を込めて、その巨体を激しく高速回転させるラリアット『マックス・ボンバー』を繰り出した!

文句無しに、最高威力となったその技を食らいながらも、その怪力を見事に利用する事に成功したのである!『マックス・ボンバー』を食らい、吹き飛ぶハズの、その刹那!

マックスの腕をガッチリ掴んで、

そのまま思い切りマットに押し倒し、『うでひしぎ十字固め』をキメる!そして、まだまだ怒涛の反撃は続いてゆく!そこから『アームロック』、『クロス・ヒール・ホールド』をキメて、手足を封じてからの、、、仰向け状態の無防備なマックスへ、森部の骨法秘技『通打』をブチ込んだ!!マックスの力や技を完封していった高原なのであった!

 

最早、タダのデク人形と化したマックス・モーガン。激しく悶え、転げ回る彼へ、、いよいよトドメの一撃をお見舞いするのである、、、!!

そして、、マックスのその巨体を

凄まじい力を振り絞って持ち上げ、

そこから後方へ大きく仰け反り、

そのままマットの上に痛烈に叩き付ける高原であった。

そう、マックスの十八番の得意技『ジャーマン・スープレックス』がキレイに炸裂したのだ!

そう、やはり今回も、、!流石の高原、此処に健在である。またもその身を持ってして学習し、瞬く間に会得した天才・高原日勝であった!

自らの得意技で、痛恨のダメージを負ったマックスは、脳震盪を起こし、もう既に意識は全く無く、完全に気絶しているハズ、、、だったのだが、何と立ち上がっているではないか!しかし、様子がおかしい、、、。その顔には生気が無く、

まるでゾンビの如く、フラフラと立ち尽くしていたのである。

そう、並外れた気概と根性と意地、執念だけが、彼を突き動かしていたのだ!!

 

 

[newpage]

、、、コイツ、、やはり只者では無かった!こんな根っからの戦闘狂は初めてだぜ、、!だが、、悪い気分じゃねぇ、と高原。

気絶しながらも、本能だけで無意識に立ち塞がるマックスに、敬意を示し、その心意気を汲み取って、

思い切りブチカマしてやろうと、

士気を高めていったのである!!

 

もう、攻撃を躱(かわ)す事も出来ないであろうマックスだが、高原は渾身の力を込め、激しく雄叫びを張り上げながらマックスの得意技である『マックス・ボンバー』で、リングロープの端まで吹き飛ばした!

コレで流石に終了だと思いきや、、、!またも力無く立ち上がって来たマックス!!

 

「オイオイ、、ウソだろ!?まだ、、立ち上がるのか!、、、ヘッ、、へへへ、、、コイツは桁外れの戦闘狂だぜ、、、!、、分かった。分かったよ、マックス!!

そこまでして勝ちてぇ、アンタのその思い、、決してムダにはしねぇぜ。、、、だから安心して休んでくれや、、。、、、いくぜェェ~~、食らいやがれェェ~~~!!

ウォォォォ~~~~~!!!!」

 

激しく雄叫びを張り上げて、マックスの懐に瞬時に潜り込み、そこから、またも『通打』をブチ込む!

普通だったら、苦しみながら動きも緩慢になってゆくのだが、既に意識の無いマックスの、その状態を確認する事は極めて困難なのであった。

 

しかし、それでもお構い無しに、続け様に、最後の決定打を狙うべく、

ナム・キャットのムエタイ技を披露する!!

高原の『銅回し回転蹴り』と、ナムの『パンチャマキック』を混合させた、まるで竜巻の様に強烈な連続蹴りを浴びせ、またも吹き飛んでいったマックス!そして、流れる様に、

ナムの誇るムエタイの大技『スパイラル・ニー』を炸裂させた!!

 

その鋭い膝蹴りをモロに食らったマックス、、、!顔面からドスンと

勢い良くマットに崩れ落ちていったのであった。、、、、勝った、、。

、、、やっと、、勝てた!!

 

 

[newpage]

、、マックス・モーガン、、、底無しの力と体力を誇る、とんでも無い強敵だった、、、。

だが、その勝利をようやく実感したのは、数分の後であった。

あまりの白熱に頭がバグる程の、

激しく、厳しい闘いであったのは言うまでも無いだろう!

 

そして、ピクリとも動かないマックスの元に、急ぎ足で救急スタッフがやって来て、担架に乗せられて会場から去っていった。

 

、、、しばらくした後、病院のベッドの上で目を覚ましたマックス。

その横には、それを見つめる高原の姿があった。

 

そして、高原を見たマックスは、こう言ったのである。

「そうか、、オレは、、、負けてしまったんだな。このアメリカ一のスーパースターである、このオレを、ユーみたいなアマチュア野郎に負かされるとは、、、。ハハハハ、、悔しいぜ、、、なァ高原よ!このオレの、この気持ちを、どォ~してくれるんだァァァ~~!?、、、、、

、、、なんてな!ハハハハハ!、、怒るな、ほんの軽いアメリカンジョークだ。真に受けんなよ!、、、

だが、、やはりオレの目に狂いは無かったぜ。、、高原日勝、、、ユーこそ、、ユーの様な才能溢れる強者こそ、、、これからの格闘技界には必用とされるのだ!、、、そろそろ、オレの時代も、いよいよ潮時なのかもしれないな。新時代に、、、頂点(TOP)に降臨するのは、、ユーの様な闘争心に溢れる若者なのだ!!

その為なら、オレは喜んでユーの踏み台にでも何にでもなってやる!!

、、、いいか、高原日勝よ!、、

絶対に『最強』の、、、真の『漢』になれよ!!オレは、ずっとチェックしているからな!!ウィィィ~~~!!高原イチバ~~ン!!マックスニバ~~ン!!、、、、、、アイテテテテ、、、、(笑)」

 

 

 

[newpage]

こうして、熱い男同士の友情を交わした二人は、別れの挨拶を済ませ、

また新たなる、、、次なる強者を探し求めて、旅立ってゆくのであった、、、、!!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。