7つの異世界 そして『魔王』   作:ずーさん

8 / 18
LIVE A LIVE現代編のストーリーです。オリジナルアレンジ多数有り!!
1994年にスーパーファミコンで爆誕し、半ば諦めていたところに、長き年月を経て2022年7月にNintendoSwitchにて発売し、当時プレイしたユーザー含め、話題沸騰のリメイク版に触発されたので、投稿しました(>_<)!!
今回は、元大相撲角界最強と謳われているハワイを拠点にしている超巨漢スモウレスラー、ジャッキー・イヤウケアのストーリーです!
その山の様な凄まじい巨体を最大限に活かした豪快な戦闘に着目していただけたら、最&高です(≧w≦)/ 

※※現代編は殆んど私自身の考察と解釈なので、あまり影響無いと思いますが、一応ネタバレも含みますので、展開を知りたくない方はご注意を❗❗※※


-現代編-⑥

照りつける灼熱の太陽、、白い砂浜と打ち付ける波の音、、吹き抜ける爽やかな風、、人々は皆、開放的な格好をしており、思い思いの日々をエンジョイしていた。そう、、此処は常夏の島・ハワイ。あの、リゾート観光地としても有名な場所である。日本から、そう遠くは無い、その島で、ゆっくりと羽を伸ばし、しっかり英気を養ってから日本へと帰国しようと考えていた。

 

だが、まだまだ世界には数多の強者が犇(ひし)めいているのは間違い無いのだが、一旦は日本へ帰って、久しぶりに故郷で修行をしようと考えていたのだ。

日本を飛び立つ前のあの頃より、

比べ物にならない程、、大きく成長した今の高原なら、無理に世界で武者修行しなくとも、そこそこある程度は、更なるレベルアップは可能だと、高原の格闘センスが、感覚が、

身体が、教えてくれたのであった!

 

 

[newpage]

ザザーーン、、、ザザーーン、、と、静かに波打つ白い砂浜の、光輝くビーチにて、貴重なオフタイムをエンジョイしている高原であった。

 

だが、そんなリゾート気分を一瞬で変貌させる出来事が起こったのである、、、!!

ビーチの中央付近が、何やらかなり盛り上がっているでは無いか!

一体何なのかと興味本意で近づいていく高原。大勢の人々を掻き分け掻き分け、その騒ぎの中心を覗いてみると、、、並みの人間の三倍は有りそうな、凄まじい巨漢が、一人の男と闘っていた。

どうやら、こんな所に来てまで闘いを目の当たりにするとは、思ってもみなかったのである。つくづく、

闘いに縁の有る、高原日勝であった!!

 

だが、その巨漢の大男と相手の男との力量差は一目瞭然であり、圧倒的な威圧感と、そのパワフルな破壊力で今にも飲み込まれてしまいそうな程の存在感を醸し出していた、大男の巨漢!!しかし、その出で立ち、、、何処かで見たかの様な気がしてならなかった。

しばらく、思い出そうと頭を巡らせていると、近くに居る観客が叫ぶ。

 

 

[newpage]

「オォォ~~!!いいぞォォ~~!!またいつもの豪快な『アロハリテ』でブッ飛ばしてくれェェ~~~~!!ジャッキー・イヤウケアァァァ~~!!!現役力士だった頃に果たせなかった頂点の夢、、、見させてくれェェ~~!!総合格闘技の、何でも有りのルールに乗っ取れば、ジャッキーが間違い無く一番強ェに決まってるぜ~~!!」

 

!!?

 

、、、そうだ、、!!かつて日本の角界には、凄い怪力の巨漢力士が居たのを思い出した高原!しかし、

ここ数年間、パッタリとその姿を見たり噂を聞いたりする事が無くなったと、残念に惜しんでいたのだ。

だが、まさか、こんな異国の地で、あのジャッキー・イヤウケアに出逢えるとは、予想外の出来事だ!

 

このハワイには、完全に羽休めにと訪れていた高原だったのだが、こんな超大物の元力士を目の前にして、黙ってスルーなんて事は、愚の骨頂である!!しばらくして、ジャッキーにコテンパンにされた対戦者は、スゴスゴと引き下がっていった。

 

そして、、いよいよ高原が満を持して、あのジャッキー・イヤウケアに挑戦して行くのであった!

 

去って行く対戦者の後ろ姿を確認し、そして高原が、こう叫んだ!

「ジャッキー・イヤウケアァァ~~!!この俺と闘えェェ~~~!!俺の熱い拳と闘魂を、、受け取ってくれェェェ~~~!!!」と、

熱烈に呼び掛ける!!

 

突然の連戦にも関わらず、快く挑戦を承諾したジャッキーであった。

そして、、、

 

「オォ~~、なかなか威勢の良いJAPネ~~~!!ユーみたいなエネルギッシュな男は嫌いじゃないネ~!

ミーの、サイドロープ(横綱)の夢の代わりには少々物足りないが、、少しは楽しませてくれるネ~~!!?」

 

こうして、ひょんな事から、思いがけない闘いの幕が、切って落とされたのである、、、!!

 

 

[newpage]

両者、互いにバチバチに牽制しつつ、様子を伺って見つめる事数秒、、、そして、高原は確信した。

全くと言って良い程、隙が無い、、、。流石、角界の実力No.1の元力士だ!格闘技の中でも、『最強』との呼び声が高い、相撲の中での頂点の称号、『横綱』!!

その称号を目指していた元力士とだけ有り、その技能・テクニックの高さは折り紙付き。ある程度、格闘技や武道を嗜んでいる者ならば皆、

対峙した時点で既に闘う前からその力量差が分かってしまうモノなのである。

 

そして更に数十秒、、、両者共に鬼気迫るオーラを放ちながら、激しく牽制し合ってゆく、、。

そして、その時!口火を切ったのは高原だった!!

 

『烈風正拳突き』と『銅回し回転蹴り』、ナム仕込みのムエタイ流キックの数々を、目にも止まらぬ速業でランダムに無数、繰り出していった!

しかし、ジャッキーの、その分厚い筋肉の壁の前では、ほぼ何も無かったかの如く、ダメージも皆無であった。まるでクッションの様に衝撃を吸収し、手応えすら殆んど感じられなかった、、、。だが、それでもどうにか、気を取り直して更なる猛攻を繰り広げてゆくのであった!!

 

再び『烈風正拳突き』を無数叩き込む、超ラッシュを展開する!

その一撃だけでも強力なその技を、何発も何発も立て続けに繰り出すのは、並大抵のテクニックでは、まず不可能だ。だがそれを、いとも簡単にやってのける高原のその技能(スキル)は最早、かなり至高の領域に足を踏み入れていると思われる。

その、怒涛の超絶ラッシュの正拳の嵐を浴びるジャッキーなのだが、、その手応えすら、殆んど感じられない程の、余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)とした出で立ちに唖然とする高原。そして、ジャッキーが口を開く。

 

「ンンン~~~、、、ユーの実力は、そんな程度なのか?ヌルい、、、ヌルいネ~~~!そんな、生ヌルいパンチ、アクビしながらでも受けられるネ~~!」

 

それを聞いて、神経が逆撫でされる高原は、

 

「何ィ~~!!この俺のパンチが生ヌルいだと!?、、、ヴォ゛ォ゛ォ゛ォ゛~~~!!ナメんじゃねェェ~~~~!!」と、激昂する!

 

[newpage]

そして、勢い良く空中に飛び上がり、ナムの大技『スパイラル・ニー』をブチカマす!!、、と見せかけての、ジャッキーの目の前で残像を残し、背後から勢いをつけた渾身の『トルネードプレス』をお見舞いしていった!!この技は、あの極悪レスラー、グレート・エイジャの十八番のプロレス技だ!

 

つまり高原は、森部の『あびせ蹴り』の動きを、他の技にも応用し、見事にやってのけたのである!

最早、高原日勝の格闘センスは、自分でも気付かない内に、とんでも無い急成長を遂げていたのであった!!

 

その見事な不意打ちにより、ようやく体制を崩し、怯んでいったジャッキー。そんな彼の隙を見逃す高原では無い!流れる様な動きでその巨体の懐に潜り込み、、、またも森部の骨法技を繰り出してゆくのである!

 

まるで大岩の様な、その土手っ腹に、渾身の力を込めた『痛打』を三連続でブチ込んでいった!

それには、要塞の如き鉄壁の防御力を誇るジャッキーでさえ顔を歪め、苦しそうに悶えていたのである。

だが、それでも油断大敵だ!間髪入れずに再度、ナムの『パンチャマキック』で痛快にフキ飛ばす!!

そして、フキ飛んだジャッキー目掛けて遥か上空へ飛び上がってからの、『スパイラル・ニー』をお見舞いしていったのだ!

 

それには、流石のジャッキーも大ダメージは免れず、苦悶の表情をしながら、、、その闘志にようやく火が付いた様である。やがては、、

凄まじい気迫が漂ってきていた、、、!!そして、ジャッキーが口を開く。

 

 

[newpage]

「オォォ~、、、ミーを、、、本気で怒らせてしまったネ~!?、、もう、タダじゃ済まさないネ、、、絶対に、ユーみたいなJAPにナメられたままにはさせないネェェ~~~!!」と、声高々に激昂した!

 

高原は、

「あぁ~、いいぜェェ~~!思い切り来いよォォ!!ジャッキー・イヤウケアァァァ~~~!!角界最強のアンタの真の実力を、この俺に見せてくれよ!!」

 

だが、そんなダイナマイトの導火線に火を付けるかの危険な状況にも関わらず、心底、その闘いの予兆に欣喜雀躍(きんきじゃくやく)している高原日勝であった!!

 

そして、再び口を開くジャッキー。

 

「フフフフフフ、、、言ったネ~~!?、、JAP!!、、後悔しても知らないヨォォ~~~!!?ミーが本気を出したらユーみたいな、、、『FUCKIN’JAP』、、、一瞬で消し飛んでしまうネェェェ~~~!!!」

 

 

[newpage]

こうして、完全に戦闘モードになってしまったジャッキーは、その相撲で培った、まるで重戦車かブルドーザー、大型ダンプカーの如き凄まじい猛突進で、高原に迫って来たのだ、、、!!

 

そして、そのまま目にも止まらぬ無数の張り手を猛烈に繰り出してきた。それは、歌舞伎の様な派手なメイクを施しているスモウレスラーの、、あの格闘家の技に、とてもよく似ていたのであった、、、!

その、とんでも無く重い一撃一撃が、高原の全身にヒットしていき、何度も意識が飛びそうになった。

その技に敢えて名前を付けるとしたら、やはり、あの名称しか無い。

そう、『百烈張り手』だ!!

 

その、凄まじい張り手の応酬を食らい、大きく仰け反る高原に、更に別のタイプの張り手を繰り広げてきた、、!!

それはまるで、暴風の嵐が吹き荒れる程に強烈な、ジャッキーの持ち技『アロハリテ』を繰り出したのだ!

見た事も無い様な、ド派手で莫大的且つ猛烈な、真空張り手の応酬であった!!

 

大きくフキ飛び、全身を激しく痛め付けられた様で、たまらず砂浜の上にダウンする高原。、、、ふと天を仰ぐと、そこには青い空と白い雲、、燦々(さんさん)と照り付ける太陽の光が、高原に降り注いでいる。

このまま、、闘いなんて忘れて、

グッタリと眠りたいと何度頭を過(よぎ)った事だろうか、、、、

 

[newpage]

だが、しかし、、、そんな高原を現実に引き戻すかの如く、ジャッキーはその巨体に大きく息を吸い込み、何やら張り詰めた表情で踏ん張る姿勢を取り、力を溜めている様な動作をしていたのだ、、、!

 

そして、突如、その身体中から大量の蒸気が吹き出し、高熱を帯びた強烈なオーラを周囲に放ち、、、

カッッと目を見開いたジャッキー・イヤウケア、、、!

、、、そして次の瞬間!!

 

ジャッキーの巨体が天高く上空へと飛び上がり、そこから高原目掛け、あり得ない高熱と闘気を纏った、まるで溶岩の塊の如く真っ赤に変色した、大きな拳を豪快に叩き込んでいった!!

 

咄嗟(とっさ)に、この攻撃を食らったら怪我どころでは済まないだろう、、と判断し、ギリギリ寸でのところで回避出来たのである。

しかし、その回避した所の地面は大きく抉られ、そのあまりの衝撃で、巨大なクレーターが出来上がっていたのだ、、、。

 

それを見た高原は、

「!!?、、な、、な、、、何だとォォ~~!?、、、オイオイ、こんなの有りかよ!コイツ、、本当に人間か、、、!?」と声を洩らした。

 

対してジャッキーは、

「シュ~~~~、、、、よく躱(かわ)したネェェ、、高原ァァ~~!!

ミーの、この最強の必殺技、、、『大激怒岩盤割り』を躱(かわ)すとはネェ、、、ユーは、、ラッキーボーイネ~~~~!!」

 

だが、確実にその大技を躱(かわ)したハズだったが、身体中がやたら熱く、そして所々を軽い痙攣を引き起こしていたのであった、、。

その、凄まじい破壊力の闘気と熱気、衝撃に晒された所為で、火傷と麻痺を負ってしまう程の、人間離れした必殺技であった、、、!!

 

[newpage]

しかし高原の心は、決して折れる事は無く、諦めてなどいなかった!!

その、自分自身の実力にすっかり酔いしれている様な、厚顔無恥(こうがんむち)な怪物に、、、『敗北』と言うモノを味合わせてやろうと、気合いを入れ直し、奮起して士気を高めていったのである!!

 

そして、目の前には、、、まるで山の如くドッシリと立ち塞がるジャッキー・イヤウケア。

 

「このヤロウ、、、イイ気になってるのも今の内だぜ!!」

 

そして、ジャッキー目掛け猛突進していき、そこから強烈な『烈風正拳突き』と、ムエタイ流キックの連続攻撃を、いくつもいくつもブチ込んでいった!咄嗟(とっさ)に張り手を繰り出そうとするジャッキーだが、すかさず目の前でパンッッ!と手を叩き、『ねこだまし』で意表を突き、一瞬の隙を作り出した!

そして、忽然と姿を消し、背後から俊敏な動きで『銅回し回転蹴り』の遠心力を応用した、『パンチャマキック』を無数ヒットさせていったのであった!!

 

その、フキ飛んだジャッキーの後を追う様に天高く跳び上がってからの、『スパイラル・ニー』を繰り出していった高原!だが、まだまだ彼の快進撃は止まる事を知らない。

その、怯んだ隙に頭をガッチリ脚で掴み、固定し、脚力をフルに発揮して、そのままその巨体を、、地面に脳天から叩き込んでいった!そう、極悪レスラー・エイジャの『フランケン・シュタイナー』だ!

だが、しかし、ココは砂浜の上、、、その本来の期待出来る様なダメージは望め無かった。しかし、そんな事にはめげずに、次の攻撃を仕掛けていくのである!

間髪入れずに今度は、ロシアの軍人・ハンの関節技『アームロック』と『クロスヒールホールド』で、綺麗に手足を同時に封じる事に成功する!どうやら、体力と防御力は有っても、関節技にまでは対処が追い付かなかった様である。

 

 

[newpage]

ようやく見出だした光明に、喜色満面(きしょくまんめん)の高原だったが、、、その喜びも長くは続かなかった。激しく憤慨し、強烈な闘気を放ちながら、その身体中からは超高熱の蒸気を発していた、、、!!

そのあまりの高温から、周囲の気温まで、どんどん上昇させていった。

 

そして、ジャッキーが、こう言う。

 

「もう、お遊びはヤメにするネ、、、ユーのミラクル(奇跡)は、、、、ココまでネェェ、、、ユーの行き着く先は、、、HELL(地獄)!!、、、そう決まってるネ~~~!!オ~ケ~!?『FUCKIN’JAP』!?、、、フフフフフフ、、、ミーが、、地獄の、、、閻魔大王ネェェ~~~、、、、Go、、to、、、、、HEeeeeeeeeeLLlllllllll!!!!」

 

 

その激しい煽りと挑発に、すっかり怒り心頭の高原は、ジャッキー目掛けて超スピードで突進していった!

だが、それをヒドく冷静に眺めているジャッキー。一体何を企んでるのだろうか、、、。

 

そして、再び目の前で森部の『あびせ蹴り』の動きで背後に回り込もうとした、その矢先、、、高原が残像を残すより速く、その巨大な手でガッチリと掴まれてしまう、、、。

そのまま背中に腕を回され、思い切り締め付けられる!まるでそれは、『ベアバック』である。その、とんでも無い怪力で、みるみる圧迫される、、、息が出来ないくらいの、その超絶パワーに、すっかり圧倒される高原。上半身のアバラや背骨がビキビキと悲鳴を上げ、、痛烈に締め付けられてゆく、、、。その様は、まるで『サバ折り』である!

 

その、あまりの激痛で何度も気を失いかける高原だったが、ようやく、その締め付ける大きな腕が緩んでいった。しかし、安心したのも束の間、、突然、ジャッキーの身体が激しく回転し、そして次の瞬間!

その、遠心力を加えた怪力を持ってして、思い切り投げ飛ばしていったのである!!

この技は、ジャッキー独自の、カウンターとして主に繰り出す技『鬼不動返し』である!

 

やっと締め付け地獄から解放された高原だったのだが、、あまりの大ダメージで苦しそうにのたうち廻る、、、。

そしてそんな高原に、再びあの、ジャッキー・イヤウケア最強の超必殺技『大激怒岩盤割り』が、、、その、鬼の如き無慈悲な追撃が、迫ってきていた、、、!!

遥か上空から、超高熱の闘気を帯びた、その巨体と、赤黒く変色している、その大きな拳が、、、!

更に肥大化していき、激甚な勢いで高原の眼前に急降下してきたのだ!!

 

 

[newpage]

だが、しかし、今の高原には最早、躱(かわ)す力すらも残っていない、、。そして、、、その、今まで味わった事も無い、超強力なその一撃を、モロに直撃させてしまったのである、、、。

 

その時、大地が轟音と共に大きくメリ込み、深く抉られていった、、。

高原を中心に、周囲の地面がクレーター状に陥没し、目で見て分かるくらいに超絶な高熱と蒸気が取り囲んでいた、、、!!やがて、口から大量に血を吐き、悶え苦しみ、、そして、完全に気絶してしまった高原であった、、、。白目を剥き、近くのジャッキーが何かを問いかけ、喋っているが、一切、、反応したり、応じる事など不可能である。高原の上着はボロボロに焼き焦げ、アバラも何本かイッてしまった様で、内臓まで数ヶ所イカれてしまったのであった、、。

死地をさ迷い、その中で高原は夢を見ていた。そこには、今まで熾烈に闘ってきた強者達が一同に会し、高原を取り囲む様に見下ろしている。

そして皆、挙って高原を嘲笑うかの如く酷く蔑み、ボロカスに見下していたのである、、、。そして、ようやく終わったと思い、安堵した瞬間、また再び取り囲まれ、見下ろしているところから、同じ様な事を繰り返し行われていたのだ、、。

永遠に終わらない悪夢の輪廻の中に閉じ込められてしまったかの状況であり、高原にとってみれば、、、

それは正に無間地獄にも等しき拷問である。すっかり意気消沈した高原は、そのまま暗い闇の奥底へと埋もれてゆく、、、、。

 

だがそんな最中、天から突如目映い強烈な閃光が高原を照らしていく!

そして、また再び彼を取り囲む様に立つ強者達が現れる、、、!!

 

 

[newpage]

「もう、、いい加減にしてくれ!!俺は、、そんなに弱いのかよ!、、、チクショウ、、、なんで、、そんな事、、言うんだよーーー!!、、チクショウ、、、、」

 

しかし、そんな深く落胆する彼を、皆は激励し、勇気付け、鼓舞してゆく。、、、何が起こっているのか、拍子抜けしたが、ようやく理解した高原!どうやら、、、さっきの奴等は、高原の弱い、負の感情が呼び寄せた幻覚であったのだろう。

必死に闘う彼でも、やはり人の子。

弱く、脆い部分もちゃんと持っているのである。

 

そして奇跡的に意識を回復させていった高原日勝!!九死に一生を得て、死地から回生したのだ、、、!

瀕死の重症から生還したお陰からなのか、その身体中から、あり得ないくらいに活気が満ち溢れ、身体の奥底から沸き上がる闘志が充填していったのだ!

あれだけの重症を負ったにも関わらず、その痛みまで然程感じないまでに治癒されていったのであった。

やがて、信じられないくらいに身体が軽くなり、まるで羽でも生えているかの様であった、、、!!

 

今の俺だったら、、、誰にも負ける気がしない!!

死の淵をさ迷った高原日勝は、信じられないくらいにレベルアップし、その戦闘能力を大きく飛躍させていたのだ。そんな超パワーアップした高原を見ていたジャッキーは、驚きの色を隠す事が出来ず、こう洩らしていた。

 

「、、、JAP、、!?ユーは本当に、、あの高原なのか?、、あ、、、あり得ない、、あり得ないネ~~~!ミーの渾身の力の、、、フルパワーの『大激怒岩盤割り』を食らって立ち上がれる奴など、、この世にいるハズ無いネ~~~~!!ユーは、、、化物かァ゛ァ゛ァ゛~~~!!!?」

 

すかさず高原は、

「へへへへ、、、安心しろよ!正真正銘、ちゃ~んと人間だぜ、俺は!!ただ、、他の奴よりか少しばかり諦めが悪いだけだ。ただ、それだけだぜ!!」

 

だとしても普通なら、こんな事は奇跡でも起こらない限り、まずあり得ないだろう、、。

だが、長い歴史の中で、人体は『未知なる小宇宙』と説く学者や専門家もいる。未だ科学でも説明がつかない現象が起きたとしても、決して不思議では無いのだろう。

それを、まざまざと見せつけ、証明した高原日勝、、、!!

 

 

[newpage]

その様を見て、すっかり激しく取り乱し、躍起になっているジャッキーに、再度闘いを挑んでゆくのであった!

だが最早、今の超絶パワーアップした高原との力の差は歴然であり、形勢逆転であろう。

 

そして、先に仕掛けるは高原!一瞬で間合いを詰め、そこから『烈風正拳突き』と、森部の『痛打』の激烈ラッシュを展開させた。その凄まじいミラクルラッシュにキリキリマイで、一杯一杯のジャッキーなのであった。しかし、ジャッキーにも闘いの意地がある!目をカッッと見開き、、仁王の如き凄絶な形相で睨み付けながら、強烈な投げ飛ばし『鬼不動返し』を発動した!、、、だが、投げ飛ばされた高原は、難なく涼しげに体勢を正し、着地した。

そして、直ぐ様、超絶な猛突進をしてゆくのである!!

 

そこから、森部の『あびせ蹴り』と、自身の『銅回し回転蹴り』をミックスし、更には独自のアレンジを施した技『銅回し旋風脚』をお見舞いしていった!!

 

みるみるダメージが蓄積され、へばっていくジャッキーだったが、闘いに情けや温情は無用。そう言わんばかりに、次はマックス・モーガンの強力な回転ラリアット『マックスボンバー』を繰り出し、そのジャッキーの巨体をもフキ飛ばしていった!

そして更にもっとフキ飛ばすべく、高原は、荒れ狂う暴風の如き強烈な無数の張り手を発動させた!!

そう、これはジャッキーの持ち技『アロハリテ』だ!

最早、さも当然の様に相手の得意技すらも、その身を持って学習する天才・高原日勝であった!!

 

そして、次に繰り出すのは、、、深々と大きく息を吸い込み、気合い・闘気・身体エネルギーを熱に変え、、、天高く飛び上がってゆく!

 

それは、ナムの『スパイラル・ニー』やエイジャの『トルネードプレス』よりも遥か上空へと舞い上がる、、、!!

そして、そこからジャッキー目掛け、その、超高熱を纏った溶岩と化した拳を思い切り振り下ろしていったのである!!そう、、、何と、ジャッキーが誇る最強火力の大技『大激怒岩盤割り』すらもラーニングしていたのであった!

 

その特大威力を受け、ジャッキーの周りが深く抉れていった!

そして、その巨体を激しく痙攣させ、片膝を付き、意識朦朧の状態。

だが、、この大技をマトモに食らって、フラフラだろうと、片膝を付く程度だとは、、、。

己の技で倒れる訳にはいかないとゆう、意地と執念だろうか、、、!?

流石、角界最強と謳われた程の実力者だけの事はあったのである!!

 

しかし、そのプライドを大きく傷付けられたジャッキー・イヤウケアは、、、その、憤慨する怒りのパワーを持ってして、渾身の力で放つ、最高威力の『アロハリテ』を繰り広げていった。

だが、必死にフキ飛ばされまいと脚を大きく開き、腰を落として踏ん張る高原!

少しでも気を抜いたその刹那、ビーチの遥か向こうまでフキ飛ばされるのは明白である。その、吹き荒れる暴風の最中、、一歩、、また一歩と、着実に前進し、ジャッキーの元に近づいてゆく高原、、、!!

 

 

[newpage]

そして、そこから渾身の力を振り絞った『銅回し回転蹴り』が見事にクリーンヒットしていった!、、、、と思いきや!?、、咄嗟(とっさ)に『ねこだまし』で意表を突いてからの、無数の張り手の応酬、、『百烈張り手』を繰り広げていったジャッキー!!その、激しい張り手の連続攻撃に、手酷くダメージを負い、全身打撲、、、だが、しかし、今の、、大幅なパワーアップを果たし、気分も高揚している高原には、致命的なダメージには遠く及ばないのである、、!

やがて、なかなか倒れない、諦めの悪いジャッキーに、この闘いの舞台から速やかにご退場願おう!とでも言わんばかりに、超絶怒涛の、、、息もつかけぬ連続攻撃を展開してゆくのだ!!

 

だが、その巨体と怪力を持ってして、突っ込んで来る怪物、ジャッキー・イヤウケアの攻撃を、ヒラリヒラリと蝶の様に躱(かわ)していき、そして、高原が攻撃に移る際は、蜂の様に苛烈に仕掛けてゆくのである!

ジャッキーの豪快な張り手を難無く躱(かわ)し、その腕をガッチリ掴み、軍人・ハンの関節技をお見舞いするのだ!『アームロック』からの、流れる動きで『クロスヒールホールド』から、『キャメルクラッチ』、更には『コブラツイスト』へと技を次々に繋げていった!そして、次に仕掛けるは、マックスやエイジャの得意なプロレスの大技『ジャーマンスープレックス』と『フランケン・シュタイナー』を続けざまに繰り出していったのだ!!

 

だが、そのあまりの猛攻に、すっかり逆上したジャッキーが高原を掴み、『鬼不動返し』を仕掛けようとしていた。

 

しかしそれをモノともせず、逆に、いつの間にやら会得した、その技を利用して高原自身も『鬼不動返し』をカウンターとして発動し、そのジャッキーの巨体を豪快にブン投げ飛ばしていったのである!!

敢えて言うならば、『鬼不動返し返し』とでも言うのだろうか、、、!

 

[newpage]

最早、今の覚醒した高原だったら、驚異でも何でも無くなったジャッキーに、、正に今こそ、、、角界『最強』の彼に打ち勝つ、千載一遇の大チャンスだ!!

 

奮起した高原は、そこから、、、いよいよトドメの大技をお見舞いするべく、、、大きく気合いを溜め、渾身の力を身体中に爆即チャージさせてゆく高原!!そして、その膨大なエネルギーを大爆発させ、身体から超高熱と蒸気を発しながら、仰向け状態のジャッキーに、遥か天空に飛び上がり、そこから強力無比な拳を叩き付ける大技『大激怒岩盤割り』を持ってして、、、遂に、今までの強者で最も『最強』に近い怪物、ジャッキー・イヤウケアは、高原のその拳を受け、ノックアウトされたのであった、、、!!

 

、、、か、、勝った、、!!!

 

正に、命と命の削り合い、、、『死闘』と呼ぶに相応しい闘いだった!

 

そして、ジャッキーは、その大きな腹を拳型に陥没させ、周囲の地面は深々と抉られ、クレーターになって、痛々しい姿でメリ込んでいるのであった、、、!!

 

 

完全に意識を失い、気絶しているその様を確認すると同時に、力が抜けたのか、砂浜の上にバタン!と倒れ込む高原、、、。

 

両者、意識不明の重態である事には変わり無かったのである。

しばらくした後、救急車がビーチに到着し、二人を担架に乗せ、病院へと運ばれて行った、、、、。

 

 

[newpage]

、、、そして3日後、病院のベッドの上で目を覚ます高原は、全身を包帯でグルグル巻きにされ、片腕、片足にギブスをはめている、痛々しい姿であった。凄まじい激闘の爪痕を痛感せざるを得ないのであった、、!

 

そうだ、ジャッキーはどうなったのだろうか!?だが、ベッドから起きようとした高原の全身を激痛が駆け巡る、、。最早、ベッドから一歩も動く事も出来ない状態の高原であったのだ。それはとても、居ても経ってもいられないモドかしい気持ちであった、、、。

 

しかし、そんな静寂をブッ飛ばすかの如く、突然、病室外の廊下が騒がしい!、、、そして!!

 

「高原ァァ~~!!何処だァァァ~~~!!オ~~~イ!タ~カ~~ハ~~ラ~マ~サ~~ル~~~~~~!!!!」

 

腹の底から鳴り響く様な、空気がビリビリする様なけたたましい野太い声が病室中に響き渡った!!

この声はまさか!?そう、、間違い無い!!ジャッキー・イヤウケアだ!、、そして次の瞬間!

その、大岩の様な凄まじい巨体の大男が高原の病室に入って来た!!

そして、入って来る時、大きな腹が邪魔して入口に引っ掛かっていたジャッキー!

その後、高原の前で話し出す。

 

「オォ~~高原ァァ~~!!、、、何て不様な姿なんだァァァ~~、、、スマンな高原ァ~!このミーともあろう者が、ユーみたいなド素人のJAPに本気を出してしまうなんてネ~~、、、これじゃあプロのFIGHTER失格ネ~~、、、。」

 

それを聞いた高原は、謝られているのかバカにされてるのか、貶(けな)されてるのか哀れみを受けているのか、、何とも微妙な気持ちにさせられた。

しかし、よ~~く考えてみたら段々腹が立ってきた!そして、

 

「ハァー!?この俺がド素人だとォォ!?フ、、フザけんなよォォ~~!!」と怒りを顕にし、その溢れんばかりの激情をグツグツと煮え滾らせた所為なのか、その身体中の痛みがみるみる引いていったのだ!!

そして咄嗟(とっさ)に包帯とギブスを取り、その足で床に立ち、ジャッキーに突っ掛かっていった!

 

その信じられない回復力に、驚愕するジャッキーであった。

高原とジャッキー共に両者は、内臓損傷、全身打撲、骨折と、、常人なら絶対安静の状態で、それをたったの3日でピンピン動ける事など、まず絶対にあり得ないのである。

 

どうやらこの二人は、常識では考えられない、人智を超越した様な化け物だったみたいだ!!

そして互いに、

「ネジのブッ飛んだイカれ野郎だな~~!!」と、

豪快に、痛快に笑い飛ばしながら病院中に二人の馬鹿笑いが鳴り響いていった!

 

[newpage]

少しして、看護師長がやって来て

「院内ではどうかお静かに!!騒ぐなら、外に出てからにして !!、、本当にもォォ~、、、一体何考えてんのかしらァァ~~ 、、ブツブツブツブツ、、、、

、、あら、、、?そう言えば、あの二人って、確か3日前に同時に運ばれて来た患者よね!?、、え?、、、何でもう動けるの!?、、え?、、、、えぇぇぇ~~~~!!!?」

 

驚き慌てふためく看護師長を尻目に、今だに笑い合っている二人!

だが、いくらピンピンしている様に見えても、その身体に蓄積しているダメージは、まだとても全回復しているハズも無く、結局は約1ヶ月程の入院生活を余儀無くされたのであった。

 

そして1ヶ月後、、、退院の日。

高原とジャッキーは、すっかり仲良くなり、お互いに頭より先に身体が動く様な直情タイプであり、似た者同士、意気投合していたのであった!!そして、熱い友情を交わし、互いを熱烈に称賛し、やがて、、、名残惜しくもジャッキー・イヤウケアに別れを告げ、先に病院を後にしたのであった、、、!

 

 

今回の相手は、予期せぬハプニングの末に偶然出逢った強者。

本来、ここ、ハワイには休養の為にと訪れたハズだったのだが、とんだ休日(バカンス)になってしまったのである、、、!

しかし、得られたメリットの方が遥かに大きかった、、、!!

とても心踊る、有頂天外・恐悦至極の思いで溢れ返っているのであった!!

 

 

[newpage]

こうして、、、

ハワイでの計算外の、長い休息を、有る意味で存分に満喫した高原日勝は、久方ぶりに母国・日本へと帰って行ったのであった!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。