原神 トワリン撃破トロフィーRTA   作:ハナホジン

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ワシ「毎度、お世話になります」
ワシ「作品が入りました(お届けに上がりました)」
ぽまえら「また君か壊れるなぁ…(困るなぁ)」
ワシ「すいません」
ぽまえら「あーあ。やっぱり文章おかしいじゃないか(憤怒)」
ワシ「すいません」
ぽまえら「使い物にならないじゃないか」
ワシ「すいません」
ぽまえら「君じゃ話になんないから、誰か責任者呼んできてくれよ」
ワシ「すいません、それだけは…」
ワシ「すいません許してください!何でもしますから!」
ぽまえら「ん?今何でもするって言ったよね?」





本当にすみませんでした。
色々忙しかったし、作品作ってたら間違えて書いていたやつが消えてメンタルショックを受けたりしてやばかったんです(言い訳)

これからはちゃんと頑張るんで許して(願望)


エウルアちゃんの続きです。





私の復讐心 上

あれから私とアンバーは騎士団に入った。

 

騎士団に入ったことを叔父に伝えたら鬼の形相で私に怒鳴り散らしてきた。

 

お前はなにを考えているんだとか、こいつらの犬になるつもりかとかどうとか言ってきた。

 

もうこんな肥溜めみたいなところに1秒もいたくないから叔父のことを無視して私は縁を切ると伝えて出て行くことにした。

 

泊まる家がなくなった事をアンバーに相談したら、

 

「じゃあ、私のところにおいでよ! 私の家、今おじいちゃんと二人で暮らしているけどまだ空き部屋はあるし、一人増えたところでなんの問題もないよ」 とアンバーがキノコピザを頬張りながら言ってきた。

 

リスみたいで可愛いと思いながらアンバーのその案に甘えさせてもらった。

 

 

 

あの後、私はアンバーの家にお邪魔させてもらうことにした。

 

急に押しかけて申し訳ないという気持ちとなにか投げつけられたりするかもしれないという気持ちがごちゃまぜになっている頭でアンバーのおじいさんに「泊まりたいです」と言った。

 

しかしおじいさんは私を迫害するどころか笑顔で歓迎してくれた。

 

こんなに優しい人達と会えて、私は初めて幸せという事を感じれたのかもしれない。

 

「今日は新しい家族が増えるなぁ」と言って、おじいさんが持ってきてくれた晩ごはんはとても豪華なものだった。

 

そしてさり気なく、おじいさんが家族と言ってくれて、私はとても嬉しかった。

 

嬉しすぎて目から涙が零れ落ちそうになったけど、この暖かい空気を壊したくないから無理やり涙をムーンパイと一緒に飲み込んで、少ししょっぱいけれど甘い、サクサクした幸せを形にした物を噛みしめるようにしっかりと味わった。

 

心も身体も暖かいや

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、今日は騎士団の新人研修の日だ。

 

アンバーと一緒に騎士団本部に向かい、それぞれ研修官のところへ向かう。

 

と思ったが私だけは例外だったらしい。 

 

私のところだけ研修官がいない、いや配属はされたらしいが逃げたらしい。

 

そこまで私と関わりたくないのかと思ったところにジンがこちらに寄ってきた。

 

「すまない、どうやら彼は風邪を引いたから君の指導はできないと言っていたよ」 ジンは申し訳無さそうに言ってきた。

 

この人はやっぱり優しいな、私に気を使っているんだろう。

 

「そこでだな、君はアンバーと仲が良いだろう? アンバーのところで一緒に訓練を受けてくれないか」 とジンは言ってきた。

 

私はその人も嫌がって逃げ出してしまうんじゃないかと言ったが

 

「大丈夫さ、彼は君を良くも悪くも人を差別しない、もうちょっと敬語とかを使ってほしいけどな…」 と最後のところはボソッと吐いた、この人も彼に対して苦労しているんだろうと思った。

 

それで、その彼は誰なのかしら? とジンに聞いたら

 

「あぁ、彼はロイ、ロイ・マスタングさ」 ジンは先程の疲れた顔から一変、少し明るくなって自慢をするように胸を張った。

 

なんでドヤ顔をしているんだろうと思ったり、あの人に指導してもらうのかという少しの不安と期待を抱いた。

 

「アンバー!! 少し良いかい?」 とジンは大きな声でアンバーを呼んだ。

 

「は、はい!! ジンさん!!」 とアンバーはこちらまで走ってきたら、ピシッと姿勢を正して緊張しながら言う。

 

「君のところの研修官に彼女を案内してほしい、君たちのところは特別に一対二でやってもらうから説明をお願いしてほしいな」 とジンじゃアンバーに説明した。

 

「わ、わかりました!! エウルア行こう!! し、失礼しました!!」 とアンバーは言い、私の手を引いてそのロイのいるところに連れて行った。

 

なんで緊張しているの? とアンバーに聞くと

 

「だって偉い人だし、もし私が失礼なことをして怒らせたら嫌だし…」 とアンバーは口をとんがらせて言った。

 

大丈夫よ、貴方は優しいから人を怒らせることなんてしない。 なんなら、いつもみたいに笑顔で元気良く喋ったほうが相手も嬉しい気持ちになるわよ とアンバーの肩に両手を置いて、諭すように言った。

 

「…うん、そうだよね…、わかった!! やってみる、ありがとうエウルア!」 とアンバーは笑顔を私に向けて言ってくれた。

 

初めて会った時もその笑顔で私は嬉しい気持ちになったんだからね と胸の中で呟いて、アンバーと一緒にロイのいるところへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

待合場所に進んでいくとそこに黒髪の男が佇んでいた。

 

ロイと確認し、彼のところへと近づいていくと彼はこちらに気づいたのか顔を向けてきた。

 

彼の生気が宿っていなさそうな顔と深淵のような目が私達に向けられている。

 

正直、私は恐ろしいと思った。

 

私に対して嫌悪感を抱いているのか歓迎しているのかわからない、ただただ無表情な顔が、目が私達二人の心を縛った。

 

「は、始めまして!!、今日から騎士団の一員になりました、アンバーです!!、所属場所は偵察部隊です!!、よろしくお願いします!!」 とアンバーは元気よく笑顔で言った、アンバーのおでこから冷や汗が出ている。

 

私もアンバーの自己紹介に続いて私も「エウルアよ、わざわざ自己紹介させるなんて、この恨み覚えておくわ」と強気に言った。

 

アンバーは目を大きくしてこちらに顔を向けた。

 

こんなところで弱気になってしまったらまた舐められてしまうから、私は勇気を出してわざと不敬な事を言った。

 

殴られてしまうだろうか、いや、大丈夫だ。 きっとあの時の事を覚えているだろう。

 

「ロイだ」 ロイは私達にそう一言だけ言った。

 

怒っているのか怒っていないのかはわからないが表情を変えずに言ってきた。

 

そこから少し静寂の時間が訪れた、気まずくてなにかを言おうとするが話題が出てこない。

 

アンバーの方を見てみるとアワアワと目を回して口がパクパクしている。

 

「なぜ、二人なんだ?」 とこの空気を壊すようにロイがこちらに言ってきた。

 

「貴方本気で言っているの? はあ、まあいいわ説明してあげる。私はローレンス家の者なの、ここまで言えばわかるでしょ? こんな私を指導するなんて嫌という理由で貴方のところに行くことになったの、しょうがなく貴方の元で受けてあげるわ」 この流れに乗っかるように私は言った。

 

「そうか」 ロイはどうでもよさそうにため息をついて言った。

 

ジンの言ったとおりだった、彼は確かに差別しない。

 

彼は全ての人をどうでもいいゴミとしか見ていないだろう、その目がその証拠だ。

 

当然私達もだ。

 

「やるぞ、持ち武器はなんだ?」 ロイは続けて言ってきた。

 

「え? ゆ、弓です!!」 アンバーは慌てて答えた。

 

「私は大剣よ」 私も続けて言った。

 

「…先に赤色、お前からやる、武器を持て」 ロイはそう言うと、近くに置いてあった的を拾い、今立っているこの場所から40mほど離れているところの三脚に的を置いた。

 

「まず10本打て」 ロイはこちらに歩いて寄ってきながらアンバーに言った。

 

「わ、わかりました!!」 アンバーは緊張しながらも弓を構える。

 

名前を教えたのに色で言うの? 本当にこいつ教える気があるのかしら、と思っていたらロイはその場におらず、辺りを見回すと武器が乱雑に置かれている武器置き場でガチャガチャと音をたてながらなにかを探していた。

 

「水色、お前は俺と打ち合え」 ロイは片手剣の木刀と刃の無い大剣を軽々と片手で持ち上げ、大剣の方を私に投げ渡してきた。

 

投げ渡された大剣をなんとかキャッチして、柄を握りロイの方に剣先を向けた、

 

「木刀で大丈夫なのかしら?」 と言ってみた。

 

明らかにただの木刀でこの鉄の大剣と比べたらひ弱な物だ。

 

しかしロイは「いいから来い」 と言い武器を軽く前に出して構える。

 

その立ち姿は腰を落としたりや腕に力が入っている訳でもなく、ただ脱力しており、自然体のままで立っている。

 

私はロイに向かって行き、斬りつけた。

 

いくら強いと言っても武器の性能でこっちが勝つと思っていた。

 

右からロイの腹に剣を当てようとしたら、当たらなかった。

 

詳しくいうと当たったが流されていた。

 

私はその勢いのまま今度は下から上に斬り上げる形で剣を振った。

 

しかしロイの木刀が私の大剣を止めた。

 

勢いが完全に乗る前に止めることで木刀の破壊や無駄なダメージを受けないようにするためだろう。

 

そう考えながら私は大剣を持ち上げようとした。

 

が剣は動かなかった、まだ木刀で抑えられている状態で上に上げようとしても少しも動かなかった。

 

「終わりだ」  するとロイは木刀を上げて、大剣を自由にした。

 

「武器を扱うための筋力、バランスが足りていない。 筋トレしておけ」 とロイは私に背を向けながら言い、そのままアンバーのところへと向かって行った。

 

簡単に言ってくれるわね、俺の力に対抗できるほどの筋力をつけろとか思っていそうだけど普通は無理。

 

大剣と片手剣、真っ向からぶつかったら絶対に大剣が勝つ。

 

しかし、彼の場合は別だ。

 

武器による性能差をものともしない彼のパワー、技術、あれを超えることなどできるのだろうか。

 

「赤色、引きの力がない、貫通できるまで力をつけろ」 ロイはアンバーに対して言った。

 

「わ、わかりました…」 アンバーは落ち込んでいるようだが10本中8本が的のド真ん中付近当たっているのだからそこは自信を持てばいいのに…。

 

こうして、私とアンバーとロイの1ヶ月の新人訓練が始まった。

 

ロイは全ての武器に精通しており、片手剣なのに弓、大剣に対するアドバイスは的確だった。

 

言葉が足りないから時折わからないところもあるが…。

 

ロイはアンバーに対しては色々の事を教えて言った、囮の作り方や尾行方法など。

 

アンバーは囮を爆弾化させて自慢していたのが可愛かった。

 

しかしロイは私には特にこれと言った事を教えてはくれなかった。

 

ちょくちょく技術的な面を教えてはくれるのだが、大体は筋トレか走り込みが多かった。

 

その筋トレとかのおかげで武器を自在に操れたり、さらなる破壊力が加わったのが少し腹立たしい。

 

更に訓練中、アンバーの弓の構え方を直している時にロイがアンバーの身体を触っているのも苛立った。

 

しょうがないとは思うし、ロイは性欲には無関心だと思うからそういう目で見たり、セクハラまがいの事はしないだろう。

 

私の視線に気づいたのかそっとアンバーから少し離れた。

 

やっぱりそういう感情を持っているのかしら。

 

 

 

 

 

 

 

 

そのある日、私はエンジェルズシェアでお酒を嗜んでいた。

 

ここの店主は金さえ払ってくれれば特に嫌な顔もせずにお酒を作ってくれるから気に入っている。

 

下の階では他の客に変な目で見られるので、あまり人が来ない二階で飲んでいた。

 

「やぁ、店主、いつものを頼むぜ」 下からどこからか聞いた声が聞こえてきた。

 

確か騎馬隊副隊長の人だったかしら。

 

「…梨蘭酒(りらんしゅ)」 今度はいつも聞いているあの人の声が聞こえた。

 

ロイもお酒とか飲むのね…、そうボソッとつい口から出してしまった。

 

それに梨蘭酒(りらんしゅ)って、確か滅茶苦茶強いお酒じゃなかったっけ? どんな酒豪も一口飲んだら夢の中に飛んでしまう、別名夢酒(ゆめしゅ)とも言われているほどだ。

 

「お前本当にそれが好きだなぁ」 副隊長の口から少しの呆れているかのような感情が出てくるのを感じる。

 

「おまたせいたしました」 店主の声と同時にグラスが2つ、置かれた音が聞こえた。

 

「それじゃあ、お前のその変わらない顔に乾杯」 ふざけている声が聞こえ、2つのグラスが叩きあう音が響いた。

 

私もその音が聞こえた時に一口、口に含んだ。

 

「それでだなぁロイ、お前のところのあのローレンスについてだが、ちゃんと指導してあげているのか? 俺が何度も見ても一人で黙々と剣を振っている様子しか見たことないぞ」

 

最近感じる視線がこの人からのだったのか、この後はどうせ私の事をつまみに酒を飲むんでしょう、気持ち悪い。

 

私は酒が不味くなると思い、席を立ち出ていこうと下に降りようとしていたが

 

「あいつは天才だから教えることはない」 ロイのこの発言で私の足は止まった。

 

「アドバイスしても逆効果になる、あいつの型はほぼ完成している、だから更に力を底上げしているだけ」 ロイは酒の入ったガラスを口のところまで持っていきガラスを傾かせた。

 

ロイの発言からは嘘は微塵も感じ取れなかった、私が貴族だから適当にあしらっている訳ではないと知って安心した。

 

しかし…。

 

「お前、なんか文節が可笑しくないか?」 私もそう思った。

 

 

 

 

それは急に起こった。

 

アンバーのおじいさんが失踪したのだ。

 

手紙もなにも残さずに消えたのだ。

 

更に騎士団ではある人の死亡により混乱状態にいたのだ。

 

失踪したと聞かされたアンバーは動揺していて、目に涙が浮かんでいた。

 

けどもアンバーは泣き言を言わずに私に「訓練所に行こう」 と言いその場から立ち去った。

 

私はアンバーの小さい背中を見ることしかできなかった。

 

その後は訓練をしていたがアンバーは黙々とただ一人で弓を撃っていた。

 

私はアンバーに声をかけることができなかった。

 

怖かった、これで変な事を言って嫌われたらどうしようなど、私は自分保身のために友を見捨てようとしてしまった。

 

ロイは今日、訓練所には来れず、その場では剣の振る風切り音と矢が的に当たる音だけが響いた。

 

この日は時の経ちが異様に遅かった。

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、アンバーはそこにはいなかった。

 

もしかしてアンバーも、と思い慌ててリビングに行った、そこの机にはカツサンドと置き手紙が置かれていた。

 

手紙を見ると先に訓練所に行っているとの事だ。

 

私は黙って、目の前にある椅子を引いて座りカツサンドを口に含んだ。

 

私はなにをやっているんだろう、親友が苦しんでいるのに呑気に朝ごはんを食べている。

 

作ってくれた善意を捨てないため? ただ単にお腹が空いていたから?

 

違う、私が貴族だからだ。

 

人のことより自分の事、自分が幸せだったらなんでもいい、そんなクズだからだ。

 

嫌だ、そんなクズになりたくない。

 

私は無理やりカツサンドを全て口の中に詰め込んで服を着替えた。

 

私は何よりもアンバーの事が気になった、彼女は恐らく、いやきっと辛く全てを投げ出してしまう状態にいるだろう。

 

私はアンバーがいるであろう訓練所に向かった。

 

なんてアンバーに声をかけたら良いんだろうと考えながら走って行った。

 

訓練所についたら、驚きの光景があった。

 

そこには泣いているアンバーと優しい目をしてアンバーを両腕で包んでいる様子があった。

 

多分、ロイがアンバーを慰めて上げたんだろう。

 

ここで私が出ても迷惑なだけねと思いながらその場からゆっくりと離れた。

 

その夜のアンバーはまた笑顔に戻っていた。

 

前日と比べたらマシになっただけで、万全に戻った訳ではない。

 

私はアンバーに謝った、これまでの愚かな行為を。

 

アンバーは少し困りながらも許してくれた。

 

だけどこれで終わりじゃない、次は絶対に見捨てない、絶対に救うと思いながらその夜は過ごした。

 

…ありがとう、ロイ。

 

貴方のおかげで親友が救われた、本当は目の前で言うのが筋ってもんだと思うけど言ったって特になんとも思わなそうだから心の中で感謝しておくわ。

 

この恨み覚えておくわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ロイとジンが任務で死にかけたらしい、この事は騎士団中、いや、モンド城中に知れ渡った。

 

多くの人がジンのところにお見舞いに行ったが、ロイのところに行く人は少なかった。

 

まぁ、ジンは多くの人に優しく接するからみんなから好かれているんだろう。

 

だがロイはモンド城内での仕事はあまりせず、場外での戦闘、探索が多い、遊撃隊だからなのかもしれないが。

 

私とアンバーは一緒にロイのお見舞いに行った、ロイのいる部屋に入るとそこには、安らかな顔で眠っているロイがいた。

 

「ロイさーん…、大丈夫ですかー…」 アンバーがロイの顔の近くに寄って小さな声で言った。

 

近くにある机を見るとセシリアの花が花瓶の中で元気に輝いている。

 

ロイの顔を再び見ると首元に白い跡がついている。

 

私はその痛々しい跡を優しく撫でた。

 

この私に心配をかけさせたことを覚えておくわ。

 

だから、早く起きてまた教えなさいよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから10日後、ロイは戻ってきた。

 

結局、首もとにある白い火傷のような跡は治らなかったらしい。

 

「別に気にしない」 大丈夫かと心配してあげたのに面倒くさそうに言ってきた、少しイラッと来た。

 

ロイがいない間はいつも通りの訓練をしていた、アンバーの弓術の腕は上がっていって動いている物にも軽々と当てられるようになり、私は我流の新しい技を覚えて、神の目を授かった。

 

神の目を手に入れた経緯はある悩みを解決したからだ。

 

今の私のままでいいのか、この私の中にあった悩みは貴族という血を受け継いでいる私だからこの悩みは一層重く私にのしかかった。

 

私はこの悩みの息苦しさから開放されたくてアンバーのおじいさんと話した、おじいさんは真剣な顔で私と話してくれた。

 

おじいさんに話すことで私の悩みはなくなり、私に酷いことをした連中に復讐すると誓ったらいつの間にか私の手の中にあった。

 

この事をアンバーに伝えると「ごめんね…、エウルアの事を私全然わかっていなくて…」 と神の目を手に入れた事を喜んでくれるのかなと思ったがまさか反省されるとは思わなかったから驚いた。

 

私はアンバーに「大丈夫、心配しなくていいわよ」と言うとアンバーは小さく頷いた。

 

アンバーの事を見ていると私が泣かせたように思えて罪悪感が胸の中で溢れて出てくる。

 

私はアンバーを慰めるように頭を撫でた、本当に気にしなくていいのに自分が悪いみたいな雰囲気にするから少し直してほしいところだと思った。

 

アンバーは今、走りながらや飛びながらでも打てるように練習している。

 

逆に私はロイと打ち合いをするようになった。

 

病み上がりなのに急に身体を動かして大丈夫なのかと思ったが杞憂だった。

 

前と変わらないほどのパワーと瞬発力、勿論私は何度も負けて勝つことはできなかった。

 

あれを超えなきゃいけないのかしらと思いながらも私はまたロイに挑む。

 

ところで、いつの間にかアンバーも神の目を持っていた。

 

アンバーに聞いたら「多分、あの時かな…」 と神の目を優しく撫でながら言った。

 

そのアンバーの目は嬉しさと悲しみの両方を宿した目をしていたような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遂に1ヶ月がたった。

 

この1ヶ月間で私とアンバーは新人では敵なし、既に入っている人でも大体の人を相手にしてでも倒せるほどの力をつけた。

 

ロイのおかげで私の事をバカにしていた奴らを見返す事ができた。

 

特別手合わせ訓練で、私にやられて歯軋りをしていた顔を思い出すといい気味と思えてくる。

 

そして今日は研修の卒業訓練だ。

 

訓練というか試験のようなものだ、この試験を合格できたら自分の希望する隊に入れることができる、できなくてもクビになりはしないが自分の入りたい隊に入れないことがある。

 

試験に対する不安にさいなまれながら夜を過ごしたせいで寝不足気味だ。

 

先にアンバーはロイとの待合場所に行ったらしいので私も急ぎながら身支度をした。

 

服は騎士団特注の戦闘服を着て行った。

 

この服、少し胸周りがキツイような気がするけど私太ったかしら。

 

 

 

 

 

 

約束の時間から10分ほど遅れた。

 

少し早足になりながらも二人が待っているであろう場所に行く。

 

その場所につくと二人が仲良く話している様子が見えた。

 

そこで私は驚いた、なんとあのロイが笑っているのだ。

 

あの仏頂面で見るもの全てゴミとしか思ってなさそうなあの顔が変わったのだ。

 

一緒に話しているアンバーも少し驚いた顔になったが、また笑顔に戻った。

 

その光景を見るとまるで二人がイチャイチャしているかのように見えて少し嫉妬してしまった。

 

一体どっちに? ロイに? アンバーに? 頭の中でどうでもいい疑問を抱きながらも二人のそばまで近寄って、「私のいないところでイチャイチャするなんて、この恨み覚えておくわ」と言ってやった。

 

アンバーが顔を真っ赤にさせてアワアワしているのと笑顔がなくなりいつもの顔に戻ったロイがこちらを見ている。

 

「お前も似合っているぞ」 とロイは真顔で言ってきた。

 

お前も、ということはアンバーにもなにか言ってあげたのね。 

 

私に対しては笑顔を向けてこなくて恨みを抱いたけど、私も褒められるとは思わなくて少し照れた。

 

というか何が似合っているのか言葉が足りないからわからない、貴方は国語を勉強した方が良いと思うのだけれども。

 

「お前たち、何歳だ?」 とロイは急に私達に向けて言ってきた。

 

急になに? と思ったが女性に対して歳を聞くとはこの人は本当に女心をわかっていない。

 

年齢を聞くのはタブー、これくらい普通の男性なら知っていると思うがこの人は普通ではないと自問自答した。

 

私は「は? キモ…、女性に年齢を聞くとかあんたクズね」 と貶した。

 

だってそうだろう、実際に急に歳いくつ? と聞かれたらこいつキモッと思うだろう。

 

まぁ、こいつに対しては言ってもいいがもうちょっとムードというものを…。

 

「私は今16歳!! エウルアは19歳だよ!!」 アンバーは笑顔で言った。

 

私は慌ててアンバーの口を塞いだが恐らく聞こえていただろう。

 

もうこういう所がアンバーのダメなところでもあり良いところでもあるが今回だけはやめてほしかった。

 

「ふむ、そうか」 ロイはそれだけを言い、親指と人差し指を顎を挟むようにして考え込んだ。

 

何よその反応、興味ないの? と思い恨みを覚えたがそれよりもまずはアンバーを叱った。

 

もっとプライバシーを大事にしなさい と。

 

アンバーは「別に聞かれて困るものでもないでしょー」 と笑いながら言ったため、私はアンバーと口論した。

 

そしてふとアンバーから視線を外すとそこにいるはずのロイが何故か既に遠い所にいた。

 

そのことにアンバーも気づいたのか 「あ!! ちょっとロイさん!! 待ってよ〜」 と言いながらロイのいる方向へと走っていった。

 

私も「勝手に一人で行くんじゃないわよ!!」 と文句を言いながらアンバーについていった。

 

 

 

 

 

 

 

ロイについていき、騎士団本部に入るとロイが立ち止まったのは団長室の前だった。

 

一体どんな試験が出されるんだろうと唾を飲み込んだ。

 

ロイは団長室のドアをノック…、するはずもなく、ドアノブに手をかけて何も言わずにドアを開けて中に入っていった。

 

「だからノックをしろと…、はぁ…まぁいいか」 とジンが頭を抱えながらため息をついた。

 

この人もこの人で苦労しているんだろう、特にロイに対して。

 

「あぁ、君たちも入ってきて良いぞ」 とジンが言ったため私とエウルアは失礼しますと常識人らしく振る舞い中に入った。

 

「それで、君たちにはな…」 と真面目な雰囲気にして私達に話してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジンから話された内容は霧鎧の王を討伐してこいとのことだった。

 

私は二人だけで討伐なんて無理だと言ったが、君たちは大丈夫だ的なことを言われ結局やらされることになった。

 

これで死んだりしたら恨むからと心の中で叫んだ、この話を聞いたロイはうんともすんとも言わずにただ頭を縦に振って肯定した。

 

その後はまたいつもの場所で訓練をし、珍しくこの日は寒帯気候の対策とかの勉強をした。

 

明日行く所はドラゴンスパインという寒い場所だから、そのためだろう。

 

まぁ、凄くわかりにくかったけど。

 

ロイは教師には向いていないなと私とアンバーは思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、やってきた試験の日。

 

普通の人たちなら昨日試験だった所を私達のところだけは今日になった。

 

新人がドラゴンスパインという極地に行く異例のことだからジンはその準備のため今日にしてくれたんだろう。

 

私とアンバーはお互いに、昨日ロイに言われた道具の準備を確認した。

 

お互いに準備完了となり、一緒に家から出て待ち合わせ場所である橋に向かった。

 

その橋に向かっている途中、どこからか「あのまま凍死してくれねぇかなぁ」 とボソッと私を罵倒する声が聞こえた。

 

アンバーには聞こえていないみたいだし、ここで喧嘩を買ったら試験が不合格になると思い私は我慢し少し早足で向かって行った。

 

約束の場所にはもうロイがいて、私達が来たことを確認したら「行くぞ」といつものように一言だけ言い私達に背を向けて歩いていった。

 

「まさか、あんな任務を任せられるなんて私達凄いよね!!」 向かっている最中アンバーは嬉しそうな顔で言ってきたのを見て私は「ええ、けどもアンバー、貴方今気分が浮ついているわよ。 これから戦いに行くんだから、もう少し気合を入れなさい」 と肯定しながらも注意した。

 

そんな感じで仲良く話しながら歩いていると「今だ!! てめぇら!! やれ!!」 と急に知らない声が聞こえた。

 

その瞬間、私の頭に何かが当たって急に頭が重くなり地面に伏せた。

 

何事かと辺りを見るとロイが私とアンバーの頭を掴んでしゃがんだらしい。

 

そして、周りには質素な服を着て口元を布で隠している人たち、宝盗団がいた。

 

私達は襲われた、と頭の中に入ってきた情報を処理している間に「やるぞ、(りき)まずに対処しろ」とロイが剣を抜き言ってきた。

 

私とアンバーは返事をした瞬間にそこにロイはおらず、既に宝盗団がいた所から悲鳴が聞こえた。

 

流石ね、と思いながら私も武器を出現させてこちらに襲いかかってきた奴らを反撃した。

 

「オラァ!!」 と大柄でスコップを持っている男がスコップを振り回しながら突撃してきたので左脇腹が甘いと思いながら思いっきり切りつけてやった。

 

「アガァァァ!!」と血飛沫を出しながら叫んで倒れていった。

 

私はあの時の我慢を開放するかのようにあの時をこいつらで発散していった。

 

「オリャー!!」「タアァァァ!!」 今度は大柄な男と小柄な男が同時に突っ込んできた。

 

これぐらいなら別に…、私は剣を思いっきり横に振って奴らの下半身と上半身を分離させる気持ちで力を込めた。

 

一人は手に持っていた小型の剣が偶然にも私の剣に当たり切断ということは免れたがもう片方の男はキレイにお別れしていた。

 

「やべぇ…、あいつもバケモンだ…、グエッ!!」 どこかでカエルを潰したような声が聞こえてそちらに顔を向けると矢が首もとに刺さっている男が倒れていた。

 

多分、アンバーだろう。流石の命中率だ。

 

私はそのまま敵が4人固まっているところに突っ走っていきその固まりを崩しにいった。

 

「この野郎!!」 と怒りながら男がこちらに殴りかかってきたので奴の腕を切り落とし、その勢いのまま回転切りをした。

 

一人は腹を裂かれ、もうひとりは目を切られ、最後の一人は首が飛んだ。

 

私を中心に周りから断末魔が聞こえ、耳が痛むほどの声を私に向けて言ってきた。

 

その声のせいで私の後ろから襲ってくる新しい敵が来ることに気づかずに反応が遅れてしまった。

 

一発やられる、と思ったら目の前の奴は急に左の方に飛んでいった。

 

よく見ると頭に火のついた矢が貫通している。

 

打たれた方向を見ているとアンバーがそこに立っており、いつもの目の明るさがなくなっていた。

 

人を殺める事はこれが初めてじゃない、だけどやっぱりこの汚れ仕事は慣れない。

 

いや、もう慣れてしまったら人間じゃないのかもしれない。

 

そう思いつつ血で汚れた自分の手を見た。

 

これでも自分はあのクズ共と一緒じゃないといえるのだろうか。

 

「終わったか」 考えているとロイがこちらに寄ってきてローブを差し出してきた。

 

「生きている奴らは縛って拘束しろ」 とロイは言い気絶している人と血をドクドクと出している人を一緒に木に縛り上げた。

 

ー敵に容赦はするな 少し前にロイから習ったことだ、しかしロイが戦った奴らの多くは気絶だけで済んでいる。

 

私はロイに聞いてみた、何故生かすのか? と。

 

するとロイは「生かして、認知させて周りに広めてもらう、すると受ける被害が少なくなる」 と言ってきた。

 

私はただ自分の手を汚したくないからじゃないのかと思ったがあの久しぶりに会ったあの返り血のロイを思い出したらそんな感じではないかと納得した。

 

私はなるほどね、言ったらロイがこちらに寄ってきて私の目の前で止まった。

 

私は身長が高いほうだけどロイを見上げる形になった。

 

私はなんのようだ、と思っていると、ロイは袖を使って私の頬を拭った。

 

私はついびっくりして変な声を上げてしまった、少し恥ずかしい…。

 

多分返り血がついていたんだろう、そう思いつつロイにされるがままでいると頬を突かれたような気がした。

 

多分、偶然当たってしまったんだろうと思い特に気にしないでいると今度は明らかにはっきりと私の頬をツンツンした。

 

私は怒り、というよりも恥ずかしかったから、ロイの事を睨んで私の渾身の一撃を顎に食らわせてやった。

 

あいつは空を飛んで、地面に倒れた。

 

「この…! この恨み覚えておくわ!!!」 とロイの事を睨んでやった、しかし何故か私は頬を撫でられた行為を恥ずかしくもあり少し嬉しくもあった。

 

「こっちはもうお縄につけたけど、どうしたの? そんな大声を出して?」 アンバーが少し遠くからこちらに寄ってきて言ってきた。

 

「こいつが急に…!! や…、やっぱりなんでもないわ、気にしないで頂戴」 私はあることを思い出した。

 

確かある夜にアンバーが「ロイさんって好きな人とかいるのかなぁ〜」 と言っていたような気がする。

 

これ多分だけどアンバーはロイに気になっているのかもしれない。

 

さっきのことをロイに好意を寄せているアンバーに言ったら少し気まずくなってしまうかもしれないと思い、アンバーに真実をいうのを控えた。

 

「て!! ロイさん!! 口から血が大丈夫!?」 アンバーがロイを心配している、別にロイだから大丈夫だろうと思い、ロイの方を見ると結構血が口から出ていた。

 

少しやりすぎたかとも思ったが別にロイだから大丈夫だろうという考えが頭に湧いて出た。

 

「大丈夫よ、バカは怪我をすぐ治すとかいうことわざがあるんだから」 確かこんな感じのことわざがあったはずだから適当に言って私はドラゴンスパインに向かって歩き出した。

 

「もう!! それを言うならバカは風邪を引かないでしょ!!」あぁ、そっちだったわね。

 

 

 

 

 

 

 

遂にドラゴンスパインについた、まだ中に入っていないのにここの寒さが肌に染み渡る。

 

「えーと、詳しい場所は書かれていないっぽいね、あとは自力で探さなきゃダメっぽい」 アンバーは任務書を見てそう言った。

 

「ふーん、面倒くさいわね」 私はそう言い、ため息をついた。

 

できるだけこの寒い所にはいたくないからついそう言った。

 

速く温かいお湯に入りたいなと思っていたら、

 

「先に行っている」 とロイは私達に言い雪山に入っていった。

 

そうだ、今回はロイが近くに居てくれる訳じゃないからいざという時でも絶対に助けてくれる訳じゃないんだ。

 

私はその事を再確認して、自分に喝を入れた。

 

「いざとなったら、お願いしますね〜」 アンバーがロイに向かって手を振るがロイは特に答えずにそのまま進んでいった。

 

大丈夫よアンバー、ロイには悪いけど貴方の出番はないわ、私がアンバーを守るから。

 

「それじゃ、私達も行こう!!」 とアンバーがこちらに向いて言ってくる。

 

私はそうね、と言いながら雪山に進んでいった。

 

ロイの足跡を私の足で書き換えるかのように足跡にそって歩いていった。




この世界線では18歳からお酒が飲めるんで安心しろって〜(こじつけ)

色々ストーリーが変わってるって? 知らん☆(投げ捨て)
まぁそういう世界線なんだよ、うん。(適当)

1万文字書くのがキツイっすね…。

まぁ…、しょうがないか(楽観的)

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