PSYCHO-PASS Sinners of the System[case.4 再会の白] ーReunited with White   作:鈴夢

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朝陽と共に

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

爆発と共に空いた大穴

そこから朝日が照らされ

久しぶりに日光を浴びる人々は眩しそうに目を細めていた。

 

 

「何だこの爆発…、おい!

すぐにアブドル様に報告を!」

 

1人の傭兵が慌てた様子で他の傭兵達に指示を出す。

すると何やら、収容所の柵の外で複数の気配を感じると

その傭兵は銃を構え、大穴から外へと出る。

 

 

収容所の柵を囲むようにドローン達が包囲、

そしてその包囲網の中で一際目立つ4WDから身を乗り出す人物

朝陽が彼女のブロンドヘアを照らすと炯々と光り輝く。

 

花城フレデリカ

車に付けられている拡声器から彼女の声が周辺に響き渡る。

 

 

「この施設は完全に包囲されている

死にたくなければすぐに武器を捨て、収容者達を解放しなさい」

 

流暢なウイグル語と中国語で繰り返される警告

しかし大人しく引き下がる奴らではなかった。

 

続々と外に現れる傭兵達、

全員が武装をし、厳戒態勢だった

 

「…簡単に引き下がる訳ないわね……」

 

 

刹那、再び大きな爆発音が響き渡る

いずれも収容されている人々に害がなく計算された場所で

幾度もなく爆発物が起爆されると、傷ついた傭兵達が混乱した様子で外へと更に姿を現す。

 

「クソっ…どうなってる!?

全員緊急時の訓練通り配置につけ!!」

 

全く統制の取れていない現場

その光景を目にして花城は勝機の笑みを浮かべた。

 

 

「…やるじゃない、狡噛舞白

まさかここまでやってくれるなんてね」

 

おかげで更に混乱し逃げ惑う傭兵達。

花城は付近で待機している外務省の特殊部隊に指示を出すと、

ドローン達が動き出し、ほんの一部だが降参していく傭兵を確保していく

 

そして、何百人規模の傭兵達は武器を手にし次々と花城達に襲いかかっていく。

 

「収容者の保護を最優先、そして証拠品の確保

逆らう者は殺しても構わないわ、作戦通り行くわよ!」

 

花城も銃を構えると傭兵相手に容赦なく応戦していく

まさに戦場だった。

 

・・・・・・・

 

 

地下から1階へ向かう霜月

舞白を心配しつつも自分の役目を果たすべく

駆け抜けて行く。

 

複数の爆発音が聞こえた瞬間、

同時に外で何か始まっている様子を目にする霜月。

 

聞き覚えのある声、そして微かに見えるドローンには

外務省のマーク。

舞白の言う通り、どうやら外務省は既にこの施設をマークしていたらしい。

 

((…この声…

…確か外務省の花城フレデリカ…))

 

花城は数ヶ月前、内閣官房が推進していた省庁間人事交流にて

監視官補佐として一係を訪れていた。

 

きっかけはあのシーアンの事件。

一歩間違えれば他国への内政干渉、国際紛争に発展していてもおかしくなかった。

今後そういった事案が発生した場合、外務省と上手く連携をしていこうと、そんな話をしていたのを思い出す。

 

((なんか悔しいけど、とりあえず外務省も動いてくれてるならあとは何とかなりそうね……))

 

霜月は混乱に乗じて施設内を駆け抜けると

次々と収容されている人々を牢から解放していく。

 

しかし、既に死んでいるものが大多数、

霜月はその光景に苦しい表情を浮かべるも

立ち止まる訳には行かなかった。

 

そしてとにかく通じない言語

なんとか身振り手振りで誘導していく。。

 

「正面は危険!こっちよ!こっち!!

傭兵たちが少ない方から逃げるの!!」

 

必死に何かを伝えようとする霜月の意思が何となく伝わったのか

収容者達は大人しく、言われた方へと進んでいく。

 

幸い、ほぼ全員の傭兵たちは

収容者よりも外のドローンに気を引かれていた

心底統制の取れていない連中に呆れる霜月。

 

「あんな力任せのボスじゃ

部下はついて行かないのね……」

 

ふーー、とため息を吐くと、霜月は次々と収容者達を解放していくのだった。

 

そして牢の奥で死人を見る度に

苦しいほどに胸が締め付けられる。

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

 

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