PSYCHO-PASS Sinners of the System[case.4 再会の白] ーReunited with White 作:鈴夢
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"攒"の傭兵達
戦闘が始まって数時間
積み重なる屍を前にまだ抵抗するものの
外務省相手に爆薬や弾丸も底を尽くのも時間の問題だった
「……なかなか厄介な奴らね……」
予想以上に時間を要している状況に
花城は鼻持ちならない様子だった
すると部隊の1人の男が焦った様子でテント内に入ると
花城に声をかける
「課長!」
「何?どうかしたの?」
「それが……」
唯ならない様子の男に何かあったのかと驚いた様子だったが耳打ちされた内容に呆れたようなため息を吐く
「待機、と命じたはずなのに
誰が情報を流したのよ……」
腕を組み首を回すと
ある男の行動に悩まされている様子だった
「……まあ、仕方ないわね
今回の命令違反は目を瞑ってあげるわよ」
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猛スピードで雪原を走り抜ける4WD
その運転席に座っている人物は
「狡噛、何でお前が外務省に」
外務省のマークが刻まれているジャケットを羽織る狡噛
シーアンで会ったのを最後に、約2年ぶりの再会だった
「説明は後だ、まずはお前らを安全な場所に
…あとは舞白の救命処置が優先だ」
冷静さを装う狡噛
しかし舞白の状態を見た時、酷く動揺していた
「おい、まだ脈はあるな?
瞳孔は?」
後部座席で横たわる舞白の様子を見る宜野座と霜月
まだなんとか生きてはいるもののヒューヒューとした呼吸音が聞こえてくる
「かなりまずい状況だ、
あとどれ位で到着する?」
「…………」
「おい!狡噛!」
このままのルートでも時間を要すると考えた狡噛はハンドルを思いっきり切り返す
先程よりも爆撃音が少なくなった前線
猛スピードで走っていた車体が急に止まると
何となく嫌な予感を察知する霜月が声を上げる
「待って……まさか、あなた!」
「おい、お前
そっち側からの傭兵は頼んだぞ」
「……りょ……了解……」
狡噛は助手席に座る須郷にライフル銃を手渡す
察した須郷は頷くと銃を受け取った
「突っ込む気でしょ!危険すぎる!
事故ったらどうするのよ!」
「大丈夫だ、お前は舞白をしっかり抱えてろ
…ギノ、お前は左側を頼む、銃はそれを使え」
相変わらず無茶をする狡噛に微笑を浮かべる宜野座
だがその方が確実に早く辿り着くのは間違いなかった
それに従う須郷と宜野座に霜月は眉を顰め、口をぽかんと開け呆れた表情を浮かべる
「ちょっと!待ちなさい!
あんた達もあっさり受け入れ……」
アクセルを思いっきり踏み込む狡噛
無茶苦茶すぎる、と霜月は思いながらも舞白に被さるように身を隠す
「来るぞ、撃たれる前に先に撃て!」
前線へとついに乗り込む車体に
複数の銃撃が撃ち込まれる
「((……っ……無茶苦茶すぎる
……あいつが例の……狡噛慎也……))」
経歴や話を聞く限り無茶苦茶だとは分かっていたが、予想以上の破天荒さに翻弄されていた
するとその瞬間、狡噛のデバイスに着信が入る
相手は花城フレデリカだった
『ちょっと!狡噛!前線に乗り込むなんて!
それに勝手にうちの車両使って……』
「説教は後で受けるぜ、課長
悪いがすぐにそっちの待機している医務官を手配して欲しい、あとは医療用の待機車両、後方で待機してるだろ?」
『どこでその情報を仕入れたのよ、全く……』
「悪いが俺は気長に待てるような悠悠閑閑な人間じゃなくてな
……頼んだぞ」
一方的に通話を切ると更にアクセルを踏み込む
須郷と宜野座も何とか役目を終えると窓を閉める
「全員掴まれ!このまま突っ込む!」
須郷は銃を足元に置くと頭を伏せる
宜野座は舞白に被さる霜月の上から更に被さると
2人をしっかりと支える
刹那、大きく揺れる車体
ガタガタと揺れた後、ブレーキがかけられ
なんとか目的地で停車した様子だった
「……っ……
……相変わらず無茶苦茶だな、お前は」
宜野座はゆっくり体を起こすと
霜月と舞白の無事を確認する
狡噛は扉を開けると3人に声をかける
「ほら、降りるぞ、舞白を別車両に移す
…監視官のあんたも手当を受けろ、怪我してるだろう」
「ご心配どうも、私は結構です!」
破天荒すぎる行動にイライラとした様子の霜月
狡噛と須郷が車から降りると
舞白を抱え準備されていた医務車両に4人は向かう
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