PSYCHO-PASS Sinners of the System[case.4 再会の白] ーReunited with White 作:鈴夢
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「ギノ、…あとあんたは…」
「一係執行官の須郷徹平です」
「…ギノ、須郷執行官
妹を救ってくれて助かった」
2人にも頭を下げる狡噛
宜野座はそんな狡噛を見ると無意識に襟元に手を伸ばす
「ッ…ぐ…!」
「宜野座執行官!?」
突然の事に驚く2人
遠くでその様子を見ていた霜月は止めに入ろうと思ったが、あえて口を出さず静かに見守る
「……狡噛…
舞白を頼んだ、お前に託すと言ったはずだ、それが何だ?何でお前がついていない?何であんな目に!?」
「……………」
狡噛は抵抗することも無く、怒りに満ち溢れた様子の宜野座を、ただ静かに見据える
「見ただろう?あの傷を、あの酷い状態を…
…お前、それでも兄か?
昔からお前は言っていたはずだ、舞白を守ると
それがあの結果か!?」
「宜野座執行官!」
「あんたは黙ってろ!」
いつも冷静沈着な宜野座からは想像できない荒れっぷりに須郷も霜月も驚きを隠せなかった
今にでも殴りかかりそうな雰囲気に周りはソワソワとしていた
「あいつが決めたことだ、あいつの意思だ」
平然と無表情で口にする狡噛に更に苛立つ宜野座
「ここは日本じゃない、お前が一番わかってるだろ?」
ギリギリと怒りを滲ませる宜野座に
狡噛も黙ってはいられない
「俺が、何も考えずに
あいつを1人にしたと思うか?
あいつと離れて過ごした2年間、片時も忘れたことなんかなかったさ」
宜野座の腕を掴み眉を顰める
「2年前、俺はお前に言ったはずだ
あいつを信じてると、誤った道は選択しないと
舞白は俺の妹だ、だがな、あいつの人生は俺が決めるものじゃない」
「そんなのただの御託だ!」
怒鳴る宜野座に狡噛も強く言い返す
「だったらお前があいつに首輪をかけろ、それで一生縛り付けろ
だがな、それをあいつが望むと思うか?出来るのか?」
「……っ…」
「誰もそんなこと望まない
…俺よりもお前がそれは分かってるはずだ、舞白もお前にはわかって欲しいと心底思ってるはずだ!」
ヒートアップする2人に霜月が思わず声をかけるも足が痛むと立ち上がれない
しかし現れた人物に気がつくと、霜月はそのまま座ったままため息を吐く
「ちょっと!あなた達何やってるの!?」
「…狡噛さん、宜野座さん…」
花城フレデリカ、常守
そして六合塚と雛河も合流する
常守は何となく状況を察すと
2人を引き剥がす
「久しぶりに再会して、いきなり取っ組み合いはやめてください2人とも」
「………」
「…はぁー…」
狡噛はタバコを取り出すと口に咥え火をつける
その様子を見た花城が狡噛の腕を掴む
「狡噛、待機を命じたはずよ
…それに、あなたに情報を流したのは誰かしら」
「無線内容を盗み聞きしてただけだ
なかなか苦戦してた様子だったからな」
「命令違反よ
あと勝手にうちの車両持ち出して、挙句の果てには前線に突っ込むなんて、死人は出なかったものの何かあったらどうするつもりだったのかしら」
花城はあくまでも上司
自分勝手な行動をしたことを悪いと感じれば素直に口を開く
「…悪かった」
相変わらずぶっきらぼうな態度に花城はため息を漏らす
「まあ、幸いにも公安局の手助けができた事だし
今回は目を瞑ってあげるわ
…でも、次は庇わないわよ
自分の置かれている立場を弁えて行動なさい
課長の私でも出来ることには限度があるわ」
「了解だ…」
ふぅー、と煙を吐き出すと反省しているのか分からない様子に、花城は呆れ顔を浮かべる
その瞬間、医療用車両の扉から外務省の医務官の男が慌てた様子で顔を出す
「狡噛捜査官!」
何やら物々しい雰囲気に狡噛もただならぬ何かを感じ取る
名前を呼ぶだけでその先を口にしない医務官
嫌な予感しかしない状況に手からタバコを落とすと無意識に体が動き出す
「…チッ……舞白…」
車両へ走り向かう狡噛
そして同じくして宜野座も後を追う
恐らく何を言っても止まらないであろう2人を周りの人物たちは心配そうに見つめていた
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