PSYCHO-PASS Sinners of the System[case.4 再会の白] ーReunited with White   作:鈴夢

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ずっとそばに

 

 

・・・・・・・

 

 

花城と狡噛は拠点制圧の後始末へ

常守達は帰国準備を行っていた

 

 

車両に残っていたのは舞白と宜野座のみ

シーアンを最後に約2年ぶりの再会だった

 

 

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簡易的な電動ベッドに体を預けている舞白は背もたれの高さを更に少し上昇させると宜野座に向き合う

 

傍らの椅子に腰をかけ、残り半分ほどになった点滴パックに目を向ける宜野座、徐々に調子が戻っていく感覚に安堵の笑みを浮かべた

 

そして、宜野座も舞白へと向き合う

 

 

 

「ノブ兄、助けてくれてありがとう

…あと、ごめんなさい」

 

先に口を開いたのは舞白だった

宜野座が笑みを浮かべているのとは反対に、申し訳なさげに表情を歪ませ謝罪を述べる

 

 

「相変わらずの無茶苦茶なお前にまた振り回されたが…生きていればそれでいい、謝ることは無い

こちらこそ、霜月が世話になった」

 

なんとなく気まずさを感じてしまう2人はなかなか会話が進まない

もっと話したいことがあったはずなのに、お互い顔を合わせるとどうしても詰まってしまう

 

あんなに幼かったはずの舞白も22歳

自分も歳をとるわけだ、となぜか生々しい事が頭を過る宜野座

 

ずっと会いたかった、探していた、そんな相手を、大人びた姿の相手を目の前にし思わずため息を漏らしてしまう

その様子を見た舞白は困ったような笑みを浮かべた

 

 

「……本当に…昔からノブ兄には迷惑ばかり、私って成長してないよね」

 

ぎゅっとシーツを握りしめる

自分がどれだけ無茶苦茶な事をしていたのか、今更ながらに反省していた

 

 

「迷惑なんてかけられた覚えはない、俺が自分の意思でやってきた事だ

そう自負するんじゃない、お前らしくないぞ?」

 

「…………」

 

「…お前は立派に成長してる

こんな危険な地域にたった1人で、人を救おうとして立ち向かった

…………だが、」

 

宜野座は俯く舞白を真っ直ぐに見つめる

 

「一人で抱えるな、

2年前に俺はそういったはずだ、そこは成長してないな全く」

 

「……へへへっ……」

 

真っ直ぐに見つめてくる宜野座に舞白も漸く目を向ける

やっと、やっと再会できた、大好きな人

もう会えないかも、なんて考えていた相手が目の前にいる

 

片時も忘れなかった、忘れられなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……会いたかった、

ずっと、もう会えないかもって、考えるだけで……」

 

 

 

刹那、腕の中にすっぽりと収まる舞白

宜野座は舞白の細い体を包み込むように覆う

その体は2年前よりさらに細くなっている気がした

 

 

「もう決して離さない、絶対に、

お前が何を言おうと、逃げようとも、」

 

「逃げないよ、

もう私は独りで放浪するのは懲り懲り」

 

舞白もそっと手を回す

昔から変わらない優しい抱擁を懐かしくかんじた

 

 

「お前のことを心底好いているよ」

 

「……何、その言い回し……

変わらないなぁ、相変わらず……」

 

ストレートに口にしない宜野座に思わず笑みを零す

 

「"ずっとそばに居てくれる"

お前の理想の王子とやらに俺がなってやっても構わない」

 

「…大昔の私の恥ずかしい発言をそのまま言うのはやめてよ

ていうか覚えてる事が恐ろしい……」

 

もうっ!と恥ずかしそうに体を引き離すと

互いに笑みを零し合う

 

 

 

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その様子を微かに開いているドアから見ていた人物は薄く笑みを浮かべ、かすかに安堵していた

 

 

 

 

 

 

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