PSYCHO-PASS Sinners of the System[case.4 再会の白] ーReunited with White 作:鈴夢
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帰国準備を終えると
小走りで霜月は医療用専用車両へと向かう
扉のロックを解除し、中をのぞき込むと
点滴を終えた宜野座は服を整え、既に発つ用意ができていたようだった
「宜野座さん、そろそろ行きますよ」
口元に手を添えて呼びかける霜月
"分かった、すぐに向かう"と口にすると
傍らで笑みを浮かべる舞白の頭を撫で、名残惜しそうに離れていく
宜野座の表情、
この前舞白の話をした時の儚げな表情と同じ
2人の関係性が見えてくると霜月は両手を組み、呆れたような笑みを浮かべるとため息を漏らす
「じゃあ、またな舞白」
「うん、またね」
案外サクッと別れを済ませる2人
おそらく、もう無茶はしないだろうと
それに外務省が一旦身元の保護を行うという事実に、宜野座は安堵している様子だった
「…私も少し彼女と話したら行きますから
伝えておいてください」
「了解だ」
宜野座の背中を見送る2人
そして霜月も最後に会っておこうと舞白の傍らへと歩みを進める
呑気に笑みを浮かべる舞白に再び呆れたようにため息を吐く
その様子を見た舞白も、また微笑み続ける
「とりあえず、ここでの事はあんたに感謝してる
お陰で調査も進んだし、私も何とか生き延びれた
……ありがとう」
腕を組んだまま、ふんっと顔を逸らせながらも礼を述べる霜月に舞白は嬉しそうに笑みを向けた
「こちらこそ、ありがとう、美佳ちゃん」
"美佳ちゃん"と呼ばれることにもう何を言っても聞かないだろうと諦めるとそのまま傍らの椅子に腰をかけ、舞白をじっと見つめる
「…あんた……、
……舞白は、日本に戻ってくるの?」
「うん、
どんな形であれ、戻るつもり
……でも色相ヤバすぎて即矯正施設送りだったら嫌だなぁ」
真面目に答えているのか答えていないのかさっぱり掴めない様子に再びため息を漏らす
「ちょっとは周りのことも考えなさいよ
私はまだ会って少ししか経ってないから、舞白の事なんて全然知らないし正直どうでもいい」
「…………」
「でも、私が見てきた限り
皆があんた達、兄妹を心配してた
…とくに宜野座さんなんて閲覧制限かかってる情報をなんとか閲覧しようとしてたり、監視官の私に相談を持ちかけたこともあったのよ」
"ここだけの話だけど"と付け加え、舞白を鋭い目付きで見据える
「いくら強くても、賢くても、色相美人でも、そんなの関係ない
…いい?そんなあんたをみんなが心配していたって事、絶対忘れないで」
ピシッと指を刺され、霜月から意表を突かれると呑気な笑みは消え去り、眉を下げ困ったような表情に
確かにその通りだった、自由奔放に放浪をしていたが結局みんなを心配させていた
その事実に何も反論するつもりは無かった
「…とにかく、大人しくしなさいよ
これ以上、宜野座さんを困らせないこと、いい?
任務に支障が出たら困るの!」
「はい、約束します」
「分かればいいのよ、分かれば」
そう口にすると霜月から差し出される手
突然の行動に舞白はただただその手を見つめる
「……え?」
「え?じゃないわよ!
こういう時は素直に手を出しなさい!」
「あ、そういう事ね
…こういうこと、あまり好きじゃないのかなって思ってた」
舞白も手を差し出すと2人は握手を交わす
霜月はここまで心許せるような、話をぶつけても嫌な顔一つしない舞白に対して率直に好感を抱いていた
同時に舞白も、ぶっきらぼうにも冷たくも感じていたが、霜月の一つ一つの発言や表情を見ると嫌いになるような相手ではなかった
「日本に帰ったら一緒にお茶でもしようね、美佳ちゃん?」
「私は監視官の職務が忙しいから、
……たまにだったら良いわよ」
その言葉にへへへっと再び天真爛漫な笑みを浮かべる
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「俺の言った通りだったろう、霜月」
車両の外で会話を微かに聞いていた宜野座は嬉しそうに笑みを浮かべると、待機しているヘリへと向かうのであった
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