PSYCHO-PASS Sinners of the System[case.4 再会の白] ーReunited with White 作:鈴夢
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常守達がここを発って数時間後、
攒の収容施設を完全に抑えた外務省
地下の火災も鎮火させ、特殊部隊が中への捜査を行う中
花城の姿は医療用車両に
扉のロックは開かれた状態で外には密かに狡噛の姿があった
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「私が外務省に?」
花城の突然の言葉に目を丸くする舞白
今後のことは特に決めていなかったが、まさか外務省側から声がかかるとは予想外すぎて驚きを隠せない
「外務省に新設される特殊部隊
今のところあなたのお兄さんが加わる予定よ」
「…でも私、1度シビュラにも職能適性を全部空白にされた身ですし…」
両手をフリフリと前で交差させると
戸惑った様子の舞白に笑みを浮かべる
「私はあなたのその腕を買ってるの
シビュラなんて関係ないわ、そんなの私が何とかするわよ」
逃亡犯の兄を外務省に所属させることも可能にした花城
確かに何とかなるんだろうとは考えてはいたが、いきなりの外務省の誘いにまだ戸惑っている様子だった
「いい?あなたの身に何があったのか分からないけど
…このまま日本に、何も後ろ盾が無いまま戻るのは危険だと思うわ」
花城はデバイスに舞白のID画面を映し出すと相手に翳す
"厚生省特別機関の保護対象者"
その画面を見て眉を顰めると画面から目を逸らす
「身体能力、洞察力、そしてその頭脳、あらゆる能力をもって考えてもあなたは外務省に十分所属する能力はあるの
ならば、大いにそれを利用しなさい
日本に戻りたいんでしょう?」
デバイスの画面を閉じれば花城は舞白に目を向ける
「正直全くリスクがゼロとは言えないけど
最悪、あなたの身が拘束されるなんてことがあれば、外務省管轄で海外の拠点にあなたを移すことも可能よ?
…どう?悪くない条件じゃないかしら?」
最後の一手と言わんばかりの発言をすると舞白も再び視線を花城へ向ける
「女性捜査官は貴重なの
肉体的にも精神的にも強靭でなければ務まらない
今のところあなたしか女性捜査官に相応しい人間には会っていない、こちらとしてもどうしても欲しい人材なんだけどね?」
"あなたしか"その言葉にピンとくると
黙っていた舞白が口を開く
「……成しうるものが成すべきを成す…
私はそれに相応しいでしょうか…?」
「何度言えば分かるのよ、だから私はあなたをスカウトしてるの」
"さぁ、どうするの?"と腕を組みじっと相手を見据える
しばらく舞白は何かを考えるかのように目を伏せる
明らかに好条件すぎる内容
そして自分にしかできないこと、成せること
ふと脳裏に、"審判"のタロットカードを思い浮かべる
カードの番号は20番"審判"
とらわれていた過去や物事を手放し、新しい価値観や新たな気づきを得るなど、大きな目覚めのタイミングを伝えることを意味する。
覚醒、復活、再生、救済や、気づきによる解放、望み通りの結果などを象徴…
そして次番の21番"世界"
"世界"は、完璧さや完全な調和、幸福や喜びの象徴
"審判"で精神的な目覚めを経験し、覚醒したことによって、世界では高次元へと進むことができる
潜在意識と顕在意識が統合され、究極のフィナーレを迎える事を意味していた
0番の愚者から始まるカード
まるでストーリーのように重ねられていくカードには少なくとも自分の道標が記されていると考えていた
"生涯の完成"
"一定の結末"
即ちフィナーレ
あの白浜で出会った槙島の言葉
そっと左の首元に触れ、ギュッと瞑っていた瞼を持ち上げる
「よろしくお願いします
精一杯、私に出来ることをさせて頂きます」
「…OK
よろしくね、舞白」
花城が手を差し出すと舞白はその手を握りしめ握手を交わす
会話の一端を全て聞いていた狡噛はかすかに笑みを浮かべると、タバコを足元に棄て、車両から離れていく
やっと互いの行先が揃ったと安心する兄の気持ちは久方振りに高揚感を纏っていた
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