PSYCHO-PASS Sinners of the System[case.4 再会の白] ーReunited with White   作:鈴夢

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監視官権限

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

カツカツカツと早足で各場所を案内する霜月。

その後ろで、呑気に笑っている舞白。

 

同い歳で全く境遇が同じ2人なのに、

性格は全くもって正反対な2人。

 

相変わらずの呑気そうな舞白の様子に、気に入らないような素振りを見せるも、内心また会えたことに誰よりも喜んでいた。

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

 

今後、舞白が利用するであろう部屋を全て案内していく。

食堂、トレーニングルーム、備品管理室などなど……

 

そして最後に訪れたのは、分析室

かなり久しぶりに再会できるであろう人物に、舞白は胸が高鳴っていた

 

 

「ここが分析室……

唐之杜分析官が常駐してるわ。

彼女は、いわば公安局の要と言っても過言ではない……」

 

分析室の扉が開かれると、真っ先に気づいたのはモニターの前でタバコを吹かしていた唐之杜志恩。

久しぶりすぎる再会に、唐之杜はすぐさまタバコを灰皿に押し付けると、入口で佇む舞白に思いっきり抱きつく。

 

 

「あら〜!ようやく来てくれたのね、舞白ちゃん」

 

「お久しぶりです、志恩さん」

 

2人は視線を合わせるとほほ、にこやかにほほ笑む。

その様子を隣で見ていた霜月は、驚いた様子だった。

 

 

「……え?ふたりとも知り合い?」

 

唐之杜は舞白の両肩に手を乗せたまま、驚いた様子の霜月に視線を向ける。

 

「知り合い何も、慎也君の妹だもの〜

よく話は聞かされてたし、たまに電話もしてた仲なのよ?」

 

過去、槙島の事件で怪我を負った時も付きっきりで管理してくれていたのは紛れもなく唐之杜だった。

中学生の頃は、狡噛に連絡先を聞いて恋愛相談をした事も……

 

唐之杜は久しぶりに、間近に舞白の顔を見ると、両手で頬に触れ、少女から女性へと逞しくなった様子をまじまじと見つめる。

 

「やっぱり、慎也君そっくり〜。

どことなく弥生にも似てきたわね?

……あんな可愛らしかった子がこんなに立派になるなんて、私も老けるわけね」

 

「志恩さんも変わらず、美人で色っぽくて素敵です」

 

「お世辞も上手くなって……相変わらずの物言いもお兄さん譲り、

お姉さん嬉しいわ〜」

 

ぽんぽんと肩に乗せていた手で肩を叩けば、そっと体を離す。

分析室に来たのはこれが2回目。

以前、槙島の顔を記録するべくメモリースクープをした場所。

それがこの分析室だった。

 

 

「今日から3ヶ月間よね?

ドミネーターの生体認証やら、やること多いと思うけど、何かあればいつでも連絡ちょうだいね?」

 

「はい、ありがとうございます。」

 

ふふふっと唐之杜は上機嫌で笑みをこぼしていた。

すると何かを思い出したかのように、唐之杜は霜月へ視線を向ける。

 

「美佳ちゃん。

もう執行官のフロアには案内した?」

 

「はい、先程……

何かありましたか?」

 

霜月の言葉に妖しげにニヤッと笑えば

2人にとある事を言い放つ。

 

「舞白ちゃんは監視官権限が与えられるから、執行官の部屋に自由に出入りできるわよ?

……勿論、宜野座君の部屋にも……」

 

最後の一文を色っぽく口にすれば、真っ先に反応したのは霜月。

何かしら天然な舞白は、ただただ嬉しそうに笑っているだけだった。

 

「ちょ、ちょっと!志恩さん!何を言って……」

 

「あら?私は出入りができるとしか教えていないわよ?」

 

かーーっと顔を赤くする霜月を、不思議そうに舞白は見つめていた。

出入りができる、と知れば

舞白はとあることを思い出す。

 

「ノブ……、宜野座さんの部屋ってことは

もしかして……ダイムにも会えるってことですよね?」

 

宜野座の愛犬、オッドアイが美しいシェパードのダイム。

昔から舞白の良き遊び相手になってくれていた相棒でもあった。

 

「ええ、そうよ?

…ていうか、そっちなのね……」

 

宜野座<ダイム

何故かそのように変換されている様子に、唐之杜は呆れたような笑みを向けていた。

 

 

「と……とにかく!もう分析室はいいでしょ!

次に行くからついてきなさい!」

 

まだ顔の赤さが抜けきらない霜月は

グイグイと舞白の腕を引っ張ると分析室から離れていく。

 

「志恩さーーん!3ヶ月間よろしくお願いします!」

 

部屋へと手を振り、大声で唐之杜に呼びかけ

分析室の扉が閉められる。

 

なぜか、まだ顔を赤くしている霜月

そんな彼女を、横から面白がるように見つめていた。

 

 

「美佳ちゃんって、意外と可愛い……」

 

「煩い!ここでは私が上司!それを忘れないことね?」

 

「はい、霜月監視官」

 

「そう、それでいいの、それで」

 

スタスタと更に早足になる霜月に、

再びしっかりとついて行く。

 

 

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