PSYCHO-PASS Sinners of the System[case.4 再会の白] ーReunited with White   作:鈴夢

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僥倖の再会

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

霜月による各施設の案内が終わると、ちょうど昼時に

朝も早かった為、朝食をとる暇もなく、かなり空腹状態だった。

 

霜月は急遽、仕事の関係で立ち去ると

舞白はそのまま食堂へと直行した。

 

 

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景色が一望できるだだっ広い食堂

窓際の席に座ると、オムライスと

霜月オススメの、タピオカマンゴージュースを注文する。

 

ふと、ほかの席に座る公安局員達に目を向け、

美しい眺望が広がる外にも目を向けると、

平和な世界だな、なんて心の奥底で考えていた。

 

 

ぼんやりと外を見つめる舞白。

すると、座っていた席の対面側にとある人物が現れる。

 

 

 

 

 

「狡噛監視官補佐、

ご一緒しても宜しいですか?」

 

「……宜野座執行官」

 

ちょうど、勤務を終えた宜野座が現れると

舞白は驚いた様子で視線を向ける。

こうやって2人っきりで会うのは、あの時以来だった。

 

 

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日本に戻ってからの数ヶ月間の話、

兄の現在の様子など、次々とノンストップで舞白の口から語られる。

 

相変わらずの様子に、宜野座はほっとしている様子で

相槌を打ちながら聞き入っていた。

 

 

 

「まさか、お前が外務省とは、

初めて常守から聞いた時は驚いたよ。」

 

「私も、まさか日本の省庁にお世話になるなんて

想像もしてなかったよ?」

 

久しぶりに食事を共にする光景は

何年も前のクリスマス以来だった。

あの時と同じく、舞白はオムライスを口にし、

その姿を見ると、まだまだお子様だ、なんて考える宜野座。

 

 

「…そういえば、征陸さんは?」

 

既に、公安局を退局していたとは聞いていたものの、その後のことが気になり問いかける。

宜野座は小さく笑み浮かべ、口を開く。

 

「今は板橋の専門施設でのんびり暮らしてるさ。

今度、会いに行ってやってくれ、きっと喜ぶ」

 

「私もずっと会えてないから、気になって……。

元気そうなら良かった。

次の非番の時にでも会いに行こうかな?」

 

空になった皿を回収していくドローン。

テーブルに残されたジュースを口に含み、ニコニコと笑みを向ける。

ふと、この状況がどれだけ幸せなことなのか、改めて考えていた。

 

 

「家の片付けは済んだのか?」

 

「うん…、

…とか言って、昨日やっと一通り掃除を終わらせたの。

お兄ちゃんも、たまに帰ってくるとか言ってたけど、仕事もあるし…

でも、またあの家に戻れて凄く嬉しい」

 

舞白が兄と暮らしていた大切な場所。

狡噛の名前で残されていた海辺の家、

槙島と争ってから、荒れたままの状態だった。

 

必ず、いつか戻りたいと考えていた舞白、

その夢が叶い、心の底から喜んでいる様子だった。

 

「あの家からだと、公安局までのアクセスも悪くないし、

それに、おばあちゃんが入院してる病院までも通いやすくて。」

 

先日、数年ぶりに兄と祖母の元へ向かった舞白。

しかし、状態はかなり悪いみたいで、長くないと宣告されていた。

 

唯一、ずっと見守って支援をしてくれていた祖母。

結局、兄妹揃って裏切ってしまったような状況に、最後の最後まで償いたいと、兄と2人で通い詰めると決めていたのだった。

 

「……日本に戻ってきてよかった。

たくさんの人と再会する度に、私はそう思ってる。

それに、また"ノブ兄"にもこうして再会できた。」

 

舞白はそう口にすると、宜野座に満面の笑みを向ける。

宜野座の表情も、朗らかな優しい表情をしていた。

 

 

 

 

 

「……あの〜……

お取り込み中ごめんなさい」

 

刹那、2人の傍らに現れ、申し訳なさそうに声をかける人物。

舞白と宜野座はバツが悪そうな雰囲気を漂わせていた。

 

 

「お疲れ様です!常守監視官……」

 

ふふふふっと、面白がるように含み笑いをする常守。

宜野座も自分の綻んだ表情を見られたと、微かに恥ずかしさを隠すように顔に手を当てる。

 

「休憩中にごめんね、舞白ちゃん?

局長があなたを呼んでるの、私も美佳ちゃんも同席するように言われてて……」

 

「……局長が?」

 

その言葉に微かに眉を顰める舞白。

外務省の人間に何の用があるのか、それに常守と霜月の同席と聞けば、宜野座も内心不思議がっていた。

 

しかし、舞白には心当たりがあった。

それを察すと席から立ち上がる。

 

 

「すぐ向かいます、常守監視官。

……では、宜野座執行官、

また明日の勤務でお会いしましょう?

今後とも、よろしくお願いします。」

 

軽く会釈をし、舞白は常守に連れられ食堂を後にする。

残された宜野座は、外に視線を向け、微かに笑みを浮かべていた。

 

 

 

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