鬼と呼ばれましたが冒険者になれば英雄になれますか?   作:もぐらたたきアルファ

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突撃ゴブリン

 

「オカシラ!オデテキタオス」

 

【種族】ゴブリン

【戦闘力】30

【先天技能】

・集団行動:群れの中で生きる習性。集団での行動に対するプラス補正

【後天技能】

・突撃:効果は謎

・従順:マスターの命令に基本的に逆らわない。命令された行動に対する弱いプラス補正

 

 狼に乗っていたやつが落としたカードを安全地帯で召喚した。常にギリギリの探索で新たなカードはありがたいが朱乃と比べてなぜ片言なのだろうか?

 

「ゴブリンは基本こんな感じよ。私は天才なの!というわけで私の言うことを聞きなさい新入り。地面にぶちまけた薬と瓶を処分するわ。」

 

「今度は自分も手伝おう」「ハイオカシラアネサン」

 

 割れた瓶を袋に詰めて、薬を土ごと掬って通路外の森に捨てる。森とはいえ迷宮だからかしっかり道があるので外れてしまえば分からないだろう。作業しながら、気になっていた事を聞いてみる。

 

「後天技能の従順は、本に書いてあったから知っているけど、突撃について分かるか?」

 

「ハシルトツヨクナル」

 

「後で実験しましょう」

 

ジト目で片言の新入りを見ながら、朱乃が答えた。

 

 

 

 

 

 突撃スキルを安全地帯の木に使って検証した結果。真っ直ぐ走る攻撃の威力が上がるスキルだと判明した。少しでも曲がったり止まると発動が止まってしまうというデメリットはあるが、なかなか使える技だろう。

 そこまで確認して今日は帰路に着くことにした。

 

「突撃のスキルは凄い威力だったぞ。攻撃を受けていたら盾ごと砕かれていたな。」

 

「そうね。薬で止めてなかったら死んでいたわ」

 

 行きで倒したせいか帰り道では、敵と遭遇せずに入り口に着いてしまったのでカード達と軽く話している。朱乃はちょっと顔色が悪いが

 

「テキタオス」

 

 グッと両手を握る姿はなかなか愛嬌がある。短い間だが主人公はこの突撃ゴブリンをすっかり気に入ってしまった。

 

「お前は名前は欲しいか?」

 

「ホシイ!」

 

「そうか。分かった明日までには考えておく」

 

 名付けに関しての知識も既にある。気軽にやって良いことではないとも思う。だが、この違法で無茶な探索に協力してくれる彼らに報いる方法が、それしかないのなら躊躇うまい。と主人公は考えていた。

 

「探索の期限は明後日までだが。朱乃が作成した薬にも限りがある。明日の夜に行う探索を最後にする。協力してくれ!」

 

「もちろんよ。旦那さま。」「オー」

 

そうして、我が家に現れたダンジョンの2回目の探索は終了した。

 

 

【Tips】カードのステレオタイプ

 モンスターの種族ごとの性格は、民衆が思い描くモンスターのイメージが反映されていると言われている。「妖精は気まぐれで悪戯好き」「悪魔は狡猾で残忍」「メガ〇ンの天使は基本的にペ天使」といったように、多くのモンスターは一般に思い描かれている通りの性格・性質を持っている。

 しかし何事にも例外というものはあり、中には「グレている座敷童」「男性恐怖症のサキュバス」「粘着質な鬼」といった変わり種も存在している。

 その多くはマスターの取り扱いに問題があり性格が変質してしまったケースであるが、時折「ドロップした時からこうだった」という報告も挙げられている。

原作【Tips】まとめ2参照

 

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