がっこうぐらし!RTA強化禁止縛り女装男子ルート 作:ナナシマのゴンベ
はーい、よーいスタート。
一世を風靡したゲーム(ゲームとは言っていない)のRTA、はーじまーるよー。
今回は「がっこうぐらし!」のウォンテンドーボッスン版をプレイして行きます。なお、このゲーム機は4時間以上プレイするとオーバーヒートする為、緊張感を持ってプレイしたいRTA走者にオススメのハードとなっております。
とはいえ、本ゲームは様々なキャラ・バージョン・ハードでプレイされてきたので、今回は一つ縛りを設けさせていただきます。
それは「強化禁止」縛りです!
このゲームではレベルアップ時にポイントが一つ貰えて、それを消費する事で「体力=HP」「筋力=戦闘力」「持久力=スタミナ」「知力=クラフト能力」「直感=危険察知」の五つの基礎ステータス強化か、スキル一つの習得・強化ができます。今回は、ポイントを全てスキルの習得にのみ使用する、という縛りです。
まあ、避難生活を続けていたら体力は落ちる一方でしょうし、多少はね?
計測開始は先駆者兄貴姉貴たちに倣って「はじめから」を選択してからで、終了はエンディング後の「つづく」が表示されるまでとします。なお、難易度はUltra-HARDです。
それでは、夢と冒険がちゃんとある、がっこうぐらし!の世界へ、レッツゴー!
デッデデデデデ! カーン! デデデデ!
ますはキャラメイクです。ここは入力速度を考慮してランダムを選びました。縛りの性質上、基礎性能の低いキャラが出た場合はリセットです。(6敗)
ファッ!?
失礼、取り乱しました。なんと、レアキャラである女装男子「
このゲームでは男性キャラの方が性能は高いものの、メインキャラの男女比率が0:10と非常に偏っている為、男性キャラだと信頼度の向上や好感度の管理が難しくなります。ですが、女装男子の場合は肉体・精神は男性で距離感は女性という、両者の良い所さんを両立できるのです。
と、言っている間にポイント振りを終わらせて、現在はローディング画面です。え、ポイントなんて振ってなかった?
強化禁止縛りなので、開始時点でのポイント振りも禁止です。ちなみに、ここで温存したポイントでスキルの獲得、なんてウラワザはできません。(ハイパー無慈悲)
はい、オープニングをスキップして、ゲームが始まりました。開始場所・時間帯はランダムですが……、どうやら放課後の教室のようですね。早速ですが、廊下へ移動しつつスマホを確認しましょう。
はい、アウトブレイク直前のようですね。タイム的には嬉しいものの、準備をほぼ一切できないのはまず味<あじ>です。
まあ、切り替えて教室を確認しましょう。どうやらアス君は三年生で、原作キャラとは別クラスのようですね。理想はゆきちゃんと同じクラスですが、三年生ならリカバリーは可能です。
と、いうわけで、まずは食堂に向かいましょう。ここではチョーカー姉貴こと柚村貴依が暇を持て余しています。おそらく、ゆきちゃんが園芸部で用事を済ませる(補習の代わりに奉仕活動でもしているのでしょうか?)のを待っているようです。
ここで騒ぎを起こすのですが……、アス君は吹奏楽部なので、演奏でもしましょうか。リュックから楽器を取り出しましょう。ちなみに、サッカー部ならリフティング、落研なら落語を披露できるのでオススメです。
出てきたのはアルト・サックスでした。リュックの中身はこれと筆箱・ノート、空の水筒くらいですね。どうやら置き勉派のようです。(知力無振り)
それでは、演奏していきましょう。「音楽」スキルの数少ない使い所さんです。
ちなみに、アルトサックスは当たりの部類です。フルート等の小さい楽器は武器としての性能が低く、大きすぎる楽器だと音楽室に備え付けなのでバチしか持ってない、なんて事もあります。
その点、アルトサックスならば持ち運びが可能な大きさ、かつ攻撃に使える重さと長さがあります。欲を言えばテナーサックスの方が長いし良かったんですが、流石に望み過ぎですね。
さて、アス君が親のOPよりも聞いたOP曲を演奏している間に、彼の特徴について説明していきましょう。
アス君の最大の魅力は、何と言っても女装男子である事です。顔は中性的で、声もハスキーの範囲内、身長も女性としては長身程度に収まっており、体格も細身です。
その代わり、体力や筋力は貧弱であり、知力と直感も残念となっております。まあ、全ステ無振りだから、多少はね?
ただ、ブラスバンド部だけあって、持久力は高めです。肺活量の高さを反映しているのでしょうが、運動部の女子キャラで持久力極振りした場合と同程度ですね。
お、演奏が終わりましたね。ラスサビまで演奏したせいで微ロスですが、聴衆から拍手が巻き起こっているので続行します。
この演奏はリズムゲームですが、合気道のQTEに比べれば楽勝です。当然のようにフルコンボでした。
「やあ、いい曲だね」
聴衆の一人だったチョーカーさんが話しかけてきましたね。はんなま~(流行りの挨拶)
「は……、半生?」
戸惑っている間に二人分の飲み物を注文し、片方をたかえちゃんに差し出しましょう。ちなみに、ここでブラックコーヒーを差し出すと、見栄を張ってそのまま飲もうとするも顔を顰めて、恥ずかしそうに砂糖とコーヒーフレッシュを足す
まあ、ロスなので普通にアイスティーを差し出しましょう。
ここで、
先駆者兄貴姉貴も言及していらっしゃる通り、本作の
「めぐねえなら補習中だよ」
ミッ!?
失礼、取り乱しまみた。どうやら、原作通りにゆきちゃんの補習を行うパターンを引いたようですね。
正直な所さん、
まあ、続行しますけどね。
その後は暫くチョーカーちゃんと会話し、貴依っちがトイレに立つまで倍速します。なお、ここで唐突に立ち上がったチョーカーネキに行先を聞いてはいけません。トイレと素直に言えず誤魔化す可愛い柚村さんを拝めますが、ロスなので手を振って見送ります。
それでは、食堂を出て購買部に向かいましょう。ここでは、水の500mLペットボトルと
余談ですが、水のペットボトルは現実でも傷を洗うのに使える為、登山する時には買っておきましょう。お菓子のオススメは興奮作用のあるチョコレート(個包装)と、お腹に溜まるヘビースターラーメン(4袋セット)を2つずつです。
効率を考えるなら、ここでサンドイッチなどの食料品を買うべきなんですが、本格的な食料アイテムを持っていると怪しまれるんですよね。おにぎりくらい、健康な男子高校生なら
会計中に、購買の商品配置をメモしておきましょう。走者は方向音痴なので、手元には巡ヶ丘高校の地図も常備しています。
さて、これで全ての準備が終わりましたので、
はい、三年C組佐倉先生の教室に着きました。ゆきちゃんもいますね。
「……、誰?」
「明日葉さん?」
ゆきちゃんは警戒、
「
ここでオリチャー発動、差し入れとして
「ありがとう!」
満面の笑みでお礼を言いつつ、アス君のクリームソーダ(意味浅)を飲み始めるゆきちゃん。守りたい、この笑顔。
まあ、すぐに曇るんですけどね、初見さん。
お、ムービーが入りましたね。アウトブレイクが始まったようです。ここからは時間との勝負です。
今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
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そいつの第一印象は、変なヤツ、だった。何せ、学食に入ってくるなりサックスの演奏を始めたんだから。しかも、かなり上手かった。
「ご静聴、ありがとうございました」
ちょうどヒマしてたのもあって、優雅に一礼する彼女に声をかけてみた。
「やあ、いい曲だね」
「はんなま~。お褒めの言葉に、感謝感激ひなあられだぜ」
は……、半生? えっと、挨拶なのか?
「スタジオぐらし、ってアニメの主題歌なんだって」
あれ、ちょっと意外。というか、口調が安定しないヤツだな。
「へー、てっきりジャズか何かだと思った」
なんとなくだけど、サックスでアニソン演奏するイメージってなくない? なんて言うと、そいつはニヤリと笑った。
「音楽に貴賎なし、だよ。演歌もロックも8bitも、この
……気候、機構、紀行、奇行。これだ、いや、これだけど違う。寄稿、聞こう、貴公か。
「私は
それから、明日葉にお茶を奢ってもらい、暫く話していると
「そういえば、たかっちは誰か待ってたりしたの?」
「ああ、友だちが補習中でね」
言ってから、しまった、と気がついた。また、ゆきに余計なちょっかいをかけるヤツが出るんじゃないか、って。でも明日葉は
「じゃあ、後で差し入れでも持っていこうかにゃあ。がばソーダなら、よもや嫌いな人はおるまいし……」
なんて、なんでもないように首を傾げた。
「まあ、ゆきは炭酸ダメじゃなかったし、いいんじゃない。でも、いいの?」
こう、お金とかさ。今も、流されて2杯目の紅茶もらっちゃったし。
「構へん構へん。拙者、可愛い子に貢いで破産するなら本望でござる」
「いや、破産はするなよ」
「前向きに検討させて頂きます。ところで、めぐねえ何処にいるか知らない?」
「めぐねえなら補習中だよ」
「ミッ!?」
何故か驚く明日葉。ゆきとは別の意味で、見てて飽きない。けど、話してて疲れるな。
「3-Cでやってるよ。そんじゃ」
休憩も兼ねて、トイレに向かう事にした。
「うん。またね~」
トイレには、誰もいなかった。丁度いいので、化粧を整え直す事にする。そういえば、明日葉は化粧かなり薄かったな、そのくせ美人だったけど。顔は整ってるし、今度いじってみよう……あ、管楽器なら口紅は邪魔かも。なんて考えてたら、
「キャーッ!」
「イヤァーッ!」
「グワーッ!」
突然、悲鳴が溢れる。トイレから出ると、廊下では人が人を噛んでいた。
「…………ひっ」
ヤバい。逃げないと。何処へ? さっきまでいた個室に飛び込み、鍵をかける。隣からも、誰かの飛び込む音がした。
「ねえ……、何があったの?」
隣に入った子に聞いてみる。
「わからない、けど、……、もう、ダメだと思う」
ダメ?
「突然、みんながおかしくなって、噛まれた人もおかしくなった」
「……、何、それ……。映画の見過ぎ……、じゃ、ないよね」
だって、まだ悲鳴が聞こえる。
「……ねえ、お願いがあるの」
「お願い?」
「今、私がいるここの扉、絶対に開けないで」
………………、その、意味は、理由は。
「私も、噛まれたから。だから、ここに閉じ込めといて」
私が答えに窮していると、外から声が聞こえた。
「トイレにいるなら鍵かけて! 絶対に誰も入れるな!」
「……明日葉?」
間違いない、アイツの声だ。切羽詰まったような、でも元気な声だから無事だろう。
「友達?」
「あー、うん。たぶん友達」
それから、何か重い者が落ちたような音が聞こえてきた。
「明日葉のやつ、大丈夫かな……」
「たぶん、屋上に、逃げてる。あいつら、みんな擦り足だったし、階段とか、のぼるの、苦手なん、じゃない、かな」
隣の部屋からの声が、途切れ途切れになった。
「……あなたは、生き、て……。ウゥウウウゥ……」
名前も知らない彼女は、
所持スキル
音楽、×××××、×××××、×××××
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