超昂大戦 二次創作SS エスカ・チームグローバル化プロジェクト始動!   作:環 藍河

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※ネタバレは、原作第1部のトパーズ登場くらいまで押さえれば大丈夫です。
※当初、性転換タグを付けていましたが、「大奥」とか「ARIA」であった男女逆転レベルですので、直接的な性的行為の描写はありません。それでも嫌悪感を覚える方は閲覧ストップでお願いします。


第1章 バイアスを打ち破れ! 超昂大戦ガールズサイド、ここに爆誕!?

「夢はでっかく! 目指せっ、第3部・ワールドプレミア展開っ!」

「【『嘘おっ!?』】」

 

初めての諸君には、説明せねばなるまい。

かつて、エスカ・トパーズこと春雛うららは、「エスカ・チーム最強化計画」と銘打ち、自らの思いつきをことごとく具現化せんと、相方アカリを助手のごとくコキ使い、各方面を巻き込みまくったのである。

最強ウェポン開発、愛されアニマル化、トパーズ巨大化ヤルトラマン、最強合体ロボ・エスカ・ジュエルV4…。

その顛末と代償は、当サイト投稿済のショートストーリー「エスカ・チーム最強化計画、始動!」を読まれたし。

 

「いい? 実は私たちが大活躍中の『超昂大戦・エスカレーションヒロインズ』、既に公式英語版がアメリカで、さらに繁体字バージョンが台湾・香港・マカオでリリースされてるのよっ!」

「は…はんたいじ?」

「私も詳しくは知らないが、中国大陸で使われている簡体字に対し、簡略化されていない漢字が多用される中国語表記のことだ。」

「ヒ…ヒビキちゃんっ、博識…!!」

「まあ、さすがにフランス語版やイタリア語版は、まだないみたいね。NAUにもICT部門があるのに…あいつら、行動がトロすぎーっ!」

 

「じゃ…じゃあ、私たち台湾とかでは、あんなことも、こんなことも、Dチャージ中のアレもコレも、中国語でしゃべってるのー!?」

…どうなんスかね?

日本では確かめようがないですねえ…少なくともこのSS作者のスキルでは。

 

「大ヒットしたら、ハリウッド映画的ワールドプレミアで新作公開、私たちエスカ・チームは舞台挨拶でワールドツアーよっ! アメリカ人のみんな、台湾人のみんなの歓迎と、喝采を浴びて…くう〜っ!!」

 

「{『俺たちは、負けないっ!!』}」

「〘《Sex when you win,

Sex when you lose!》〙」

[{『加油、超昂戦士!!』}]

【∑∞∀∟∉∬⊇!!】

日本で、北米で、アジアで、宇宙で…

青い地球を守るため、

世界中の戦士の鼓動が、

海を渡って天を衝く!!

 

“Beat Wars Worldwide ”

 Coming soon…!!

 

「いや〜っ、遂に【勝手に】ダイビート【公式チャンネル】も、海外デビュー待ったなし!!」

またまた、ビートファインダー・フェリニ謹製、ティザービジュアルが炸裂する。

つーか君はもう、斗羽さんと組んでダイビートの情報戦担当になるべきでは?

…おい、しれっとエイリアンをぶっ込むな。

 

「ただーし! あくまでコレらは日本語版の直訳! ただ翻訳しただけ! 現地ファンの心をわしづかみしないと、翻訳版だけサービス終了、我等の海外進出も道が閉ざされかねないっ!」

…そのへん、マジどうなんでしょ?

 

「よって今回から、いつか来るその時に備え、英語圏でより受け入れられ、より愛されるエスカ・チームを目指して、緊急作戦会議を行うーっ!」

 

…ええ〜っ?

 

「まず、何より最優先事項で問題になるのは、登場キャラクターの男女比よっ!」

「あっ…確かに、ダイビートの戦士って女性オンリーだ…。」

「日本でもコレは、男女雇用機会均等法に抵触! ましてリベラル意識の高いアメリカで、コレは非常〜に由々しき事態よっ!」

日本のジェンダーギャップ指数(2022年)は、集計国146か国中、116位。ただし、教育分野は1位、医療分野63位。低評価の原因は経済分野の121位と、政治分野の139位、らしい。

 

「…はいヒビキ、発言を許可する。」

「要は働く女性が少ないのが問題なのだろう? ならばむしろ、ダイビートは女性の社会進出を支援しているから、是正の必要は無いのではないか?」

少なくとも超昂戦士は女性100%。厚生労働省から女性活躍推進企業として表彰されて良い。

 

「甘いっ! 丼村屋あずきバーに松水しるこサンドをクランチまぶした以上に、甘すぎるっ!」

うらら、吠える。

 

「アメリカでは【逆差別】が社会問題なのよっ!! 良くも悪くも能力主義だから、『女性だから優遇されるべき』なーんて言おうものなら、『同等能力の男性への差別だ!』とやられるのっ!」

 

戦闘能力が同じなら、男女問わず超昂戦士になる機会が、平等に与えられている。

その門戸開放状態が保たれることが、北米におけるコンプライアンスである。

何しろ、労働者差別に対する裁判の結果、時として懲罰的損害賠償として天文学的数字の賠償責任を問われるお国柄。ダイビートの採用方針もまた、転機を迎えているのかもしれない。

 

「はいはいはーいっ、発言要求っ。」

「あによー、何か文句あるのー、雇用者代表?」

挙手を下げ、エリーが尋ねる。

「…誰がするの? オトコの超昂戦士に、Dチャージ…?」

「『【あっ…!】』」

 

「や…やっぱ長官?!」

 

     アッーーーー!!!

 

さささっ。

司令室で、虫の知らせか、むず痒くなったお尻を押さえるトキサダ。

てゆーか、その場合はトキサダが受けなのか?

 

……

「はいっ、ヒビキ。」

「必ずしも戦士の中で男女比1対1でなくても良いのだろう? 登場人物全体で均等になれば…。」

2022年7月現在、超昂戦士・閃忍・神騎・魔女は約130人。

対して第1部ストーリーはプロローグと4外伝を除くと19章✕8話=152話構成。

つまり。

1話ごとに1人、ダイビート男性隊員をブッ込み、男女比1対1を実現すればよい。

 

 

第1部シナリオ(北米コンプライアンス対応版)

 

アカリ「私、エスカレイヤーさんみたいに、みんなを守る力がほしいんです!」

隊員A「す…すごい決意だ…!」

トキサダ「…。」

 

……

ウラジミール「邪魔だあああっ!」

隊員BC「うわあああっ!」

ルビー「た…隊員BCさんっ! よくも…!」

サファイア「…。」

 

……

オルテクトル「超昂の力、滅ぼす。」

アステライズ「私達は…負けないっ!」

隊員FW「そうだああっ! 負けるなルビー!」

トキサダ「……。」

 

 

     「《『【テンポ、悪っ!!!】』》」

 

エスカ・チーム、シンクロナイズド・ツッコミ。

 

「何なんだこの、木に竹を接ぐ無理矢理感は…」

「やだーっ、放送事故レベルー!」

「うららちゃ〜ん、やっぱりコレは無理が…」

「ぐぬぬ〜っ、待てえ〜、待て待てえ〜っ…!」

 

その後。

第18章と終章の間に総集編を8話入れ、1話ごとに男性隊員16人ずつシナリオを語らせて、128人の男性隊員をねじ込む案。

 

隊員A「アカリちゃんの決意、シビレましたよねえ。」

隊員B「うん、オレ、絶対に真似できない」

隊員C「でも、まさか1年後に世界を救うなんて…、俺たちも長官も、ユーノさんだって想定外!」

………!

隊員P「ヒビキちゃんの決意、ルビーとの最強タッグ、これからに期待ですよっ!」

 

     「《『【メタメタしいっ!!!】』》」

 

「ひゃ…百歩譲って、私達を演じる声優さんがオーディオコメンタリーで語るなら、まだ許されるけど…コレ…?」

「私達は、何の脈絡もないモブ隊員から、何を聞かされているんだ…?」

「やだあああっ、頭が、頭が変になるううっ!」

「…無念だけど、認めるわ。誰一人、得しないっ…!」

はい、ボツ。

 

 

さらに、捨てシナリオを1本入れ、モブ扱いで一気に消費する案。

 

ウラジミール「どけええええっ!!」

隊員A,B,C,D,E,…,∑k「ぎゃああああっ!!!」

ルビー「ああっ! ヒラ隊員チームがっ!」

サファイア「ウラジミール…ダイビートの男性隊員が130人束になっても、敵わないとは…!」

 

     「《『【雑っ!!!】』》」

 

「わ…私とルビーの前に、かませ犬を入れる意味がわからない…!」

「というより、サファイアに状況説明させてる時点で、シナリオライターがポンコツ…」

「や…やっぱりコレ放送事故だよお〜!」

「てゆーか、あたしを毎回毎回、モブ消化試合のダシに使うなーーっ!!」

当然、ボツ。

以上、モブ隊員で希薄化プロジェクト、凍結。

 

……

「はいアカリ、発言を許可する。」

「あの〜、1作で男女比1対1じゃなくても、複数作品でバランスができれば大丈夫なんだよね? だったら、超昂大戦ガールズサイドを並行リリースするのは?」

「そ…それだあああっっっ!!!」

うん、文句なく男女比1対1が実現できる。

 

……

木から落ちる少女をかばい、自らも落ちる学ランの少年・園崎亜狩。

もうダメかと思った瞬間、亜狩を抱きかかえ着地する女性。

「…良かった。怪我は無いか?」

(わっ…大きな女性…頭のベルトも…!)

「は…はい…。あの、お名前は…?」

「戦部、朱鷺沙、だ。」「トキサ…だ、さん?」

 

この出会いが、亜狩を超昂戦士に変える。

「トキサ長官っ、僕…ボク、もっと強くなりたい…!」

亜狩の願いが朱鷺沙を貫き。

少年はこの日、真の超昂戦士となった。

 

「若頭領っ、俺は心の底から、亜狩と正義を貫く力が欲しくてたまらないんだ!」

「べ…別にあんたが欲しいわけじゃ…、これもヒーローになるためっ…、で、でもっ、でも…!

「魔力因子は、男性にしか力が顕現しないのさ。長官ちゃん、恋人のお願い、受け取ってくれよ?」

想破の忍び・加古野響輝が。

英雄志願の少年・春雛卜羅が。

魔法使い・雪城恵李威が。

朱鷺沙長官を穿ち、貫き、絡め取る。

 

 

     「《【『なんじゃ、

      こりゃーーーっっっ!!?』】》」

 

「こ…これ、ガールズサイドじゃなくて、ただのTSモノだよおーーーっ!」

一般にガールズサイドと言えば、世界観やゲームシステムが共通する程度であり、登場人物はポジションが類似する場合はあれど、同一人物をTS…トランスセクシュアル=男女反転させる例はまれである。

 

ぞくっ。ぞくぞくぞくっ、ぞぞぞっ!

「あら? トキサダ、夏風邪?」

ガールズサイドがローンチされた場合、トキサは純愛Hで総受けが確定する。

ご武運を。

っつーか、トキサダ逃げてーーー!!!

 

まあ、女性ばっかでも、いいんじゃね?

…という当然至極の結論で。

超昂大戦・男女比最適化計画、凍結。

 




おばんです。作者の環 藍河(たまき・あいか)です。
昨晩まで、ちょっぴり泣ける系「ルビーちゃんお幸せに!」SSを書いていた人間がお送りする、原作崩壊わちゃわちゃコメディ「エスカ・チームグローバル化計画」シリーズ、本日開幕です!
…ええ、まごうことなき同一人物ですよ。環は環ですー。

完成してから熟成期間ゼロでの投稿のため、明日になって読み直すと悶え死ぬ可能性が濃厚ですが、無茶を承知で第1章をお届けします。
ホントにワールドワイド展開している超昂大戦、ムチャして赤字抱えて、サービス寿命を縮めたりしないでね…!?

この後は、ちょっと執筆ペースが落ちるかもしれません。先週はほぼ毎晩掲載でしたが、3日間隔ぐらいに落ちる可能性があります。8月2日の超昂フェス以降にペースが落ちると、「原作で遊んでねえで、早よ続き書けやゴルア」となりますので、ストック作って熟成させようかな~、と…。
なので、その前にシリーズの方向性を読者諸兄にご理解いただける第1話「男女比最適化」を早出ししました。
予定では4章構成ですが、どうにでも変わるので、その暁にはご容赦を。
ではまた~!
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