ISと魔導師と 作:ゆっくりRUISU
ルイスが偽の世界を割断した後。
少女、クロエ・クロニクルは、上下左右もない空間に浮かんでいた。
浮かんだ状態で更に進んで、目的の物にたどり着いた。
浮かんでいる、凍りづけの少女の像。
ク「これが、束様の言っていた、織斑千冬専用機『暮桜』のコア・・・」
そして、『作業』を始めようとして―――。
咄嗟に後退した。
その直後、緋色の球が数発、先程までいたところを過ぎていった。
クロエが、球の飛来した方向を見ると。
ル「流石に牽制弾は当たらんか。まぁいい」
魔導師としてのルイスが、飛んできていた。
ほんの少し前。
ル「さて、勘で言えばあいつがシステムダウンの原因だがな・・・」
道『こっちからはそのままだとシステム中枢にアクセスできん。ちょっと待ってろ』
道人がそう言って数秒、ルイスの左手に丸い物体が現れた。
ル「こいつは?」
道『ハッキング・ボール。今そいつを介してシステム中枢にハッキングしてる。
そいつが壊されないように守るか、いっそそいつを倒せ』
ル「まぁ了解した」
そして、ルイスはアクセルシューターを放った。
そして話は冒頭へ。
ク「来ましたか・・・。束様が予測はしていましたが」
ル「なんで予測してんだか」
クロエの発言にルイスが突っ込むと。
ク「しかし、束様は対策もさせてくれました!」
そう言うと、クロエの手に杖が現れた。
その形状に、ルイスは見覚えがあった。あったのだが・・・。
ル「・・・量産型の非人格型AI搭載型ストレージデバイス・・・。
劣化版とはいえ、トンボキリに性能差で勝てるかよ」
ト[性能がもし仮に同じだとしても、経験がマスターの方に軍配があがるでしょう]
ル「当たり前だ。Sランク越え魔導師舐めんな」
ト[あ、どうやらバリアジャケットを展開したようです]
そう言われ、ルイスがクロエの方を見てみると、
ルイスが見覚えのあるバリアジャケットを、クロエが展開していた。
ル「なんでバリアジャケットだけフェイトの奴なんだよ・・・。しかも軽装仕様。
当たったら落ちるぞ」
ト[不明です。まぁ『当たらなければどうという事はない』って考えでは?]
ル「・・・だと思うんだがな。まぁいいや。
『アクセル』」
ルイスは加速術式を展開、飛び込んで加速する。
瞬時加速と同等の速度を持って、トンボキリで斬りかかる。
ク「くっ!?」
クロエは、咄嗟にデバイスで受ける。
デバイス同士がぶつかり、火花が散った。
が、それも一瞬。
勢いのあったルイスによって、クロエが吹き飛ばされた。
ル「・・・やっぱ切れんか」
ト[そりゃそうでしょう。ビームサーベルでも、振動してるわけでもないので]
ル「今ほどカズリが恋しく思ったことはねぇよ」
・・・恋しく思った理由は、カズリなら、数秒切り結んだだけで
切断できるからである。
ともかく。
ル「さて。その装備じゃあ俺に勝つことは不可能に近いぞ」
ト[不可能とは言わないんですか]
ル「電脳ダイブに不具合が起こって隙を晒すかもしれんからな」
ト[まぁそりゃああるでしょうね]
ルイスがトンボキリと会話していると。
ク「やはり、一筋縄では行きませんか・・・!」
ル「そりゃあな。一応ISとやり合っても勝つ自信はあるぞ」
・・・自信、で留めているが、普通に勝つことは可能である。
アクセルバーストを使ってしまえば、いくらISでも対応は不可能であるからだ。
すると。
ク「・・・目的は果たしましたので、本日はここで失礼いたします」
そう言うと、クロエは何かをルイスに投げつけた。
ルイスがそれを注視した瞬間、閃光を発した。
ル(フラッシュグレネード!)
ルイスは目を咄嗟に閉じたが、再び目を開くと、既にクロエはいなかった。
ル「・・・逃げたか」
道『ルイス、IS学園の機能は復旧した。戻っていいぞ』
ル「了解した」
そう言うと、ルイスは電脳ダイブを解除し、ルイスの意識は浮上していった。
以上です。
ちなみに、クロエの使ってたデバイスは、なのはのシューティングモードに近い、
杖型のデバイスです。
では。