次の日
「雫」
「なぁにあおちゃん?」
「昨日桐谷に何かできることはないかって言ったよな。あの後何か思いついたか?」
次の日の朝、俺は雫にそう聞いた。
「....ううん。愛莉ちゃんとも相談したんだけど....」
「そうか....なら、一つ思いついたことがあるんだが....」
「思いついたこと?」
「桐谷のトラウマが吹っ飛ぶぐらいの事をする....例えば、ライブとかな」
「ライブ....ありがとうあおちゃん。愛莉ちゃんにも話してみるわ」
「そうか。まぁ愛莉にも意見聞いてみてくれ。あと花里っていう子にもな」
そう言って俺はバイクを神高の方に向かって走らせた。
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雫side
「ライブですって?」
「うん。あおちゃんが」
屋上に着き、私は愛莉ちゃんにそう言った。
「また唐突ね....」
「それはそうだけど....私としては良い意見と思ったの」
「良い意見かもしれないけどねぇ....どこでやるっていうのよ。場所も設備もない状況で」
そう話していると、屋上の扉が開かれた。扉の方を見ると、そこにはみのりちゃんがいた。
「おはようございます!」
「お、おはようみのりちゃん....」
「どうしたのよそんなに気合い入れて....」
「ライブやるなら体力をつけなきゃと思って10km走ってきました!」
「ライブ....?」
みのりちゃんの言葉に私は首を傾げた。
「わたし、遥ちゃんのためにライブをやろうと思うんです!」
そう言って、みのりちゃんはセカイで見た景色を私達に話し始めた。
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「青いペンライトの、海みたいな景色....」
「それが遥にとって大切な思い出の景色か....」
「はい。その景色はきっと、セカイでライブをすれば見せられると思うんです!」
「なるほどね....だからライブを....」
「....今の遥ちゃん、明日はきっと良い日になるって信じられなくなっちゃってて、前を
向いて進めなくなっていると思うんです。それはとっても辛い事だから、少しでも前を向いて
進めるようになって欲しいんです! あの景色は、遥ちゃんから希望を貰った人達の想いの光
なんです! だから、遥ちゃんに想いは届きます!」
「みのりちゃん....」
「はぁ、無茶というか無鉄砲というか....まぁでも、みのりの気持ちは理解したわ。ね、雫?」
「えぇ」
みのりちゃんの言葉を聞き、私と愛莉ちゃんの答えは決まっていた。
「みのりちゃん。そのライブ、私達にも手伝わせて」
「みのりみたいな頑張り屋、見捨ててはおけないもの」
「っ! ありがとうございます!」
こうして、私達は遥ちゃんのためのライブをどうするかについて話し合いを始めた。そんな
話し合いの途中....
「そういえば、あおちゃんはどうしようかしら?」
「月夜先輩ですか?」
「そういえば葵もライブがって言ってたのよね....まぁでも、今回は私達でやりましょ。セカイで
やろうと思ってるわけだし」
「....そうね。そうしましょうか」
そう言って、一先ず話し合いは終わった。