「それじゃあ今日はここまで。次は地獄のガチャ配信で会おう。おつぶるー」
そう言って、俺は配信を終わらせて顔に付けていた仮面を外した。
「っ~....終わった終わった」
俺はそう呟きながら仮面を机に置いてベッドに寝ころび、ベッドに置いていたスマホを
手に取った。
「随分連絡来てるな....」
俺はスマホのロックを開きメッセージを確認していた。すると、珍しく瑞希から連絡が
来ていた。
「(珍しいな....)」
そう思いながら瑞希とのトーク画面を開くと今あまり見たくないことが書かれていた。
mizuki 曲、いつ投稿するの?
「....」
葵 サムネが思いつかねぇんだよ。少し描いてみたが納得できなかった
俺は瑞希にそう送ると、すぐさま瑞希から返信が返ってきた。
mizuki ふーん....ならボクの知り合いに頼んであげようか?
「は....?」
「(アイツ、絵師に知り合いいるのか....?)」
葵 お前、そんな知り合いいるのか?
俺は心の中でそう思いながらも瑞希にそう送った。すると、瑞希からすぐに返信が来た。
mizuki 一人だけね。どうする? 紹介してあげよっか? まぁ本人の許可出るかは
謎だけどね
「....」
「(アイツ、センスはめちゃくちゃ良いからな....ダメもとで頼んでみるか)」
葵 ....じゃあ、紹介してもらっても良いか?
mizuki OK~! じゃ、返信あったらまた連絡するよ
「....返信待つか」
そう呟き、俺はそのまま眠りについてしまった。
~~~~
瑞希side
『えななん、今の作業に関係ないことなんだけどちょっと良い?』
葵に連絡を送ったボクはえななんにそう聞いた。
『何よ』
『ちょっとした頼みなんだけどさ、ボクの知り合いに配信者がいるんだ。その知り合いに
一つサムネイル描いてあげてくれない?』
『サムネ? てかAmiaに配信者の知り合いなんているんだ』
『まぁね。それで、どうかな? えななんが無理なら断ってくれても....』
『別にやるのは良いけど....K、こっちの作業少し遅れてもいい?』
『....いいよ。雪もいい?』
『....期限が守れるなら』
『OK。で、配信者って誰なの?』
Kと雪からの許可を貰い、えななんは僕にそう聞いてきた。
『Blue moonっていうんだけど』
『Blue moonね。....Blue moon!?』
えななんはBlue moonの名前を聞いて驚いた声を上げた。
『....うるさい』
『ご、ごめんって! てかAmia、なんでそんな有名配信者と知り合いなのよ!』
『まぁ色々あってね。....それで、どう?』
『どうって....そんなの決まってるじゃない! 有名配信者のサムネに使ってもらえれば
私の絵も少しはバズるかも....!』
『言うと思った。まぁそこに関してはボクは何も言わないけどさ。ま、取り敢えず本人には
連絡しておくよ」
そう言って、ボクは葵に連絡を送った。
『てか、私はどんな動画のサムネを描けばいいのよ?』
『確か新曲のサムネだよ?』
『じゃあ私、曲聞かないとどんな感じに聞けばいいかわからないんだけど?』
『あー、そっか....ん~、そこら辺に関してはボクが聞いてみるよ』
『頼んだわよ』
『あ、Amia。もし音源貰ったら私も聞きたいんだけど....』
『へっ?』
すると、ずっと黙っていたKがそんなことを言ってきた。
『その、私もどんな曲か気になるから....』
『へぇ、そうなんだ。一応聞いておくよ』
『ありがとう』
そう言うと、Kは再び作業に戻っていった。
「(Kがあんなことを言うなんて....ファンなのかな?)」
そんなことを考えながら、ボクも作業を続けながら葵の返信を待った。