よう実×リコリス・リコイル   作:名無しの冒険者

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今回は少しシリアス?展開になります。


秘密。それは案外すぐにバレるものである。

 雨が降る中、お互い無言で向き合う。俺は手伝い屋として、彼女はリコリスとして……。

 

 

 

 

 

 俺はクラスメイトから宿題を手伝ってくれとグループのメッセージで呼び出され、クラス全員が教室に集まっていた。夏休みは残り2週間。それなのに全く手をつけてないとかどういうことなんだ?こいつら。

 

 『連絡します。1-A、大空 翔君、一之瀬 帆波さん。支給理事長室へお越しください。繰り返します。1-A、大空 翔君、一之瀬 帆波さん。支給理事長室へお越しください。』

 

 そのようなアナウンスが突如響く。俺と帆波を呼び出す理由、何かあるか?俺ら何かやらかしたとか?いや、それはないだろう。少なくともやらかしたことに対する呼び出しではない筈。それに夏休み中に何故呼び出す?

 

 「翔、お前何かやらかしたのか?」

 「いや、それはないと思う。帆波もいるしな。」

 「まぁそうだけどよ。帰ってきたら何を話したのか教えてくれよ〜?」

 「内容が話せそうなことならな。帆波、行くぞー。」

 「う、うん!千尋ちゃんちょっといってくるね。」

 「いってらっしゃい!」

 

 はたして一体何を話されるのだろうか。それに嫌な予感がする。

 

 

 

 「失礼します。1-A、大空 翔です。」

 「同じく1-A、一之瀬 帆波です。」

 「入り給え。」

 

 そう言われ扉を開けると驚くべき人物が椅子に座っていたのである。

 

 「え!?何で楠木指令が!?」

 

 何故楠木さんがここにいるのだろう。それに何故、帆波が楠木さんのことを知っている…?それに"指令"と呼んでいたことから考えるとこいつはリコリスだった…?

 

 「すまないな、翔、帆波。少々緊急な連絡でな。理事長である坂柳とは古い付き合いでな、DAやリコリスのことは把握しているから安心しろ。」

 「…それで、用件はなんだ?」

 「あぁ。近いうちにこの学校の敷地内でテロが起こることが判明した。そのことを含めてサードリコリスを敷地内に配置することが決定したのだが、その時にお前たちも現場に向かってほしい。」

 「俺はいいけど帆波は大丈夫なのか?」

 「うん。"覚悟"はできてる。」

 

 この学校の敷地内でテロ、か。最悪な事態にならなければいいが…。

 

 「お前たちに加えて、千束とたきな、ミカさんの喫茶リコリコのメンバーにも来てもらうことになっている。この学校は政府が運営している所だ。必ず守らなくてはならん。頼んだぞ、翔、帆波。」

 「了解。」

 「了解しました。」

 

 

 

 あの後勉強会を無事に終え、帆波と帰宅している。お互い無言のまま歩いている。

 何故リコリスだと黙っていた?何か秘密にしておきたかったのか?

 

 「…帆波。何故リコリスだと黙っていた?」

 「……。」

 

 雨が降り出す。お互い傘を持っている筈もなく、それでもお互いはその場を動こうとしない。

 俺は帆波の方を向き話しかける。

 

 「…帆波。何か秘密にしときたかったことがあるのか?」

 「……私は、あの時貴方に、翔"さん"に助けてもらった時からずっと恩返しをしたかった。」

 

 あの時助けてもらった(・・・・・・・・・・)?…もしかして!?

 

 「そう、その帆波だよ。事故で助けてもらった一之瀬 帆波です。」

 「…そっか。恩返しをしたかったから初対面を装ったのか?」

 「うん。絶望の淵に立たされた私を救ってくれたから。初対面であったふりをして少しずつ恩返しができればいいと思ってた。だから何か出来ることがないか探した。その時に翔さんがDAという組織のお手伝い屋さんをやっていることを知ったの。だったらそのDAに入って、翔さんに恩返しができれば、って思ってたんだ。」

 

 成る程な。こいつはそんなことを思って…。それにここにきてまで俺の手伝いをしにきてくれたんだな。

 俺は帆波を優しく抱きしめる。今までの感謝を込めて。そしてこれからもよろしくと言う意味も込めて。

 

 「帆波、ありがとう。俺は充分お前に助けられてる。入学したての時、話しかけてくれたこと。CクラスとDクラスのいざこざの時に手伝ってくれたこと。清隆と暑さで死んでいたとき助けてくれたこと。それ以外にも沢山ある。俺のためにDAに入ってくれてありがとう。俺のためにリコリスをやってくれてありがとう。」

 「うんっ!私がやってきたことは、無駄じゃなかったんだね。」

 「あぁ。」

 

 帆波も抱きしめ返してくる。この少女は出来ることが限られてくるにも関わらず俺のために力を尽くしてくれている。そのことを感謝しなければならない。俺の目的のためにも、そして帆波のためにも今後より頑張っていかないといけないな。

 

 

 雨が止む。太陽の光が雲から差し込み、俺たちを照らす。秘密は案外すぐにバレるものである。




はい!帆波が翔にリコリスということがバレました!楠木さんは坂柳理事長と繋がりがあったと。そして明かされたテロの存在。これからどうなっていくのでしょうかね。

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  • 錦木 千束 一択だよね!
  • 井ノ上 たきな に決まってるよなぁ!?
  • 一之瀬 帆波 で決定!
  • 坂柳 有栖 こそが正義!
  • 椎名 ひより しか勝たん!
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