楽園(エデン)……と
アメリカ ユタ州
一本しか道のない道路を一つの黒い車が走っていた。その車はひたすらに走り、やがて車は、周りが砂漠の砂ぼこり舞う場所に来ていた。そこに密かにたたずむ一軒家、その家の前に車を止めた。車から降りてきたのは、身長188センチ、頭はスキンヘッド、黒いカウボーイハット帽を被り、黒い服一色に黒い靴、黒い手袋をしサングラスをかけた男だった。そして何やら黒いバッグを手に持っていた。
一軒家の中にいた男はカーテンを開けそのスキンヘッドの男が来たことを確認すると不敵な笑みを浮かべ、後ろを振り返り椅子に拘束された男に喋り出した。
「俺には逆らえてもあいつには誰もが口を割る!」
そう言うと、男は扉の前に行き、深呼吸をするとドアをゆっくり開け、スキンヘッドの男を家に入れた。
「言わせてくれ、マジで光栄だよ!」
男は、そう言うと拘束してる男について話し始めた。
「三日間痛めつけたが特殊部隊仕込みでなかなか口を割…」
そこまで言うとスキンヘッドの男は依頼人の口に自分の指を当て、シーっと言いながら、拘束されてる男の方へ歩き出した。男の前に立つと近くのテーブルに手に持っていたカバンを置くと帽子とサングラスを外し、カバンの中をゆっくりと開けながらスキンヘッドの男は、話し始めた。
「まず俺のことを先に話そう。昔、俺は小さな田舎の森に囲まれた家に家族三人で暮らしていた。家族は俺にこの世界で一人で生きていくコツを沢山教えてくれた。そんな蒸し暑い夏のある日いつものように家族で森を散歩してると一人の男に出会った。その男は何を言うわけでもなく突然手から炎を出し父を燃やした。その男は果実を食べた能力者だった。俺は父の悲鳴を聞きながらも母と一緒に逃げた。しかし運悪く逃げ遅れた母はその男に寄って一瞬で燃やされ殺されてしまった。そしてその時、父や母が今まで教えてくれたことを悟った。能力者には能力者でしか対抗出来ないと。俺は無我夢中で逃げなんとか殺されずにすんだ。なんでお前にこんな話をしたかと言うと俺には何を言っても響かないからだ。俺は一切の感情を小さいころのあの森で失った」
とスキンヘッド男が話し終えると、カバンの中のナイフを取りだし、片方の手袋を取った。すると手がマグマのように燃え出したのが分かった。スキンヘッド男はナイフを自分の手に当て、ナイフの先を温め出した。
「俺は何をされても何も言わないぞ、いくら脅しても無駄だ」
と男はボソボソとした声でスキンヘッドの男に向けて話した。
「まずはお前の目や耳など、あらゆる感覚器官と言う感覚器官を取り除いていく。それでもお前が俺の知りたい事を話さなければ…」
そう言うと男の喉にナイフを近づけた。男は「やめてくれ!」と叫んだがそんな男の言葉も耳にせず、スキンヘッドの男は「お前も俺の家族のように」とだけ言いナイフを首に押し付けた瞬間!
「アヴェニューだ!」
と男は目を瞑りながら大きな声で口を割った。スキンヘッドの男は首に押し付けてたナイフをゆっくり離した。
「ニューヨークマンハッタン アヴェニュー通りのスクエア公園 噴水の真ん中に隠した!」
と男が早口に言うとスキンヘッドの男は拘束されている男にウィンクをしナイフをコップの水につけて冷ました。
男が口を割り、依頼人の男は笑顔で扉のドアを開けた。
「いや〜さすがだ!このことは歴史に刻まれる事間違いなしだ!友達に話したいぐらいだよ!」
そう依頼人の男が言うと、スキンヘッドの男は依頼人の顔を真顔で睨みつけた。すると依頼人は真面目な顔に戻り喋り出した。
「このことは誰にも言わないよ絶対...」
そう依頼人が言うと、スキンヘッドの男は笑顔を見せ「気に入った」とだけ言い残し、家を出て行った。扉が閉まった瞬間、依頼人の男はポケットから銃取り出し、命ごえする間すら与えず拘束されてる男に向けて銃を一発打ったのだった。銃声が家の中に響き渡る中、スキンヘッドの男は車に乗り込みまた砂漠の一本道を走り出した。すると一本の電話がかかってきた。スキンヘッドの男はため息をつくもしばしば電話に出た。
「依頼は片付いたかしら?」
と電話から女性の声が聞こえていた。スキンヘッドの男は「あぁ」と答え、女性になんの要件かを聞いた。
「ある重要人物からの依頼よ、かなり大事な物、報酬はいつもの3倍、300万ドル、こんな依頼滅多にないわよ」
そう女性が言うとスキンヘッドの男は笑みを浮かべながらも女性は会話を続けた。
「もちろんこの依頼受けるわよね?」
そう言うとスキンヘッドの男は「場所は?」と渋い声で質問を返した。
「日本よ、青森県アドベンジャーロッジ午前10時すぐに向かって。詳しい詳細はまた追って連絡する」
と女性が言うとスキンヘッドの男は電話を切り、車のナビを空港にセットして、もうスピードで走り出したのだった。
そして、この時日本東京都のどこかの屋上にて、先程の電話の会話を密かに盗聴しているのもがいた。その者もまたその場所へと車に乗り込み、もうスピードで向かった、はたまた日本青森県の田舎にて、何も考えず、夏休みの思い出作りにその場所へ母親の車のもうスピードの運転で向かう者のいたのであった。