おやつを食べた後に部屋に帰ってみたらやっぱりケモ耳娘はいたので存分にモフっています。
「あぅっ……そろそろやめんか!!三十分も耳と尻尾を弄るでないわ!」
「あ、すまん。素晴らしいモフり具合だったのでつい。」
怒られました。でもモフりたくなるものを持ってる方が悪いと思うんだよね。そう思わない?
カワイイものがあればモフる!これこそ世界の真理!
…っていう冗談一割の茶番は置いておいて……コイツのことを聞かねば。
「…で?お前だれ?不法侵入なら警察に……」
「待て待て待て待て!!?説明するから待て!!というか通報したところでお主が恥かくだけじゃぞ?」
「……はぁ?」
「妾の姿はお主以外には見えておらんからの。ちなみに声も聞こえとらんぞ?」
……頭痛くなってきた……何を言っているんだこの狐は?体もあるし透けてないし…
…マジで意味わからん……後でモフる……
「頭の弱〜いお主のために優し〜い妾が説明してやろう」
クッソ腹立つな……このケモ耳娘から聞いた話によるとこうらしい。
まずコイツは俺が昨日骨董市で買ってもらった狐の面だそうだ。
……この時点で意味わからんが話を進めよう。
それで、狐の面にやどっていたコイツはず〜っと眠っていて動けなかったらしい。
そこを俺が購入し、その後で何かの歌が聞こえて目覚めたそう……
多分原因俺だわ……昨日コイツを拭いてる時に鼻歌を歌いながら拭いてたんだよな…
で、今の話から考えるにコイツは聖遺物……俺の歌ってどんだけのフォニックゲインを出してんの…?
「そういえば昔、妾が見つかった時に完全聖遺物とか言われておったな。」
は〜い(俺が)化け物かくて〜い……完全聖遺物を起動させるほどの鼻歌って何!?
俺が本気で歌ったら複数の完全聖遺物一気に起動できるんじゃねぇの!?いや、冗談抜きで。
「そういやお前の能力って何?」
「んぉ?妾の能力?狐火とかではないか?よくわからんが。生前の妖術とかはこの状態では使えんからの」
「妖術って……お前何者?」
「ふふふ…よくぞ聞いてくれた!」
ケモ耳娘は着ている服の袖を上機嫌に振り回しながら答えた。
「妾は名は玉藻前!世界最強の妖狐にして唯一の九尾の狐である!!」
「じゃあタマモって呼ぶことにするわ。ほいじゃよろしく〜」
「………反応薄くないかの?もっとリアクションくれてもいいんじゃぞ?」
「いや…だって…ただのケモ耳娘にしか見えんし……」
「むぅ〜…!ならばこうじゃ!」ドロン!!
そういうとタマモの周りに一気に煙が出てきて俺の部屋を埋め尽くした。
そして煙が晴れるとそこには……大人の姿になったタマモがいた。
「どうじゃ!これが俗に言う『ぐらまらす』やら『ないすばでー』じゃろう!!恐れ入ったか!」
「いや……えぇと……」
言いにくい…!言いにくいけど言いたい…!!
「胸がなければどちらも当てはまらない」と……あ。
「き…きさま……」
「え〜と…一応確認。…口に出てた?」
「しっかり出ておったわぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
「マジでごめんなさい!!」
やっちまったぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!?
「きさままでそういうか!!ケモ耳好きのロリコンのくせに!!」
「ロリコンちゃうわ!!てか前にも誰かに言われたのかよ!?」
「昔の付き人にもぺったんやらど貧乳やら言われたわ!!!気になって調べてみたらなんじゃあれは!!『慎ましい胸を持つ人の総称』とか記しおって!!書いた奴を半殺しにしてやろうかと思ったわ!!!」
「………したの?半殺し」
「……実行に移す直前に付き人が書いた奴を連れてきて土下座させたから一応許してやった」
付き人さんナイスぅ!!いや、これで本当に半殺しにしてたら恐怖に怯えるところだった……
…………てかさ、ちょっと疑問に思う事があるんだけど……
「お前リアクションとかロリコンってそんな言葉どこで知ったんだよ?」
「む?お主の記憶を見ただけじゃが?」
「は?」
「ん?」
…イマナンテイッタコイツ?オレノキオクヲミタ?キオクヲミタ…記憶を見た…
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「な!?なんじゃ突然大きな声を出して!!」
「お前勝手に俺の記憶見たの!?」
「仕方なかろう!今の時代がどうなっておるのかわからんのじゃから!」
「いやおれのプライバシーは!?」
「妾がいる時点で無くなったと思え!!」
「なんでそんなに偉そうなの!?」
ダメだコイツいろんな意味でやべえ奴だ!?
俺のプライバシーはもう無くなったのかよ!?
コイツさっさと追い出さねぇと俺の自由がねぇ!!
「あ、ちなみに追い出しても戻ってくるからの?」
「なんでだよ!?」
「ここまで居心地のいい家は他にないのじゃよ〜♪飯も美味いし、お風呂も気持ちいいし♪」
「ちょ〜っと待とうか!?なんで飯食ったり風呂入ったりしてんの!?」
「実際に食っとるわけではないぞ?お主の感覚と同期しとるだけじゃ。」
「意味がわからん!!」
「まぁ良かろう?でもお主にもメリットは与えるぞ?」
いや今更どんなメリット提示されたところで納得するはずが……
「好きな時に妾の耳と尻尾をモフらせてやろう」「乗った」
「いや、速いの!?」
そのメリットで十分だ。よし、毎日クタクタになるまでモフってやろう……
「やばい…提示する条件間違えたかもしれん……」
さぁて…楽しみだぁ……!
自分の部屋にいる時は絶えずモフっていたと追記しておく。
海斗は超重度&狂気のケモナー。