光の戦士と暁のベル・クラネルがダンジョンにいるのは間違っているだろうか 作:dukemon
1、
アルテミスは数億年ふりに、その召喚術を受けた。
そして、目の前にいるのは友の転生、友の異端の弟子、そして親愛なるオリオン。
「アルテミス様!ごめん……あなたの力が……」
「大丈夫よ、泣かないで、オリオン」
一度肉体が死んだから、神威が使えるけど
もし、体が死んだら、今回は本当に冥界に眠って転生を待たなければならない。
しかし、アルテミスは思う。
そもそも、子供はいつも今の自分が感じた死の恐怖と共に進む。自分は他の神より少しだけ子供に近くなっただけだ。
「助けてくれてありがとう」
オリオンは泣きながら笑った。
嗚呼、やっぱり好きだ。アルテミスは彼の前に初めて心から笑った。
2、
「巻き込んですまない、アステリオス」
全身が傷だらけとなったアステリオスは地面に座った。
ロックは白魔導士となって、彼を治療している。
二人は涙が流れているベルとアルテミスを見守った。
「いや、自分にとって得たことが多い戦だった」
「まあ、そりゃそうだが」
「不満はただ一つ。お互いは武器を振るう気力があれば再戦が果たせるのに、悔しかった」
「マジでブレないな、お前」
★
事の始まりは《グランド・デイ》という祭りの数日前だ。
「そういえば、ベル。数日後の《グランド・デイ》で何をする気なのか?主役なんだろ」
黄昏の時、ロックとベルはダンジョンから出て、晩ご飯の材料を買ってヘスティア・ファミリアの本拠地に向かった。
《グランド・デイ》はゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアが古代の怪物・ベビーモスを倒すのを祝う祭りだ。
今、ベルはオラリオの中で唯一二つの派閥と血縁関係がある冒険者だ。
「いや、普通に祭りを回しますよ」
ベルは別に秘密にする気がないが、どうやら血縁についてあまり知られていないそうだ。
そこで、ベルはファミリアと一緒に祭りを楽しむつもりだ。
彼はヘスティアも誘ったが、断られたそうだ。
何でも、アルバイトがあるらしい。
雑談をしながら歩いていくと、人集りにあった。
「何のイベントがあるのですか?」
「行ってみよう」
急造の舞台の上で、台座に刺さっている
なにあれ。
前に18階層で会ったヘルメス神は舞台上で叫んでいる。
どうやら、その矢を抜き出した人には都市外に出るプレゼントがあるそうだ。
「なんで矢を槍と呼ぶのか?」
ロックは首を傾げる。
「ヘルメスなら、何らかの理由があるでしょう。正直、あまりあの神と関わりたくはありません」
「じゃ、早く本拠地に帰ろう。大体、俺たちにとって都市から出るのは簡単だ」
二人はそのまま帰った。
久しぶりロックの手料理を食べたみんなは満足した。
話題はあの矢、あるいは槍を抜き出しイベントに移った。
「リリも挑戦しましたよ、けど全然動かせませんでした」
「ヴァレン何某も動かせないよ」
「アイズさんでも抜けません?」
ベルは完全に驚いた。
彼はアイズ、ベートなどのロキ・ファミリアと共に訓練しているから、彼女の実力をよく理解している。
「彼女が抜けないなら、何らかの絡繰りがあるんだ。おそらく、特定の条件を持つ人しか抜けないものだろ」
「ヘルメスと関係があるだから、胡散臭くなってきました」
「ベルは本当にヘルメスが嫌いだね」
「嫌いというか苦手です。悪い神ではないと理解しているが……」
「俺も苦手だ。見えない線でこちらを縛り付けてくる気がする。オラリオに用事がなければ、さっさと外に出た」
「リリも色々質問されました。ベル様についてヘスティア様に聞いてくださいって答えました」
とにかく、このイベントは怪しいというのは共通認識だから。
ロックも、ベルも、もともとその矢を抜こうとしなかった。
★
次の日の未明。
ベルはいつもより早く起きて、朝の散策をした。
人が少ない小道に進んで、青い髪の女神を見た。
彼女は焦って、誰かを探しているように彷徨っている。
「誰を探しているのですか?」
お節介のベルは困った女神を放っておけない。
「あなたは?」
「《ヘスティア・ファミリア》のベル・クラネルです」
これは二人の出会いだった。
運命というより、ただの偶然。
彼女はアルテミス。ヘスティアの神友で貞潔を司る女神である。
二人はヘスティアの話に花を咲かせた。
「ふふ、ヘスティアは天界にいた時と同じぐーたらだね」
「そうですよ。僕はあまり気にしないけど、ロックさんは働けってアルバイトをさせたんです。まあ、あの人はおそらく『せっかく下界にきたんだ。天界と同じ生活をするのは勿体ない』と思っているから、そうしたでしょう」
「なるほど、確かに」
世間話はしばらく続いた。やがて、ベルがリリたちとダンジョンに行く時が来た。
明日も会おうという約束をして、一人と一柱は別れた。そして、夜になって、夜明けが来た。
ベルは再びアルテミスと会った。それを数日続いた。
しかし、会うたびに、アルテミスの顔が段々曇っていく。
ベルは彼女を元気をつけようとするが、上手くいかなかった。
彼女は固く自分のことを話さなかったから。
そして、《グランド・デイ》前日。
前日会った場所にアルテミスはいない。
ベルは妙な胸騒ぎをして、彼女を探した。
「誰か挑戦者はいないのか~!お願い誰が来てくれ!」
数日前の熱狂が嘘のように、その舞台がすっかり寂しくなった。
台上のヘルメスはほとんど懇願する声で叫んでいる。
周りにいる人々はヘルメス・ファミリアのスタッフたちのみ。彼らは雑談をしながら、仕事をしている。
アルテミスはそこにいる。
彼女は階段を歩いて、舞台に上った。台座の上の矢がまた刺さっていた。
ベルは一跳びで彼女の傍に立った。周りの人々も、ヘルメスも押し黙って彼を見つめている。
「来たのね。ベル」
アルテミスは悲しそうにベルを見つめている。
「これはアルテミス様の矢ですか?」
「そう、そして私のオリオンを探し出せる唯一の神器。ヘルメスがこの舞台を作ったのも私のため」
「それを抜けば、アルテミス様の嘆きを止められますか?」
「私は、私の贖罪を果たせる……しかし、ヘルメスには悪いことをした。私の前にオリオンがすでに現れたのに、心優しい彼を傷つけたくはなかった」
ベルはおもむろに、矢に手を伸ばした。
そして、台座がボロボロと砕け散って、矢がオリオンの手に収まった。
「嗚呼、やっぱりベルは私のオリオン。私の希望」
彼女の顔に悲しみが滲んでいる。
「アルテミス様。希望は決して悲しいことではないと信じています」
ベルは彼女に笑った。
「だから、僕はもし本当にあなた方の希望になったら、笑ってほしいです」
3、
「なるほど、数日間留守を頼みたいか?」
ヘスティア・ファミリアは《グランド・デイ》の後、急に都市外の遠征を決まった。
どうやら、あの矢はアルテミスという神のもので、あるモンスターを倒すことができる人を探しているそうだ。
ロックは頼まれて留守番となった。リリも、ヘスティアも、ベルとアルテミスと一緒に都市の外へ行くことになった。
「ロック、詳しくは言えないけど、ベルがアルテミスの涙を拭けてから、君の出番だ。二人のことをよろしく頼むよ、冒険者」
「いいよ。何かあったら連絡してくれ」
ベルが誰かを救うのを、ロックも手助けたい。
見送るために、ロックはオラリオの城壁に上った。
ベル以外の成員はアルテミス、ヘスティア、ヘルメス、リリ、ヴェルフ、リュー、アスフィ。
ガネーシャが用意した飛竜は三匹。
リリとしゃれ合っている飛竜を見て、ロックはガネーシャに声を潜めて話した。
「あの飛竜は異端児じゃないよね」
「いや、ただの飛竜だ。かなり懐っこい性格だから、うちの団員に可愛がられる」
ヘルメスとアルテミスは難しい顔で飛竜たちを見つめている。
「まずい、数が足りない」
「すまん、これしか用意できなかった!」
「いいえ、充分ですよ」
「いや、ベル君。秘密にしているけど、今は早く目的地に到着しないといけない。二人乗りならギリギリ間に合うかもしれない。三人はだめだ」
「なら、全員僕に乗りましょう」
ベルのスキルを知っているヘスティアとリリは顔色を変えて彼を止めようとした。
それ以外の者は頭にはてなを浮かべた。
「秘密にしてくれればいいですよ。ヘルメス以外の者は信頼できます。それと、慣れないといけません」
「はあ」
ヘスティアはそれを聞いて諦めた。
「ヘルメス、ベルのスキルを言いふらしたら天界に送還するよ。ボクは本気だ」
「誓おう」
ベルは城壁の外に跳んだ。
数瞬の後、白きドラゴンは翼を広げで、空を飛んでいる。
その瞳は赤き光っている。
『これじゃ、全員を載せますよ』
愕然となった周りに、ヘスティアは説明した。
「ベルくんのスキルだ。ドラゴンに変化できる。さあ、騒ぎになる前に乗ろう」
ロックは天翔ける白竜を見送ってから、ヘスティア・ファミリアの本拠地に帰った。
数日後、ベルの緊急通信が来た。
『アルテミス様を食らった《アンタレス》を討伐し、アルテミス様を助けたいです!手伝ってくださいませんか!?』
「まずは落ち着け!アルテミスは何があった!?」
ベルが言うと、彼らと共に旅に出たアルテミスは幻体のようなもので、本体のアルテミスは古代のモンスター《アンタレス》に捕食された。
今の《アンタレス》は
そのモンスターを倒すため、アルテミスは最後の力を使って自分を殺せる矢を天界から召喚して、ベルの手で《アンタレス》と共に死ぬ気だった。
「わかった。そのモンスターを倒せばいいだろ」
『……倒すと同時にアゼムの召喚術を使わなければ、アルテミス様を助けられません』
「ファ!?」
ベルが言うと、《アンタレス》はアルテミスと融合して、《アンタレス》を普通に倒すとアルテミスも死ぬ。
それも送還ではなく、冥界に落ちて転生するという正真正銘の死だ。
だから、《アンタレス》を倒すと同時に、アゼムの召喚術を使ってアルテミスを呼び寄せなければならない。
ヘスティアの案だ。
「うわ、これまずいぞ。攻撃力が足りない」
『僕の「終焉の獣に対する特攻」は
アルテミスを救うため、決着をつける最後の一撃はロックが打つことができない。
かと言って、ベルは自分だけじゃ殺せないと認めた。
「俺が攻撃に加えると確実に倒せるけど、召喚術を詠唱できない。俺なしに
神殺しの獣は
『あるのですか!?』
「……………………この状況でもっとも適任な協力者が一人、心当たりがある。実力もベルとほぼ同格と思う。しかし、人払いが必要だ」
★
三日後の朝。
ベルとアルテミスが営所を出ると、そこに一人の男と一匹のモンスターがいた。
男は黒い甲冑に身を包み、巨大な大剣を背負っている。
兜から覗く目は、黒曜石のように輝いている。
その手には、黄金のクリスタルがあった。
そして、彼が纏っているその気配。
アルテミスは、それが誰かを悟った。
「アゼム………!本当にアゼムなのか!?」
「前世の職務だ。十四人委員会も解散したし、今の俺はロックだ。それより、連れを紹介しよう」
ミノタウロスは体躯と同じような漆黒の全身鎧を纏っている。
ベルは一目見ると、それが自分がかつて討伐したあのミノタウロスの素材を使っているのを理解した。
「アステリオスだ」
無愛想な自己紹介を聞いて、ベルとアルテミスは驚愕した。
「「喋った!?」」
「知能があって、共存の意志を持って喋れるモンスターは異端児という。って、これは極秘事項だ。前に言っていた人払いは大丈夫なのか?」
ベルも、アルテミスも、人払いの真意がわかった。
これが知られたら大問題だ。
「は、はい、僕たち以外の人と神はこの地域にはいません。ヘスティア様も、ヘルメスも昨日でオラリオに帰りました……その、アステリオスは前の記憶が……」
ベルはそう言って、ちらとアステリオスを見る。
「ほとんどない。覚えているのはベルとの戦いの一部と約束だけだ」
「それでも、僕を手伝ってくれますか?」
「あの《アンタレス》といった同族を倒さないと心残りがあって戦えないだろ」
「ありがとう……というのは無意味でしょう。その代わりに再戦の時は死力を尽くします」
「なら、この戦いは意味がある」
アステリオスは獰猛な笑いを浮かべた。
ベルは彼と固く握手した。
その後、ロックは彼らにこれからの戦術を説明する。
ベルとアステリオスにとって負担が大きいものだった。
★
蠍のモンスター《アンタレス》は戦っている。
彼は畏怖した。
僅か十名の戦う者によって、
《アンタレス》は己の外殻を修復しながら、逃げるように後退した。
「逃がすかよ!」
漆黒の戦士は大剣を振りかぶる。
《アンタレス》は自分が食らった神の権能を発動した。
遥か上空から、弓は形成していく。
「ベル!アステリオス!」
槍使いは斧を背負う同族の手を握って空を跳んだ。
そして、槍使いは空を何回跳躍してから、同族を投げた。
次々と浮かべ出した神弓、数は七。
同族の斧は易々と、第一の弓を粉砕した。
同族は飛べる槍使いを踏み台にして、第二、第三の弓を壊した。
第四、第五の弓はそれぞれ槍使いと同族に矢を放った。
この一帯の大地を消滅できる威力を持つ神矢。
槍使いが同族の背に隠れて、二つの矢は同族に命中したが、彼に与えたダメージが少なかった。
槍使いはそのまま同族を投げ、同族の体当たりが第四、第五、第六の弓を潰した。
最後は、槍使いが放つ光の槍は第七の弓を貫通した。
――あの斧と鎧は
《アンタレス》は恐れを忘れ激昂し、落ちてきた同族に突進する。
漆黒の戦士と彼の傍にある七人はその隙を逃さずに修復し始めた殻を再び砕いていく
槍使いは即座に詠唱を始めた。
【ニーズヘッグが眷属、ベル・クラネルが命ずる!】
同族は斧を挙げた。
「飲み込め!」
【死の輪よ、わが敵を灰燼と化せ!アク・モーン!】
《アンタレス》と同族は爆炎に焼かれる。
憎き女神から奪った
だが、その中を突き抜けて、同族は来る。
その斧は紅蓮の炎を吸い込んだ。
そして、その炎は段々と漆黒となっていく。
「解き放て、【
次の瞬間、《アンタレス》は漆黒の炎に包まれた。
外殻には全くダメージが入らないが、
《アンタレス》は見た。
漆黒の戦士は切り札を使った光景を。
「【たとえ今は天地に隔て、心隔たれていようとも】」
空を駆ける槍使いは歌い始めたのを。
「【千年の怒り、千年の憎しみ、それは孤高なる汝を縛る鎖】」
――駄目だ、逃げなければ!
しかし、逃げられない。
《アンタレス》は必死に逃げようとしたが、足を動かせない。
いつの間にか、空から落ちた隕石によって足を潰られたのだ。
その歌を止めようとしても、
そして、漆黒に染まった斧を持つ同族は目前まで迫っていた。
応戦しなければそのまま切り殺される。
両手の鋏で斧を防いで、尻尾で同族を何度貫こうとするが、相手はそれを避けて、いなして、受け止めた。
――なぜだ、なぜ同胞だったお前は憎き人間の味方をする!
同族は叫んだ。
「自分は決して、人間の味方ではない!今でも、ベルを殺そうとする欲求に身を焼かれている!」
――なら、なぜ共に滅びをもたらさない!
「自分は生きたいんだ!生きて約束を守りたい!」
――何をバカなことを……
――生は無意味。
――世界は苦しみに満ちている。
――なら、滅びこそ救い、その救済を阻む神々と人間は悪。
「偉大なる同族よ。その思いは決して間違いではない。しかし、自分の答えではない。さらばた」
「【これこそ、希望の竜詩】」
空から落ちた大光閃は漆黒の蠍を背中から貫通した。
「【我、地上の星を繋がんとする者なり!】。来い、アルテミス!」
檻から解放された憎き女神はその呼び声を答えた。
そして、真っ白な光が《アンタレス》を包んだ。
その時、《アンタレス》は己が司る終焉を知った。
六番目の終焉。汚染された水の星。死に絶えた生命。
『生まれてくるんじゃなかった』と、最後の一人が言った。
しかし、彼は見た。
かつてのように、美しくて清浄なる海に満ちた青い星。
命は嬉しくて水遊びをしている様子。
これは幻だ。
でも、《アンタレス》は己の終焉がこの優しさに救われたと理解し、眠りについた。
3、
ギルドの地下祭壇で、ロックはアゼムのクリスタル以外のことを全部ウラノスに報告した。
「で、これは今回の事件の全貌だ」
今回アルテミスが助けられたのはウラノスとフェルズが力を尽くしたからだ。
ロックはアステリオスが攻略の要と伝えると、彼らはすぐにアステリオスを都市から出した。
魔道具でアステリオスの姿を隠して、ギルドにも少数の人しか知らない抜け道を使わせた。
ダンジョンに帰らせる時もかなりの綱渡りだと聞いていた。
「同郷を助けてくれたことに感謝する」
「礼はベルとアステリオスに言え。彼らがなければ助からなかっただろ」
「しかし、まさか大神災の残骸でさえ
「アステリオスの前世は黒竜以来、もっともダンジョンに愛される息子だ。それくらいができて、俺は驚かないぞ」
その言葉を聞いて、ウラノスは苦笑するしかなかった。
そして、これからのことを話し合うことになった。
「アステリオスとベル・クラネルの再戦はどうした?」
ウラノスにとって、これはもっとも心配する不安定要素だ。
どちらが死んでも、オラリオの戦力が大きく減少する。
「アステリオスはすぐにダンジョン深層に行ったぞ。来るべき再戦のためにさらなる力を得なければならないと言っていた。早ければ数ヶ月後再戦が果たすだろ。それと、先日ベルをリドたちに紹介した」
「ベル・クラネルと異端児、お互いはどう思っているのか?」
「驚きがあるけど、ベルは全力で支援すると言った。異端児たちもかなり友好的な態度を取った。アステリオスとベルの戦いについて、彼らは思うところがあるけど、止めないと決めたようだ」
二人の決戦について、ウラノスは自分ができることはないと理解した。
ゆえに、次の議題に移った。
「古代で封印する前に、アンタレスには懸賞金がある。その金額を現代の価値を換算して、功労者たちに渡すように手配する」
「アステリオスは報酬があったら同胞たちに渡せと言った。そして、リドたちが金の使い方がわからないと思う。金で素材を買ったら、俺は彼らの武器と鎧などが作れる」
「わかった。リドの意向を確認したらそうしよう。そういえば、アルテミスは?オラリオに来たのか?」
ロックはアルテミスのことを思い出すと頭が痛くなってきた。
「アフロディーテという女神のところに恋愛修行をしてくるそうだ」
「――――すまん、どうやら聞き間違いがあるようだ。もう一回言ってくれないか」
「競争者が何十人以上いるのを知ったアルテミスはベルを手に入れるため、アフロディーテに弟子入りした」
ウラノスは頭を抱えた。
ロックも同じ気持ちだった。
「ベル・クラネルの女難がオラリオを滅ぼさないように祈ろう」
「俺も祈るぞ」
こうして、今回の事件は幕を閉じた。
アステリオスの斧を、ロックが【
ロックはもともとアステリオスを名付けさせようとするけど、彼は鍛冶師が命名するほうがいいと言っていた。
ロックは数時間考えてから、【
それを聞いたフェルズは「古代の英雄【
「ミノスは楽園の守り手で、
アステリオス自身はこの名前を結構気に入った。