「一体、ここはどこだ」
霧の中をさ迷っていた不動明は
「ア~モン~」
「ア~モン~」
という声を聞いた瞬間、目の前に謎の影が現れた。
「アー~モン~」
「アー~モン~」
それは声の主であった。
「探したぞ、アーモンよ。我らの元に帰るのだ」
続けて、こう囁きかけられた明は
(ふ~ん、さてはデーモンだな)
こう思うと
「嫌だと言ったら」
口から笑みをこばしなから、こう答えたのだった・・・・・・・・・
ほどなくして、霧が少し晴れてくると
「・・・・・・」
「・・・・・・」
そこには至るところに散らかったデーモンらの死体とそれを見つめているデビルマンの姿があった。
(おや、コイツらをデーモンにしては)
そして、彼はあることに気づいた。
(ふ~ん、どうやらコイツらは俺のように人間に憑依していたようだな)
一方で
「それにしてもやたら数が多かったな。もしかして、他にも」
腑に落ちないところもあった。そうこう考えている内に
!
突然後ろから気配がした。デビルマンが振り返ると
そこには自分(=明)と同じ年頃の少年、いや、その出で立ちから忍者な風体をした輩が立っていたのであった。
「・・・・・・・・」
彼は黙って自分の含む周囲を観察していたが、
ピカッ
突然、刀を抜いて切りかかってきた!
ヒュヒュ
その剣さばきが凄いのなんの
ヒュヒュ
本当に空を切っているようで一太刀浴びただけでもヤバいのがわかったのである。絶対絶命かと思ったその時
ビュビュ
どこからともなく
ズザズザ
手裏剣が飛んできて、地面に突き刺さった。そして、
「アーモン殿」
「ここは我らに任せて」
「逃げろ!」
と声が聞こえた。
!
これを聞くとデビルマンは逃げ出した。ほどなくして、彼は
キンキン
カンカン
後ろからあの忍者が死闘を繰り広げる音を耳にした。
「今度はなんだ」
逃亡するデビルマンの前に新たな?が現れる。それは
「蛇か。嫌な奴だぜ」
異様な蛇であった。がそれは
「なんだい、ついてこいってかよ」
やけに長い尻尾で蛇文字を作りながら、前に進み始めた。
「一体どうなってるんだ」
デビルマンは疑問を抱きつつ、蛇の跡を追った。
そして、たどり着いたのは廃れた集落の屋敷。そこで気を許したデビルマンは変身を解くと明の姿に戻り、中に入った。そこで彼は
「ようこそ」
村長の歓迎を受けた。
「私、普段はこの村の村長をしております血車の党の佐吉と申します」
彼は謙虚な態度で明に接するや
「貴方様に来てもらったのは他でもないとあるお方の用心棒をしてもらいたいのです」
「用心棒?」
頼みごとをしてきた。
「はい、近頃、我々の縄張りを争う不届きな輩どもが現れて、村一番の娘を差し出せと言ってきたのです」
「へぇ-、しかし、あんたら血車党だけでなんとかする気はなぇーのかよ。降りかかる火の粉は払わねばならぬって言うじゃあねぇーか」
明はそれに対し、ぶっきらぼうな態度をとったが
「それがですね、奴らと来たら、滅法に強くて我々の手には負えないんですよ。そんな時に貴方さまがやって来て、奴らの仲間をのしてしまいましたでしょ。そこでその腕を見込んで、この通り頼んでいると言う次第でした」
(奴らの仲間・・・・そうか、デーモンはこの辺に現れてひと悶着起こしやがっていたんだな)
デーモンの影を察知し
「おっそうか。なら、その頼み引き受けてやろうじゃねぇーか」
胸を張って了承した。
「でその村一番の娘と言うのは」
「はい、こちらへ」
次に明は村一番の娘を紹介されることになったのだが