急展開の予感・・・・
それではどうぞ。
「ここらへんにいると思うんだけど・・・・」
洞窟にいるレギルたちは天井を見渡す。フルフルは壁に張り付いて獲物を捕らえるために、天井にいる可能性が高いからだ。
「ひっ・・・・」
とつぜんアルムルが弱々しい声を出した。右上の穴に張り付いたゴム状の物体を見たのだ。正真正銘、フルフルだ。レギルはローケンにフルフルを見つけたことを伝えた。
「よし。アルムル。自分に合うと思うガンナー武器を選ぶんだ。ただし、一応アドバイスしておくと、ヘビィボウガンは重い。敵に照準を合わせるのが困難だぞ。弓は弦を引く力がいる。それにクリティカル距離などがあって奥が深く、初心者向けじゃないぞ。」
ローケンのその言葉にレギルは(それじゃライトボウガンを使えって言ってるようなものじゃないか!)という言葉が喉まで出たが、抑えた。当然アルムルはライトボウガンを選んだ。
「そのライトボウガンは火炎弾速射に対応したライトボウガンだ!火炎弾をリロードして打ってみろ!」
アルムルはローケンに言われて、しどろもどろしながらもなんとか火炎弾の装填に成功した。
「よし!アルムル撃て!」
アルムルは天井に張り付いたフルフルにスコープの照準を合わせてトリガーを引く。すると、火炎弾が連続して三発発射した。速射の効果だ。見事三発すべてがフルフルに命中し、フルフルは驚いて天井から落ちた。
「よし!いいぞ!アルムル!」
調子に乗ったアルムルが二発目を撃とうとしたとき、ローケンはアルムルの手を止めてこう言った。
「もういい、アルムル。撤退するぞ。」
「撤退ですか・・・?なぜです?ローケンさんなら倒せるでしょう?」
と、アルムルが聞く。
「うん・・・確かに倒せるが、太陽の光の角度を見てくれ。西から15度に傾いているだろ?もう日没が近いのにフルフルを狩っていたら日が暮れてしまう。ここは狩らないほうが懸命だ。」
「なるほど・・・・」
アルムルが納得したところへレギルがずっと気になっていたことをローケンに質問する。
「あの・・・・」
「ん?」
「質問があるのですが・・・」
その時倒れていたフルフルが起きて、レギルたちの方に向かってきた。
「レギル。質問は後にしてくれ・・・撤退する必要があるようだ。」
「・・・わかりました。」
レギルたちが村へ到着すると、そこには村長が待っていた。
「ローケンや、この子達はどうだったかい?」
「ええ、レギルは素晴らしい反射神経です。軽い武器、そうですね・・・双剣なんかが向いていると思います。アルムルは狙撃に優れていますが、非力なため、ライトボウガンがいいかと。」
「ふむ・・・良い良い。」
レギルはローケンがしゃべり終わった後に村長に先ほどの質問を聞いた。
「あの・・・村長・・・」
「ん?」
「あの・・雪山の頂上(?)のエリアで・・てっぺんに横たわる龍のようなものを見たんですが・・・何か知ってますか?」
村長はその深くシワが刻まれた額にさらにシワをよせた。
「ふむ・・それは恐らくクシャルダオラの抜け殻じゃな・・」
「クシャル・・・ダオラ・・・?」
「ああ・・クシャルダオラは古龍で、主食は鉱石じゃ。その美しく固い甲殻を保つためにのう。そのためにクシャルダオラの甲殻は主に金属でできておる。クシャルダオラは、成長過程でその甲殻が錆びるため、脱皮するのじゃ。恐らくその皮じゃろう・・・・」
「クシャルダオラはどんな龍なんですか?」
レギルは続けて質問した。
「クシャルダオラの別名は風翔龍。その名の通り、風を起こす龍じゃ。奴は天候さえも変えてしまい、奴が現れた場所は決まって嵐と言う・・・」
「嵐・・・?待てよ・・雪山で嵐が起きたら当然吹雪になる・・・父さんの死因は、古龍観測所によれば古龍の仕業・・・・まさか・・・・」
レギルに怒りがこみ上げてきた。
「奴が・・・クシャルダオラが父さんを!!!」
「ま・・・待てレギル・・・落ち着け・・・」
ローケンがなだめるが、レギルは止まらない。
「落ち着けるもんか!!俺はクシャルダオラを狩りにいく!!父さんの仇を討つんだ!!邪魔をするな!!」
その時村長がレギルに向かって一喝した。
「レギル!!」
レギルはあまりの大声に一瞬怯んだがそれでも行こうという気は変わらなかった。
「早まるでない!父親と同じく死にたいのか!!」
「父さんと一緒になれるなら本望だ!」
「馬鹿者!おぬしの父親は村を守るためにあの日行ったのじゃ!お前の行いは皆を裏切ることなのだぞ!」
「・・・・っ!!」
レギルはそのことを言われて言葉に詰まった。村長の言葉はレギルを止めるのに十分だった。
「もうよい。今日は寝て気持ちを落ち着けなさい。」
レギルは自宅に帰って無理やりベッドに入った。
目が覚めた時、外は吹雪だった。
どうでしたか?
他の方の小説に影響されて1話分を長くしてみました。
次回もお楽しみに。