〝海のヘソの大冒険〟
ー 1年前 ー
「もうやめましょうよ!! これ以上近づいたら、ホントに落ちちゃいますよ! ルフィーさん!!」
「えー、でもせっかくなんだしよぉ。下がどうなってるのか見てみようぜ。コビー!」
「無理ですよ! メルヘン号が壊れちゃいますよ!」
「ししし! 岩場があるぞ! あそこに舟をくっつけよう」
「ああ、どうしてこんな事に……」
ルフィーさんと旅を始めてはや半年、滅茶苦茶な事件にいくつも遭遇したけど今回のはいつも以上だ!
まさか、アルビダの船で海賊達がしていたあの噂話が本当の事だったなんて……!
50年前
間違いない、ここがその場所だ! 確か名前は〝海のヘソ〟。
……本当なら今頃はマンチャ島に着いてる予定だったのに。きっとぼくが寝てる間に、またルフィーさんが勝手に漕いで航路から大きく外れたんだぁ!
「それにしてもよぉ。なんで海に穴が開いてんだ?」
「……ルフィーさんは〝金獅子のシキ〟という海賊をご存知ですか?」
「しらん! モーガニアなのか?」
「間違いなく、モーガニアです。この地中海の
「さらわれる……? 島なのにか?」
「そうです!〝フワフワの実〟の力で、島ごと人々を空へと攫っていったんです!」
「じゃあよ……! 空に島があるって事か!? ワクワクするなぁ! なあ、次は空……」
「そして、何故か
「聞けよーっ!」
ぼくもルフィーさんの扱いには大分慣れてきたなぁ。
「んぎぎぎぃー! はぁ、はぁ、ダメだ!! よく見えねェ!」
「いくら首を伸ばしたって、一瞬じゃ下まで見えないですよ。そろそろ諦めて移動しましょうよ」
あれからルフィーさんは、何度も首を伸ばしては穴の底を確認しようとしている。その度に舟と岩礁を繋いでいるルフィーさんの腕が、少しずつ動いてるから気が気じゃない!
係留ロープは短すぎて役に立たないし、もう食料だってあとわずかなんだ。次の街で色々と買い足さないと!
ああ、アルビダの船にいた頃よりやらなくちゃいけない事が多い……。
ふと帆の代わりにもしているアルビダの旗へ目を向けると、空に漂っている何かが見えた。あれは、パラセールという物かな? 傘の下には、紙のような物が入った瓶が取り付けられてる。
……きっと、メッセージボトルだ!
「ルフィーさん! 空に瓶が!」
「よしっ! 任せろ!!」
やっぱり頼りになるなぁ。あんな高い場所にも腕が伸びるなんて便利な能力……って!?
「ルフィーさん!? 岩礁をおさえてる腕は!?」
「しししし! 心配すんな! もう片っぽの腕で、さっきより強くしめ付けてんぞ!」ギュウウゥ
「ふう、なら安心ですね。ぼくは瓶に入ってた手紙でも読んで……」
ボキッ!!
「あ、強くしめすぎた……」
「やっぱりこうなるんだーっ!!!」
「はぁ、はぁ、紙一重だな」
「ぜェ、ぜェ、紙一重だ」
「無理よ! その怪物は神獣なのよ!? 人間が敵うわけ……!」
「「うわぁぁぁっ!!!」」
ズッシーン!
「え!?」「おわっ!」「いでェ!」
何か
運が良かったから助かったけど、今回は流石のルフィーさんも反省して……
「なははは! やっぱ大丈夫だった。もうけっ」
「……このっ!!」
「いてェ! やったな、コビー!!」
あ、
「なんなの一体? 急にケンカを始めちゃったわ」
「しかし、紙一重だったな相棒!」
「ああ、危うく敗ける所だったが紙一重だったな!」
「何言ってんの! タコの足に締め付けられて、死んじゃう所だったじゃない!!」
「しししし! またおれの勝ちだ!」
「……ぐ、負けました」
やっぱりまだ敵わないなぁ……でも! 今回は〝ゴムゴムの
ぼくのパンチだって、何故かゴムの体に効いてるみたいだし……次こそは!!
「なあ、ところでよ。おまえら誰だ?」
「「「こっちのセリフだー!!!」」」
どうやら、ぼくたちが落下した先にいたのは巨大なタコだったらしい。
舟と一緒に落ちてきた岩礁の欠片が偶然刺さって、この人達を襲っていた巨大タコを仕留める形になったようだ。
「名乗り遅れたが、おれの名はジョニー!!」
「あっしはヨサク! 知ってると思うが、賞金稼ぎユニット〝ヨサクとジョニー〟ってのはあっしらの事だ!」
「知らねェ。コビーは?」
「知らないです。ところで、そちらの女性は?」
「……あたしは、メロイこの海のヘソにある町で暮らしてる者よ。あんた達は、まさか海賊? でも、旗がたくさん?」
ぼく達が知らなかったせいで賞金稼ぎのお二人がショックを受けていたけど、その間にメロイさんへぼく達の事情を話した。
ルフィーさんが〝ピースメイン〟だということ。ぼくは海兵を目指しているけれど、今はまだ旅をしながら鍛えているということ。
珍しくメロイさんはピースメインを知ってる人だった……若い人だと初めてだなぁ。
でもおかげでぼく達を信用してくれて、今は町にあるメロイさんの家でご飯をご馳走になっている。
その後、賞金稼ぎの二人も加わって〝海のヘソ〟で起きている問題を教えてくれた。
ここはね、50年前に突然できた場所らしいわ。
それまでこの場所にあった島が空へ浮かび上がって、異変に気付いた数十人の島民が飛び降りてこの大穴に町を築いたのよ。私達はその子孫ってワケ。
さっきの巨大な
10年前に、キャプテン・ジョークっていう海賊が〝神の山〟の秘宝を持ち去ったせいで目覚めてしまった怪物なの。
その時ジョークの手下達は山から逃げてきて、勝手にここから出て行ったわ。好き勝手に町で暴れて、化け物を呼び起こして去って行ったのよ……!
でも、船長のジョークだけは誰も姿を見ていない。もしかしたら、まだ神の山に……。
それからの10年間、あたし達は暴れ回る神獣に怯えながら どうにかこの町で暮らしているってわけ。
次は、おれ達の話も聞いてくれ。
あっしらは賞金稼ぎ、陸地で山賊と戦う事もあれば、海に出て海賊を追いかけ回す事もあるのさ。
まあ、海賊には紙一重で逃げられてしまったんだが……その戦いで疲れたおれ達は、二人揃って舟の上で寝ちまったんだ。
そして、気付いたら
途方に暮れてた所を、メロイの姐さんに助けてもらったんだ。
町で暴れ回る大蛸に困ってるって言うんで、一宿一飯の礼で退治してやろうって話になった訳さ。
「あの高さから落ちて、無事な人間は殆どいないわ。あの場所には、船の残骸がいくつもあったでしょ?」
「あっしらは寝こけてたんで分からなかったが、おそらく紙一重だったな」
ぼく達も大概だけど、この2人も運がいいんだなぁ。でも、暴れ回る神獣か……さっき落ちる寸前に少しだけ読んだ手紙の内容はもしかすると。
「では、この手紙に書いてある〝仲間を求む〟という内容は神獣を退治するために……」
「ハムウね! 懲りもせず、またそんな手紙を!」
「そういやハムウを見かけねェが、一体どこへ?」
「だれだ? ハムウって?」
「姐さんの弟だ。神獣を倒すなんて息巻いてたから、あっしらが代わりに倒してやると言ったのさ」
「血のつながりは無いけどね。元から町で生きてる住人は、もう数人しかいないから一緒に暮らしてるのよ」
きっと、怪物が暴れ回ったせいで……。偶然にも大蛸は倒せたけど、まだ怪物があと2体。
リッパー中佐は立派な人だったけど、その上司だったモーガン・チョップ大佐は非道い人間だった。ルフィーさんの基準だと、彼はモーガニアと同じらしい。
それで、モーガンを倒してあの支部があった町〝シェルズタウン〟に平和は戻ったんだけれど……その時、入隊を志願したぼくにリッパー中佐が語った「正しい事がしたければ、
現状の海軍では、強さが階級の高さに結びついている。海賊を倒し、手柄を上げるのだから良い評価をされるのは当然なんだけど、それだけだとモーガンのような人間も将校になってしまうんだ。
ぼくは、正しい事がしたい。だから、ルフィーさんと冒険を続けて
そしていつか、海軍の大将になって海軍に本当の正義を……!!
「どうした、コビー?」
「……ねェ、ルフィーさん。この町の怪物、ぼく達で……」
「うわぁぁぁあ!!」
外から轟音と共に、子供の悲鳴が聞こえてきた!
「しししし! 行くぞコビー!」
「はいっ!」
巨大な怪物が2体! ウニとエビ? かな。
「コビー! ザリガニは任せた!」
「え!? これ、エビですよ! でも、少しムカデっぽいかも?」
「どっちだっていいでしょ! 無理よアンタ達! やめなさい!!」
「大丈夫ですメロイさん! ルフィーさんは強いですから!」
棘だらけのウニは、今のぼくじゃ歯が立たない。けれど、ルフィーさんは拳を
あの技、拳が硬くなるらしいけど〝ゴムゴムの実〟の力ではないらしい……だったら、いつかぼくにだって!
今は目の前のエビに集中だ! こんなの、ハサミにさえ気を付ければ……デカいだけの〝海の幸〟だ!!
「うぉぉぉ!!」
さっきから何発も打ち込んでるけど、やっぱり硬い! 背中に乗ってしまえば死角になるんだけど、そのせいで最初に落ちてきた場所までエビに移動されてしまった!
ここで暴れられたら、メルヘン号が危ない!
「く、正面から殴っても足止めぐらいにしかならないのか!」
「パンチだけじゃ無理だ!
「あっしらも加勢してやるから、とにかく武器を刺しまくるんだ!」
「お二人とも! ありがとうございます!」
武器か。確かに落下した海賊船らしき残骸の周りには様々な武器が転がっている。
ぼくはずっと素手で戦ってきたんだけど、武器の使い方なら……!
『ゴムゴムの〜!』「槍!!」
「スゲェ! 殻の間に刺さった!」「おれらも続くぞ! ヨサク!」
『ゴムゴムの〜!』「大鎌!!」
「ハサミを切り飛ばした!?」「もう、ただのデカいエビだぜ!」
ルフィーさんから、ゴムゴムの技は武器を真似てるって聞いてて良かった!
ぼくは、それを
でももう、槍は使い尽くしちゃったか。大鎌なんて特殊な武器は一本しかなかったし……残りは、剣だけか。
「だいぶ怯んでるぞ! このままやっちまおう
「ああ! おれ達も剣で脚の付け根をいくつか潰せた! あんたなら、殻の中にある心臓を……!」
「う、言いにくいんですけど……ぼくは、剣を使えないんです!!」
「「なっ!!?」」
ルフィーさんの技に剣は無いんだ! 剣士は仲間にするから大丈夫なんて言ってたけど、半年旅して仲間を増やす気配もなかったじゃないか! ぼくだって、
「おい! 何ボサっとしてんだ!? 剣が使えなくても、避けるくらいはしねェと……!!」
「いえ、ここで避けたら舟が壊されてしまいます!」
「だがあの巨体だ! 体当たりをくらえば、いくらアンタだって!?」
「逃げてコビー! あんたは能力者じゃないんでしょ!?」
「メロイさん!? どうしてここに!?」
きっと、心配して来てくれたんだろう。こんな危険な場所に来るなんて無茶する人だなぁ。今も不安そうにしてるし……はやく安心させないと!!
ぼくもルフィーさんも、剣は使えない。
でも、いつだって
『ゴムゴムの〜!』「〝
ドゴォン!!!
「「す、素手で行った〜!?」」
「ふぅ……まだまだルフィーさんのパンチには及ばないなぁ」
「コビー! あんた、まさか神獣を殴り倒すなんて!!」
「はい! ヨサクさんとジョニーさんが協力してくれたので、どうにか倒せました!」
「いや、あっしらの助太刀がなくても……」「ああ、紙一重で倒してただろうな」
やっぱりメロイさんは、ぼくらを心配して駆けつけてくれたらしい。
危険な怪物が暴れてたのにお人好し過ぎると言ったら、あんたが言うなと怒られてしまった。
「……ところで、ルフィーさんとハムウ君は?」
「あはは、すぐに
まったくあの人は。やっぱり敵わないなぁ。
話を聞いたら、キャプテン・ジョークは10年前に町の人々を沢山殺してもいたらしい。その中にはハムウ君のお母さんも居たそうだ。
それを聞いたルフィーさんが、ハムウ君と一緒にジョークがいるかもしれない神の山の神殿へ行ったらしいんだけど……もう、それは一時間も前の話だった。
エビと戦ってた時は必死だったから分からなかったけど、そんなに時間がかかってたなんて……もっと、強くならないと!
「おーい! コビー!」「メロイー!」
程なくして、ルフィーさんとハムウ君は帰ってきた。
あの
と思ってたけど、事実はそう単純じゃなかった。
「それでよ! 大怪我した年寄りだと思ったらゾンビだったんだ!」「いや、逆だろ! 大怪我した年寄りで合ってたぞ!」
……分かりにくいルフィーさんの説明はいったん置いておいて、ハムウ君が語った内容をまとめると。
キャプテン・ジョークは魂をコウモリへ移し、誰かが神獣を倒すのを待ち侘びていたらしい。
ジョークは3体の神獣に身体の一部を食べられていたんだけれど、ぼく達がそれを倒した事でガイコツとして復活してしまったんだとか……信じがたいけど、事実なんだろうな。
結局、復活したジョークは直ぐに倒された。ルフィーさんが手助けをする事で、ハムウ君の手で仇を討ったらしい。ジョークは散り際にルフィーさんを見て「こんな仲間が欲しかった」と言い残し消えていったそうだ。
それにしても不思議だ。キャプテン・ジョークは、神の山の秘宝を前にして仲間に裏切られ一度死んでしまったあと、秘宝が奪われる事で復活した神獣に身体を食べられ、何故か魂だけで10年間もすごしていたという事になる。
海の神秘は〝悪魔の実シリーズ〟だけじゃないとは知ってるけど、ルフィーさんと一緒にいると色々と不思議な物に巡りあうなぁ。
「それでよぉ! 結局、お宝は無かったんだ!」
「仮にあったとしても、それは盗ったらダメなやつです! そんな事したら、モーガニアと一緒じゃないですか!」
「けどよぉ、お宝は海賊のロマン……」
「ダメです! 神獣なんていう怪物が出てきたら、町に迷惑がかかるんですよ!?」
「あはは、コビーはやっぱり海賊じゃないのね」
「ぼくは、いずれ海軍大将になる男です!」
ハムウ君がメルヘン号にパラセールを取り付けてくれたおかげで、海のヘソから脱出する準備は整った。
ここは定期的に上昇気流が発生するらしく、それを利用すれば海上まで戻れるそうだ。
「あっしらまで一緒にすみませんアニキ達」
「気にすんな! おまえ達の舟は壊れちまったんだろ?」
「でも、メロイさんとハムウ君は本当にここに残るんですか?」
「あんた達のお陰で平和になったんだし。やっぱり、ここは故郷だからね。外の海には悪い海賊だっているでしょ?」
「大体、そんな小舟じゃ6人も乗れないだろっ!」
確かにこの場所は、安全になったのかもしれない。ジョークは秘宝を求めてやってきたようだけど、他の海賊船はだいたい事故で落下してるみたいだし。
それに、食料もどうにかなるらしい。滝のようにこの一帯を囲んでいる
ぼく達が倒した〝海の幸〟を保存食へ加工すれば、当面は食料の心配をせずに町の復興に力を注げるとも言っていた。
「よし! そろそろ行くぞコビー!」
「ごめんなさい。本当は復興も手伝えればよかったのですが……」
「なにいってるのよ。
「ヒーローだなんて! ぼく達はそんな大それたものじゃないですよ!」
「あ、そうだ。コレも受け取って! せめてものお礼よ♪」
流れのまま受け取っちゃったけど、コレってクリスタル? 綺麗な青色だけど、お礼をもらう訳には……!
「こんな高価そうな物、いただけませんよ!」
「なら、預かっておいて! ウチの家宝なの! いつか、大将になったら返しにきてよ!」
「出航だー!!」
「ちょ、待って……! 必ず返しに来ますからーっ!!」
「ありがとー! ルフィー!」「コビー! 待ってるわよー!」
上昇気流に乗って、メルヘン号は一気に上空へと出てしまった!
結局コレは、返し損ねちゃったけど……家宝だなんて、そんな大事な物を一体どうして?
でも、大将になったらか。
きっとメロイさんは、ぼくの目標を信じてくれたんだ。あの二人が安心できるくらい外の海を平和にして……!
いつかきっと返しに行こう! 立派な海軍大将として!!
「ところでルフィーさん、さっき言ってた大怪我したお年寄りって?」
「ん? ああ、神殿って所に人がいっぱい居たんだ! みんなヤル気のない奴らだったけどなぁ〜!」
「あの町にも、他所から来た連中は沢山いたそうですぜ」
「なんでもそいつらは、
「それよりよコビー! 今おれたち、飛んでるんだぞ!? なあ、このまま空島へ……」
「夜にしか出てこない人々ですか。なんだか吸血鬼みたいで怖いですね」
「聞けよー!!」
ー 現在、メリー号にて ー
「あ〜、あの〝海の幸〟うまそうだったなぁ〜」
「しかしよぉ、ルフィー! 海のヘソって言えば、マンチャの近くだぜ? もしかしたら、ワシらは一年前に会えてたのかもな!」
「え!? 海のヘソって副船長の故郷から近かったの!? 私は全然知らないんだけど!」
「まあ大分昔の話だからな、あの一帯は今でもゲッコー諸島って呼ばれてんだが……」
「そう! 不思議だったのよ。諸島って言うけど、マンチャ島以外は岩礁や岩山くらいしかなかったじゃない!」
「他は全部、空の上だ。金獅子って海賊が50年前にやったらしいぜ」
さすがの副船長も、生まれる前の話だから詳しくは知らないみたいね。
でも、何度かルフィーが話してたコビーって人もやっぱり苦労してたのね。今は海軍にいるらしいけど、彼が持ってるっていうクリスタルは間違いなく
四つのエンドポイント、その内の一つ〝海のヘソ〟か。コビーのクリスタルがそこの物だとするなら……?
私のクリスタルが〝海のヘソ〟の物だってブギーは言ってたらしいけど、やっぱりアイツはいい加減ね! エダにも教えてあげなきゃ!
「さあ坊ちゃん! 次はどのような曲を!?」
「もう無い! ヤメテ!」
エダはまだブルックと演奏
枝で笛を作った時は私も驚いたけど、その後ブルックもビックリするような曲を披露したせいで対抗心を燃やされちゃったみたいね。
まったく! とっくに宴会は終わってるのに、何やってるんだか。
「大変だ! ナミさん!!」
「なに? ナルトくん。嵐も抜けたし航海は順調よ?」
「それが……その、食料が、もうねェんだ」
「どうして!? さっき宴会してたじゃない!」
「それで全部だったんだ。すまねェ!! 倉庫の確認を忘れてた!」
さっきの宴会は、昨日の夜に私の家で食事をした時の残り物だったみたい。もう2、3日滞在する予定だったから買い出しなんて殆どしてなかったわ。
急な出航でロクに補給せず海に出ちゃったけど、これからどうしよう……?
私の中で、ルフィの一人称視点を描かないという制約があるため、原作でもう1人の主人公とも噂のあるコビーが長期間同行しています。
ナミと出会う半年前まで、コビーと冒険していた設定です。仲間にはカウントされてませんが、現状では誰よりも長い時間をルフィーと一緒に旅しています。