植物好き(仮)と麦わらの一味もどき   作:浅学寺のえる

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第41話〝再び巡り会う〟

 「それで? 別の海賊団の()()()に何の用かしら?」

 

 「女2人って、ナミさん。オレは──」「黙ってなさい」

 

 「用という程でもない。〝麦わら〟の所在を伝えに来ただけだ」

 

 「ルフィと会ったのか!?」

 

 「今お前達の船長は、ドレークという男と共にいる」

 

 「(ディエス)・ドレーク!?」

 

 「え、私掠撰の!?」

 

 「さすがに知っているか。無知なのは、船長だけのようだ」

 

 ルフィを馬鹿にするな! ドレークが私掠撰なんて話はオレだって知らないぞ!

 って言うか、今この街に最悪の世代が2人も居るのか!? あ、ルフィとゾロも居るから4人か。

 最初はモックタウン並みに治安が悪いと思ったら、実はローグタウンもどきで……

 ビビが登場してウイスキーピーク疑惑もよぎったけど、最終的にシャボンディなのか!?

 

 「そっか! ホーキンスって言えば、ドレークと一緒に〝西回り航路〟へ旅立つ予定の海賊よ!」

 

 「一緒に!?」

 

 「腐れ縁というヤツだ」

 

 原作じゃ2人とも割と険悪な感じ……なようで、そうでも無かったか?

 ああ、少なくともスクラッチメン・アプーよりは友好的な関係に見えたな。

 ──『エダ。急いで確認して欲しいの。その2人は、もしかすると……!』

 

 おわっ!? ロビン! 急に話しかけるなよ!

 ずっと音沙汰無しだったから、てっきり昼寝でもしてるのかと……

 ──『いいから!!』

 

 「ああ、えーと。その、ホーキンス と ドレークは従兄弟(いとこ)なのか?」

 

 「! 公言していない情報を知り得るとは……女、何者だ?」

 

 「ナミさん! 今のオレって何者だ?」

 

 「知らないわよ!!」

 

 ──『そう……ありがとう、エダ。私はもう少し調べる事があるから、身体は任せたわ』

 

 勝手だな〜、相変わらず。まあ、元気そうで良かったよ。

 サポートされてる実感はあったから、無事だとは思ってたけど。

 

 それよりも、あの2人が従兄弟同士なのか。

 ロビンは一体どこから、この話を探り出したんだ? オレの脳内にそんな情報ない筈だし。

 2人の共通点なんて、百獣海賊団に所属してたのと〝北の海(ノースブルー)〟出身って事しか知らないぞ?

 

 ん? VIVRE CARD(ビブルカード)の誤植で、ホーキンスの好物がドレークと同じ〝チキンライス〟になってたんだっけ?

 他には……へぇ〜、SBSによればホーキンスは占いに自信があるから、ラッキーアイテムが〝ミニスカート〟の場合は、占いに従ってそれを穿()くのか。

 ははっ、奇遇だなオレもいま穿いてるんだ!

 っていやいや、なんだこのムダ知識は!? 絶対、脳内のロビンが影響してるだろ!

 

 「一応、お礼を言っておくわ。それじゃ、行くわよ()()()()()()()

 

 「えぇ!? ジョセ……!? どういうコトだ、ナミさん!!」

 

 「ではな。早く船長を回収してくれ」

 

 ロビンのせいで会話に集中できなかった!

 ナミさんが偽名で呼んできた理由は、ロビンの存在を少しでも隠しておきたいからだろうけど……。

 これ、どこへ向かってるんだ?

 なんだか高級住宅街みたいな雰囲気だぞ!?

 

 

 「あれが市長の館ね。まったく、ルフィーのヤツ! 博物館でバルトロメオの船を見るんじゃなかったの!?」

 

 「んん!? バルトロメオまで居るのか!?」

 

 「あ、エダはあの時居なかったわね。バルトロメオは過去の偉人よ? 100年前の航海者」

 

 もうムリだ。

 脳がキャパオーバーした。

 

 


 

 

 ー 市長の館 ー

 

 本当にこの警戒心ゼロの男が、コビーの言っていた〝麦わら〟なのか?

 デボラと()()()だった事にも驚いたが、おれと同じくオケアノスを目指しているとはな……。

 上からの指示で〝黒ひげ〟以外の大物海賊は放置する予定だったが

 現状はデボラの件に加えて、麦わら、さらには〝闇〟からの接触。

 こうも重なってしまうと、正直おれ一人では持て余す案件だ。

 

 「しっしっし、なあデボラ! 次は何で勝負するんだ?」

 

 「今日はもうお終い。市長さんが帰って来たら歌わなくちゃいけないんだし」

 

 「ちぇ〜、まーいっか。おれも久々にデボラの歌聞きてェし!」

 

 「ふーん? ルフィーの仲間には、もう音楽家がいるんでしょ?」

 

 「ああ! ブルックって言うんだけどよー! そいつがまた面白ェんだ!」

 

 「そうなんだ……」

 

 まずいな、デボラの機嫌が悪くなった。

 ウミットとの接触を穏便に済ます為にも、問題を起こされては困る……。

 

 市長・ウミット。裏社会で〝深層海流〟と呼ばれる存在──ではないかと、推測されている。

 なにぶんM・G本部の調査ですら、証拠が掴みきれない程に周到な男。

 それだけ裏社会の闇は深いんだろうが……実際に会話した印象では、おそらく()だ。

 そんな奴の館でデボラが暴走しようものなら、全ての任務に支障が出ちまう。

 再会した2人には気の毒だが、麦わらが自分から帰るよう誘導してみるか。

 

 「麦わら。お前も、この街へは補給に寄ったんだろ? 買い出しはもう済んだのか?」

 

 「ん? ああ、いま仲間がやってくれてんだ!」

 

 「それで、船長のルフィーは1人で博物館? お金も持たないで」

 

 「いやぁー。助かったデボラ! ありがとう。お前と会わなきゃ、中へ入れなかったトコだ!」

 

 「にしし〜、ホント世話が焼けるんだから」

 

 追い出すのには失敗したが、デボラの機嫌は直ったか。

 ぐっ。何故、おれがコイツの機嫌を取らなきゃいけないんだ……!

 いま思えば、博物館へ足を運んだのが完全に失敗だった。

 バルトロメオの船にはおれも興味があったが……まさかそこで、麦わら と ウミットに出会うなんて──

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 〜 2時間前 〜

 

 「えー、入るのに金が要んのかよ!?」

 

 「そうです! 入館料が無いならお引き取りを!」

 

 「ルフィー!?」「え? お前! デボラか!?」

 

─────────

──────

───

 

 「スゲェ船だったなぁ〜。ありがとうデボラ!」

 

 「お金を払ったのは私じゃないんだ。お礼なら、こっちの船長に言ってよ」

 

 「じゃあ、お前がデボラの乗ってる船の船長なのか。ありがとう!」

 

 「構わん。それに、デボラも()()()に乗せてるだけだ。適当な場所で降ろす約束になってる」

 

 「ふーん。でもお前らは、オケアノスを目指してるんだろ?」

 

 「さっき説明した通りだ。おれ達は西から。お前は東からになるな」

 

 

 「それは興味深い! 是非、私にも話を聞かせてくれんか?」

 

 「誰だ、オッサン?」「ウミット!?」

 

 「うんだ。この街の市長を務めるウミットだ」

 

 「おれはルフィー! ピースメインだ」

 

 「ほう、ピースメイン。うんだ、さっそく館で話を聞かせてくれ。すでに食事も用意してる」

 

 「おぉ!! 行こうぜデボラ!」「も〜、そんな引っ張らないでよ」

 

 「待て〝麦わら〟! デボラは一応、おれの船の人間だ。勝手に連れて──」

 

 「勿論、ドレークくんも来てくれたまえ。ここは〝歓迎の街〟だ。存分に持て成そう!」

 

 「歓迎の街? おれは、始まりの町って聞いたぞ?」

 

 「うんだ。それも合っている。住民もみな、好きなように呼んでおる」

 

 「なら私達にとっては〝再会の街〟だね!」

 

─────────

──────

───

 

 「探しましたよ市長! 審査員が居ないと大会がっ!」

 

 「用事が出来た。代わりに誰か……うんだ! そこでクッキーを食べてる彼が代理だ」

 

 「……おれか?」

 

 「うんだうんだ! 菓子がたくさん食べられるぞ」

 

 「ホーキンス。済まないが頼めるか?」

 

 「フォーチュンクッキーの結果は──ふむ。これも運命(さだめ)か」

 

 「ついでに麦わらの一味を見つけたら、あいつの回収を頼んでくれ」

 

 「船長があの男だ。話の通じる連中ならいいが……」

 

─────────

──────

───

 

 「うんだ、うんだ。別々のルートで最果てを目指す2人が、偶然この街で出会ったとは!」

 

 「肉食わしてくれて、ありがとう! オッサン!」「市長さんでしょ、ルフィー」

 

 「ウミット氏。歓待された身だが、おれ達は海賊だ。貿易に関して手伝える事はないぞ?」

 

 「構わん。旅の帰りに、また冒険話を聞かせてもらえれば満足だ」

 

 「……欲のない事だ」

 

 「あ、ならお礼に私の歌を聞いてもらうってのはどう?」

 

 「それは楽しみだ。だが、ヤボ用が出来てしまってね……すまんが、またあとで聞かせてくれんか?」

 

 「用事ってなんだー?」

 

 「なに、ちょっとした()()()()だ。食事を続けててくれ」

 

 「じゃあデボラ! 勝負しようぜ!」

 

 「まったく、相変わらず子供なんだから……種目はチキンレース?」

 

 「おう! ()()()()早く食い終わった方が勝ちだ。けど、牛が居ねェな〜」

 

 「それなら大丈夫。ドレーク! 恐竜に変身して!」

 

 「……意味が分からん」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 あれから大分経つが、ウミットは戻って来ない。

 既に料理も食べ尽くしているんだ。麦わらには退場して貰いたいんだが……。

 

 「ルフィー!! そこに居るの〜?」

 

 「迎えに来たぞ〜!!」

 

 「あ、ナミ! ロビン!!」

 

 どうやらホーキンスが上手く誘導してくれたようだ。

 多少焦ったが、デボラの暴走も防げたんだ。穏便にコトが済んだと思っていいだろう。

 これが任務とはいえ、最近やる事が多くて困る。

 ウォーターセブンを視察するまでに、デボラだけは何処かに引き継いでもらわなければ身が保たんな。

 

 「外に居る女の人達は、ルフィーの仲間?」

 

 「ああ! 頼りになるんだ2人とも! この前だってよ──」

 

 「っ麦わら! お前、今すぐ帰れ!!」

 

 「なんだよ急に! まだデボラの歌だって聞いてねェぞ」

 

 「……おれ達の目的地は同じだ。ならばどちらが先に辿り着くか、勝負ってのはどうだ!?」

 

 「しっしっし、いいなソレ!! なぁデボラ!?」

 

 「にしし、そういう事なら歌はお預けだね! 先に〝最果ての海(オケアノス)〟で待ってるから、そこで聞かせてあげる♪」

 

 「負けねェぞ! よしっ、じゃあおれ行くよ! またな、おまえら〜!!」

 

 どうにか事なきを得たか……。

 さっきまでの流れで、やたらと勝負ごとに拘る性格だと知れて助かった。

 船乗りとして〝最果ての海(オケアノス)〟は憧れの一つだからな。

 

 世間的には父親(バレルズ)から〝私掠撰〟を継いだ事になっているおれは、国から離れ辛い状況だった。

 そこで旅立つ為に使ったのが〝夢の為に世界を巡る〟という方便だ。

 だが、その一環でオケアノスを目指すのは……なにも体面だけの話じゃない。

 

 1人の船乗りとして、任務ついでにこのまま〝最果て〟を解明したい気持ちは、常にある。

 

 

 「そういう事だから、最果てまで宜しくね()()!」

 

 「なん、だと……?」

 

 まさか、コイツとずっと旅をしなければならないのか!?

 ああ、クソッ! こんな事なら、麦わらへ〝デービーバックファイト〟を仕掛けるべきだったか!?

 いやダメだ!!

 もしデボラが〝麦わらの一味〟へ加わるような事になれば……それこそ、元帥に合わせる顔が無くなっちまう!

 

 


 

 

 ー 市長の館・門前 ー

 

 なんか一瞬、ウタみたいな女の子が見えたぞ!?……いやいや、気のせいだな!

 オレは映画を観れずに死んじゃったけど、エレジアって国からは出てない筈だ。公式の配信で見たんだ!

 

 「よーし、お前ら! 今すぐ出航するぞー!」

 

 「なんで窓から飛び出して来るのよ! あそこ4階でしょ!?」

 

 「大丈夫だナミさん。ゴムだから」

 

 「ん? んー。なんだエダか! ロビンかと思った!」

 

 「え!? 分かるのか! まさか、見聞色?」

 

 「あんたの口調でしょ。ロビンと違って品がないもの」

 

 ひどっ。品性は金で買えないなんて言われたら、温厚なオレでも流石に怒るぞ!?

 ──『ナミはそこまで言ってないわ。それより、ウタとドレークについて聞きなさい』

 

 急に出てきて命令するなよ! もう交代するから自分で聞いてくれ!!

 ──『そんな時間もないの。脳内で分身と一緒に調べているけど、元になるあなたの記憶がアレだから……』

 

 分かった! ちゃんと聞くから、アレとか言うのやめて?

 

 「ルフィ、さっきドレークと一緒に居た女の子は誰なんだ?」

 

 「あいつはデボラ。友達なんだ!」

 

 「ふーん。ルフィーの友達と私掠撰が、どうして一緒に居たの?」

 

 「デボラは向こうの船で最果てを目指すからな! だから、勝負に敗けたくねェ!」

 

 「説明する気ないわね」「まあ、ルフィだし」──『もういいわ』

 

 「お前ら失敬だなー!!」

 

 「ま、いいわ。出航するなら、ゾロとナルトくんを迎えに行きましょ」

 

 時間も経ったし、ゾロとサンジも用事は済んだかな?

 ここは街のてっぺんだし、まずは上層広場に居たサンジからだな。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 ー 上層・広場付近の路地裏 ー

 

 「だーかーらー!! 私と一緒に居る方が安全だって言ってるのよ、ナルト!!……さん

 

 「だが、プリンちゃん。バラティエなら、アイツらも寄りつかねェんだ。料理の腕だって活かせるだろ?」

 

 「ジェルマが来ないっていう、その根拠が納得できないのよバカ!」

 

 「自分で言うのも何だが、おれは副料理長としてそこそこ名が知れてたみたいなんだ。そうだろ、コゼットちゃん?」

 

 「え、ええ。ナルトさんの名前は有名です! まさか、ジェルマの王子様だったとは知りませんでしたけど……」

 

 「そんな状況で、アイツらが現れた事は一度もないんだ。つまり、まったく興味がねェって事だ」

 

 なんか修羅場になってる!?

 プリンも普通に三つ目を出してるし、別の女の子まで増えてるぞ!?

 コゼットって確か……原作だとジェルマの料理長か。ニジに顔を殴られた子だ。

 

 

 「なにやってんだ、ナルト?」

 

 「ルフィー! それに、ナミさん と ロビンちゃんも!!」

 

 「また女!? 何人に手を出してるの、ナルト!……さん

 

 「あのプリンさん! さっきも言いましたけど、私はそういうのじゃ……!」

 

 「分かってる。コゼットの件は誤解だったわ。そのお詫びで、ウチの料理人になってもらうんだもの!」

 

 「話が見えないなー。サンジ、どういう事だ?」

 

 「うぉぉ!? ワイルドな口調のロビンちゃんも素敵だァー!!」

 

 「余計に話が分からなくなるでしょ! 黙ってなさいエダ!」

 

 「エ、ダ……?」

 

 あ、サンジが固まった。なんかゴメン!!

 ──石化したサンジの代わりに、プリンが説明してくれるみたいだ。

 

 ふむふむ。

 最初は痴情のもつれかと思ったけど、2人の言い争いはコゼットの安否に関してだった。

 どうやらコゼットは、この世界でもジェルマと縁が出来てしまったらしい。

 自分の国へ連れて帰ると言うプリンと、バラティエで働いてもらおうとしているサンジ。

 どっちも引かないから、間に挟まれたコゼットが困り果てている。

 

 「驚いた……! まさかナルトくんが王子だったなんて」

 

 「うぐ、驚いたのはおれさ……ナミさん。なんで……なんで、ロビンちゃんじゃねェんだよチキショー!!」

 

 「しっしっし、なんだよエダ! お前、服がなくてロビンのままだったのか!」

 

 「いや、オレの事はいいからっ! 今はコゼットの事を考えよう」

 

 この件は思ったよりも厄介だぞ?

 プリンの元なら、ジェルマは平気でもビッグ・マムに寿命を搾取される可能性がある。

 バラティエの場合も、ジェルマが絶対に来ないっていうのはサンジの勘だからなぁ。

 どっちも相応のリスクがあるんだ。

 

 

 「ねぇ、コゼットさん。ジェルマの王子が来たのって一ヶ月前くらいじゃない?」

 

 「え! そうです、丁度ひと月前……でも、どうして!?」

 

 「やっぱりね。丁度一ヶ月前、ブロックコリーって場所で戦争が終わったの」

 

 「その戦争を終わらせたのがジェルマなんだな、ナミさん」

 

 「察しがいいじゃないエダ。安心して、コゼットさん。きっとバラティエに居ても大丈夫よ?」

 

 ナミさんの話だと、ジェルマの王子が使えるプライベートな時間は限られてるらしい。

 戦争へ派遣された時以外は、国での待機を命じられてるそうだ。勿論、父親である国王から。

 国外での自由な時間は、戦争帰りのタイミングのみ。その僅かな期間でナンパをしまくるから、好色家の3王子として有名みたいだ。

 

 「逆に言えば、ジェルマ王国と戦地を結ぶ 直線上の街にしか王子は現れないってコトなの」

 

 「でもナミさん、バラティエが直線上にならない保証は……」

 

 「小さな島だから限りなく低い可能性だけど、確かにゼロではないわ。でもね───」

 

 ああ、そう言う事か。さすがナミさんだな。

 もしバラティエが戦地との直線上に掛かっても、少しの間だけ離れていれば安全なんだ。

 サンジの話だと、コックの誰かが買い出しで島を離れる事も普通にあるみたいだし。

 そして、肝心なジェルマの動きは()()の世の中では簡単に知る事が出来る。

 

 つい先日に創刊した〝世界経済新聞〟は、戦争情報もバッチリ掲載されてるんだから……。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 ー 中層・武器屋のある通り ー

 

 「いい子だったわ〜、プリン! こんなに食材をくれるなんて!!」

 

 「プリンちゃんの国は、牛乳や卵なんかは持ち帰れないほど遠いらしい」

 

 コゼットに関しての顛末は、プリンがバラティエまで彼女を送って、店の様子を見極めるって事で話がついた。

 プリンは、前に会った事のあるパティの印象が強く残っていて、バラティエに対して一抹の不安があるみたいだ。

 

 けどまあ、ナミさんが言うようにバラティエが一番安全だろう。

 そもそも例の王子達はナンパのしすぎで、誰を国へ誘ったのか把握しきれてないって噂もあるようだし。

 改めて考えると、その場で連れ去らないだけでも原作の天竜人より遥かにマシだよな。

 ジェルマには、王族としての矜持があるのかもしれない──

 

 「現れたわね〝麦わらの一味〟!!〝植物好き〟はドコ!?」

 

 おわっ!? 別の王族だ!

 もしかして、武器屋の前でずっと待ってたのか!?

 そもそも、サイフを盗まれたのはコッチなのに……なんで怒ってるんだこの子?

 

 「ねぇエダ。誰よ、あの女?

 

 「ビビだ! ひとまず、ナイフは仕舞ってくれナミさん……!」

 

 「どうして私の()()を!?」

 

 「この子がビビね。エダのサイフを盗んだって話だけど……?」

 

 「そのサイフを私から盗み返した、あの男はドコ!?」

 

 「お前ェ!? 上陸する度にレディーに手を出しやがって! く、だがロビンちゃんの見た目じゃ蹴れねェ……!」

 

 変な言い掛かりは止めろサンジ!! ナミさんが居る(命にかかわる)んだぞ!?

 サンジこそ、今回はコゼットとプリンにモテてただろ! プリンなんてベタ惚れだったと思うぞ。

 それに引き換え、オレは泥棒被害に遭っただけだからな!

 

 「それでアンタ。エダに会って何をするつもり?」

 

 「……責任を取ってもらうわ」

 

 「エダ?」「誤解! 何もしてないだろ!?」

 

 「いいえ、耐え難い恥辱を受けたわ。あの男は、私の胸を(まさぐ)った挙句、縛り上げて辱めたのっ!!」

 

 それ絶対オレじゃないぞ!? 別のエダだろ!……ハッ! まさか、Mr.2がこの街に!?

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