転生したらキメラだった件   作:仮面大佐

11 / 76
今回は、大鬼族達が襲撃してきて、和解した後、村に戻るまでです。


第8話 大鬼族(オーガ)の襲来

 エレン達が、俺たちの村から去った後、俺たちは、村の開発を着々と進めていた。

 カイジン達が、衣類、住居、道具作成を進めて、リグルド達、ゴブリン・ロードによって、村の統治を行う流れが出来上がっていた。

 その間、俺たちは、一つの天幕へと入っていった。

 誰も通さない様に頼んである。

 リムルは、シズさんの仮面を取り出す。

 イフリートの暴走の際に、ヒビが入っていたが、修復出来たらしい。

 

レイト「シズさんの仮面、直ったんだな。」

リムル「ああ。シズさん、直ったぜ。」

シズ「うん、ありがとうね。………それと、お願いがあるんだけど………。」

リムル「お願い?」

シズ「その仮面、スライムさんが受け取ってくれないかな?」

 

 シズさんは、リムルに対して、そう言ったのだ。

 リムルは、シズさんに聞く。

 

リムル「………それって、シズさんの大事な物なんじゃ………。」

シズ「今の私には、必要ない物だから。スライムさんに受け取って欲しいんだ。」

レイト「…………受け取ってやれ、リムル。」

リムル「ああ。受け取るよ。」

 

 リムルは、シズさんから、仮面を受け取る。

 そして、シズさんは、俺に聞く。

 

シズ「キメラさん。私の新しい体は、どれくらいで出来るの?」

レイト「そうだな………。今、作業を始めたばかりだから、もう少しかかるかな………。」

シズ「そっか………。」

レイト「そうだ。イフリートの分身のスキル、使えるようになったよな?」

リムル「そうだけど?」

レイト「人間の分身体を出してくれよ。」

リムル「何で?」

レイト「俺も、もしかしたら人間の街に行くかもしれないからさ、人間としての体が俺も必要だと思ってさ。」

リムル「なるほどな。分かった。」

シズ「あの…………それなら、私を後ろ側に向けてくれないかな?…………流石に恥ずかしいからさ………。」

レイト「あ。そ、そうだな。」

 

 俺は、シズさんの魂が入ったバイスタンプを後ろ側に向ける。

 そう、今のリムルの人間としての姿は、シズさんをベースにしているのだ。

 つまり、ある意味シズさんは、自分の裸を見られている様な状態なのだ。

 流石に、背徳感があるな。

 リムルは、人間としての分身体を出す。

 やっぱり、シズさんを小さくした様な見た目だよな。

 俺は、すぐに吸収者(トリコムモノ)を使い、その分身体を取り込む。

 科学者は、解析を終えた。

 

科学者『告。個体名、リムル=テンペストの分身体を取り込んだ結果、スライムとしての能力及び、分身体の人間としての姿を獲得。』

レイト『よし。じゃあ、早速、人間態になってくれ。』

科学者『了。』

 

 俺は、科学者にそう頼むと、俺の姿がギフテリアンから、人間としての姿に変わっていく。

 そういえば、リムルの人間としての姿は、シズさんがベースだけど、俺はどうなるんだ?

 すると、俺の姿を見たリムルは。

 

リムル「おお!俺の人間としての姿をベースにしつつ、姿は少し違うな。」

 

 そう言った。

 俺は確認したいが、まずは服を着るとしよう。

 リグルドが用意してくれた俺の服を着用する。

 だが、鏡の類は存在しない。

 どうやって確認したもんか………。

 すると。

 

科学者『告。分身体を取り込んだ事により、分身のスキルが使える様になっています。』

レイト『あ。そっか。』

科学者『はぁ………。』

レイト『………今、呆れなかったか?』

科学者『なんでもございません。』

 

 絶対、呆れてたよね。

 まあ良い。

 俺は、分身のスキルを使い、分身を出す。

 確かに、リムルの言う通りだな。

 姿自体は、確かに、リムルの人間態やシズさんをベースにしつつも、少し男寄りになっている。

 なっているのだが、それでも中性的な容姿になっていた。

 髪は、リムルと同じぐらいの長さで、濃紺色になっていた。

 その姿には、当然だが、前世の俺の面影は一切感じない。

 俺は、分身をすぐにしまう。

 俺は、リムルに、シズさんの魂が入ったバイスタンプを携帯する為のバイスタンプホルダーを渡す。

 俺たちは、ヴェルドラが居た洞窟へと向かっていく。

 向かう途中、リグルドが話しかけてくる。

 報告をしに来たのだ。

 

リグルド「報告は以上です。」

リムル「ああ。ありがとさん。」

レイト「報告ご苦労。」

リグルド「ああ、それと。」

「「ん?」」

リグルド「………リムル様は、今日もご食事の必要がないのでありますか?」

リムル「ああ。どうせ、スライムの体じゃあ、味なんてしない………。」

レイト「おい。今、人間の姿を得ただろ?」

リムル「あっ!リグルド!」

リバイス「はっ。」

リムル「今日から、俺も一緒に飯を食うよ!」

リグルド「なんと!では、今日は宴会ですな!」

レイト「ああ。頼む。」

リグルド「はっ!」

 

 そう言って、リグルドは去っていく。

 そう、リムルは、スライムの姿では味がしないので、これまで食事には参加しなかったのだ。

 ちなみに、俺は、味を感じる事は出来たが、流石にリムルが不憫なので、俺も食事をしていない。

 俺たちは、今日の夕飯の事を考えながら街の外へと向かうと、リグル達がいた。

 

リムル「よう、リグル。」

リグル「リムル様!レイト様!」

レイト「食料調達、ご苦労様。」

リグル「ありがとうございます。これから、森へ向かう所です。」

レイト「今夜は宴会だ。美味しそうな獲物を頼む。」

ゴブタ「今日は、リムル様達も食べるっすか?」

リムル「おうよ!なんせ、この体には味覚があるからな!」

ゴブタ「いっぱい食べたら、おっぱいも育つっすかね?」

 

 ゴブタがそんなセクハラ発言をすると、リムルに思いっきり蹴られる。

 まあ、自業自得だし。

 それを見たリグルは、すぐに頭を下げる。

 

リグル「すいません!ゴブタには、きっちり教育させるので!では、特上の牛鹿をご用意しましょう。」

レイト(牛鹿………牛と鹿が合体した様な動物の事か?)

リムル「おう、頼むな。」

リグル「お任せ下さい!最近は、森の奥から移動してくる魔獣が多いので、獲物は豊富なんです。」

レイト「………何かあったのか?」

リグル「いえ。環境の変化によって、魔獣の移動がありますからね。大した事は無いと思うのですが。」

 

 そういう魔獣の移動がある場合は、何か強い存在に追われて、移動するという場合があるからな。

 つまり、何か強い存在が居ると警戒した方が良さそうだ。

 すると、リムルの影から、嵐牙が現れる。

 恐らく、思念伝達で、嵐牙を呼んだのだろう。

 

嵐牙「お呼びですか?我が主。」

リムル「嵐牙。リグル達と森に同行してくれ。」

レイト「何も無いとは思いたいが、念の為に、俺からも頼む。」

嵐牙「心得ました。お任せ下さい。遠慮はいらぬ。我を連れてゆけ、リグル殿。」

 

 そう言う嵐牙。

 かっこいいのだが、尻尾をブンブンと振っていると、ただの犬にしか見えない。

 俺たちは、リグル達を見送って、ヴェルドラの洞窟へと向かう。

 途中、俺は、リムルから仮面の複製を受け取って、リムルとシズさんと別れて、とある場所へと向かう。

 ここは、俺がつい最近作った研究所だ。

 研究所といっても、そこまで設備が整っているわけではないが。

 あるのは、俺のキメラ細胞とシズさんから採取した細胞を組み合わせる事ができる装置と、細胞を保管する装置ぐらいだ。

 これは、科学者に作ってもらった。

 

レイト「さて。作業を始めるか。」

 

 俺は、キメラ細胞とシズさんの細胞を組み合わせる作業を開始した。

 科学者のサポートの元、どうにかして、キメラ細胞とシズさんの細胞を組み合わせて、それを培養して、シズさんの新しい体を作る。

 実は、占いにて、シズさんの前に、五人の子供が居た事を、シズさんに言うと。

 

シズ「…………その子達は、国によって召喚されたんだけど、不完全な状態で召喚されたから、大量の魔素で死んじゃう。だから、あの子達を助けたいの。」

 

 そう語った。

 シズさん曰く、不完全な状態で召喚された十歳未満の子どもは、数年もしない内に大量の魔素によって死んでしまうらしい。

 それを、国は召喚したのにも関わらず、捨てたのだ。

 それは、到底許される行為ではない。

 だが、救う手段は、シズさんが知っていた。

 というより、シズさん自身がその証拠なのだ。

 精霊と同化させれば、死を免れる事が出来るらしい。

 ただ、シズさんが上手く行かなかった理由としては。

 

シズ「私とイフリートじゃ、馬が合わなかったんだと思う。イフリートは、魔王レオンへの忠誠心が強かったから。」

 

 と、語っていた。

 シズさんは、魔王の一人、レオン・クロムウェルを憎んでいたらしく、イフリートとの不一致が、寿命が縮まった結果になってしまったのだろう。

 俺としては、その子達を助けたいと思う。

 突然異世界に召喚され、捨てられたのは、余りにも不憫だ。

 ちなみに、この作業と同時進行で進めているのが、クローンライダーの作成だ。

 つまり、未来のジョージ・狩崎が行った事と同じだ。

 まあ、今は、ライオトルーパー、ゼクトルーパー、黒影トルーパー、デモンズトルーパーといった、トルーパー系列の戦士にしているのだが。

 いずれ、量産型ライダーやダークライダー、正義の仮面ライダーといったクローンライダーも作る予定だ。

 まあ、シズさんの新たな肉体の作成が最優先になるのだが。

 すると。

 

嵐牙『リムル様!レイト様!』

レイト『嵐牙!?思念伝達か!』

科学者『個体名嵐牙からの思念伝達。声音から、救援要請と推測。』

レイト『嫌な予感が的中したか!作業を中断!救援に向かうぞ!』

科学者『了。』

 

 俺は、キメラ細胞とシズさんの細胞を組み合わせる作業を中断する。

 無論、保管装置に入れるが。

 俺は、妖気(オーラ)を抑える為に、仮面をつける。

 駆け出す中、リムルと合流する。

 

リムル「レイト!嵐牙から!」

レイト「ああ!すぐに向かうぞ!」

 

 俺たちは、嵐牙達の元へと向かって行く。

 すると、ゴブタが転がってくる。

 

レイト「ゴブタ!大丈夫か!?」

ゴブタ「斬られたっす!超痛いっす!!」

リムル「落ち着け。傷は浅い。」

 

 周囲には、警備班が倒れており、その先には、二人の人物が。

 人間では無い事は確かで、見た所、角が生えている。

 

レイト「なんだ、お前ら?」

ゴブタ「あっ!リムル様とレイト様じゃないですか!心配で来てくれたんすね!」

リムル「そうだな。元気そうだし、回復薬はいらないな。」

ゴブタ「冗談っす!欲しいっす!」

レイト「素直にそう言えば良いのに。」

 

 俺はそう呟いて、ゴブタに回復薬をぶっかける。

 ゴブタが回復される中、嵐牙は、大槌を持った者と2本の刀を持った者と交戦していた。

 嵐牙がその二人に向かおうとした瞬間、地面から炎が立ち上り、嵐牙は怯む。

 木々の間に、桃色の髪の人物がいて、その指先から炎が出ていた事から、あの炎は、その人物による物だと思う。

 

リムル「嵐牙!」

 

 リムルは、嵐牙を呼ぶと、嵐牙はすぐに戻ってきた。

 

嵐牙「主達よ!申し訳ありません。我が居ながら、この様な………!」

 

 すると、武器をぶつけ合う音が聞こえてきて、そちらを向くと、リグルが、紫色の髪の人物と橙色の髪の人物と交戦していた。

 だが、リグルが劣勢になっていた。

 

リムル「戻れ、リグル!」

 

 リグルは、リムルの呼びかけにすぐに応じて、こちらに戻る。

 見た所、重傷ではないな。

 

リグル「リ、リムル様、レイト様!申し訳ありません………!」

リムル「安心しろ。あとは俺たちに任せて、ゆっくり休め。」

リグル「ありがとうございます………。」

レイト「嵐牙。倒れている者たちは、どうしたんだ?」

嵐牙「はっ。魔法によって眠らされています。あの桃色の髪の仕業です。」

 

 嵐牙が視線を向ける先には、襲撃者達が全員揃っていた。

 数は七人。

 その内、武器を持っているのは六人で、桃色の髪の人物は、魔法による支援の役割だろう。

 多分、全員が強い。

 これは、変身する事も考慮に入れるか。

 すると、リグルが口を開く。

 

リグル「面目ありません。まさか、大鬼族(オーガ)に出くわすとは………。」

レイト「大鬼族(オーガ)………。」

 

 やはり、人間では無いな。

 それも、大鬼族(オーガ)

 だとすると、かなり厄介な事になりそうだな。

 まあ、まずは対話から。

 

リムル「おい、お前ら。事情は知らないが、うちの者が失礼したな。」

レイト「話し合いに応じる気はないか?」

 

 俺たちの問いかけに、大鬼族(オーガ)達は黙っていた。

 実力差は明白。

 だが、ゴブタとリグルの二人は致命傷ではないし、他の連中も眠らされている。

 何か、理由があるのか?

 すると、リーダー格の大鬼族(オーガ)が口を開く。

 

大鬼族「正体を現せ!邪悪な魔人どもめ!」

「「は?」」

 

 そのリーダー格の言葉に、俺たちは首を傾げる。

 

リムル「お、おいおい!ちょっと待て!俺たちが何だって!?」

レイト「どういう意味だ!?」

大鬼族「魔物を使役するなど、普通の人間に出来る芸当ではあるまい。見た目を偽り、妖気(オーラ)を抑えている様だが、甘いわ!」

大鬼族「正体を現せい!」

大鬼族「黒幕が直々に出向いてくれるとは、好都合な物。」

 

 えぇぇぇ………。

 大鬼族(オーガ)の恨みを買った覚えはないぞ!?

 ていうか、まあ、見た目を偽ってるのは、合ってるなぁ………。

 人間としての姿だけでなく、キメラとしての姿や、仮面ライダーキマイラとしての姿もあるわけだし。

 

レイト「ちょっと待て………。」

大鬼族「ふん。答えを聞くまでも無い。貴様らの正体は、仮面が物語っている。」

「「仮面?」」

 

 仮面って、俺たちが持ってるこれの事か?

 ちょっと待った。

 

レイト「待ってくれ!お前ら、何か勘違いをしていないか?」

リムル「そうだぞ!これは、ある(ひと)から受け取った物で………。」

大鬼族「同胞の無念。その億分の一でも、貴様らの首で贖ってもらおう!邪悪なる豚どもの仲間め!」

 

 不味いな………戦る気満々だよ。

 ていうか、同胞の無念に邪悪なる豚どもの仲間?

 やっぱり、何か訳ありみたいだな。

 俺は、腰にキメラドライバーを装着する。

 嵐牙が話しかける。

 

嵐牙「どういたしますか?」

リムル「どうって………。お前はあの桃色を相手しろ。」

嵐牙「はっ!」

レイト「殺すなよ。殺したら、更に連中の憎しみが湧きそうだ。」

嵐牙「はっ………。」

リムル「残りは、俺とレイトでどうにかするよ。」

嵐牙「しかし、たった二人で、六体の大鬼族(オーガ)を相手に………。」

レイト「問題ないさ。負ける気がしない。」

嵐牙「それでこそ、主達です!」

 

 俺は、そう言って、ツインキメラバイスタンプを取り出す。

 

ツインキメラ!

 

 そして、キメラドライバーに装填する。

 待機音が流れ出す。

 

キング!ダイル!Come on!キメラ!キメラ!キメラ!

キング!ダイル!Come on!キメラ!キメラ!キメラ!

 

レイト「変身!」

 

 そう言って、バイスタンプを一回倒す。

 すると、蟹の鋏と鰐の顎が、同時に俺を閉めて、変身させる。

 

スクランブル!

キングクラブ!クロコダイル!仮面ライダーキマイラ!キマイラ!

 

 俺は、仮面ライダーキマイラへと変身する。

 すると、リーダー格の大鬼族は、多少動揺した。

 

大鬼族「す、姿を変えたところで何も変わらん!」

 

 そう言って、俺とリムルに迫り、刀を振り下ろすが、俺たちはすぐに躱す。

 リムルが黒色の大鬼族の元に向かう中、俺は青と橙色の大鬼族を相手にする。

 橙色の大鬼族は、女性の様だ。

 

レイト「さて。行くか。」

大鬼族「私たち二人に、たった一人で挑むとは。」

大鬼族「舐められた物だな。」

レイト「どうかな?」

 

 俺は、二人の大鬼族を相手取る。

 青と橙色の大鬼族は、連携攻撃を仕掛けてくる。

 俺は、それを躱し、橙色の大鬼族に対して、エビルムカデを取り込んで手に入れたスキル、麻痺吐息を使い、橙色の大鬼族を倒れさせる。

 もう一人の方は、ツインキメラバイスタンプを一回倒した後、もう一回倒して、刀を腕で受け止め、カウンターのパンチを叩き込む。

 

キングクラブエッジ!

 

レイト「ハアッ!」

大鬼族「くぅっ………!!」

 

 蟹の鋏を模したエネルギーを纏ったパンチを食らった大鬼族は、木に激突して、気絶する。

 リムルの方をチラリと見ると、黒色の大鬼族は、麻痺吐息で気絶させられ、紫色の大鬼族は、粘鋼糸で拘束されていた。

 

リグル「おお!」

ゴブタ「流石っす!」

大鬼族「あんなに簡単に………。」

 

 リグルとゴブタは、歓声を上げ、桃色の髪の大鬼族は、驚いていた。

 俺は、リムルと合流して、残りの二人の方を見る。

 

レイト「さて………。」

リムル「どうする?」

大鬼族「…………あの者たちは、エビルムカデの麻痺吐息、ブラックスパイダーの『粘糸』『鋼糸』、それに不意打ちでの反応を見ると『魔力感知』を持っておるでしょう。」

 

 まさか、勘づかれた?

 白い老人の大鬼族の分析に、俺たちは驚いた。

 

大鬼族「他にも多数の魔物の業を体得しているやもしれません、ご油断召されるな、若。」

 

 あまり手の内を晒すと、対処されるな。

 流石に、話すか。

 

リムル「なあ……ここら辺にしないか?」

レイト「そろそろ、俺達の言い分も聞いてほしいんだが………。」

大鬼族「黙れ!邪悪な魔人め!!」

レイト「ええとな………。」

 

 あれ?あの白い老人の大鬼族が居ない。

 いや、気配を感じない。

 リーダー格の大鬼族の言葉を聞きつつ、周囲を警戒する。

 

大鬼族「確かに貴様らは強い。だからこそ確信が深まった。やはり貴様らは、奴らの仲間だな!」

レイト「奴ら………?」

大鬼族「たかが豚頭族(オーク)ごときに………我ら大鬼族(オーガ)が敗れるなど、考えられぬ!」

レイト「オーク?」

 

 待って。

 それって、俺ら無関係だぞ。

 現在、村にオークなんて、誰一人居ないわけだし。

 

リムル「おい………さっきから何を………。」

大鬼族「黙れ!全ては、貴様ら魔人の仕業なのだろうが!!」

レイト「魔人?」

大鬼族「とぼけるな!」

リムル「待ってくれ………それは誤解……。」

レイト「リムル!しゃがめ!」

 

 俺たちの背後に、あの爺さんが現れ、俺たちの首を飛ばそうとしていた。

 すかさず俺は、リムルと爺さんの間に入り、爺さんの腕にキックをして、刀の軌道を逸らせる。

 

大鬼族「なぁ………!?気配は完全に絶っていた筈………!?」

レイト「悪いな。俺の第六感っていう感じかな?」

大鬼族「化け物どもめ………!鬼王の妖炎(オーガフレイム)!」

 

 驚いた爺さんがすぐに下がり、リーダー格が、炎の攻撃をしてくるが、俺たちには、熱変動耐性がある。

 炎の攻撃は効かない。

 俺たちが悠然と炎から出てくるのを見て、リーダー格と爺さんは唖然となった。

 

レイト「悪いな。俺たちに炎は効かない。」

リムル「どうやら、俺はお前達を侮っていた様だ。少し、本気を見せてやろう。」

 

 そう言うと、リムルは仮面を外して、オーラを全開にする。

 それには、大鬼族も驚いていた。

 だが、真に驚くべきは、その先だった。

 何せ、黒炎がリムルの左手から上がったのだ。

 

レイト『………何、あれ?』

科学者『告。個体名リムル=テンペストが、個体名シズエ・イザワの体を取り込んだ際に得たユニークスキル、変質者を用いて獲得したスキルだと推測。』

レイト『…………なるほど。』

 

 そんなスキルを得たのかよ。

 そして、あの黒稲妻を使い、目の前にあった岩を破壊する。

 やっぱり、黒稲妻、威力高すぎるだろ。

 だが、今の状況では、役に立つ。

 

レイト「どうする?」

リムル「まだやるか?」

 

 そう言うと、リーダーは顔を歪める。

 ビビっている様だな。

 そのまま逃げてくれ。

 すると、あの爺さんがリーダーに話しかける。

 

大鬼族「若。姫を連れてお逃げください。ここはワシが………。」

大鬼族「黙れ、爺。………凄まじいな。悲しいが、我らでは、貴様らには遠く及ばぬようだ。だが、俺には、次期頭領として育てられた誇りがある!無念に散った同胞の無念を晴らさずして、何が頭領か!叶わぬまでも、一矢報いてくれるわ!」

大鬼族「若………。それでは、ワシもお供致しましょうぞ!」

 

 やばい、リムルの炎が逆効果になった。

 まあ、事情は分からないが、恐らく、何者かに故郷を襲われ、同胞を虐殺されたのだろう。

 どうしたもんか………。

 すると、嵐牙と交戦していた筈の桃色の髪の大鬼族が、リーダーの前に来る。

 

大鬼族「お待ち下さい、お兄様!この方達は、敵では無いかもしれません!」

大鬼族「そこを退け!」

大鬼族「いいえ!」

大鬼族「………何故だ!?里を襲った奴と同じく、仮面をつけた魔人では無いか!お前もそう言っただろう!?」

大鬼族「はい………ですが、冷静になって考えて見てください!これだけの力を持つ魔人様達が、姑息な手段を用いて、豚どもに我らの里を襲撃させたのは、不自然です!それこそ、たった二人で我らを皆殺しに出来るでしょうから!確かに、この二人は異質ではありますが、里を襲った者達とは、無関係なのではないでしょうか?」

 

 どうやら、気付いてくれたみたいだな。

 あと、もう一押しってところか。

 

リムル「少しは、人の話を聞く気になったか?」

レイト「じゃあ、その炎、俺が始末しておくわ。」

リムル「頼む。」

 

 俺は、吸収者を用いて、その炎を取り込む。

 どうやら、エクストラスキル、黒炎というらしい。

 そして、俺も変身解除する。

 リーダーは、訝しげな声を出す。

 

大鬼族「何者なんだ、お前達は?」

リムル「俺?俺はただのスライムさ。」

レイト「そして、俺は新たに生まれた種族、キメラさ。」

大鬼族「スライムにキメラ?」

リムル「そう。スライムのリムルに。」

レイト「キメラのレイトだ。」

 

 そう言って、俺たちは人間としての擬態を解く。

 それには、大鬼族達は、驚いた声を出す。

 ちなみに、リムルがスライムに戻った際に、バイスタンプホルダーが取れたが、俺が回収した。

 ちゃんと、シズさんのバイスタンプはあった。

 

大鬼族「ほ、本当に………!?」

リムル「ちなみに、この仮面は、ある(ひと)から託された物で、レイトの物は、これの複製品だ。」

レイト「何なら、俺たちの仮面が、お前達の里を襲った者と同じ物か、確かめても構わん。」

大鬼族「ああ………。」

 

 大鬼族は、俺たちから仮面を受け取って、それを検分する。

 

大鬼族「似ている気はするが………。」

大鬼族「これには、抗魔の力が備わっている様です。」

大鬼族「しかし、あの時の魔人は、妖気(オーラ)を隠してはおらなんだ。」

大鬼族「では………。」

 

 誤解だと気付いたリーダーは、俺たちの前に跪く。

 

大鬼族「申し訳ない。どうやら、追い詰められて、勘違いをした様だ。どうか、謝罪を受け入れて欲しい。」

リムル「うむ。苦しゅうない。」

レイト「大丈夫だ。まあ、立ち話もなんだ。一先ず、村に戻るとしよう。君たちも来てくれ。」

 

 俺の言葉を聞いたリーダーは、驚いた表情を浮かべる。

 

大鬼族「良いのか?」

リムル「色々と事情を聞きたいしな。」

大鬼族「………そちらの仲間を、傷つけてしまったが………。」

レイト「そりゃあ、俺らも、そちらの仲間を傷つけてしまったからな。お互い様さ。死人が出なかったから、良しとしよう。」

リムル「それに、今日は、俺たちの村で宴会をやるんだ!人数が多い方が良いだろう?」

 

 俺は、大鬼族の動けなくなった面子に回復薬を使う。

 ちなみに、爺さんは、ゴブタに謝ったが、ゴブタは爺さんに恐怖していた。

 そして、理由も分からず戦いになってしまったが、何とか終結した。

 俺たちは、村へと戻っていく。




今回はここまでです。
橙色の大鬼族は、オリキャラです。
次回は、大鬼族達に名前をつけて、リザードマンのオリキャラも出す予定です。
レイトは、クローンライダーを作成しています。
ただし、シズさんの新しい肉体を作る方を優先している為、現在はトルーパー系列のライダーのみです。
研究所の配置は、後にベスターが作る研究所の近くです。
その為、ベスターの研究所は、拡張されます。
リバイス最新話の、狩崎の本音が聞けたのは、良かったです。
ただ、一輝は、大二とさくらでさえも忘れてしまう事に………。
どうなるんですかね。
ちなみに、レイトの見た目は、リムルの見た目を若干男寄りにした物です。
ここ最近、色んなリクエストが来て、とても嬉しいです。
色んな人が、これを見てくれてるので。
質問にあった、レイトのヒロインですが、未定です。

ジュウガのオリジナルフォームは必要か

  • 必要
  • いらない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。